■あの人はいま 元BiS ももらんどさん(22歳)

2022年、紅白歌合戦。 それを、TVの前で見つめる女がいた。
17歳で将来を嘱望されBiSへ加入した、ももらんどさんは今……
「あの頃は若かったですね(笑)」若き日を回想するももらんどは、どこか寂しげだ。
「未だに当時の夢を見ることがあるんですよ。満員の両国国技館で、今の私もきーらーい!って叫ぶ夢を」
BiSを脱走後、CY8ERへ加入するも、やはり馴染めず、YouTubeに活躍の場を求めた。
その後、BYSに加入させられるも、病気がちになり、
ウイカやコショージの存在感に押され目立った活躍はできず20歳の若さで引退を決意。
今は薩摩揚げ屋を営む傍ら、地元の地下アイドルのアドバイザーを勤めている。

●暖簾の屋号の文字は元GANG PARADEカミヤサキの手によるものだ
「いらっしゃい」。京王井の頭線下北沢駅南口から歩いて3分。
「薩摩揚げ屋 もも」のえび茶色の暖簾をくぐって店内に入ると、白いタオルを頭に巻いたももらんどさんと母、ままらんどさんの元気な声に迎えられた。
「去年の4月にオープンしました。暖簾の『もも』という文字はカミヤサキちゃんに左手で 書いていただいたものだし、開店に合わせてアイドル誌やテレビでも取り上げてもらったおかげで、都外から足を運んでくださるお客さんが多かったのはうれしかったですね」

●とはいえ、その分、プレッシャーも大きかったという。
「薩摩揚げ好きは飛行機に乗って本場・鹿児島県まで食べ歩きに出かける時代でしょ。
私が修業した鹿児島の老舗『薩摩揚げのなかにし』は魚肉100%なのが特徴だから、
野菜とか薬味が入るのが薩摩揚げだと信じ込んでる関東人にはモノ足りないようなんです。
それで怒られちゃったこともあるけど、それも修業のうち。我慢、我慢です」

●かつての同僚で現BiSHリーダーのパン・ルナリーフィや、木下大サーカス団長のキカ・フロント・フロンタールについて尋ねると……
「あいつら私よりブスだったんですけどね(笑) 」と、おどけ 「オタクに媚びを売るのも才能だと思いました」
「ペリさえいなければって…歯がゆいですけど。」 「今はもうアイドルに未練はありません。今度は、教え子で紅白を狙いますよ(笑)」