マグミクス2021.06.13
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本日6月13日は、声優の櫻井孝宏さんの生まれた日です。お誕生日おめでとうございます。櫻井さんのデビューは『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』(1996年)でした。最初は名前のない役から始まって、やがて名前のあるキャラまで演じるようになります。

しばらくの間は大きな動きはありませんでしたが、活発な動きを見せ始めたのは1999年のことでした。それが『デジモンアドベンチャー』(1999年)のテントモンと、『KAIKANフレーズ』(1999年)のサン太こと永井良彦という、ふたりのレギュラーキャラを演じたことです。

そして翌年には初の主演作となる『ゲートキーパーズ』(2000年)で浮矢瞬を演じました。後に多くのキャラクターソングを歌うことになる櫻井さんですが、この作品のCDで初めてのキャラクターソングを歌っています。

これ以降、櫻井さんの知名度はグッと上がり、翌年には『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』(2001年)のビット・クラウド、『新白雪姫伝説プリーティア』(2001年)の細(ささめ)、『サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER』(2001年)の009/島村ジョーなど、次々にメインキャラを演じました。

櫻井さんの演じてきたキャラは主人公要素の強い熱血漢から、どこかとぼけた感じのイケメン、可愛い声のマスコットキャラまでさまざまで、カテゴライズできるような法則性はありません。

よく裏切者キャラが多いと言われていますが、実はそれほど多くはありません。裏切り者キャラを演じた際に、それだけインパクトのある芝居をされてきたということでしょう。むしろ、裏切りそうなくらい胡散臭くて不可解な行動が目立つけれど、最後まで味方側でいる役柄が多いと思います。この点を含めて、裏切者が多いという印象を与えたのかもしれません。

どんな役柄でも演じてしまう。それが櫻井さんの魅力でしょう。声優としてどんなポジションのキャラでも演じ切ってしまうというのは、相当のスキルと言えます。それでいて、声を聞くと櫻井さんだと認識できる、耳に残る声の持ち主というところが絶妙なバランスだと言えるでしょう。

それを思うと、名だたる声優が集まった『おそ松さん』(2015年〜)で、長男の松野おそ松を演じているのも納得です。他の兄弟のように突き抜けた個性のない長男で、その存在感を示しているのですから。

それでは、ここからは筆者セレクトで櫻井さんの演じてきたキャラをだいたいの年代順にご紹介しましょう。

まず一般の人に櫻井さんの認知度がグっと上がったきっかけになったのは、『金色のガッシュベル!!』(2003〜06年)の高嶺清麿だと思います。ツッコミ台詞が最高にキレキレでした。

この時期ですと、少しマイナーですが『ガン×ソード』(2005年)のレイ・ラングレンと、『BLACK CAT』(2005年)のジェノス・ハザードは忘れられません。櫻井さん演じるイケメンという感じがします。

その翌年、櫻井さんの代表的キャラとなったのが、『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006〜08年)の枢木スザク。基本はやさしい熱血漢ですが、さまざまな経験から色々な表情を見せてくれました。お付き合いの長いキャラといえば、『〈物語〉シリーズ』(2009年〜)の忍野メメもそうでしょうか。説明台詞が多くて大変そうなキャラです。

『トリコ』(2011〜14年)のココは、一見するとさわやかですが、毒のある櫻井さんらしいキャラでした。

『PSYCHO-PASS サイコパス』(2012年)の槙島聖護は、強烈なインパクトの敵キャラですが、櫻井さんの演技で魅力度を増していたと思います。続編ではまったく性格の違う雛河翔も演じていました。

『しろくまカフェ』(2012年)のシロクマくん、『有頂天家族』(2013年・2017年)下鴨矢三郎などは、櫻井さんには珍しいタイプの主人公キャラでしたね。

『ダイヤのA』(2013年〜)の御幸一也は原作マンガがまだまだ続いているので、今後も演じてくれる機会がありそうです。期待して待っています。

櫻井さんの裏切者キャラとして有名なのが、『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』(2015年・2016年)のマクギリス・ファリド/モンターク。でも、主人公側を裏切っていないというところがポイントです。

番外編OVAでは主役になった『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(2016年)の岸辺露伴も、近年の櫻井さんを代表するキャラでしょう。実写ドラマでのゲストも忘れられません。

『魔法陣グルグル』(2017年)のギップル、『覇穹 封神演義』(2018年)の四不象(スープーシャン)、『深夜!天才バカボン』(2018年)のウナギイヌなど、近年演じたマスコット系キャラも脳内再生できるくらい印象深い声が魅力でした。
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