【5月4日 AFP】
オーストラリアの銀行最大手コモンウェルス銀行(CBA)は3日、
セキュリティー上の重大な過失で約2000万人の顧客情報を紛失したことを認めた。
だが、顧客らに対しては、心配する必要はないと主張している。

 CBAは、2000〜2016年の顧客の氏名、住所、口座番号、取引履歴を記録した磁気テープ2本が見つからないと明かした。

 豪ABCによると、データセンターの閉鎖後、テープ2本は下請け業者によって破棄されることになっていたが、
CBAは実際に破棄されたことを確認する書類を受け取っていないという。

 詐欺などに利用される恐れのあるパスワードや暗証番号などのデータはテープに保存されていなかったため、
CBAは顧客に対し、心配する必要はないと断言している。

 CBAの声明によると、豪メディアが
「テープは既に処分済みである可能性が最も高いと結論づけた」とした2016年の独自の科学捜査について報じたことで、
今回の紛失が明るみに出た。

 また、本件はサイバー犯罪とは無関係で技術基盤やシステム、サービス、アプリケーション、
ウェブサイトに問題を生じさせるものではなく、顧客に対する被害も確認されていないという。

 CBAは万が一に備えて、この件に関連のある顧客口座1980万件の監視を続けているという。(c)AFP

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AFP
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