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Netflixで11月19日より配信される実写版『カウボーイビバップ』のOP映像が公開されたのだが、《クオリティが素人レベル》との厳しい声が。原作アニメへのリスペクトを感じさせる映像となっていたが、それにもかかわらず原作ファンから酷評されてしまっている。

「カウボーイビバップ」といえば1998年にTVアニメとして放送され、今もカルト的な人気を誇っている作品。ハードボイルドっぽいストーリーとSF作品のような世界観が特徴的で、海外にも同アニメのファンは多い。そして「カウボーイビバップ」でもっとも有名なのは、やはり菅野よう子が作曲した主題歌『Tank!』が流れるスタイリッシュなOP映像。本編を見ていなくても、「OPは知っている!」という人は少なくないだろう。


そんな「カウボーイビバップ」が実写ドラマ化されるのだが、OPの楽曲はアニメを踏襲して「Tank!」を採用。また映像もアニメ版のOPをそのまま実写で再現したようなものとなっている。しかしネット上では、《素人が作ったショートムービーって感じ》《似せる努力が凄いんだけど、それを頑張りすぎた結果、ファンがつくったMADみたいになっとる》《とりあえず背景の字を日本語にするのやめてくれ》《オープニング観ただけで失敗って分かる》などと叩かれているのが現状だ。

実写版「カウボーイビバップ」OPがダサい理由
しかしなぜ実写版「カウボーイビバップ」のOP映像は、ここまでダサくなってしまったのだろうか。その原因の一つとして、「背景の日本語の羅列」が挙げられている。オリジナル版のOPでは背景に英語の羅列が挿入されていたのだが、実写版ではそのテロップが日本語の羅列に。そのため日本人からすると、よくわからない日本語が書かれた外国人のTシャツを見た時のようなダサさを感じてしまうのかもしれない。シンプル極まりないフォントや文字列の配置も、その印象に拍車をかけている。

次にダサく見えてしまうポイントとして指摘されているのは、OPに登場するキャラクターたちの動き。これは仕方がないことのように思えるが、緩急が誇張されたリミテッドアニメの動きと比較すると、やはり実写の俳優たちの動きはもっさりとした印象を受けるようだ。どうしてもコスプレにしか見えないビジュアルもそうだが、アニメ作品ならではの良さを実写で表現するのは容易なことではない。

とはいえ実写映画としての見栄えを良くするために、原作とはかけ離れた映像にすると、それはそれで叩かれるのが難しいところ。中にはフランスで制作された実写映画『シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション』のような“奇跡の一作”も存在するが、基本的にアニメや漫画の実写化は批判される運命なのだろう…。