→サーベルタイガーによく似た有袋類ティラコスミルスは獰猛な捕食者ではなかった
→歯の状態から、非常に柔らかい肉を食べており、牙も捕食の役割はなかった
→長い犬歯は死体を開くために使われ、死体の内蔵を漁っていたと考えられる

サーベルタイガーといえば、鋭く長い犬歯を持った獰猛な捕食者のイメージが強くあります。

南米にはかつて、このサーベルタイガーに見た目のよく似た、鋭い犬歯を持つ有袋類「ティラコスミルス」という動物がいました。

これは見た目のイメージからも、サーベルタイガー同様に、獰猛な捕食者だとこれまで考えられていました。

しかし、新たな研究は歯の摩耗や形状などから、ティラコスミルスは長い犬歯を捕食の道具としては使っていなかったと報告しています。

どうやらティラコスミルスは、死体を漁るだけのスカベンジャーだったようなのです。

これは狂犬が実はチワワだったというくらいがっかりです。

■鋭い牙を持った有袋類

恐竜が絶滅し、哺乳類が台頭してきた新生代で代表的な捕食者といえばサーベルタイガーです。

鋭い犬歯を持ったその姿は、化石からでもかなり恐怖を駆られるフォルムであり、RPGのモンスターのデザインとしてもよく見かけます。

このサーベルタイガーは正式な種別名ではなく、北米で発見されたスミロドンなどを始めとする長い犬歯を持つ生き物の総称です。

実際には、100種類近いサーベルタイガーが発見されています。

このような、異なるグループの生物たちが、似たような形態を獲得する現象を収斂進化(しゅうれんしんか)といいます。

サーベルタイガーはその古典的な代表例といえます。

南米アルゼンチンには、約500万年前に生息していたとされる有袋類のサーベルタイガー「ティラコスミルス」がいます。

ティラコスミルスも非常に巨大な犬歯を持っていて、スミロドンなどの真獣類(胎盤を持つ哺乳類)のサーベルタイガーと同様の獰猛な肉食獣であったと、学者たちに推測されています

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