小保方晴子
今日を生きることに
もう迷いはありません

2014年12月、STAP細胞騒動の“渦中の人”であった 小保方晴子さんは、理化学研究所を退職。その後、『婦人公論』16年6月14日号での瀬戸内寂聴さんとの対談に登場した以外は、いっさい公の場に姿を現していない。そんな小保方さんが、本誌に17年新年号から1年あまり連載した「小保方晴子日記──『あの日』からの記録」には、理研退職後の心境が克明に綴られ、大きな反響を呼んだ。その連載に、書き下ろしを加えて一冊にまとめた本が、このほど上梓された

「あの日」の中にいた私を開放してくれたのは

元気です、と迷いなく言えるようになりました。今日を生きることに迷いがなくなったのです。ずいぶん長い間、元気というのがどのような状態なのか、思い浮かべることすらできませんでした。どんなに時が過ぎても、私にだけは「あの日」から変わることのないつらい時間が流れ続けていると感じていたのです。
ずっと「あの日」の中にい続けていた私を解放してくれたのは、『婦人公論』での日記の連載でした。1年ほど前に連載を始めた当初は厳しい批判も受け、「私は何をするのも許されないのか」と悩んだこともあります。

(『婦人公論』2018年4月10日号より一部抜粋)

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