iPS細胞から作った心臓の筋肉(心筋)のシートを、心不全の患者に移植する大阪大のグループの臨床研究について、
厚生労働省の部会は16日、計画を大筋で了承した。早ければ今年度中にも移植が始まる見通し。
心筋シートはiPS細胞の代表的な応用例で、この計画は今後の再生医療を左右する試金石となる。

 iPS細胞から作った細胞を患者に移植する臨床研究の対象としては、目の難病に続き心臓は2番目。
阪大の計画は、血管の詰まりで血液が十分届かないために心筋が傷つく虚血性心筋症が対象となる。

 この日の部会では、患者への説明文書などの修正が条件とされた。
iPS細胞から作った心筋をシート状にして、3人の患者の心臓表面に移植する予定。
1年かけて安全性や心機能の変化を調べる。成功すれば製品化への動きが加速するとみられる。

図:iPS細胞を使う心不全の臨床研究のイメージ
https://www.asahicom.jp/articles/images/AS20180516000878_commL.jpg

朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASL4S6646L4SULBJ01C.html