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ザックJAPANとは何だったのか@麻雀板
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0076Maria
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2017/07/12(水) 18:40:54.90ID:FXuxrr0a
「狂ったように盛り上がっているスタジアムの真ん中で、クソのようなサッカーをする。そして、
それを芸術だなどと呼ぶ人々がいる。チェルシーとリバプールは、(現在の)サッカーが向かっている方向を最もはっきりと、
誇張された形で示している。非常にテンションが高く、組織的で、
戦術的で、フィジカルで、ダイレクトなサッカーだ。

 だがショートパスは?フェイントは?緩急は?ワンツーは?股抜きは?ヒールキックは?そんなものはまったくない。
両チームが準決勝でやったような、極限までコントロールされた厳粛なサッカーは、創造性やテクニックをすべて中和してしまう。

 ドログバが第1戦のベストプレイヤーだったとすれば、
それは単に彼が一番速く走り、一番高く飛び、一番強烈に相手の選手に激突していたからだ。サッカーがチェルシーやリバプールが志向しているような方向に進んでいくのなら、
クレバーなプレーや才能といったものに別れを告げる準備をした方がいい。
ベニテスとモウリーニョがこんなサッカーをしているのは、
どちらも選手として大成せず、選手の才能を信じていないからだ」
0078Maria
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2017/07/12(水) 18:46:10.79ID:FXuxrr0a
2009年に君が引退してから、フットボールはどのように変化しただろう? 良くなった? それとも悪くなった?

ロマーリオ──俺がプレーしていた時代は、技術というものが勝っていた最後の時代。時が経つに連れて、
多くの物事が変わった。悲しいのは、昔だったらビッグクラブではプレーしなかったようなヤツらを今では見ることさ。
それが誰かは言わないけどね。もちろん、違いを生み出せる選手はいる。
しかし今、試合に出ている選手の90パーセントは、身体を作る方法と、
ピッチ上でのフィジカルの使い方を知っているだけさ
0079Maria
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2017/07/12(水) 18:47:13.24ID:FXuxrr0a
ボビー・ロブソンは、君がしばしば練習を休むと言っていた。
それでも君は良いプレーを見せていた。もし君が今、若手選手としてキャリアをスタートするとしたら、
現代のフットボールにどう対応するのだろう?
ロマーリオ──難しい質問だな。でも恐らく、俺が成功するのは以前ほど簡単じゃないだろう。俺がキャリアをスタートさせた時は技術とスピードが大きなアドバンテージになった。だが今、
キャリアを始めたら、フィジカルが優れている相手を倒すのは難しいだろう。
当時の俺のスピードは、今では決定的な要因にはならないかもしれない。
それでも、技術に関しては勝てると思うけどね
0080Maria
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2017/07/12(水) 18:48:03.80ID:FXuxrr0a
君は例えば、ほぼノーモーションでシュートを放つことができた。そうした技術はどうやって身につけたのだろうか?

ロマーリオ──若い頃から自然と分かっていた。ペナルティーエリア内でのポジショニングに関しては父親もヒントを与えてくれたな。
俺は常に、フットボールをパワーではなくテクニックのスポーツと考えていたのさ。
遠くからロケットのようなシュートを放つことよりも、効果的で美しいプレー。
俺には、それができる能力があった。才能というのは大事だな(笑)。
0084Maria
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2017/07/12(水) 19:29:58.39ID:FXuxrr0a
前年度にクラブ史上初となる快挙、”リーガ3連覇”を成し遂げたクライフ・バルサ。
92-93シーズンは91-92のチーム編成を大きく修正せずに臨み、
それで成功した形になりましたが、この93-94シーズンのバルサはとてつもない”爆弾”を獲得することになります。
その巨大爆弾の名前は、ロマーリオ・デ・ソウサ・ファリア。当時オランダのPSVでプレーをし、
クラックぶりを世界に轟かせようとしていた天才ブラジル人です。身長は小柄ですが(165cm)、サビオラなどとはちょっと違った形の低い重心でのドリブルとテクニック、
そして何よりもゴールへの”嗅覚”。ゴールを決めるためだけに生まれてきたといってもいい脅威のゴレアドール、
それがロマーリオという男でした。バルサへの入団時に公約として”30ゴール”を挙げ、それを最終戦で達成してしまうところが流石なのですが、さらにすごいのは彼がシーズン途中に6試合という長期の出場停止をもらっていたことです。
アトレティコ戦、ロマーリオはディエゴ・シメオネを思い切りパンチ。これがなければ、35ゴールくらいは行っていたかもしれません。
元マドリGMのホルヘ・バルダーノが「漫画の登場人物のようだ」と呆れるしかなかったメガクラック。
しかし同時に、ロマーリオは天性の”自由人”であり、どこよりもなによりも故郷のリオ・デ・ジャネイロを愛する人間でありました。
あくまでも奔放で、縛られることは嫌い。結果は残すけれども、
俺の邪魔はしてくれるなよというタイプの選手だったのです
0086Maria
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2017/07/12(水) 19:34:47.94ID:FXuxrr0a
フィジカルの向上と戦術の高度化は、もはやヨーロッパ全体のトレンドである。
つまりイングランドサッカーがゴミならば、ヨーロッパサッカー全体がゴミだということになってしまう。
そもそも組織的なばかりでつまらないというのなら、なぜレアルはカペッロを起用したのですかと訊ねてみたい。

 「どうやって守備網を突破するか」「いかにしてチャンスを作るか」。
この課題をクリアーするのはますます難しくなってきている。華麗なテクニック、観客をうならせるパスセンスを披露するには、
物理的にも時間的にも“スペース”が必要になるが、ピッチ上にはほとんど残されていない。スペースという名の
「冗長性"redundancy"」とフィジカルの向上は、トレードオフの関係にある
0087Maria
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2017/07/12(水) 19:36:01.62ID:FXuxrr0a
そこでまず監督たちが採用するのが、守備を固めてボールを奪い、
相手の陣形が整わないうちに反撃するカウンターと、敵にプレッシャーをかけてミスを誘うプレッシングだ。
これらの方法でも通用しない場合にはセットプレーの出番になる。件のチェルシーとリバプールのセカンドレグはその典型だった。
ランパードとジェラードが互いの存在を消し合い、マスチェラーノとマケレレが執拗にアタッカーをマークする。
ドログバは屈強なリバプールのDF陣に周囲を囲まれ、クラウチやカイトはテリーとエシアンに体を寄せられる。
体調のいい関脇リバプールと、チェルシーという体調不良の大関
(どちらも横綱ではない)が四つに組むのだから攻撃の余り駒はない。
いきおい試合は塹壕戦のような展開になり、打開の糸口はアッガーのような「エキストラ(後方からの攻撃参加)」に託される。
それでも状況が変わらない場合、最後の最後に試合を動かすのは、カカに象徴されるような「個」となる。
0088Maria
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2017/07/12(水) 19:37:34.86ID:FXuxrr0a
ただしカカが活躍したのは、アンチェロッティがモウリーニョやベニテスと違うアプローチをとったからではない。

それどころか彼の戦術は、詰将棋のように合理的だった。4−3−1−2で守備を固め、得点のチャンスが最も生まれそうな攻撃陣を組む。ナンバーウェブで書いた通り、
カカをトップに起用する戦術は十分に予想できた(参照:そしてセンターフォワードはいなくなった)。

 カカがチェルシーやリバプールにいたとしたら、バルダーノの怒りも多少は収まったのかもしれない。
あるいはバルダーノはメッシのような選手のことを念頭においていたのかもしれない。メッシが5人抜きをやった後、
彼は喜色満面でコメントしている。

 「メッシは“クラック”の条件を兼ね備えている。現代のマラドーナだ」
0089Maria
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2017/07/12(水) 19:39:22.41ID:FXuxrr0a
バルダーノがいうように、チェルシーとリバプールの試合はとてもつまらなかった。
だが同じ程度にエキサイティングでもあった。肉弾戦が壮観だったからでも、
アンフィールドの雰囲気が凄まじかったからでもない。このような試合が、次代の傑出した「個」を育む素地になるだろうという予感があったからだ。
今のサッカー界が目撃しているのは、創造性や才能の忌むべき「黄昏」ではない。
リバプールやチェルシーの包囲網をくぐり抜ける新たな才能が生まれる瞬間なのであり、
まだ見ぬクリエイティビティが萌芽しようとする、何度目かの「夜明け前」なのだ。
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