心理学はいまの臨床心理と、昔の精神分析学で全く扱いが違う。
決めつけばかりが多かった精神分析学の用語を使いつつも、
ベトナム戦後の米軍では、いまでいうPTSD/パーソナリティ障害
を扱うために現代的なエビデンスを重視した訓練方法を確立する
ための医療の一分野となっている。

けどそれ以前の心理学は、半ば精神分析学という内容で、人の
タイプを分類したりで全く心の中身に踏み込まない。心の中を
半ば神秘化して、夢の内容から心の問題を直接探ろうと言う一派
もいたくらいでとてもじゃないけど学問や医療というレベルじゃ
なかった。

日本の医書は、精神分析学での誤解を含めて記載してあり、歴史
を追って説明してることが多いから分かりやすい。(現代日本でも
慈恵閥が早期に始めた独自路線の臨床治療に学ぶものは多いと
言うがいまは環境的に合致しないため、そっちの用語を使う場合
は注意して学ばないといけないとかの注釈もある)
海外も臨床心理とそれ以前の区別を書いてる本は多いけど、日本
ほどじゃないとは思う。