沖縄県今帰仁(なきじん)村の運天漁港で18日夕、国の天然記念物で絶滅危惧種のジュゴン1頭の死骸が見つかった。沖縄本島周辺に生息していた3頭のうちの1頭の可能性が高い。県自然保護課などが死因などを調べる。

今帰仁漁業協同組合によると、死骸の体長は約3メートルで、運天漁港の防波堤の付近に浮いていた。18日午後5時ごろ、漁業者から連絡があり、同漁協の組合員らが引き上げた。

 ジュゴンは熱帯や亜熱帯の浅い海域に生息する海生の哺乳類で、日本では沖縄本島周辺のみで生息が確認されている。海草を餌としており、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設工事が進む名護市辺野古沖も餌場の一つとされる。

 防衛省沖縄防衛局は移設工事にあたり、ヘリコプターなどで生息状況を調査している。防衛局によると、沖縄本島周辺に生息していた3頭のうち1頭は2月12日、運天漁港に近い古宇利(こうり)島沖で生息が確認された。他の2頭のうち1頭は2015年7月以降、もう1頭は昨年9月以降、生息が確認されていない。

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毎日新聞
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