・バナナの皮を投げ逮捕のトッテナムファン、人種差別では罪に問われず

【12月5日 AFP】2日に行われたイングランド・プレミアリーグのアーセナル(Arsenal)対トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の試合で、PKから先制点を決めたピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)が相手サポーターの陣取る前で喜んだ際、ピッチにバナナの皮を投げ込み逮捕されたファンが人種差別的な罪には問われないことになった。

 警察は人種差別の点において悪質な犯罪はなかったと判断しており、孫を持つ57歳のアヴェロフ・パンテリ(Averof Panteli)容疑者は物を投げ込んだ嫌疑をかけられることになった。

 今月18日に出廷する際、罪を認めるつもりだと話すパンテリ容疑者は、トッテナム側から同クラブのスタジアムから永久追放されることになると知らされたという。

 同容疑者は英大衆紙サン(Sun)に「警察はこの件が人種差別ではなかったことを発表でき満足していた」と話している。

「謝罪するためトッテナムに電話すると、彼らから永久追放について連絡することになるだろうと言われた」

 警察沙汰は14歳の時にトッテナムのスタジアムのピッチに入り込み、追放処分を受けた一度きりだと話すパンテリ容疑者は、オーバメヤンがトッテナムサポーターの前でゴールを喜んだことに腹が立ったと述べた。

 オーバメヤンは試合開始からすぐに先制点となるPKを成功させると、最終的にはアーセナルが4-2で勝利している。

パンテリ容疑者は「私はまったく人種差別主義者ではない」と語っている。

「私は実際のところギリシャ系キプロス人で、100パーセント人種差別主義者ではない。自分の子どもたちの命を賭けても、そういった人物でないと誓う」

「そのアーセナル選手はトッテナムファンの前で喜んでいた。彼はアウェーのファンまで10メートルという距離にまで近づき、うなずいてわれわれに向け手拍子していた」

「私は無意識にバナナの皮を手にすると、ピッチの端に投げていた」「選手をめがけて投げてはいない。ただピッチの端に飛んだ」「自分がしたことを許せないし、本当に後悔している」 (c)AFP

・Tottenham fan who threw banana at Aubameyang denies racism allegations
https://www.goal.com/en/news/tottenham-fan-who-threw-banana-at-aubameyang-denies-racism/lnx79gvwvloi1shzyt28b0yfv

(バナナの皮)
https://images.performgroup.com/di/library/GOAL/b0/26/banana-skin-arsenal-vs-tottenham-premier-league-2018-19_10qmkdz7l08ip14obdpqg1lelu.jpg

2018年12月5日 10:15 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3200546?act=all