日本書紀から古代日本の先天異常症例の記述、京都大学が発見 - 大学ジャーナルオンライン
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2024年4月21日

 京都大学の東島沙弥佳特定助教(白眉センター)と山田重人教授(医学研究科)の研究グループは、日本最初の正史である『日本書紀』に、医学的に先天異常と考えうる記述を発見した。

 先天異常(出生前に生じる構造的または機能的異常)は全新生児の約6%が有するとされ患者や患者家族の生活の質(QOL)に多大な影響を及ぼす。予防や治療には継時的かつ多様な地域での疫学実態の把握が必要だが、体系的研究の開始は1960年代以降だった。それ以前、特に前近代の先天異常の実態は世界的にほとんど解明されていなかった。

 日本最古の正史『日本書紀』には初代から41代天皇までの天皇系譜と事績が記されているが、他にも災害や天文の記録、奇妙な姿形をしたヒトに関する記録がある。その中に、しっぽの研究者である東島特定助教がしっぽの生えたヒトの記述があることを記憶していたことから、今回の研究が始まった。

(略)

論文情報:【Studies in Japanese Literature and Culture】Congenital Anomalies in Ancient Japan as Deciphered in the Nihon Shoki (Chronicles of Japan)
https://www.nijl.ac.jp/pages/onlinejournal/sjlc/sjlc07.html

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