ドイツでは、ユダヤ人を狙った嫌がらせや差別が深刻化している。

 中東から流入したイスラム教徒の難民が、米大使館のエルサレム移転に反感を募らせていることも一因とみられる。

 ベルリンの路上で4月17日、ユダヤ教の帽子「キッパ」を着用したイスラエル人の男性ら2人が、
アラビア語で叫びながら近づいてきたシリア難民の男(19)にベルトでたたかれる事件があり、男性らは軽傷を負った。

 独DPA通信などによると、男性はユダヤ教徒ではなかったが、キッパ着用で身に危険が及ぶか検証していたという。
別の被害者が撮影した動画がインターネット上で拡散し、犯行への激しい反発がわき起こった。

 学校でのユダヤ人児童へのいじめも確認されており、シナゴーグ(ユダヤ教礼拝所)の警備が強化された。

読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/world/20180515-OYT1T50020.html