https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180417/k10011406531000.html
4月17日 7時04分

観測できる範囲がこれまでより格段に広く、生命を育む環境が整った、“第2の地球”を発見できるのではないかと期待されているNASA=アメリカ航空宇宙局の新型の宇宙望遠鏡の打ち上げは、ロケットの正確な打ち上げに必要なデータの再検証のため、現地時間の18日に延期になりました。

NASAがマサチューセッツ工科大学などとともに開発した新しい宇宙望遠鏡「TESS」は、現地時間の16日午後6時半すぎ、日本時間の17日午前7時半すぎに、フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地から打ち上げられる予定でした。

しかし、NASAによりますと、ロケットの正確な打ち上げに必要なデータの再検証のため、打ち上げは現地時間の18日に延期されたということです。

TESSは高性能のカメラ4台を搭載し、これまでの宇宙望遠鏡より格段に広い、宇宙の85%の方向から届く光を観測でき、NASAは、2年かけて300光年以内の距離にある惑星のほとんどを調べる計画です。

TESSを使った観測から数千個の惑星が見つかると予想されていて、この中から、太陽のように光を放つ星から適度に離れ、水が液体のままで存在し、生命を育む環境が整った“第2の地球”を発見できるのではないかと期待されています。