0001しじみ ★
2018/03/05(月) 05:01:34.42ID:CAP_USER『もじ鉄 書体で読み解く日本全国全鉄道の駅名標』石川祐基著(三才ブックス・1700円+税)。
グラフィックデザイナーが、北海道から沖縄まで全166社(路線)の鉄道・駅の看板や文字の違いを紹介している。
たとえば、JR東日本の駅名標(ホーム上の駅名看板のこと)は、漢字が「新ゴB」、
ローマ字が「Helvetica Bold(ヘルベチカボールド)」。
これがJR西日本だと漢字は同じ「新ゴB」でも、ローマ字は「Frutiger Bold(フルティガーボールド)」だ。
じつに細かい話なんだけど、これが面白い。
駅名標は、乗客が一瞬で読み取れないといけないので、基本的な要素と配置は共通している。
大きな文字で当該駅、左右に小さく隣接駅。そこは変えられない。
制約の中で、各社は色や字体、デザインにそれぞれ工夫を凝らしている。微妙な違いの中に“個性”がみえてくる。
東京メトロと都営地下鉄、じつは書体が「新ゴM」「新ゴDB」と違っている。
両社が共同で使っている駅があって、〈2社のサインが同じホームに並ぶ光景はもじ鉄垂涎(すいぜん)〉。
本でそう紹介されている白金高輪駅に行ってみた。階段を下りていくと…あっ、たしかに。
手書きとか、木製とか、漫画のフキダシをかたどった駅名標と番線標(えちぜん鉄道)とか、
駅ごとに書体やデザインを微妙に変える(横浜高速鉄道)とか、いわゆる「変わり種」にも味わいがある。
入り口は狭そうにみえても、デザインの本としてじつに深遠。“鉄成分”が低めの方にもおすすめです。
関連ソース画像
http://www.sankei.com/images/news/180304/lif1803040029-p1.jpg
産経ニュース
http://www.sankei.com/life/news/180304/lif1803040029-n1.html