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NeXT社設立
アップルでの仕事がなくなったジョブズは、新たなプロジェクトすら立ち上げられない状況にとどまることに絶望した。
ジョブズは、理想のコンピュータ像を求めて大学を歩いて回った際に、
スタンフォード大学でノーベル賞受賞者の生物学者ポール・バーグと一緒に昼食を取った。
そのときに、DNA組み替え実験の難しさの話題が上がり、ジョブズは、バーグにコンピュータでのシミュレーションを提案し、
同時に、高等教育のためのコンピュータという構想をふくらませた。
同年9月12日、その構想を実現すべく、ジョブズは、新しい会社NeXTを立ち上げるため正式にスカリー宛てに辞表を送付した。
また、決算報告を受け取るため1株だけを除いて、当時所有していたアップルの株、約650万株をすべて売却した。

当初、ジョブズは700万ドルをNeXTに投資し、1987年までには新しい製品が投入できるともくろんでいたが、
実際に、NeXTの製品 (NeXTcube) を発表できたのは1988年秋で、最終版の出荷は1989年になってのことだった。
ジョブズはそれでも「5年は先取りしている」と語ったが(結果的にはMac OS Xの12年の先取り)、
NeXTのロゴデザイン(ポール・ランドに依頼)に10万ドルを投じたり、OS(NEXTSTEP)の凝った仕様を開発するべく膨大な時間をかけたり、
NeXTcubeの筐体デザインをフロッグデザインに依頼したりするなどして、過剰に資金を浪費した。
1987年にはゼネラルモーターズで成功していたロス・ペローから2,000万ドルの出資を、1989年には、キヤノンから1億ドルの出資を引き出した。


この時のジョブズの状態が今の地図だな
飯島の本当の第二章はこれから始まる
ジョブズとは違って外に出たままで