柔肌を染め滴る赤き血の滴
たぎる怨念はやがて永劫の呪詛となり、可憐な花を夜叉へと変える
謂れ無き理不尽への哀訴の如く、なお降り止まぬ雨
光を奪われし者が懊悩の底に見出す一縷の救い
次回、バジリスク〜甲賀忍法帖〜『追想幻燈』