聖書における死刑制度


死刑廃止論については、まず冤罪の可能性や、刑罰による抑止効果、その他については論じない。神学的な意味についてのみ論じる。

1. 聖書は死刑を「命じている」。つまり、議論の余地はない。
人間に残されているのは「為政者は、死刑を執行するか、それとも、神によって死刑にされる(つまり、滅亡させられる)か」の二つに一つしかない。

死刑制度は、為政者の存在意義の第一に挙げられるべきものである。すなわち、死刑を行わなければその為政者の存在する意味がなくなる。

為政者は正義を実行するために権力を与えられた神の代理人であるから、神から役に立たないと判断されれば、消滅するしかない。

「正義を、ただ正義を追い求めなければならない。そうすれば、あなたは生き、あなたの神、主が与えようとしておられる地を、自分の所有とすることができる。」(申命記16・20)

洪水後に、神が第一声として命令されたのが、死刑制度である。

死刑制度廃止は聖書に反しているローマ法王はキリスト以上の権限を持ったのか?