メルケル独首相とプーチン露大統領は18日、ドイツ北東部メセベルクで会談し、ロシア産の天然ガスを欧州に運ぶ海底パイプライン「ノルト・ストリーム2」の建設を推進することを確認した。
欧州の過度なロシアへのエネルギー依存を警戒する米国などが反発することは避けられない情勢だ。

 パイプラインは、ロシア国営ガス企業「ガスプロム」とドイツなどのエネルギー企業の合弁会社が建設を進めており、2020年の稼働を目指す。
11年にほぼ同じルートの「ノルト・ストリーム」が開通している。

 新たなパイプライン建設に不快感を示しているのは、トランプ米大統領だ。
7月に北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長と会談した際、「ドイツはロシアの捕虜になった」と述べるなど、ロシアへのエネルギー依存を強めるドイツを批判した。

読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/world/20180819-OYT1T50093.html