開発競争で跋扈する「ワクチンスパイ」の正体
水面下でロシアや中国の競争が加速している

 中国の情報機関系ハッカーは、新型コロナウイルスのワクチンに関するデータを何が何でも盗み出そうと、侵入が簡単と思われる標的に狙いを定めた。
 ダイレクトに製薬会社への侵入を試みるのではなく、ノースカロライナ大学など最先端の研究を行っている大学にデジタルスパイ行為を仕掛けたのである。

 中国のハッカーだけではない。ロシアトップの情報機関であるロシア対外情報庁(SVR)も、アメリカ、カナダ、イギリスのワクチン研究ネットワークを標的にした。
 このスパイ活動を最初に検知したのは、各国を結ぶ光ファイバーケーブルを監視していたイギリスのスパイ機関だ。

 イランも、ワクチン研究に関する情報を盗み出す試みを急激に活発化させている。
 そしてアメリカは、敵対する国々のスパイ活動を追跡して情報を守る対策を強化した。

 要するに、世界中の主なスパイ機関のすべてが、ワクチン開発に関する他国の動きを探ろうとしていることになる。

(以下略、続きはソースでご確認下さい)

東洋経済 2020/09/16 8:00
https://toyokeizai.net/articles/-/375127