◆運輸大臣「トラック運転手が疲れをみせたら電気ショックを与えて感電させれば良い。居眠り運転防止はこれで完璧だ」

オーストラリアの政治家がある驚きの”過労運転防止対策”を出したとして話題だ。
なんと、運転手が居眠り運転の兆候を見せた際には「電気ショックを与え感電させれば良い」と提案。
同国では大型トラックによる死亡事故が相次いでおり、それを食い止める手立てとして議論がされている。

オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州では、大型トラックの衝突による死亡事故が多発している。
2017年は一昨年前に比べ、トラック事故による死者数が45%も上昇。
つい先週も、トラック運転手3人ならびに乗用車運転手2人が死亡する事故が立て続けに起きていた。

そこで同州のメリンダ・パベイ運輸大臣が17日、豪ABCラジオに出演。
彼女は「テクノロジーの発展により、2秒以上フロントガラスから目を離した運転手には座席から電気ショックを与えることも可能になった」と言及。
様々なデバイスで居眠り運転を防ぐ対策を語ったのだ。

この非人道的かつ表面的で中身のない解決策には多方面から非難轟々だ。
オーストラリア労働組合委員会(TWU)のリチャード・オルセン副大臣は「血も涙もない、傲慢で、とても何の役にも立たない対策だ」と糾弾。

さらに「根本的な問題は過酷な労働環境にあるのであって、(電気ショックを与えて起こすという方法は)事故で亡くなった犠牲者や遺族の方々にも失礼だ」とも一蹴した。
一方パベイ運輸大臣は、居眠り運転を防ぐための仕掛けは必要とした上で、「利用可能な技術について腹を割って話し合えないのは問題だ」と反論している。

ユルクヤル、外国人から見た世界 2018年01月18日
http://yurukuyaru.com/archives/74561806.html