(CNN) 米テキサス州サンアントニオにある生物医学の研究施設から4頭のヒヒが逃げ出していたことが18日までに分かった。
囲いの中にあったたるを足場にして壁を乗り越えたとみられる。
専門家らのチームによって無事に捕獲され、施設内に戻されたが、
サルがたるを使って一騒動起こすという珍しい出来事に驚きの声が上がっている。

屋根のない囲いの中で研究用に飼育されていたヒヒ4頭が逃げ出したのは14日。
施設側の発表によると、退屈しないよう囲いの中に置いていた55ガロン入りの青色のたるを地面に立て、
その上によじ登って壁を越えたという。

4頭のうち1頭は途中で引き返したが、残りの3頭は施設の敷地から出て行った。
1頭については、近隣の街路を走り抜ける姿を通行人が写真や動画に収めている。

結局、霊長類研究センターの専門チームが出動し、20〜30分以内にこれらのヒヒは囲いの中に戻された。
施設側はヒヒたちについて、一般の人々に危害を加える恐れはなかったと説明した。
捕獲に当たったチームは保護具を身に着けていたが、
これは自分たちの安全よりもヒヒたちが人の持つ病気等にかからないようにするための措置だったという。

施設の広報担当責任者は声明の中で「(ヒヒの脱走は)本当に珍しい出来事だった」と述べた。
同責任者によると、施設内では1100頭近いヒヒが飼育されている。
ヒヒは生物医学の研究にとって重要であり、同施設では8世代にわたり50年以上飼育を続けているという。

戻ってきた4頭のヒヒの体調は「良好」だとしている。
脱走に使われた青いたるはすでに囲いの中から取り除かれた。

関連ソース画像
https://www.cnn.co.jp/storage/2018/04/18/4c70db5ac774d94e83e0523663fc34aa/baboon-texas-research-baboon-exlarge-169.jpg

CNN
https://www.cnn.co.jp/fringe/35117941.html