モンティ・ホール問題の考え方。

   *          *            *
A0 ◎○○ → A1−1 ◎×○ → A2−1 ◎×○
              *           *
       → A1−2 ◎○× → A2−2 ◎○×

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B0 ○◎○ → B1   ○◎× → B2   ○◎×

   *          *            *
C0 ○○◎ → C1   ○×◎ → C2   ○×◎

ここで
* 選択している
◎ 当たり(見えてない)
〇 はずれ(見えてない)
× はずれ(見えている)
A0,B0,C0,A1−1,A1−2,B1,C1,A2−1,A2−2,B2,C2
は各状態。

まずえらぶものを横に3つ並べ、3つの並びの1番左を選ぶ場合を場合を考える。
その他を選ぶ場合も対称性から一般性は失われない。

矢印でそれぞれのステップでの状態変化が示されている。
1番左の縦列が最初の状態、(A0,B0,C0)
その右の矢印の右の列が2番目の状態、(A1−1,A1−2,B1,C1)
さらにその右の矢印の右の列が3番目の状態(A2−1,A2−2,B2,C2)

まず一番左の状態では、A0、B0、C0の3つのケースとなるが確率はいずれも1/3である。
次に、はずれを開けてくれるので2番目の状態となる。
この状態では、A1−1もしくはA1−2となる確率が1/3、B1、C1のケースとなる確率はいずれも1/3である。
次に選択を変えると3番目の状態となるが、
この状態では、A2−1もしくはA2−2となる確率が1/3、B2、C2のケースとなる確率はいずれも1/3である。

ここで
2番目の状態で当たりの確率は見て分かる通りA1−1もしくはA1−2となる確率なので1/3、
3番目の状態で当たりの確率は見て分かる通りB2もしくはC2となる確率なので2/3である。

簡単でしょ?

錯覚するのは、何もない状態ではずれを1枚除去してくれたのと、
1枚選択した状態ではずれを1枚除去してくれたのとで、
何が違うのか?違わないよね、と同一視してしまうことによる。

この説明を見た後ならこう考えれば良い。
最初選んだ時点では、1/3の確率で当たり、2/3の確率ではずれる。
この状態ではずれをひとつ明かしてくれた段階で、
もしそのままなら、
1/3の確率で当たり、2/3の確率ではずれるのは変わらない。
しかし乗り換えれば、
1/3の確率で当たっていた場合は必ずはずれに変わり、2/3の確率ではずれていた場合は当たりに変わる。
つまり1/3の確率ではずれ、2/3の確率で当たることになる。
最初から正解できた人は、たぶん、こう考えたのだろうと後から推定した。