近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。
消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、
依然暗躍が続いている状況だ。

昨年通期の違反検挙総数は前年から32.3%増となる5491件、このうちぼったくりが85.6%の大幅増となる3180件、
乗車拒否が11.4%増の1574件で、検挙数全体の87.6%を占めた。実際には泣き寝入りなどもあるとみられ、
統計に表れない悪質タクシーによる被害が相当数あると予想される。

マカオ治安警察局は6月29日、市民及び観光客が悪質タクシーに遭遇した際、速やかに通報し、警察が対処できるよう、
24時間体制でオペレーターが対応するホットラインを開設したと発表した。

電話番号は、マカオ内から発信する場合、「2837-4214」で、次に「1」をダイヤルすれば警察官が対応する緊急受付につながる。
通報に際し、どのような状況が発生しているか、タクシーのナンバープレート、運転手の名前、場所、
自身の連絡先といった情報を提供してほしいとし、受付後、速やかに現場に警察官を向かわせるとしている。

なお、運転手に脅迫された場合や車内に閉じ込められた場合、その他の急を要する場合は緊急通報ダイヤル「999」
(「110」及び「112」でも可)に電話をして救助を要請するように、とのこと。

マカオ新聞
https://www.macaushimbun.com/news?id=24726