ホーチミン:大学生の中退が増加、安易な大学選びが原因か

近年、大学入学への道はかつてないほど容易になってきていると言われている。国家統一試験で希望する大学へ入られなくても、高校の内申点を以ってどこかしらの大学に入学することは可能だ。高校の卒業条件も日増しに甘くなってきており、地域によっては卒業率100%という高校も存在する。

 ところが、大学の門戸は年々大きく開かれている一方で、大学生の退学率が上昇傾向にあり、ある大学では年間の中退者数が数千人に上るという。

 ホーチミン市農林大学では、2015年〜2016年の学年度の3学期に、学生946人を退学処分とした。処分理由はいずれも学務規定違反や学務警告3回など。また今年は4年生のうち1000人以上が在籍可能期間を超えても卒業条件を満たさなかった。

 同市交通運輸大学では、2016年〜2017年の学年度の2学期に学生2135人が学務警告、257人が退学となった。同市のある私立大学では、学部により卒業者数が入学した学生数の45〜65%、良くても70〜75%にとどまり、特に卒業率が低い学部だと卒業率は30〜40%だという。

 こうした状況を受けて、各大学は受験生に対して、自分が興味を持つ分野や能力、適性をよく考えて自分に合った大学を選ぶよう指摘している。

ベトジョー
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