福岡市博多区の仲島遺跡で、2世紀前半(弥生時代後期)に中国・後漢で製作されたとみられる銅鏡が完全な形で見つかった。
市によると、弥生後期の銅鏡が割れていない状態で発掘されるのは珍しく、福岡平野では初めてという。

 銅鏡は直径11・3センチで「内行花文鏡(ないこうかもんきょう)」と呼ばれるタイプ。
コウモリのような文様に、子孫繁栄を意味する「長宜子孫」の4文字が施されている。
さびもなく、鏡面に物がかすかに映るほど状態が良かった。

 中国の歴史書「後漢書」には、107年に倭国(日本)が奴隷を献上したとの記述があり、
市は銅鏡と時期が重なることから「大陸との交流を考える上で貴重な資料だ」としている。

 今年4月、弥生時代後期の土器と一緒に捨てられたような状態で出土した。

 出土した銅鏡は12日から来年4月1日まで福岡市博物館(同市)で展示される

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産経新聞
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