アメリカのトランプ大統領は、
去年、脱退を表明した地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」について、
アメリカにとって有利な条件になるなら、復帰を検討する考えを改めて示し、
国際社会からの批判をかわす狙いもあるものと見られます。

トランプ大統領は去年6月、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」について
「アメリカにとって非常に不公平な内容だ」として脱退する方針を表明しました。

パリ協定の規定で、実際にアメリカが脱退できるのは、早くて再来年の11月になります。

これについてトランプ大統領は、
イギリスのテレビ局のインタビューに対し「私はパリ協定に戻りたい。
しかし、アメリカにとっていい協定にならなければならない」と述べ、
アメリカにとって有利な条件になるなら、復帰を検討する考えを改めて示しました。

パリ協定をめぐって、トランプ大統領は脱退を表明した際にも再交渉を求める姿勢を示し、
今月の記者会見でも復帰の可能性に言及しましたが、
ヨーロッパなどの国々は再交渉は認められないという立場です。

トランプ大統領は離脱したTPP=環太平洋パートナーシップ協定についても、
再交渉を前提に復帰する可能性を示唆していて、
国際社会から孤立主義などと批判されるのをかわす狙いもあるものと見られます。

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https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180128/K10011305941_1801281355_1801281401_01_02.jpg

NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180128/k10011305941000.html