コロナ感染ゼロの町 〜閉鎖空間の安全と危険〜

 新型コロナウイルスの感染拡大で東京五輪・パラリンピックの1年延期が決まった2020年3月24日の午後、横浜市中区にある寿町を訪れた。
 JR石川町駅で降りる。根岸線を挟んで海側の元町や中華街を歩くことはあっても、反対側に足を踏み入れるのは初めてだ。
 東京・山谷、大阪・釜ケ崎(あいりん地区)と並ぶ三大ドヤ街の一つだ。〔時事通信社横浜総局記者 田幡秀之〕

 ドヤは「宿(ヤド)」の逆さ言葉で、簡易宿泊所(簡宿)の通称だ。
 高度経済成長期には、工事現場を渡り歩く日雇い労働者の短期の居住地として重宝された。
 現在の寿地区で目立つのは、車椅子や歩行器を使った高齢者だ。
 晴れた日だった。地区には一つも信号が無い。歩行者天国のような路上の隅で顔を突き合わせて将棋を指し、炊き出しが行われる寿児童公園前ではたばこを吸いながら大声で談笑する姿が目に留まる。

 マスクを着けている人は数えるほどしかいない。
 昼間から営業しているスナックからは大音量のカラオケと、けんかをしているような声が聞こえる。
 一度、新型コロナウイルスの感染者が出れば、まん延は避けられないだろう。
 だが、関係者らによると寿地区では9月15日現在、新型コロナに感染した住人は一人も確認されていないのだ。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

時事通信 3/18(木) 19:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/f2700059846ae1393287842bb2526e6e47b50631