北極と南極の海氷が過去最小
2017年03月23日 12時35分 時事通信
北・南極の海氷、過去最小=温暖化の影響か注視−NASA

北極海海氷の7日の状況(画像上)と南極大陸を取り巻く海氷の3日の状況(同下)。冬の拡大時面積と夏の縮小時面積がそれぞれ衛星観測史上最小を記録した(NASA提供)
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 米航空宇宙局(NASA)は23日、北極海を覆う海氷が冬に最も拡大した時の面積と、南極大陸を取り巻く海氷が夏に最も縮小した時の面積が、今月上旬にいずれも衛星観測史上最小を記録したと発表した。
 北極海海氷の冬の拡大時の海氷面積は7日に1442万平方キロを観測し、2010年までの30年間平均を122万平方キロ下回った。
暖冬のほか、風や嵐の状況により海氷の拡大ペースが遅かった。今年の夏の縮小時の面積も平年を下回る見込み。日本を含め、比較的近い地域の気候への影響が懸念される。
 一方、南極大陸を取り巻く海氷の夏の縮小時の面積は3日に211万平方キロとなり、1997年の過去最小記録を18万4000平方キロ下回った。
地球温暖化の影響がはっきりしたか、あるいは数年単位の変動が極端になっただけなのか、今後見定める必要があるという。