(CNN) スーダンの19歳の女性が自分をレイプした夫を殺害した罪に問われて死刑判決を言い渡された事件で、
同国の裁判所が死刑判決を覆し、改めて禁錮5年の実刑を言い渡した。弁護団が26日に明らかにした。

被告のノーラ・フセインさん(19)は、夫(当時35)を殺害したとして死刑判決を言い渡されていた。

これに対して今回の判決では禁錮5年の実刑とし、フセインさんの家族に対しては、
死亡した夫の遺族に33万7000スーダンポンド(約200万円)を支払うよう命じた。

弁護団は、この判決を不服として上訴する意向を表明した。

本人の証言によると、フセインさんは15歳で強制的に結婚させられ、学校を卒業して結婚式を済ませると、
夫に性的関係を求められた。フセインさんが拒むと、親類に押さえつけられて夫にレイプされたと訴えている。

翌日、再び夫にレイプされそうになったことから、フセインさんは夫を刃物で刺して死亡させた。
助けを求めて自分の両親のところへ行ったが、両親によって警察に突き出されたという。
裁判所はフセインさんが夫を刺した状況について、フセインさんの主張を認めた。

この事件は国際的な注目を呼び、フセインさんを無罪とするよう求める運動が世界中に広がっていた。

スーダンの法律では10歳で結婚が認められ、夫婦間のレイプは犯罪とはみなされていない。

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CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35121506.html