極超音速兵器の探知迎撃手段

 極超音速兵器は大きく分けて2種類があり、極超音速滑空ミサイル(HGV)と極超音速巡航ミサイル(HCM)があります。
 極超音速滑空ミサイルは弾道ミサイルの弾頭部分がグライダーとなっており滑空飛行します。
 加速は初期上昇中に済ませて滑空中は推進用の噴射を行いません。
 極超音速巡航ミサイルはスクラムジェットエンジンを搭載し飛行中に噴射を続けます。

■極超音速兵器の飛行高度

極超音速滑空ミサイル・・・高度30km〜80km(跳躍滑空飛行) 
極超音速巡航ミサイル・・・高度30km前後(巡航飛行)

 代表的な平均飛行高度は上記のようになりますが、ある程度は飛び方は変えられるので大まかな目安程度と思ってください。
 滑空ミサイルは基本的に上昇と下降を繰り返しながら飛んでいきます。
 跳躍した再上昇の度に速度を失っていきますが引き換えに滑空による飛行距離を得て、低い高度のまま長距離を飛行することが可能です。

■迎撃ミサイルの対応高度

PAC-3・・・最大迎撃高度22km
THAAD・・・最低迎撃高度40km
SM-3、GBI・・・最低迎撃高度70km

 大気圏内用のPAC-3迎撃ミサイルは最大迎撃高度20km台までが限界です。
 一方で大気圏外迎撃用のSM-3とGBIは迎撃弾頭が空気抵抗を考慮していない小型人工衛星のような形状なので、空気密度の関係で高度70km未満は飛行できません。
 THAADは基本的には大気圏外迎撃用ですが空気抵抗に考慮した砲弾型の迎撃弾頭なので、高度40km以上から対応可能です。
 THAADの高度制限は直接的な空気抵抗が問題ではなく、空気密度が濃ければ抵抗が大きく空力加熱が強くなり、高温によって目標捕捉用の赤外線センサーが使用困難になることが原因です。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

JSF | 軍事ブロガー 1/11(月) 17:42
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20210111-00216858/