海外でも人気が出ている日本酒「獺祭(だっさい)」を製造する山口県の酒造メーカーが、
アメリカの東海岸では初めてとなる大規模な酒蔵をニューヨークに建設し、現地生産を始めることになりました。

来年からアメリカで日本酒の生産を始めるのは、山口県岩国市の旭酒造です。

酒蔵が建設されるニューヨーク州東部の町では、10日、地元の関係者などおよそ90人が集まって記念の式典が開かれ、
桜井一宏社長が「日本よりおいしい日本酒をアメリカで作りたい」とあいさつしました。

このメーカーの日本酒「獺祭」は、10年以上前からアメリカに輸出されていますが、高まる需要に対応するとともに、
長時間の輸送による品質の劣化を避けるため、現地での生産を決めたということです。

アメリカでは、コメの生産地カリフォルニア州で日本の複数の酒造メーカーが生産を行っていますが、
東海岸で大規模な酒蔵が建設されるのは、これが初めてです。

会場では、日本から持ち込まれた「獺祭」がふるまわれ、試飲した地元のアメリカ人は、
「とても滑らかで優しい味がした。こんな日本酒が地元で飲めることにわくわくする」と話していました。

旭酒造の桜井博志会長は、「アメリカで作ってもすごいなと言われる酒を作りたい。
いずれ大西洋を越えてヨーロッパにも輸出したい」と話していました。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/K10011398521_1804111110_1804111112_01_03.jpg
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/K10011398521_1804111110_1804111112_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180411/k10011398521000.html