(CNN) カナダ南東部の海岸沿いをジョギングしていた女性が誤って米国境を越え、
不法入国者として2週間余り米国側の施設に拘束されていたことが分かった。

カナダのCBCテレビによると、仏国籍のセデラ・ローマンさん(19)はカナダ在住の母親を訪れていた先月、
ブリティッシュコロンビア州ホワイトロック南郊でジョギングをしていてうっかり米ワシントン州側に入ってしまった。

国境を越えたことに気付かないまま風景の写真を撮ろうと立ち止まり、
振り返ると米国境警備隊員がやって来るのが見えたという。

ローマンさんは当時、パスポートなどの文書を携帯していなかった。
不法入国だと告げられ、わざとではないと主張したが、
護送車に乗せられて米当局の施設へ送られた。

施設では持ち物もアクセサリーも取り上げられて全身を調べられ、事の重大さが分かってきたという。

米移民税関捜査局(ICE)の報道担当者によると、ローマンさんは先月21日に拘束され、
ワシントン州タコマの収容施設へ送られた。

米税関・国境警備局(CBP)は、正式な入国管理事務所を通らずに米国へ入れば不法入国とみなされると説明。
国境付近では不法な越境をしないよう注意するのが本人の義務との立場を示した。

ローマンさんの必要文書は拘束から3日で当局に届いたが、
ローマンさんがカナダ国境で釈放されたのは今月5日のことだった。

施設まで何度か面会に行ったというローマンさんの母親は、
「国境に歩行者への警告表示はない。わなにはめられるようなものだ」と話している。

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CNN
https://www.cnn.co.jp/world/35121336.html