赤ちゃんは、新生児の時の泣き声の音域が広いほど、1歳半時の言葉覚えが良いという研究成果を、
京都大の明和みょうわ政子教授らのグループがまとめた。

 泣き声で周囲の注意を引きやすく、言葉を学習する機会が増えて発達が進む可能性があるという。
23日、欧州の科学誌電子版に掲載された。

 明和教授らは、京都大病院(京都市左京区)で2011年から14年に生まれた107人の赤ちゃんについて、
妊娠から約40週にあたる時期に泣き声の周波数を調べた。

その後、1歳半になった時に、話せる語彙ごい数とつき合わせた結果、周波数の変化が大きい子の方が、
語彙数が多い傾向がみられたという。

 明和教授は「あまり泣かない子には周囲が意識的にスキンシップに努めるなど、育児の参考にしてもらいたい」と話している。

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/20171223-OYT1T50094.html