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5月19日 20時05分
アメリカ・ハワイ島のキラウエア火山で、噴火のため立ち入りが制限されてきた区域の一部が報道機関に公開され、住宅街の道路に亀裂が入り溶岩から白い煙があがる様子が見られ、依然として火山活動が活発であることが確認されました。

今月3日に噴火したハワイ島のキラウエア火山は、その後も活発な火山活動を続けており、17日早朝、火口付近で爆発的な噴火が起きました。

これまでに、地面に生じた亀裂からあふれ出した溶岩が住宅地に流れ込み、住宅など40棟が焼失し、今もおよそ2000人が避難生活を強いられています。

溶岩が流れ出した地域はこれまで立ち入りが制限されてきましたが、18日、火山の東側の「パホア地区」で一部がNHKを含む報道機関に公開されました。

取材にはアメリカ軍の担当者が同行し、噴火の状況や有毒ガスの数値を確認しながら、慎重に進められました。地区の道路は、至る所に亀裂が入っていて、大きな溶岩の塊が行く手を塞ぎ、そこから白い煙が上がっている様子が確認されました。

軍の担当者によりますと道路に入った亀裂は日に日に幅が広がっているということです。

キラウエア火山が最初に噴火して半月が経ちますが、依然として活発な火山活動が続いていて、アメリカの地質調査所は今後、さらに大規模な噴火のおそれがあるとして警戒を呼びかけています。