6月20日 19時09分

新潟県が管理するダムでサイレンなどで告知しないまま、観光客向けの放流が行われ、下流にいた親子が流されてけがをした問題で、
新潟県知事は、基準に従った対応だったというこれまでの県の説明を改め、告知をしなかったことはダムの運用ルールに違反しているという認識を示し、陳謝しました。
今月17日、新潟県新発田市にある県が管理するダムで観光客向けに放流を行ったところ、下流にある加治川の中州で遊んでいた45歳の母親と9歳の息子が増水した川に流され、けがをしました。

県は、19日の会見で、今回の放流で見込まれた水位の上昇が基準以下だったため、サイレンを鳴らすなどの告知をしないまま放流したと説明していました。

しかし、20日の定例の会見で、米山知事は、報道陣から「ダムの運用ルールを定めた県の細則では、ゲートを開けて放流する際に告知することになっている」と指摘されたのに対し、「細則に明らかに抵触している。
長年の慣習にしたがって運用が緩んでいたもので大いに反省すべきだ」と述べ、サイレンなどの告知をしなかったことはダムの運用ルールに違反しているという認識を示しました。

そのうえで今月26日までに再発防止策をまとめるとし、「原因の究明も合わせて行い、詳細がわかり次第、発表したい。けがをした2人に心から謝罪申しあげたい」と陳謝しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170620/k10011024131000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_007