大日本印刷株式会社(DNP)は、同社のオリジナル書体「秀英体」で、
活版印刷の風合いを再現した「にじみフォント」の第2弾「秀英にじみ丸ゴシックB」を、
モリサワにライセンス提供したと発表した。
同書体は製品版のほか、同社のWebフォントサービスでも提供される。

「秀英にじみ丸ゴシックB」は、活版印刷独特の風合いをデジタルフォントで再現した書体のシリーズの太字。
活版印刷では、インクの着いた活字が紙に押し付けられて印刷されるため、
インクの"にじみ"や金属活字自体には無い"ゆらぎ"が自然に生じて、それが風合いとなっている。
DNPオリジナルフォント「秀英体」では、
その"にじみ"などをデジタルフォントで再現した書体のシリーズを展開しており、
コンテンツホルダーやデザイナーなどから高い評価を得ているという。

今回新たに開発された同書体は、書籍のタイトルやポスターの見出し等での利用が想定されており、
紙とインクの質感を思わせる"にじみ効果"が、
「秀英丸ゴシック」のやわらかな表情や温もりを一段と引き立たせ、
手作業でつくったようなアナログ感やレトロ感を演出している。
また、スマートフォンやタブレット端末などで表示した際にも、目に優しく読みやすい書体だという。

なお、文字セットはAdobe-Japan1-3(Std/StdN)、フォーマットはOpenTypeフォントで提供され、
販売は、DNPとのライセンス契約に基づいて秀英体フォントを販売しているモリサワが行う。
販売方法は、モリサワのフォント製品「MORISAWA PASSPORT」、「MORISAWA PASSPORT ONE」、
「MORISAWA PASSPORT アカデミック版」、
「MORISAWA Font Select Pack 1/3/5/PLUS」の1書体として今秋に発売されるほか、
モリサワのWebフォントサービス「TypeSquare」でも提供される。

■「秀英にじみ丸ゴシックB」と「秀英丸ゴシックB」の比較
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マイナビニュース
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