坂本哲史2018年3月13日17時28分
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20日から発売される「おたからサザエさん」
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薬屋で覚醒剤が買える? 誤解を招くと批判された〈1952年12月8日掲載〉(c)長谷川町子美術館


 漫画家・長谷川町子の代表作の新刊6巻が発売される。『おたからサザエさん』(朝日新聞出版)は、朝日新聞に掲載されながら、
単行本化の際に本人が没にした四コマ漫画696点を初収録。今も続くアニメは原作を基にしており、その世界も広がることになりそうだ。

 「サザエさん」は1946年、福岡の地元紙だった夕刊フクニチで連載が始まり、49年から夕刊朝日新聞を経て朝日新聞本紙に74年まで連載された。
単行本は、姉の毬子(まりこ)さんらと始めた姉妹社から68巻が発行され、作品総数は約6千点に及ぶ。作者の死後に刊行された朝日文庫全45巻も、その内容をほぼ踏襲してきた。

 単行本化にあたっては、新聞連載時の原画をそのまま載せたわけではなかった。長谷川町子美術館学芸部長の橋本野乃子さんによると、
コマの横幅が単行本はより広かったため、町子は原画を切り貼りし、絵を描き足すなどの手間をかけていたという。

 https://www.asahi.com/articles/ASL316GWHL31UCFI008.html