リオデジャネイロ五輪、競泳男子100メートルバタフライの準決勝に臨むマイケル・フェルプス
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近代五輪が誇る史上最高の元競泳選手、マイケル・フェルプス(Michael Phelps)氏が、海の世界で最強の捕食者といわれるホホジロザメとついに対決を果たした。
しかし、人間とサメによるレースとして大々的に宣伝されたこの番組を見た視聴者の多くが、その結果に消化不良の感想を抱いた。

 米ケーブルテレビ・ディスカバリーチャンネル(Discovery Channel)が毎年シリーズとして放送している企画「シャークウィーク(Shark Week)」で、
「フェルプス対サメ:グレートゴールド対グレートホワイト」と銘打たれたこの企画は、多くのサメが生息している南アフリカの冷たい海で行われた。

 五輪で23個の金メダルを含む合計28個のメダルを手にしたフェルプス氏は、事前の留意としてレースでは安全を最優先にしたことに加え、
放送前には実際に水中ではサメと一緒に潜ることはしなかったことも明かしていた。

 その代わりに番組は、海の専門家やダイバーの監視下で泳いだフェルプス氏とは別に、同じコースを進んでいくサメの映像を撮影。
この2つの映像を特殊効果で重ね、同氏が巨大な捕食動物と競っているかのようにみせていた。

 32歳のフェルプス氏は、水中で推進力を得るために特製のモノフィンを装着していたものの、ゴール直前でスパートしたサメに2秒差で敗退。
この惜敗を受けて自身のツイッター(Twitter)で再戦を要求し、「次は…、暖かい海で」と投稿した。

 一方、フェルプス氏がリアルタイムでサメと競争すると信じていた番組の視聴者は、ソーシャルメディア上で失望感をあらわにしており、
ある投稿では「自分はどうかしているかもしれないけど、フェルプスはシミュレーションでなく実際にサメと泳ぐのだと思っていた。拍子抜けした」とつづられていた。(c)AFP

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