大阪府市が招致を目指す2025年国際博覧会(万博)で、
最大のライバルとみられてきたフランスが立候補を辞退する方針であることが21日分かった。
仏メディアがフィリップ首相の意向として報じた。
辞退が確定すれば大阪は残るロシア、アゼルバイジャンと招致レースを争うことになる。

 報道によると、フィリップ首相が20日までにパリのイダルゴ市長、
パリを含む自治体「イルドフランス」のペクレス議長らに伝えた。
パリ都市圏で開催する計画だったが、経済的な負担や来場者数の試算の甘さなどを辞退の理由に挙げている。

 パリは過去6回の開催実績を持ち、招致レースで優位に立っているとみられていた。
仏政府は財政再建を優先課題として掲げており、万博開催のマイナスの影響を懸念したとみられる。

 開催国は18年11月の総会で、各国の投票で決まる。
大阪開催となれば国内では05年の愛知以来20年ぶりで、大阪では1970年以来55年ぶりとなる。

日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25961890R20C18A1000000/