【シドニー時事】
オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)は9日、
同国東部沖合のホホジロザメの生息数を5460匹と推計する調査結果を発表した。
遺伝子情報の解析技術を使った初めての調査で、正確な把握が難しかった生息数をはじき出した。
 ホホジロザメは、映画「ジョーズ」(1975年)の人食いザメのモデル。
豪州では生息数減少の懸念から90年代終わりから保護対象となった一方、
人間が襲われる事故もたびたび発生。有効な対策を講じるため、生息実態の把握が求められてきた。
 調査では、東部沖に生息する若いホホジロザメ214匹から親に関する遺伝子情報を取り出した。
解析した結果、大人のサメの生息数を約750匹と推計。その上で、全体数を計算した。
同機構では「時間をかけて調査を繰り返す。
全体の生息数の傾向を把握することで、増えているのか減っているのかが分かる」と指摘した。

画像:エサに食いつくホホジロザメ=2004年4月、南アフリカ沖
https://www.jiji.com/news/kiji_photos/0180210at02_t.jpg

時事ドットコム
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018021000187&;g=int