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2018/04/27(金) 08:50:34.10ID:CAP_USER島を視察したドゥテルテ大統領が汚染状況を「汚水溜め」と2月に述べたことをきっかけに政府は実態を調査。その結果、ホテルなどによる海への汚水垂れ流しや、環境保護上禁止されている浜辺近くなどに違法建築物が多いことが判明した。
関係各省長官の進言を受ける形で政府は今月4日に閉鎖を発表。1カ月の猶予もない閉鎖決行だった。
政府は「持続可能な観光」のため必要な措置だったとしているが、観光業に従事していた島の人々の多くが突然、失職する結果になった。閉鎖された島では下水道などのインフラ整備工事が早くも始まっている。
重機が響く閉鎖初日
閉鎖初日の26日、いつもは観光客でにぎわいを見せるボラカイ島のホワイトビーチや周辺の繁華街は人影がまばらだった。一方、島中心部では朝から下水や道路拡張工事のためのドリルや重機の音が響いていた。
住民や労働者、観光客は大きな荷物をトライシクル(サイドカー付きオートバイ)に乗せ、ボラカイ島南部のカグバン港に向かい、中央通りは大渋滞した。
前日まで、在庫処分の半額セールをしていた土産店なども一斉に閉鎖、店の入り口には板が打ち付けられていた。
25日までに島に入った観光客はホテルの予約がある限り島内にとどまることができるが、大半の観光客は26日までに島を出た。カグバン港では、家財道具や大きな荷物を小舟に運び込む住人の姿もあった。
一方、ボラカイ島への出入り口となっている対岸のパナイ島カティクラン港では、厳しい身分証チェックが閉鎖初日から始まった。観光客の立ち入りは禁止、バランガイが発効する身分証明書を持つ労働者や住民のみが港に入ることができる。
島全体が警戒態勢
閉鎖による混乱や万一の暴動対策などのために、国家警察の特別機動隊(SWAT)や国軍兵士、沿岸警備隊がボラカイ島に集結、港やビーチで警備を行っていた。今後も警察は商店やホテルを狙った空き巣などを取り締まる。
26日朝にホワイトビーチを視察した沿岸警備隊のバリオ広報担当は「警備だけでなく水質調査や汚染対策も担当する」と話した。
帰れない労働者も
大統領府や労働雇用省は閉鎖発表の際、被災地宣言によって災害準備基金約20億ペソを失業者への支援金として支給できるとしていたが、閉鎖当日に被災地宣言が出されたため、まだ支給されていない。このためボラカイ島外からの出稼ぎ労働者の中には、急な閉鎖の中、故郷へ帰る運賃を工面できていない人もいた。
社会福祉開発省(DSWD)はそのような労働者のために、島で帰郷運賃支給の申請書類を受け付けていた。しかし申請者は約千人に上り、支給までは数日かかるという。
西ネグロス州に帰るというトライシクル運転手のレイマール・ダルヨさん(35)は「5月までには支給されると聞いた。仕事を失っただけでなく、帰ることさえできない」と嘆いた。 (ボラカイ=冨田すみれ子)
まにら新聞
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