受精卵ゲノム編集めぐり各国で法規制進む 中国で誕生の女児「健康良好」も懸念の声やまず 日本でも議論続く

 中国で2019年、遺伝子を改変するゲノム編集技術を使って3人の赤ちゃんを誕生させたとして違法医療行為罪に問われ、懲役3年の判決を受けた南方科技大(広東省)の元副教授が今春、釈放された。
 3人の健康状態は良好とされるが、専門家からは将来の影響を懸念する声が根強い。
 各国で禁止の法整備が進み、日本でも議論が続く。(北京・坪井千隼)

◆消息明かさない中国政府 
「中国政府の担当者から3人は今のところ健康面で異常はなく、家族と暮らしていると聞いた」

 ゲノム編集技術を研究する専門家は本紙の取材に語った。
 中国政府はこれまで、健康状態を含め3人の消息を一切明かしていない。

東京新聞 2022年5月31日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/180446