「不安定な岩」から地震のリスクがわかる? 地域の地震リスクを再評価する研究

 世界には、見るからに危険そうな状態でも不思議とバランスを保って長い年月維持されている岩石があります。

 そんな不安定な岩の姿は世界の珍景として紹介されることがありますが、こうした岩が多くの人の命を救う研究に役立つかもしれません。

 10月1日の科学誌「AGU Advances」に掲載された新しい研究では、絶妙なバランスを保つ奇岩を詳細に分析することで、その地域のはるか過去にさかのぼった地震の履歴や、地域の地震ハザード分析を見直すために利用できる可能性を報告しています。

 言われてみればという感じですが、研究ではこの方法によって既存の地震ハザードモデルの不確実性を大幅に削減できるといいます。

■世界の危なそうな不安定岩石

 今にも崩れそうな不安定なバランスの岩石。こうした奇岩は世界のあちこちで確認されています。

 地質学者が使う公式用語では、こうした不安定な岩はPBR(英: Precariously Balanced Rocks)と呼ばれたりします。

 日本の長崎県にも「継石坊主(つぎいしぼうず)」というものがあります。

(以下略、続きと画像はソースでご確認下さい)

ナゾロジー 2020/10/17(土)
https://nazology.net/archives/71226