2018年03月03日 20時44分
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国際宇宙探査フォーラムで流された安倍首相のメッセージ(3日午前、東京都目黒区で)=園田寛志郎撮影


 宇宙探査の国際連携を議論する閣僚級会合「国際宇宙探査フォーラム」は3日、月や火星、さらに遠くの太陽系への探査活動を共通の目標とする共同声明をまとめ、閉幕した。

 国際協力による探査の主舞台を、日米露などによる国際宇宙ステーション(ISS)から、月や火星とする方向性が示された形だ。

 同フォーラムに参加した45の国や宇宙機関の代表が合意した共同声明には、米国主導の月上空基地構想や中国、インド、民間などの月探査計画を踏まえ、新たに参加する国や民間企業との連携、持続的な探査の実現などが明記された。

 また、探査の際に守るべき指針「国際宇宙探査の原則」(東京原則)もまとめ、天体の保護、科学データの無料公開、新たな市場や商業サービスの創出などを盛り込んだ。
林文部科学相は終了後の記者会見で、「世界の流れとして、月探査を進めるという大きな方向性を示せた」と強調した。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180303-OYT1T50103.html