https://research-er.jp/articles/view/57784
https://apps.adm.s.u-tokyo.ac.jp/WEB_info/p/pub/2232/image001_kouduka.png
https://apps.adm.s.u-tokyo.ac.jp/WEB_info/p/pub/2235/image002_koudukanew.png
海底堆積物には、過去に生息した生物の死骸が化石として保存されている。そのため、過去の生態系や環境を復元するための重要な記録として利用されている。
しかし、化石として残らない生物が圧倒的に多く、かつ化石だけでは種の同定に至らない場合が多いため、生態系の復元が困難である場合が多かった。
一方、現生の生物はDNAを用いることで、迅速に種の同定が可能になっており、DNA解析の古い時代の生態系への適用が期待されていた。

東京大学大学院理学系研究科の幸塚麻里子特任研究員らは、京都大学や神戸大学との共同研究によって、海底堆積物中に過去の生物のDNAが保存されているかどうかの調査および解析を行った。
その結果、2.9~10万年前に生息した海洋プランクトンや海藻、陸上植物に由来するDNAが保存されていることが明らかになった。
保存されていたDNAの配列の解析により、過去の寒冷期と温暖期に対応して、DNAが保存された生物種が異なることを利用して、過去の気候を復元できることが判明した。
(詳細はソース)

http://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/5343/