世界気象機関(WMO)は20日の記者会見で、豪雨で大きな被害が出た日本が今度は猛暑に見舞われていることなどに触れ、
北半球で7月中旬以降、記録的な高温を伴う異常気象が相次いでいると強い懸念を表明した。
WMOは、異常気象は「全体の傾向としては、気候変動の結果だ」との見方を示している。

 WMO報道官は「日本は豪雨から猛暑に切り替わり、
豪雨の被災者など脆弱ぜいじゃくな状況の人々への影響が危惧される」と述べた。

 WMOによると、ノルウェーでは北部の北極圏で7月17日に7月としては史上最高の33・5度を記録し、
翌18日には北極圏の別の場所で夜間の最低気温が25・2度と、日本の熱帯夜に相当する温度を観測した。
スウェーデンでは7月中旬だけで、高温と乾燥による森林火災が約50件も起きた。

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https://www.yomiuri.co.jp/national/20180721-OYT1T50062.html