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【ささもも】佐々木桃華 Part6
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0003名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/22(日) 17:26:01.46ID:agukEfjJ
>>1
ここは、まとめブロガーが
15才の少女が引退してるにも関わらず
コイツがまとめブログで金儲けをしたいからと立てたスレ

このように、芋シスのアンチです

943 名無しさん@お腹いっぱい。 2018/07/22(日) 13:22:35.34 ID:B95d1nOK
>>942
法的には引退したジュニアイドルの話をネット掲示板でしてもなにも問題ない
てかその理屈が正しいと仮定するのならば、ここの事務所の行為自体ダメじゃん
ここの事務所は引退したジュニアアイドルのDVDや映像をいつまでも販売しているんだから
少しは頭つかえよ

ここは廃棄しましょう
0007名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/22(日) 18:37:00.83ID:cVewJ895
16歳「国民的美少女」の“下乳”水着グラビアに「児ポ法」の物言いが……

児童ポルノ法に抵触する? 16歳アイドルの水着写真集に物言いがついた。

7月1日、オスカープロモーションが行っている『第15回全日本国民的美少女コンテスト』で審査員特別賞を受賞した玉田志織が、初の写真集『はじめまして 16歳』(ワニブックス)の発売記念握手会を開催した。
撮影は沖縄で行われ、水着カットにも挑戦。本人は「水着になることは抵抗があったので結構苦戦しました」と振り返りつつ、自身の水着姿について「上半身は太いなと思いました」と照れながら話した。

「玉田は『2018ユニチカマスコットガール』や『第90回記念選抜高等学校野球大会』のセンバツ応援イメージキャラクターに就任。20代にも見えるほど完成された美貌で、将来は米倉涼子級の女優になれる逸材です。
各誌グラビアでも水着を披露しており、バストは82センチで推定Cカップ。中にはかなり寄せて谷間を強調しているカットもあり、女子高生とは思えないボリューム感がある。
チューブトップや小さめの水着で下乳も見せており、ネット上では『ビキニからたわわにはみ出しとるがな!』『16歳にしてこの体はけしからんですよ』『清楚な美少女でグラマラスとか、どんだけハイスペックだよ』と鼻息を荒くした人もいたようです」(芸能ライター)

しかし、この写真集に異を唱えたのが、元ジュニアアイドルで現在はコラムニストの小川満鈴氏だ。

「彼女はブログの中で、玉田本人が『水着になることは抵抗があった』と語ったことを受け、本人が『嫌』だったにもかかわらず、水着にさせてロリコンのオタク相手に売らせた人間がいることを問題視。
また、それを断れば今後は売ってもらえないため、自分に嘘をついて引き受けたのではないかと指摘しています。最後に、〈これを16歳の児童ポルノにも該当する年齢の子にやるのってありなのでしょうか?〉と疑問を投げかけました」(同)

児童ポルノ禁止法では、児童ポルノを単純所持した者も取り締まり対象となっており、2条3項3号では次のものを上記の目的で所持している場合に罰則が適用される。

〈衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの〉

大手出版社のアイドル誌編集者が語る。

「児童ポルノの定義は依然として曖昧なままであり、18歳未満(17歳以下)のアイドルの水着写真を所持していた場合も罪に問われかねません。
うちの会社では、16歳当時の浅川梨奈の水着グラビアを撮影した際、法務担当者から谷間を強調するようなカットは掲載しないよう通達がありました。
AKB48グループも、今では高校生以下のメンバーの水着撮影はNGにしているようですし、業界全体が気を使っているはずですが……」

性的な部位がどれくらい露出したら興奮させることになるのか、あるいはエロと健康的の境界線なども曖昧なままだが、玉田の場合、16歳で「下乳」は攻めすぎだったかもしれない。

以下ソース
http://www.cyzo.com/...st_169817_entry.html
0008名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/22(日) 20:31:11.18ID:Bv1Ft6gP
ささももはドラ3に勝てるのか?
ドラ3めっちゃ可愛いぞ
0016名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 08:36:00.69ID:vXSpoKzM
怖いか怖くないかで言えばそんなに怖くないかもしれない話。
二十歳ぐらいの時の話なのだが、フリーターの俺は十年来の付き合いである幼馴染の親友の家によく遊びに行っていた。
正確には幼馴染の兄の家なんだけど、俺と親友、親友の兄(以降兄)はその日ローテーションでディスガイア3のキャラ
育成をしていたんだ。夜も更けて、深夜2時ぐらいに俺の番になり、仮眠から起きてお兄ちゃんと交代した。
やったことある人はわかると思うんだけど、もくもくとレベルを上げて転生を繰り返す作業は結構飽きてくる。
俺は一日中ゲームして疲れていたんだが、他二人のキャラに負けたくなかったので後ろの二段ベッドに腰掛けながら根気よく
育成に勤しんでいた。
深夜3時頃だったと思う。ふと嫌な感じがした。外は静まり返り、部屋は小さな音量でゲームの音が出てるだけ。
ゲームをしているテレビとは別に、もう使わなくなったこれまたデカいアナログのテレビが俺の腰掛けてる左側に
置かれているんだけど、もちろん画面は真っ暗。だけど薄らと部屋を鏡のように映している。それが妙に気になって
ゲームをしながらちらちらそっちを見てたわけ。したら何かが真っ暗な画面をサッて横切ったような気がしたんだよね。
「うわー、気のせいだよなぁ…。気のせいであってくれ」とか思いながらひたすらゲームに意識を向けた。
それから5分ぐらい経った時、俺の背後にある二段ベッドの一階で寝ていたお兄ちゃんががばって起きて、俺に言うの。
「めっちゃ怖い夢見た…」って。内容はちょっと覚えてないんだけど、俺もさっきの嫌な感じを話して、何かが横切ったって
言ったら、寝るのを諦めたのか、一緒にコンビニに飲み物買いに行こうって言って朝まで二人でディスガイア3したんだ。
何かが横切ったって言ったけど、ゲームしてるテレビ画面側からベッド側へ横切ったんだよね。
もしかしたらお兄ちゃんにその何かが嫌な夢をもたらしたのかもしれないって思ってる。
余談だが、親友の家は出るみたいで、お兄ちゃんの家の二階に住んでいる霊感の強い親友のお姉ちゃんが小さい女の子が住んでるって言ってた。
確かに親友の家ではそれらしい現象に何度か遭遇したことがある。夜中に二階への怪談を上り下りする足音や
みんなで零ってホラーゲームしてる時に電源落としていたPCに繋いでいたスピーカーから雑音が鳴ったりと、
結構あった。お姉ちゃんの話ではベッドの下とかよくいるらしく、それから妙に視線がそっちにいってしまうようになった。
家の中は電波もすげー悪くて、当時ガラケーだった携帯の電波も本当に繋がらなかった。
それからしばらくして、お姉ちゃんが引っ越したんだけど、突然電波が良くなってめっちゃ繋がるようになった。
親友とお兄ちゃんとで、こりゃ連れてったな〜って話してたw
まだまだこの家での話は色々あるんだけど、どれもそんな大層なものではないが、需要があれば書こうと思う。
0017名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 08:37:14.27ID:vXSpoKzM
一軒家というものに手を出しておよそ2年、ローンを除けば俺は不満のない生活を送っていると思う。
嫁は持っていないが、別に構わない。元来俺は一人でいることが好きだったからむしろ幸運だ。
子供はうるさい。隣の家が好例だ、子供を3人も抱えたせいで四六時中喧噪と怒号が絶えない。静謐な我が家がユートピアのように思えた。
一昨日だったか、ポストを開けると本のような物が入っていた。
ホチキスで中綴じしてあるが、表紙の字は子供のものだった。『おぞましい えほん』。ひっくり返すと、『おしまい!』と書いてある。どうやらこちらから読んではいけないらしい。
「全く、誰の仕業だよ……」
体の奥底から盛大な溜め息が漏れる。言葉とは裏腹に、犯人の目星はついている。十中八九、隣だ。
とりあえず一通り読んで捨てよう、と心に決め、表紙をめくった。
左側のページには赤い屋根の家が色鉛筆で描かれている。何故か2階建てだ。ちょっとした建築的センスを感じつつ右に視線を送る。
『おとこの人と、おんなの人が、すんでいました。ふたりは、いぬを飼っていました。大きないぬ。2』
なんで「犬」が書けなくて「飼」が書けるんだよ、と心の中で突っ込みを入れる。このページの感想は、多分最後の『大きないぬ』は最後に付け加えたんだろうなぁ、だった。
ページをめくった。
左のページは相変わらず絵が描かれている。若い男女と犬が笑っている絵だ。素通りして右のページ。
『おとこの人と、おんなの人と、いぬは、とってもなかよし。4』
読点が多すぎる文章は読みづらい。このページ、解読に30秒を要した。そしてこのページを読んだとき、ある重大な発見をした。
「一番下の数字は、ページ番号だったのか……、ってことは表紙はページに入れてないのか」
……誰か「どこが重大なんだよ!」と突っ込んでくれないか?
ページをめくった。
男女ともに怒ったような表情をしている。その右に、
『けれどある日、ふたりはおもちゃのとりあいでおおげんかをして、6』。
噴いた。この2人何歳なんだよ、『おもちゃのとりあい』って……。と、小さく『←ハリ出てるからきをつけて!』とあるのを発見。ちょっと感動。
ページをめくる。
また怒ったような表情。2人の間のピンク色の四角はおそらく『おもちゃ』だろう。
『それから、1じかんたってもふたりはけんかをつづけ、8』
テンションが上がっているのか、全体的に字が大きくなっている。だが、
「しっかし、おもちゃのとりあいに1時間、か……」
読んでいるこちらのテンションは下がる一方だった。
ページをめくる。
左側のページが赤の色鉛筆で力強く塗りつぶされている。さらに、テンションがピークに達したのか、文字も赤で書いている。
『おとこのひとが、おんなのひとを、ころしてしまいます。10』
『ころしてしまいました。』と書いたほうが自然だろうが、これが子供の限界ということで妥協する。それにしても、おもちゃで殺人に至るとは、最近の子供の思考は恐ろしいものだ。
ページをめくる。
黒く塗りつぶされた背景に、山芋に顔がついたようなものが浮いている。右に目を移すと、
『おんなの人は、おばけになってしまいました。12』
字は黒に戻っているが、『おばけ』だけやたら大きく書かれている。あの山芋みたいな奴はどうやら女の亡霊らしい。そしてテンションは下がりきっていないらしい。
最後の1枚をめくった。『おしまい!13』
最初に見たときには、下の数字に気が付いていなかったようだ。
と、その時だった。
俺は何故かこの本が途端に恐ろしくなった。『おぞましい えほん』という表題の意味が分かった気がした。
そして、隣の家の噪音がピタリと止んだ。
そして、今日、隣の家が空き家になった。
0018名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 08:38:55.26ID:4tGwIZAO
大学のサバゲーサークルに所属してた時にあった怖い体験。詳細に書くとくっそ長いので出来るだけ短くまとめました
10人のサークルだったんだけど、自分達だけではマンネリ化してきて、他校のサバゲーサークルに声かけて親善試合しようぜ!ってなった
話はとんとん拍子に進んで、顔合わせも終わりルールを決め、どこでやるのか等段取りを決めいざ当日。
場所は相手サークルの一人の親父さんが所有してる土地でやることに。
鬱蒼と草が茂ってて、裏手には小さいながらも山があり、砂利山があったり、建設途中で頓挫したんだろうなって感じの骨組みだけの家があったりと、雰囲気バリバリ。
熱中してると時間が過ぎるのって凄く早いよね。気づけば周りも薄暗くなってるし、夜用の装備持ってきてないしで次ラストって話になった
誤射やゾンビプレイに注意を払いつつ、空き地に散開して相手を待ち伏せしてると、仲間の一人から「山から誰が下りてきてる」っていう連絡が。
分かりにくいかもしれないけ
って配置なんだけど、開始して数分で迂回しつつ山から下りてくるなんて不可能。
だから試合開始前にすでに山にいて、開始してすぐに下りてきて裏を取ろうとしてるんだろうって思った。明らかなルール違反
「中止中止!それはダメだよー」って声出して終了の合図を送ると、周りにいた仲間も立ち上がるし、相手チームの何人かもなんだなんだって感じで姿を現す。
注意すると、「自分達はそんな事してないよ」「そっちのチームも囮かと思ってた」等、認めない。
「じゃああれ誰だよ」っていう当然の疑問にぶち当たるわけで。
薄暗い山の中をゆっくりではあるけどこっちに向かってきてる人影?を全員で注目しつつ、双眼鏡を持ってた誰かがその姿をはっきりしたんだろうね。
大声で「逃げろ逃げろ!!」って叫んで逃げた。それに釣られるように皆も逃げたよ。怖いのには違いなかったからね。
少し離れた見通しのいい場所で何を見たのかを問いただすと
「頭から血探したおっさんが、両手に日本刀持って下りてきてた」らしい
誰かがイフリートかよwwwwって笑ってたけど、本人は「嘘じゃない」って言い張る。
それが演技に見えなくて、よく怖い話であるような「俺が戻って確かめてきてやるよ」って言う風な奴は一人もいなかった。
翌日、時間があるものだけが集まって見に行くと・・・別に変った様子はなかった。忘れてた装備はそのままだし、
結局お化けだったのか、いわゆる頭がおかしい人だったのかは分からないけど、今までで一番怖い体験だった。
0019名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 08:41:27.85ID:znxmZ4ZA
一年くらい前の話です
祖父の倉の整理を手伝っていると日本刀が出てきました。
柄や鐔の部分は錆びていたのですが、抜いてみると刀身は全く錆びておらず若干白く光っていました。
それを見て私は何とも言えない気分になり、その刀がほしくなりました。
祖父にもらっていいかと聞くと「模造刀か何かやろ。よかばい」と答えたので有り難くいただくことにしました。
倉の整理も終わり家に帰ることにしました。
もう20年も前、自分が小学生の頃に体験した不可解な出来事です。
あの当時『電車が走る』と言う時差通勤のCM曲が学校で人気でした。
乗り物や足の速い子を替え歌のネタにしたり、生徒の中では結構なブームになっていたと思います。
皆が歌っている中で自分はその歌について全く知らず、流行に乗り遅れる形で歌ってるクラスの友人に何の歌でどういう歌なのか教えて貰いました。
で、その日の夜だったでしょうか。
自分は布団を被って一人で寝ていたのですが思い出したように、
高校の時の担任から聞いた話をひとつ。
その先生が大学生の時に友人らと飲み会をしており、そこで心霊話などで盛り上がっていたそうだ。
とある有名な心霊スポットの○○さんの家(記憶が曖昧)話が上がり、深夜にも関わらず車でいってみようと言う事になった。
メンバーは先生含めて男二人の女三人で先生が運転して行ったらしい。
まず入り口には小さな祠のような物があり、そこに髪の毛などが供えてあり雰囲気満点。(実際には安産祈願で女性が供えるとかなんとか?)
そして草木で生い茂った道とも言えない道を車でかき分けながら進んでしばらくしてから後部座席に座らせた三人の女の内の一人が痙攣して白目を向き失禁しながら「ああ……ああ……」と声にならない声を上げ始めた。
すると右斜め上の枝から白い人型の物体がプラプラと揺れていたらしい。
そいつが立体的なのか平面的なのか、そして自分達とどの程度の距離があるのか不思議とわからないのに、死んだ魚のような目がしっかりとこちらを見ているのだけはハッキリわかったそうだ。
みんなでヤバいヤバいと焦り引き返すも人型は依然プラプラとしており、そして車を周りからバンバンと叩かれ始めた。
無我夢中で逃げて、少し離れた24時間営業の食事処の駐車場で一旦休む事にした。
そして車を降りると季節でもないのに真っ赤な紅葉が車にたくさん張り付いていたそうだ。
『電車がはし〜る電車がはし〜るランランララランランランラン♪』と教わったばかりの歌を口ずさみました。
『学校行く人会社へ行く人みんなが僕を待っている〜♪』続く歌詞もすらすらと出てきました。
そしてその歌は『もしも〜僕が〜遅刻をしたら乗ってるみんなも遅刻する〜♪』と続くのですが、歌う気も失せるような出来事が起きました。
歌う自分の側頭部を『何か』に思い切り殴打されたのです。
あまりの衝撃に自分は飛び起き、すぐに電気を点けて『誰…?』とだけ呼び掛けます。
返事は無く、自分を叩きそうな何かも一切見当たりません。顔が引き攣るほどの恐怖は初めてでした。
すぐに寝ていた部屋を出て、リビングでテレビを見る姉に「何かにぶたれた!!」と泣き喚きながら話すも信じて貰えず、
結局その夜は一睡も出来ませんでした。
それっきり自分を叩いた『何か』は再来しません。
が、自分にとって『電車が走る』の歌は何よりのトラウマソングとなり、CMが流れる度、学校で友人が歌う度に背筋が凍りました。
中学生の妹が出迎えてくれたのですが、いつも明るい妹がその模造刀を見た途端に真っ青な顔になり泣き出してしまいました。
どうしたのか聞くと「嫌な感じがする」と言っていました。
母もやって来ましたがやはりその刀を見ると不安げな表情になっていました。
母方の家系の女性は霊感が強く、そういう場所に行ったり、霊的なものに触れると、何かを見たり聞いたり、体調を崩す方が多いそうです。
母方の祖母に相談すると「すぐに戻した方がいい」とのことで急いで祖父と倉に戻してきました。
それから特に何もありませんが、一つだけ変わったことがあります。
それはその刀を持って昔の合戦に行く夢を毎晩見ています。
0020名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 08:46:22.08ID:znxmZ4ZA
今から約3年前に視た夢の内容を書きたいと思う。
ここの以前に何度かネットで検索したりしたけど、自分のような体験がなく、とにかく詳しい人の見識が聞きたい。
今から約3年前、高校生だった自分はその晩、奇妙で怖い夢を視た。
私の一族は、現在、大変な窮地に
立たされているようです。
一族の長女である私が、財産放棄をして家を出た後、しばらくは
何事もなかったようですが、なぜか、
一族の財産を受け継ぐ予定であった妹夫婦の稼業が、従業員によって何らかの告発をされ、閉業に追い込まれてしまいました。
私は、この妹夫婦に一族を追い出されたも同然な形だったのですが、因果応報とはよくいうものです。
そして、私に財産放棄を署名させた母は、65歳という老女ながら、ほとんど無一文の妹夫婦と孫の世話をしなければならなくなったのです。
母は、父が胎児殺しで得た財産を
実子でありながら、生い立ちに事情がある私に、一文たりとも譲り受けたくなかったのです。
皆様は、祟りや呪いを信じますか?私は、呪われた一族に生まれ育ち、この身を持って、目に見えない怨念の恐ろしさを思い知りました。
私は、一族から脱出しましたが、私の身体には、呪われた証しが大きな醜い傷として、刻まれています。
私は女性ですので、恋愛や結婚は諦めなければならない運命であります。一族が、胎児殺しが稼業であり、
その因縁が、私の背負わなければならない十字架として、神様が与えたものなのでしょう。
もちろん私の職業は、胎児殺しではありません。しかし、祟りとは、その罪人の子、孫、代々に渡り現れるものなのです。
金の亡者の母は、現在、気も狂わんばかりの状態なのだそうです。
年老いた父は、私が出た後、急激に体力がなくなり、今は週に1日程度しか働けないそうです。
結局、因果な金で長年稼いだ大金は、彼らが年老いた今、少しも
残らないようになってしまう事になりそうです。
夢の中では白い和服の日本人形のような女の子が目の前に居た。そしたら、
何の脈絡もなくその女の子を支点にしたようにグルグルと自分が回転している感覚に襲われた。
実際夢の中の映像も、その女の子を除きグルグル回転しているし、自分が回っているという感覚もあった。
自分はあまりの恐怖に呂律の回らない口で「や、やめれくれぇ〜」と情けない声を出してしまった。
本当は外の部屋で寝ている家族に聞こえるよう大きな声で叫びたかったのだが、恐怖から喉が広がらずに大きな声が出なかった。
そうしている内に自分は、全身びっしょりで目を覚ました。
辺りは暗く、まだ真夜中の時分だったようだ。
そこで自分は気付いた。体が動かなかったんだ。後でネットで調べて、あれが金縛りだったことを知ったのだが、その時は夢の続きのように思えて仕方なかった。
だって視えていたからだ。ベッドに仰向けで寝る自分の視線の先、天井の隅の方に
人の頭くらいの黒い塊があるのを。
自分は恐怖心と睡魔から何時の間にか眠りに落ちていた。
次に目を覚ました時には朝になっていた。まだ体はぐっしょりとしていて、真夜中の夢のことだ思い出された。
居間に降りて朝食を摂ったの後、金縛り中に見た黒い塊のことを思い出した。
自分の部屋には天井付近の高い壁にコンセントがあって、夏場はそこに扇風機を設置しているので、当初はそれだと思っていたんだ。
でも、確かめてみたらそこには扇風機なんてなかったし、黒い塊があったところには、そんな風に見えそうなものなんて何もない、ただ壁があるだけだった。
それ以降、自分は何度か金縛りに遭う体験をしたが、そっちは恐らく浅い眠りによるものだから関係ない。
この夢に関連するようなことも、それ以降起こっていない筈。
話はこれだけ。こうして書いてる間も、当時のことが思い起こされてすごく鳥肌が立ってる。
ここの人はこういった話に詳しいだろうと思うので、何か分かることがあれば聞きたいと思うのだが、誰か分かるでしょうか?
その晩そいつは夜中に突然40℃を超える熱が出たんですね
次の日になっても熱が引かないそれどころかまだ上がる
病院連れってたら即入院
その晩彼の夢に犬が出たっていうんですね血だらけででも目だけはじーっとこっちを見てる
次の日も次の日も出た
彼は恐ろしくなって母親に母さんこれはね犬の祟だよどうしようと
それで母親は今の時代にね犬の祟なんて無いよと言いながら帰ってた
その晩に母親の夢にその犬が出た
だんだん牙を剥いて怒ったように声をあげて襲いかかってきた
0021名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 08:50:28.91ID:mahBKJw9
これは、目的地に到着した時には夕食時でした
玄関に向かうと急にAが倒れました
駆け寄って介抱していると玄関の扉が開いて目的の人が出てきました
その奥から旦那さんらしき人が出てきてAを抱えて家の中に連れて行きました
そしてその嫁の一言
嫁「生成りだね」私はその一言に疑問を感じました
私「久しぶりだね嫁ちゃん、あの子Aって言うんだけど車酔い酷くてさ」
嫁「いやいや、まずは先輩自身を心配するべきですよ?」
取りあえずと家に中に招き入れられAは大きな和室に寝かされていました
旦那さんと挨拶を交わしてリビングに行くと小さな人型の紙を手渡され
嫁ちゃんは食事をしながら説明しますと言い食卓に付きました
曰く生成りとは怨念の出来損ない生きた呪いみたいなものらしい
角が伸びきると呪いを振りまきまくって手に負えなくなるとか
簡単に言えば自暴自棄になって殺人鬼になってしまう様だそうだ
そしてその生成りがBでは無くAだったということどうして何もできないのか人の魂は呪いを生むと穢れてしまう
穢れきった魂は人がどうこう出切る物ではないらしい
T君はAに呪い殺されてるAはBに紹介されたT君を見て好きになったんだと思う
Bに嫉妬してAは親友のBでは無くT君を呪ったんだろう
だとしても何故あの部屋で異常なAを見てBは何もしなかったのだろうか
あれだけ荒らされれば普通起きるはずじゃないのか
Bの事だ親友のAがやってることを見て見ぬことしかできなかったんじゃないだろうか
どうすることもできないの?そう聞くと嫁ちゃんはやれる事はやってみると
でも穢れた魂はたとえ神様を降ろしたとしても浄化されることは無いと
そういい残して和室へ入って行きました。
御払いは翌朝まで続いて結果は角を切り取る事は出来たという
でも素がどうにも出来ないため遅延させるだけだと
それでも私は定期的に遅延させていればいつか治ると信じて帰る事にしました。
その2日後にBとT君の溺死体が発見され
お通夜の日にAが同じ海岸から身投げしたと聞かされました
大学を卒業して実家に帰り裏庭の雑木林をふと覗いたら
人型をした紙が木に打ちつけられていたのを発見しました
Bの名前とT君の名前と私の名前がそこには並んでいました。
私が幼稚園位の時に経験した不思議な体験です。その当時家族で沖縄のアパートに住んでいました。
俺の体験した話だけど・・・
まだ小学3〜4年生のころの話だ。
俺は友達と下校をしていた。すると友達がいう
「あの道通ってみようぜ」
何だよと思ってみると、少し暗い感じのする道だ
俺はその道の先を少し知っていた。この先は短いトンネルで、出口が見えるほどだった
俺は「おk」そういってその道を通った。
2〜3人ほどいたんだが、その一人に霊感があると言い張るのがいた。
内心信じてないので、俺は鼻で笑っていたトンネルをぬけると、また普通の道だった
そして後もうちょっと進めば俺の家というとこで「後ろになにかいる」といった。
何だよ・・・と思い後ろをみるが誰もいない。でも結構怖かったんだろう。俺は少しはや走りした
そして家へ近くなると、ダッシュして帰った。
そのあとも何事もなかった。
あの道は不審者とかがよく通るらしい・・・
築年数もかなり経っているアパートだったと思います。2DKのアパートに一家3人ですんでおりました。
その日も暑い夜で寝付けずトイレに起きては親を起こし一緒に行っていた
0022名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 08:53:16.35ID:mahBKJw9
これはある夫婦にお世話になった時の話です
私は大学で友人から相談をされました
友人A「最近、友人Bの様子がおかしいんだ」
内容は至ってシンプルなものでした
数ヶ月前に恋人が出来てリア充街道満喫しているのに元気が無い
幼稚園からの付き合いだし話を聞こうとしても元気だよの一点張り
整理好きのBの部屋が荒れていて取り憑かれたように夜な夜な騒いでるらしい
近くに墓地があるからきっと取り憑かれているんだとAは真剣に相談してきた。
霊感も無いのに私に頼られてもなぁ…と思いもしましたが一応
AとBが住むシェアハウスに様子を見に行くことにしました。
Bがバイトで留守にしていたので勝手ながらも部屋に入って見ると
私「荒れてるってレベルじゃないでしょこれ」
壁には爪で引掻いたであろう傷跡に物は散乱していて恋人との写真は見るも無残だった
その日、部屋に入った事は秘密にして一泊することになりました。
Bの部屋は寝るスペースも無いのでAの部屋で寝ることに
こないだ見た夢の話。
真夏の良い感じのアスファルトの道で俺はたっていた。
道の左右は腰ぐらいの雑草が生い茂っていた。
すると前から頭に手ぬぐいを巻いて重そうなカゴをしょったモンペ姿の
おばあさんが歩いてきました。
俺は道を譲でもなくおばあさんがゆっくり歩いてくるのを待っていた、
そのおばあさんが目の前まで来てしゃがれた声で『梅田はどこですか?』
と聞いてきたので、俺は『知りません、花月ですか?大阪ですか?』
と聞き返したらおばあさんがものすごい形相で舌打ちして去っていきました。
するとまた同じおばあさんが反対方向から歩いてきて今度は『亀田はどこですか?』
と聞いてきたので、俺は『興毅ですか?大毅ですか?』と聞き返したら、
また舌打ちして去っていきました。するとまた向こうから同じおばあさんが
歩いてきました。今度は『柴田はどこですか?』と聞いてきたので俺は
『理恵ですか?アンタッチャブルですか?』と答えました。
するとおばあさんが『まじめにやれーーー』と怒鳴りながら追いかけて来ました。
驚いた俺は『何をですか?何をですか?』と逃げながら必死で聞きました。
するとおばあさんは『これが最後。いいか?いくぞ。』と息を整えて落ち着いた
口調で『森田はどこですか?』と聞いてきたので、少し考えた俺は『一義ですか?
ウキウキウォッチングですか?それとも剛ですか?』と答えました。
するとおばあさんは満面の笑みで『こりゃまいった!いっぱい食わされたわ!
ひゃひゃひゃひゃー』と高らかに笑い、これをやる!と言いカゴから1枚の紙切れ
を渡してきました。それは『と○まえんの割引券』でした。ちょとっまって
俺ここ行かないし!まずどこにあるの?しかも割引って・・・。
辺りを見回したらおばあさんはいませんでした。俺にとってはゴミクズみたいな
割引券を握りしめていると、どこからともなくおばあさんの声で『楽しんでおいでー』
って聞こえてきたので、『だから行かないって!』っって言ったところで夢が
覚めました。あのおばあさんが追いかけてきた時の怖い顔は今でも忘れません。
あの部屋を意識したら寝れないと思っていましたが、お酒も入っていていつの間にか寝ていました
ふと名前を呼ばれたと思って目を開ければ3時を越す頃でした
目を開いた事を酷く後悔しました
呼んでいたのは私の名前ではなかったのです
T君・・・T君・・・アアァァアァア
名前を呼んでは唸るを何度も繰り返し何かを引掻いていました(多分床)
その声はBの声ではなく男性のような低い声でした。
初めての恐怖体験に私は涙が出て鼻を啜ってしまいましたさ
鼻を啜った音と共に引掻く音も止んで私は目をぎゅっと閉じ死んだ振りをしましたか
ガラッとAとBの部屋をつなぐ襖が開いたと思ったら意識は無くなっていました
朝、何事も無かったかのようにAに起こされAに旅行に行く準備をしといてと言い残し早々と帰宅しました。
0024名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 09:15:15.40ID:zjeV/4tX
本スレはこちらということで、戻ってまいりました!
ししゃも合格祈願!にゃんコレを超えろ!
0025名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 09:24:26.33ID:NpUiW/7c
妹が体験した事なのですが。
私の妹が小学生の頃、学校の行事で、一学年全員で、林間学校?で、二泊三日の体験学習に行きました。
場所としては、林間学校なので、 寝泊まりするところと、食堂、体育館が、山の中にあり、周りには国道
(といっても夜間は、ほとんど交通量がないんですが)が一本少し離れたところにあるだけの、周りは木々がうっそうと繁るところです。
そこには、前々から幽霊が出るとか、色々と噂はされているのですが、どれも嘘臭い、
小学生がよく話すような、噂ばかりで大人達は、勿論、妹もちょっと、気味が悪いていどでした。
で、林間学校初日は、二段ベットが据え置きしてあるので、そこで眠り、二日目に何故かテントを張って、
夜そのなかで、寝てみるという体験学習の一貫で寝ることになったそうなんです。(ちゃんと寝るところは、あるのに(笑))
流石に、女子を外で寝かせるわけにはいかないというわけで、体育館のような所に、テントを張って寝たそうなんです。
そして、深夜(だったと思うとのこと)に、ふっと、目が覚めて、暫くボーッと、してからトイレに行ってから、もう一度寝ようと、テントから顔を覗かせたそうです。
すると、体育館の出入り口に、何か『ぼやっ』とした、人影が見えたんだそうです。
ただ、妹は寝ぼけていたのか、何故か同じテントで寝ている、友人に見えたそうで、「あ、〇〇ちゃんもトイレに行くのかな」と、思ったそうです。
で、その人影?は、スッと食堂の方へ続く、廊下(一番近いトイレには、
その廊下を通る必要があるため)へ移動したのが見え、妹はその後を追いかけたんだそうです。
廊下へ出ると、人影?がトイレに入っていったように見えたので、妹は「
やっぱり、〇〇ちゃんもトイレに行きたかったんだなぁ」と、ひとりなっとくしていたそうです。
そして妹が、トイレの中に入ったとき、「あれ?誰もいない?はいったように見えたけど、違ったのかな?」と、
寝ぼけて、いたからなのかまあ、いいや、と用をたしてテントに戻ったそうです。
すると、テントの中には既に、先ほど何処かにいったと思われる、友人が、熟睡していたそうです。
妹は、「あれ?先に戻ってたんだ」と、特に気にせず眠ったそうです。
朝、テントの片付けを済まし、朝食を食べ、さぁ帰ろうというときに、夜中のことを思いだし、例の友人に、「〇〇ちゃん、夜中トイレに行った?」 友人は、「夜中トイレには、いってないよ?むしろグッスリ寝ちゃってた」
と、言うので、「ホントに!?」と
何度か、聞いても、「ホントだって」と、言うのだそうです。
じゃぁ、夜中トイレに向かって行ったあの人影は、誰だったのか、むしろあれは、人だったのか?と、
少し思い返してみると、おかしなところが、いくつかあることに気がついたんだそうです。
それは、後ろ姿なのか、正面だったのか、思い出せないことと、
ぼやっとした人影のようなものを見たときに、顔も見てないのにすぐに、あの友人だと、
何故か思ったこと、誘導灯のほんの少しの明かりしかないのに、
白く浮き上がって見えたこと、そして何より、体育館だから、足音が結構響く筈なのに、足音がしていなかったこと。
それに、気がついたときには、流石に寒気がして、かなり怖くなった。とのことでした。
あれから、特に霊的ななにかは起きず、無事にすごしております。
ただ、あの人影はなんだっんだろうか?と、疑問ばかりが残るそんな話でした。
最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。つたない文書で、申し訳ありませんでした。
ただ、これはホントに体験した出来事だということです。
0026名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 09:27:07.00ID:A73zApex
あれは俺が怖い話が大好きで毎日四六時中聞きながら生活していた時の話。
その日も携帯にイヤホンを繋ぎ怖い話を聞きながらコンビニに向かっていました。
家から5分くらいの某水色と白のコンビニ。ほぼ毎日通っていました。
そのコンビニに行く近道が公園の横を通るコースなんだけど、いままでガチで
何にもなかったわけだから
その日もなんの気なく公園の横を通った。んで公園を
通り過ぎるぐらいに何となく足元を見たら、昔のお金?的な穴のあいたコイン
見たいのが落ちてた。
最初5円だと思って拾ったんだけど、何か変な文字が書いてあって、
拾った瞬間に真上からははははははははは、と男の笑い声が聞こえました。
TVを見て笑うとかではなく、機械的になんてゆーか嘘笑いみたいな感じでものすごく
違和感がありました。周りはアパートなどもあるのですが、深夜の2時だし
電気の着いている部屋は見回した感じありませんでした。
怖くなりとっさにコインを捨ててコンビニに向かいました。
コンビニに着き、パチ雑誌、などを雑にパラ読みして夜食を買いました。
帰り道怖くてあの道を通る気が全くしなかったので遠回りをして帰りました。
遠回りと言っても2〜3分ぐらいしか変わりませんので、夜空を見たりしながら
ブラブラ歩いていました。もちろん携帯から流れるのは怖い話ではなく、すべらない話
に変えていました。小藪の話面白いなと思っていると家の近くまで来ました。
家は下り坂の途中に建っていまして普通のアパートなんですが、その下り坂
から家の玄関達が見えるわけですけど、なんか俺の部屋のドアに誰かが立ってるんですよ。
えっ・・っと思って咄嗟に向かいのマンションの木陰に隠れました。
異様に背が大きく見えて、っていうか明らかに俺の部屋のドアよりも高かったそいつは
なんかきょろきょろしながらしゃがんだり立ったりしていて、笑っているように
見えた。んでそいつが謎の行動をし始めて多分5分くらいかな、いきなり下に降りる
階段へダッシュ(俺の部屋202号室)ドドドドっと階段を下り、おれの隠れているマンション
の横を猛ダッシュで駆け抜けていった。んでその時の男の顔が完全に目がイッてて
見開きMAXで、小声でははははははははと言っていました。
走る音が聞こえなくなっても怖くて動く気にはなれずしばらくそこでたばこを
吸っていたんですが、この後おれは家に入らなきゃいけないわけだけども、
坂からは丸見えだからもしあいつに見られたらどうする?とか音はしなくなったけど
すぐ横に立ってたらとかまあ色々考えていて、でもこのままだとマンションの木陰で丸くなって
たばこ吸っている俺は多分変質者だと思うから、勇気をフルに振り絞って立ち上がって
みた。
長いあいだうんこ座りしてたせいでおれの膝がポキッって鳴った音にビビリながら
恐る恐る辺りを見回したがあいつはいなさそう。というか静けさが半端ない。
ってゆうかなんだよあいつ意味分かんねー。今度きたら全身全霊でぶちのめす。
たとえこの拳が折れても何が何でもぶちのめす!だんだんはらが立ってきてもう
来るなら来いや!的に家まで向かいました。とは言っても鍵を開けるときに一応
後ろは確認したけど誰もいなかった。よしっ!っと部屋に入ろうとしたら
パキッって足元で音がしてよく見たらあのコインが足元にありました。
はれっ?何で・・と思って拾ってみたらさっきは暗くてよく見えなかったんですが、
コインの穴を囲むように呪って文字が4つ、裏には来って文字が4つ。
ヒヤーーッ!と叫びながら捨てました。
今思えば何か手作り感半端なかった様に感じます。それから数日はあいつに
ビビって過ごしましたが、俺の金のなさにさらにビビったのでいつのまにやら
忘れてしまいました。
でもあいつが何で俺の家がわかったのか、家を出るとき
から見られていたのか、とか本当に謎の事件でした。
0027名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 09:29:12.65ID:yVTa8UfI
小学生の時から怖い話は大好きだから、いろんな物や人からそれ関係の情報を集めていた。
そんな時、聞くと必ず後悔する話があるという噂を友達から聞いた。誰が知っている?
と尋ねたら、その時担任していた先生から聞けると教えてくれたので、俺はその先生に噂の話を
職員室まで聞きに行った。
初め、先生は取り合ってくれず、なかなか話してくれなかった。
それでもしつこく粘って交渉していると、先生はヒントだけやると言った。
「俺がこの小学校に転属されたばかりの頃は、下校時間過ぎてからの仕事を教室でやっていたんだよ。
だけど、ある先生からその教室の隣にある図書室の話を聞いてから、下校時間過ぎたら仕事は職員室でやることにしたんだ」
どうして?と聞くと、「それは言えない。とにかく、恐いことが起きたんだよ。図書室でな」
それっきり、先生は教えてくれなかった。
それから小学校を卒業して中学にあがった時、同じ小学校にいた友達に図書室についての話を聞いてみた。
「図書室?あぁ、その話か。あそこの部屋は、昔は外側からしか鍵をかけられなかったんだよ。
でも今は内側からでも鍵をかけられるようになっていただろ?その理由っていうのがさ、
夏休み前に図書室で熱心に本を読んでいた女子生徒がいたんだけど、
夏休みって誰も図書室を使わないから警備のおじさんが鍵を閉めに来たんだ。
中を覗いてみると誰もいなかったから、おじさんは外側から鍵をかけた。
だけど本当は柱の裏にまだ女の子がいたんだ。
でもその子も読書に夢中で、鍵をかけられたのに気が付かなかった。
気付いたのは、その本を読み終えた後。その時は日がだいぶ落ちていた。
その子の両親も娘の帰りが遅いことが心配になって警察に
捜索依頼を出したんだけど、まさか学校の図書室にいるとは考えつかなかったんだ。
で、事件なのか事故なのかわからないまま学校の夏休みが終わり、その警備のおじさんが
図書室を開けて、ようやくその子が見つかったんだ。腐乱死体となってね」
そこまで友人から聞いて、俺は不思議に思った事があった。
なぜ、こいつがその事件の事をこんなに詳しく知っているんだろう。
それを尋ねると彼はこう言った。
「この話には続きがあるんだよ。人間は食料と水がないと生きていけないけど、
すぐには死なないだろ?その子は死ぬ前に、何をしていたと思う?『恨みの本』を書いていたんだよ」
0028名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 09:31:45.92ID:Bau6wBO6
 それきり妙な出来事はピタリと止んだ。以後は極々平凡な披露宴。
披露宴がお開きになって帰ろうとしたら、入り口近くでさっきの女の子が
会場内に飾られていた花を
お土産に配ってた。花に興味はないが目を赤くしてるのが可哀相。
 俺は上機嫌で水割りを飲んでた。まずは新婦の職場の上司が来賓祝辞。
そしたら、途中でまたそれが披露宴の会場に入ってきた。
結婚式の時とは雰囲気が違ってて、じっくり誰かを探してるって感じ。
左手を握りしめて精神統一、出来るだけ気配を殺す(ヤバイ場所に踏み込んだ時の常套手段)。
よし上手く行ったと思ったら、左隣の席の従姉妹が話しかけてきた。
「俺君、その手どうしたの?気分悪い?」 「あ、いや、何でもない(馬鹿、ジャマすんな)。」
その時突然、スポーン!って大きな音がした。当然来賓祝辞は中断、皆がキョロキョロ。
俺の視界上端に灰色っぽいもの、それは俺の右肩をかすめて絨毯に転がった。
シャンパンのコルクを止めている金具だった。
俺の右隣に座ってた従兄弟の嫁さんがコルクを持ってる。すぐ傍に落ちてきたらしい。
 飲み物のテーブルで、真っ青になった女の子(式場のスタッフ)が両手を口に当てている。
何でこんなタイミングでシャンパンのコルクが飛んだのか分からない。
席を立って拾い上げた。熱い。何で?おまけに金具は緩んでるんじゃ無くてねじ切られてた。
「済みません。本当に申し訳御座いません。」 駆け寄ってきた女の子はハーフっぽい美人。
「気にしないで。ご先祖様が喜んでるんだから(勿論全く根拠無し)。」って金具を手渡した。
「あれ、本当に気にしないで良いから。ね、ここの責任者呼んでくれる?」 「え?はい。」
すぐに壮年の男性を呼んできた。苦情を言われるかと思ったのか二人とも平謝り。
「いや、さっきのは金具がねじ切れてました。あれはこの子のせいじゃないです。
それより在庫のシャンパン、チェックした方が良いですよ。」
まあ、シャンパンをチェックしても無駄だけど、この子に濡れ衣着せる訳にもいかないから。
あれが一体何だったのか、何故俺を狙って金具とコルクを飛ばしたのかは分からない。
物理的に狙われたのは初めてで、ビックリしたがとても面白い経験だった。
特に悪気は感じなかったし、その後偶然スタッフの女の子と再会したからむしろ幸運かも。
0029名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 09:34:39.98ID:cBpk0jFq
新郎の両親には挨拶したけど、それ以外は仏頂面で話しかけんなオーラ全開。
神父の話を上の空で聞いていたら新郎が入場してきた。次は小さい男の子と女の子。
で、新婦とその父親がバージンロードに。じゃあ、俺の体験を1つ。
友達は怖いって言ってくれたけど、あんまり自信はない。
俺は物心ついた時からいわゆる霊感があって、
でもヤバイなって感じた所には近付かないから、実際幽霊とか見たことはない。
これは去年の6月、親戚の結婚式&披露宴に出席した時の話。
俺の父親は本家の跡取りで、俺はその一人息子。
数年前から父親が寝たきりになって、名代を務めることが多くなった。
各種冠婚葬祭、それに親戚代表の挨拶。正直面倒くさい。
去年の6月に出席した親戚の結婚式&披露宴も親父の名代だった。
恩があるからって、新郎が俺の従兄弟に乾杯の音頭を依頼したから気が楽だった。
前日友達と飲みに行って朝帰り、二日酔い。ギリギリで準備してまずは結婚式に出席。
二人が小声で話しながら妙な足取りで歩き始めた途端、何かが式場に入ってきた。
薄青い霧のようなものが式場の天井近くに漂っている。
そんな経験は初めてだったから一気に二日酔いが覚めた。
誰か他にそれが見えている人はいないかと思って見回したけど誰も反応してない。
大切なことだから、よく憶えておくんだよ。
毎朝、ここでお前が最初に見る花は、桃色の花でなくちゃいけない。
今ならピンクというのかね。兎に角、桃色の花だ。
もしも黄色の花が咲いていたなら、然るべき呪い師を呼びなさい。
お前が帰るまでに清めの儀式が終わっていたら、花は元の色に戻るだろう。
もしも青い花が咲いていたなら、医者に診てもらいなさい。
隠れた病を見つけることができたら、花は元の色に戻るだろう。
赤い花が咲いていたなら、転居を急げ。その花の色は戻らない。
呪い師にも医師にも手に余る。だから一刻も早くここを離れなさい。
それが白い花なら、あきらめなさい。落ち着いて身の回りを整理して。
白い花ならあきらめろ。お前を救う術がない。お前を救う術がない。
式の間中それは天井近くにユラユラ漂っていて、皆が賛美歌を歌うと何かブツブツ呟いてたが、
指輪の交換が終わったら消えてしまった。
面倒な行事も参加すればたまには面白いことがあるなと思ってニヤニヤ。
話しかけてくる親戚も増えたが気にならない。そして身内の記念撮影のあとで披露宴。
0030名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 09:38:38.97ID:UWdzQ7Hv
これは僕のの学校で騒ぎになった怖い?話。と言うよりも祟り系の話
詳しい事は分かりませんが、塾の友達Aによるとその僕が通ってる学校は
何もかもが強制されているのがきっかけで起こったことなんですが学習でも持ち物でも凄く厳しく
あまり自由に出来ないその学校で生徒たちが唯一楽しいと言える時間は休み時間でした。
当時は休み時間に怖い話をすることが流行っていてクラスで一番怖い話をした人が優勝者?的なことになっていてみんなで楽しんでいました。
ちなみに僕は「鹿島さん」を話して優勝しました。w
そんなある時一人の生徒Bがこっくりさんをやろうとといい当時はクラスが一組しかなかったので全員を誘っていました。
僕は塾があったので行きませんでしたが殆どクラス全員が参加したそうです。友達のAも参加しました。
これは学校の先生がしてくれた怖い話です。どちらかというと幽霊というより呪い系です。

ロシアに一人の男がいました。その男はルビーやダイヤに憧れて山に土地を買ってそこで発掘をしていました。
発掘をきていると中から1つの大きなルビーが出てきてその男は大喜びで家に帰りましたが帰る途中で兵隊に
両腕を切られてルビーを奪われてしまい、その時男が
「このルビーを持つものには悲惨な運命が待ち受ける」と言い息をひしとりました。
兵隊はそんな全くことを気にせずルビーを家に持ち帰りましたがある時突然夢に男が出てきて
自分の首をしめたり両腕を切ったりして、その夢を何日を見るうちに兵隊は気が狂って農薬を飲んで死にました。
そのあとそのルビーはオークションにだされてある宝石店の店長が買いました。
店長はその宝石がきにいっていたので家に持ち帰り、家族に見せたりして家に飾りましたが
突然の火事で家族全員死亡するということに大惨事になりました。
それからある有名は女王がそのルビーを買い取りルビーを削って、ネックレスにはめこんで
自分の首にかけて寝ていて次の日執事がその女王を見に行くと女王は首が切れた状態で死んでいたそうです。
それから何12人の人がそのルビーを買い取ったそうですが全員、交通事故や病気、
自殺などで死んで行き今は博物館に展示されているそうです。
Aの話によるとみんなが発案者のB家に行きBの部屋でやったそうですがまず
「こっくりさんこっくりさん僕の質問を聞いてください」と行ったら本当に返事が来て調子に乗り出した
Bや他の人は色々なことを聞いたそうですが、まずこっくりさんを終わらせる為には、こっくりさんにお供え物をしなければいけないのですが、
Bやみんなはそれをしないで終わってしまったため次の日に大変なことが起きました。
次の日に学校に来たらそのこっくりさんをしていた人が全員インフルエンザにかかりその時にクラスのアルバム写真を
とる予定になっていてクラスでたった6人しかクラス写真にのりませんでしたw
クラス写真をとってからすぐ学級閉鎖になりましたが学級閉鎖になって僕は嬉しかったです。インフルにかかった人は気の毒ですが、、、
0035名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 11:02:01.28ID:BwmWnnir
このスレは、芋シスのアンチがまとめブログで金儲けしたいが為のスレです
その証拠にdvdの話しかしてません
そんな奴がファンでもなんでもありません

何かあればこちらを利用してください
ももか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1512494577/

もしくはコチラを利用してください
緊張してます
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/geinoj/1511881048/
0036名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 15:30:45.44ID:eMy7w4Iz
もしくはコチラを利用してください

【にゃんコレは】佐々木桃華 Part6【最高傑作】
https://egg.5ch.net/...einoj/1532241745/l50
0037名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 15:34:08.14ID:zjeV/4tX
とにかく、そんな不毛なやり取りでスレ伸ばしてたら、逆にこのスレが注目されるだけだろ。
建設的な話をしようよ。
にゃんコレのほかに使える作品はどれかな?
0038名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 15:57:03.01ID:EH7S6AWV
駆け寄って殴ろうとした。肩に手をかけて振り向かせようとした途端、
額に何かが強くビチッと当たった。スゴイ勢いだったが、そんなに痛くはない。
続いて、右耳と右ほほに2発、ドロリとした感触があった。
後ろを向いてかがむと、ダチ2人がバッグを頭の上に掲げて降ってくるものを防ごうとしていた。
夏制服の白ワイシャツに、
どろりとした黒っぽいものと鮮やかな赤い血が染みを点々とつくっていた。
何が降ってきてるのわからなかったが、半そでの二の腕にビシッとまた当たり流れ落ちた。
それをよく見ると、ひれのついた尻尾と小さな手足があった。
オタマジャクシだと思った。それも、もうすぐカエルになる四本足の生えたやつ。
ビチッ、ビチッ・・・オタマジャクシの雨は降り注ぎ、
たまらず俺たちは店のアーケードの下に逃げ込んだ。
最後のオタマの一匹が俺の口のわきに当たり、唇に嫌ーな感触を感じた。
道路を見ると、林田はもうだいぶ向こうまで歩き去っていた。

体はもうぐじゃぐじゃの赤黒いまだらになってて、
あちこちに嫌な臭いのするゼリーがこびりついてた。
これが全部つぶれたオタマだと思うと気が狂いそうになった。
3人ともワイシャツを脱ぎ、近くのドブ川に捨てた。
ズボンの股にもだいぶついてたが、
脱ぐわけにもいかず児童公園まで走って水道で頭もいっしょに洗った。
信じられない・・・空は曇りだったが風もなかったし、オタマジャクシの季節は過ぎてる。
暗澹とした気分になって、ダチ2人とは少し言葉をかわしただけで別れ、家に帰った。
夏だったのが幸いで、水風呂に入って体全体を洗った。
ズボンはどうしようか迷ったが、ヒドイ臭いだったので捨てた。
そうしてるうちに、高校にはいかず土木作業をしてる兄が帰ってきたんで、
さっきあった出来事を話した。
兄貴は「・・・林田に何かしようとしたのか・・・バカが。これで済んでよかったほうだぞ」
こう言って、自分が中学校のときの話をしてくれた。
0039名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 15:57:28.76ID:sILWOO3H
クラスの他のやつらはそう思ってなかったかもしれないが、俺は林田が気に入らなかった。
一つはいろんな面で特別あつかいされてること。
こいつだけなぜか給食を食わないで弁当だったしな。
もう一つは、普通この手の波風立てないで学校生活をやり過ごそうってやつは、
おどおどした態度をとるのが多いだろ。
ところが林田はそうじゃなくて、どんなときでも平然としてるんだ。
卑屈でも傲慢な感じでもなくて、平然。それが気に食わなかったんだな。
当時の中学校は荒れててね、ケンカもイジメもそりゃあったよ。
暴走族が盛りの頃だから、先輩後輩のつながりも強くって、
3年生には族のやつらがバックにいるんだ。
んで、俺が一度「林田をシメてやろう」って話を1年の間で広めたときには、
話が聞こえていった先輩方に止められたんだ。「あいつには手を出すな」って。
理由は教えてもらえなかったけどな。

それでガマンしてたんだけども、夏休み前・・・1学期の終わり頃だったと思う。
学校の帰りに2人の仲間とつるんで歩いてたら、前に林田がいたんだよ。
下を向いてすたすた歩いてた。その姿を見たら急にムシャクシャしてきて、
足を速めて追い越しざまにドンとぶつかったんだ。
林田はトトッとつんのめるように前に泳いだが、転ばなかった。
ゆっくり振り向いてこっちを見たんで、俺は手に持ってたバックをわざと下に落とし、
「何たらたら歩いてんだ。お前のせいでバッグ落としたじゃねえか、拾えよ」
・・・チンピラみたいだって?まあチンピラでもこんなことはしねえから
マンガに出てくるチンピラだな。
俺のバッグを拾ったら、そのまま家まで持たせてやろうと思ったんだ。
ところが林田のやつ、バッグに視線も落とさず、平然とそのまま前を見て歩き去ろうとする。
カッと頭に血が上った。
0040名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 15:59:04.30ID:LBeGR9cx
同じクラスに林田ってやつがいたんだ。
坊主刈りで、色が白くてひょろっとしたやつ。
こいつがホント空気みたいなやつなんだよ。誰ともしゃべらないんだ。
教師に何か言われた場合でも、ほんと必要最小限のことしかしゃべらない。
テストの答案とかチラ見した限りでは、成績はよかったと思う。
ただ授業で指名されても答えないんだ。
国語の教科書を読むのさえしないで、黙って立ってるだけ。場面緘黙というのかな。
だから教師のほうでもこいつを指名しなくなったけどな。
腫れものにさわるような扱いに変わっていった。
林田は部活にも入ってないし、友達もいない。
休み時間も一人で席に座ってて、本を読んでるんだ。
その本ものぞいたことがある。細かい漢字と奇妙な図がついてる縦長の本。
今にして思えば暦の本だったと思う。
とにかく、一人でいることがまったく苦にならないみたいなんだ。
それからよく学校行事とかで班を決めるときなんか、
どこにも入るのを嫌がられるやつがいるだろ。
なんとか立ち上がれるようになったんで、手分けしてナミを探しましたが、
トイレ付近にはいないし、車にも戻っていませんでした。
ナンバープレートは通常のものでした。
カレのアパートにも、自宅にも、あちこち連絡した友達のところにもナミはいなくて、
朝方に警察に連絡したんです。そのときこの話もしましたが、
警官が妙な顔で聞いていたのを覚えてます。信じられないのも無理ないんですが・・・
それからナミはずっと行方不明のままで、もう半年になります。
ところが林田の場合はそういう行事は必ず休むんだ。
ほら、鏡に数字を映すと左右逆になってるじゃないですか、鏡文字って言うのかな。
あれになってたんです。
それでびっくりして「あー、このナンバー なんか変!」って叫んだんです。
そしたら前を歩いていたナミのカレが「ナニ、ドウシタノ?」と言ってふり向いたんですが、
その声が機械の声だったんです。よく自動朗読する機械があるじゃないですか・・・あんな声です。
それから目と口の中が青紫に光っていました。
頭の上の方で「バチバチッ」という聞いたことのない音がしました。
「えーっ!!」と思って、その場に立ち止まりました。
あつしもふり向いて「ヘンナコト ナンテ ナイヨネ」と言いましたが、
やっぱりその目と口も青く光ってて、青い豆電球をくわえているみたいでした。
それとカレの着ていたフライトジャケットに書かれたアルファベットも、
鏡文字になっていたと思いました。
ナミはいつのまにか自分のカレと手をつないでいて、
カレが変になってるのに気づいてないみたいだったんです。
だから担任も、林田がどこにも入る班がなければ、
どうせ来ないんだから名前だけ入れといてやれよ、
みたいな感じでこっそりどこかの班に言うようになった。
0041名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 16:00:38.57ID:doFtMkSl
去年の秋のことなんですが、男女4人で心霊スポットに行ったんです。
心霊スポットといっても、幽霊が出るとかそういうところじゃなくて、UFOです。
母は黙って話を聞いていましたが、
「・・・そんな人はいないよ。もともと4人家族で、おとうさんが死んで3人に、
お前の弟が亡くなって2人になったじゃないか。
そしてお前も奨学金をもらって大学にいくためにケガをしたあたしを置いて出ていっただろう」
とくに皮肉な口調でもなく、こんなふうに答えました。
そう、これ以外に答えがあるはずがないのはわかっていました。
そして4日前の夜中です。
薄明るい病室でうつらうつらしていると、ベッドの横に人の気配を感じました。
看護師さんだろうかと思い起き上がりかけましたが体が動きません。
半分覚めた状態で横目で様子をうかがうと、白い服でしたがナースの制服ではないようでした。
カチカチと金属がぶつかるような音がして、目の前にさじがつき出されました。
中には夢で見たのと同じ米粒状のものが液体の中で体を伸び縮みさせています。
「さあ、飲みなさい」その人はささやいて、私の口元にさじを押しつけてきました。
UFOが飛ぶのが見られるとか、宇宙人の秘密基地が地下にあるとか、
そういう噂のあるところです。
もちろんそんなのは信じていませんでした。そこは山まではいかない、小高い丘になってて、
夜景がきれいだともいわれているんです。
だから心霊スポットを探索するというより、みんなで夜景を見に行ったようなものです。
わたしと、カレのあつしと友だちのナミとそのカレの4人ですね。
そこは急カーブを連続して登っていくので、昔は族なんかも来ていたということでしたが、
今はまったくそんなことはなくて、カップルで来ている人が多いです。
それで、あつしの車・・・名前は忘れたけどホンダの中古のワゴンです。
それに乗って行って、頂上の公園付近の道路に停めて、4人で夜景を見てました。
私は首を振り、声を出して人を呼ぼうとしましたが、かすれたような音が喉からもれるだけでした。
「飲みなさい、あなたの弟もお父さんも飲んだ。あなたが飲む番がきたのよ」
さじの先が歯にあたり、口のわきに液体がこぼれた感触がありました。
ぐいと強い力でさじの先が歯の間にさし込まれました。
「嫌っ!ゆるして」大声で叫びながら一気に上半身を起こし、さじをふり払いました。
横を向くとその人と目が合いました。
こけた頬に落ちくぼんだ眼窩、不健康そうな青白い肌、ひっつめた髪
・・・そこにいたのはまぎれもなく私でした。
私は大粒の涙を流しながら、ベッドの上で半狂乱になって叫んでいるところを、
声を聞きつけてきた看護師さんたちにとり押さえられていました。
これで話を終わります。
時間は9時過ぎくらいです。初めてだったんですが、きれいでしたよ。
空も晴れていて、星もよく見えました。
0042名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 16:02:35.39ID:gtYop9fm
次に夢を見たのは2週間ほど前になります。
そのときは病院のベッドにいました。電車の中で倒れ、救急車で緊急入院していたのです。
極度の貧血ということで、さまざまな検査を受けさせられている最中でした。
仕事のほうは、もうこれでプロジェクトからは外されるだろうと考え、
とても悔しい気持ちになりました。これまで頑張ってきたことがすべて無駄になってしまった、
なぜもっと体に気を遣わなかったのか・・・後悔が頭の中をかけめぐりましたが、
といっても、顔かたちがはっきりと見てとれるわけではありません。
出てきたときから靄がかかったようになって、輪郭くらいしかわからないのです。
ただ、その背格好はどこか見覚えがある気がしました。
その人は、牛乳瓶半分くらいの容器とさじを持っていて、
そして弟のそばに近づくと、ぐったりしている弟の額をつついて何かを言いました。
弟がそちらを見てうっすらと口を開けました。
女の人は、その口の中にさじで瓶の中のものを二度三度とゆっくりと流し込みます。
そのとき急に、夢が映画のズームアップのようになり、さじが大きく拡大されて見えました。
さじの中には白いおかゆのようなものがありましたが、
その米粒に見える一つ一つがくにゅくにゅと動いていました。
ここで目が覚めました。あと数分で目覚ましをセットした時間になるところでした。
夢の余韻が残っていました。
全体としては懐かしい雰囲気の夢でしたが、あのさじの上のものはいったい・・・
それと女の人が誰なのか、どうしても思い出せないのです。
いつも身近にいた人だったような気はするのですが・・・
でも私の家は4人家族で、それ以外の人が一緒に暮らしていたことはなかったはずなのです。
起き上がると強い吐き気を覚えました。
ここのところずっとの、仕事での無理がたたっているようでした。
口を押さえ、バスルームに行って吐きました。
便器にはわずかな胃液が流れ落ちただけでした。
寝室で弟が寝ていました。弟はこの頃、心臓の具合がますます悪くなって、
学校に登校できずほとんど寝たきりの状態でした。
涙が出るような気持ちでした。私の人生の中で、最もつらく陰鬱だった時期。
弟の傍らに、またあの女の人がいました。
その人は前の夢のときと同様に手に瓶を持ち、中身を弟にさじで与えています。
一口飲ませると、弟は嫌がるように首を振りました。
その人はいらだつようなそぶりをして、さじの頭で弟の口の横をガツガツと叩きました。
そしてさじでまた瓶の中のものをすくったとき、白濁した液体の中にうごめくものが見えました。
暗然とした気分で目を覚ましました。時計をみるともうすぐ朝の検温の時間でした。
10時ころまで待って病室を抜け出し、母に電話をかけました。
母はまだ50代でしたが、あのアパートの階段で転んで両足を複雑骨折して歩けなくなり、
地元の養護施設に入所しています。・・・母には今回の入院のことは知らせていませんでした。
どうせこちらには来られないのだし、心配をかけるだけだと思ったからです。
ややしばらくして母が電話に出たので、
話のついでをよそおって夢の中に出てきた女の人について尋ねました。
一方では苦しみから解放されたという安堵感も少しだけありました。
そんな複雑な思いが頭の中に渦巻いていたときだったのです。
2人部屋でしたが片方のベッドは空いていて、気を遣わずにすんだのが幸いでした。
病院の消灯は早く、なかなか寝つけない日が続いていましたが、
その日は最後の検温が終わった後、吸い込まれるように眠ってしましました。
夢の中で私はせまいアパートにいました。ああこれは高校生のときだな、とわかりました。
中学校2年のときに父が急死しました。一人で林の中に入って縊死したのです。
父にはサラ金に多額の借金があることがわかり、生活はたちまち困窮しました。
そのために移ってきた二間のアパート。・・・ここで弟は病死したのです。
0043名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 16:04:37.84ID:gtYop9fm
1ヶ月ばかり前のことです。
残業が長引いて、部屋につくと11時をまわっていました。
すると神主が「ここは囲まれてる」って言う。
あたりを見回すと、林の中に焚火の照り返しで光るものがあるんだ、いくつも。
神主が懐から横笛をとりだして、「座りなさい」と言ってから、吹き始めた。
そしたら林の中のものたちが、笛の音に合わせて鳴き始めたんだ。
「びょー、びょー」って感じで。
怖くなって尻もちをつく形で後ろに倒れたら、神主が笛を置いてバンと手を強く叩いた。
すると木立の中のものがいっせいに出てきた。
鹿と鹿人間、・・・鹿は鹿だろ。ただオスの角のあるやつはいなかったと思う。
鹿人間というのは裸でね、体のあちこちが少しずつ鹿になりかかってるやつ。
背中に毛が生えてたり、後ろ足が鹿のだったり、ほとんど人間のままのもいたけど、
そいつらも四つん這いでね、こっちに近づいてきたんだ。
焚火の周りぐるっとをそいつらが取りまいて、そしたら神主が立ち上がって、
今度は手を軽くポンと叩くと、鹿人間のうちの一人・・・一匹が前に出てきた。
私より少し年下の男の子だった。
その子が四つん這いのまま、猫がやるように手を前に出して
体を伸ばした。神主はいつの間にか片手に大きな鉈を持っててね、
無造作にその子に近づくと、肩の部分から左手を切り落としたんだ。
怖くて目をつぶりそうだったよ。
だけどその子は特別痛がりもしないし、血もほとんど出ないんだ。
その子はつっかい棒が外れたようにヒザ立ちのうつ伏せになってたんだけど、
手の切り口のところから少しずつ細い鹿の足が出てきた。
神主は切った腕をつかむと焚火の中に放り込んだよ。
会社で大きなプロジェクトの一員となっていて、その仕事が追い込みの時期にきていたのです。
夕食は、仕事をしながらカロリータブレットのようなものを少しつまんだくらいでしたが、
空腹感はありませんでした。
このところ、まともに食事をとらないでしまうことが多いせいか、胃が慣れてきていたのだと思います。
それから神主は不思議な動きをすると、手を胸の前に組んで、
「世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる」
こうね、朗々と歌ったんだ。もちろんそのときにはよく聞き取れなかったし、
意味もわからなかったよ。後になって調べたんだ。
今では百人一首もやるんだよ、私。
すると神主の朗詠に合わせて、鹿と鹿人間が一斉に鳴いた。
「びょー、ぴゅー、ぴゅー、びゅー、びょーん」・・・って。
その声が木々に反響して、何かものすごい音楽を聞いている感じがした。
焚火からは肉の焦げる臭いがするし、気が遠くなりかけた。
その中で神主の声が聞こえたんだ。「私といっしょに来ないか」って。
気がつくと、反省室の中にカーテンのすき間から朝の光が差し込んでた。
思わず毛布をはがして足を見たよ。両足ともちゃんとあった。
ああ、やっぱり夢だろって思うんだろうね。
でもね、それ以来、ときどき夢を見るんだ。
林の中を自分が鹿になって駆けている夢。これは本物の夢だよ。
そのときには神主が歌っていた「世の中よ・・・」の和歌が頭の中に響いている。
・・・この夢はね、私がその後、何度か道を外しそうになったときに決まって見るんだよ。
それでなんとかここまでやってこれたのかもしれないね。
それにほら、ここ見てよ。この左足、ヒザのまわりがぐるっと紫にひきつれてるだろ。
ふだんは隠してるけど、切られた足が戻ってきたからじゃないかと思うんだ。
ああ、こんなとこで足伸ばして変に思われたかもしれないね、ハハハ。
明日も早いので、シャワーを浴びてもう寝てしまわなくてはなりません。
ここまで必死の努力で築いてきた会社内での地位を失いたくはありませんでした。
ここが踏ん張りどころだと思っていたのです。
1時少し過ぎにはベッドに入りました。そして夢を見ました。
不思議な夢でした。私は実家にいました。実家といっても何度か引っ越ししているのですが、
居間から縁側ごしにわずかな庭が見えるのは、
小学校のときに5年ほど住んでいた家のような気がしました。
父親の浮気のために家族仲は冷えきっていましたが、まだ生活には困っていなかった頃の・・・
襖が開いて、3歳くらいの男の子がよろよろと入ってきました。弟だ、と思いました。
0044名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 16:07:53.57ID:Jn8ordqk
反省室はベッド以外何もない部屋で、一階の職員室の近くにあった。
いちおう窓はあるんだけど、外から鉄格子がついてて、外は新芽の伸びてきた林。
その頃は自傷もくり返してたし、夜に出歩いたりもしてたんで、
家裁の判断で入所させられたってわけ。
今思うと、そういう仲間とつき合ってたてことも大きかったのかもしれない。
○○学園は郊外にあって、場所は言えないんだけど有名な山のすそ野でね。
ずうっと林が広がった中にあるんだ。
全寮制で、いちおう授業もあるんだよ。
すんごく規律が厳しくて、入所式のときに誓いをたてさせられるんだ。
暴力をふるったりしませんとか、そんなこと。
入所式のときには父親が来たけど、母親は来なかった。
怒ってたんだろうね、妹のことで。
それでしばらくは大人しくしてたんだ。年上の先輩もいたしね。
だけどね、一日中顔をつき合わせて生活してるんだから、
中には気に入らないやつも出てくる。我慢はしてたんだけど、ある晩ね。
どっから話せばいいのかなあ。
16歳のときだけど、〇〇学園ってとこにいたんだ。
法律的には県立の児童自立支援施設って言うんだけど、
こんなこと詳しく話してもしょうがないよね。
入れられた理由はねえ、あんまり言いたくはないんだけど、
4歳の妹にケガさせたからなんだ。
幼稚園の入学の前日に、家の階段から突き落としちゃったんだ。
今から思えばねえ、何であんなことしたんだろって・・・
やっぱ頭がおかしくなってたんだろうね。
私はね、小学校5年のときから不登校になってたんだよ。
きっかけは友達とのトラブルってことになってるけど、その頃の記憶ってあいまいなんだ。
どんなトラブルかどころか、当時の友だちの顔も名前もよく思い出せない。
中学校をずっと不登校で通して、勉強してないから当然高校にもいけなくって。
その間に妹が生まれてさ、ちやほやされてるのが頭にきてたんだね。
幼稚園に入学するからって、
いろんなもの買ってもらってよかったねーって言われてるのが気に入らなくってさ。
ただ後ろから押したんじゃなくて、抱え上げて階段の上まで持ってってドーンと。
いや、今は普通に後遺症もなくやってるらしいよ。
これは反省してる、ホントだよ。
食堂で頭から給食をぶっかけて、髪をつかんで引きずり倒しちゃったんだ。
すぐに先生たちに止められて、そいつはたいしたケガもしなかったのに、
その夜から反省室泊まりってことになったんだ。
そこの生活はね、ペナルティがいっぱいあって、
例えば朝の点呼に起きてこなかったらどうとか。そん中で反省室は重いほうだったんだよ。
ただ私は一人が好きだったし、なんてこともなかったけど。
その日はそこで8時にはもう電気を消されちゃって、
しかたないからベッドに入っていろんなことを想像してたんだ。
けっこう空想するの好きだったんだよ。他に楽しみもないし・・・
お姫様とかそういうんじゃないけど。
そのうちにうとうとしちゃたんだろうね。
11時頃に当直の先生の見回りがあるんだけど気づかなかったから。
だからね、これから話すのはただの夢かもしれないんだよ。いちおう断っとくね。
目がさめると熱くて、寒いんだよ。わけわかんないって?
うつ伏せに倒れてたんだ。それで背中側に焚火があってそっちのほうが熱い。
体を起こすと、外にいたんだ。林の中の森に囲まれた草地みたいなとこ。
まだ4月だったからね。「気がついたかい」という声がして、そっち向くと、
神主の格好をした人が、横倒しになった朽木に座っていた。40代くらいなのかなあ。
特徴のないのっぺりした顔だったと思う。
驚いて立ち上がろうとしたけど、前のほうに転んでしまった。
片足がなくなってたんだ。ジャージのヒザの部分から左足がすっぱりない。
神主は平然とね「逃げられないように片足は切ったよ」なんて言うんだ。
それでも片足跳びで逃げ出そうとした。痛みはなかったからね。
0045名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 16:09:48.67ID:aNW6wWKl
>>36
そのスレは、芋シスのアンチがまとめブログで金儲けしたいが為のスレです
その証拠にdvdの話しかしてません
そんな奴がファンでもなんでもありません

何かあればこのスレを利用してください
ももか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20619/1512494577/

もしくはコチラを利用してください
緊張してます
https://egg.5ch.net/test/read.cgi/geinoj/1511881048/
0046名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 16:09:54.35ID:zjeV/4tX
最後ID変えるの忘れてるぞ
このうっかりさんめ!
何はともあれ、以前のように真っ向から戦えよな、そのほうが見てる方はおもしろいからな
0047名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 16:17:51.06ID:dazKPIie
「お母さん、さっきまで家にいて料理してたんじゃないの?」
「40分くらい前に買い物に出て、今帰ってきたところだよ。それより何があったの?」
家に入ってタオルで頭を拭きました。
その後、キッチンを見ましたが料理していた様子はありません。
でも、こたつの上に広げていた宿題はそのまま残っていました。
母にあったことをそのまま話しましたが、
「変な話ねえ、お母さんがもう一人いて、包丁でお前を殺そうとしったってことなの。
それは夢じゃないかしら。こたつでうとうとして夢を見たんじゃない」こう言われました。
いつの間にか料理の音が止まっていて、キッチンからののれんをくぐって母が出てきました。
目がつり上がって、額の真ん中にシワが寄っていました。
お腹のところに両手で包丁を持って、まっすぐに私のほうに向けていました。
「ちょっと、何、お母さん本当に冗談はやめて」
「どこの家でもやってるんだよ。いらない子は取り替えてもらえるんだから。
こんなに大きくなってから取り替えるのは恥ずかしいんだけどね。育て方失敗したみたいで」
母はそのまま真っすぐに私のほうに体当たりをしてきました。
包丁の先はかろうじてそれ、私は電気こたつをはさんで母と向き合いましたが、
隙をみて玄関のほうに走り出て、裸足のままで家から飛び出しました。
雨が降っている中を泣きながら夢中で駆けていたら、
「ちょっと由奈、あんたずぶ濡れでどこ行くの!」こう前から呼びかけられました。
顔をあげると、傘を傾けて心配そうに顔をのぞかせているのは母でした。
「いやーっ」私は身をよじって叫びました。
「何、何があったの?家に変な人でも来たの?」
私はその場にしゃがみこんで、泣き崩れてしまいました。
・・・その後、母に連れられて家に戻ったら、
「私、子どもの頃にマンホールとか、それに似た穴に落ちたこっとってあったけ?」「・・・あるよー」
「!」やっぱりあったんだ、と自分で聞いたのにびっくりしてしまいました。「いつのこと?」
「お前が幼稚園に入学する前だから、4歳の始め頃だよ」「どこに落ちたの?」
「場所わからないんじゃないかと思うけど、西崎の養護学校の横道のマンホールだよ。
あの日はすごい雨が降っててねえ」
「何でそんなとこに落ちたの?蓋が開いてたの?」
「・・・思い出さなきゃよかったのにねえ。お母さんが落としたんだよ」
「・・・何へんな冗談言ってるの?」
「冗談じゃないから。前のお前は知恵遅れでいらない子だったから、捨てたんだよ」「!」
「神様にお願いしてね、前のお前をそこに捨てて新しいお前をもらったんだよ。
だけど前の記憶が残ってたんだね。・・・残念ね、ずっと一緒に暮らしていけると思ってたのに、
また新しいのをもらってこなきゃいけなくなったよ」「お母さん!」
さっき飛び出したはずの玄関は戸が閉まり、鍵までかかっていたんです。
・・・そうなのかもしれません。
あまりにもおかしな話なので、そう考えるしかないようです。
これで話は終わりなんですが、少し気になることがあります。
ふとしたときに、自分がお腹に包丁を突き立てられ、
血を流して倒れているイメージが頭の中に浮かんでくることがあるんです。
まさか、まさかと思うんですが、
もしかしたらあのとき、二度目の取り替えをされてしまったんじゃないかなんて・・・
ハハ、まさかですよねえ・・・
0048名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 16:19:31.69ID:dazKPIie
雨降りで部活が早く終わったので、中学校から帰って、
居間のこたつでテレビをつけたまま数学の宿題をやってたんです。
キッチンから母が包丁を使っているトントンという音がずっと聞こえてました。
そうしたら、中国で女の人をマンホールに落として殺そうとしたのを
そのとき、大時計の針が10時きっかりになり「ボーン、ボーン」と時報が鳴り始めました。
この音を聞いたとたん、急にめまいがしてきました。
それで、よろよろしながらその場を離れ、裏門から出たところで道にしゃがみこんでしまいました。
やや離れたところに、遠ざかっていく人影が見えました。
その後ろ姿が、わたしにそっくりなんです。少なくとも、着ているものはまったく同じでした。
めまいはかなり強烈でしたがなんとか自宅にたどり着き、
家内に車に乗せてもらって病院に行きました。
診断では三半規管の不調ということで、3日ほど入院治療したらどうにか治りました。
こんな話なんですが、まだ二つほど不思議なことがあります。
一つは、退院してからこの工場を探したけれど見つからなかったことです。
あの行き止まりになった道はちゃんとあるのに、
工場のあった場所は小児科の診療所になっていました。
もう一つは、あの日の万歩計が10万歩を超えるありえない数字になっていたことです。
単に故障なのだと思いますが・・・
監視カメラがとらえた映像というのをやってて、
思わず手を止めて見入ってしまいました。
その女の人は助かったようだけど、怖いなーと思ってたら、
何か記憶に引っかかってくるものがあるんです。
サッシ窓は中で×字に板が打ちつけられていましたが、内部はよく見えました。
高い天井にたくさんの蛍光灯が灯り、奥に巨大な振り子時計がありました。
よくあるアンティークの柱時計、あれをとてつもなく大きくしたもので、
高さは3m以上あったと思います。
ちょうど軽自動車を縦にしたほどの時計です。さっきの「チコッ」という音はずっと続いていて、
この時計の車のタイヤほどの振り子が振れたときに出る音だとわかりました。
不思議なものがあるなあ、と思いました。何かの展示にでも使ったのだろうか・・・
見ていると、時計の裏側のほうから台車を押して人が二人出てきました。
作業服を着て帽子をかぶっていましたが、色が浅黒くどちらも外国人だと思いました。
台車の上には金属製の大きなバケツが二個のっていました。
一人が時計の横にまわりパネルを開け、
もう一人が、シャベルを取り出して一つのバケツにつっこみ持ち上げました。
シャベルの上にはピンクと赤の、うねうねとした生き物の内臓に見えるものがのっていました。
それを無造作に、時計のパネルの中に注ぎ込みました。
片方のバケツが空になると、もう一方のバケツをすくいました。
・・・これは自分の見間違いだと思うのですが、シャベルには乳児の頭のようなものが二つ・・・
そう言えば私も小さいころマンホールに落ちたことがあったような・・・
これだけ記憶があいまいなんだから小学校前のことなんだろうか。
ずっと上のほうに、ぽっかりとまるい穴が開いているのを、
途方にくれて見上げていたことが・・・あったような気がするんです。
穴の縁からはザーザーと水が流れ落ちてくるイメージ。
その穴に蓋が乗せられ、真っ暗になって泣き叫んだ記憶・・・
気になったので、キッチンの母に呼びかけました。「ねえ、お母さん」「なーに」
0049名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 16:21:37.78ID:3s5fLIUo
ところがしばらく行くと前方に車止めが見え、行き止まりになっていることに気がつきました。
失敗したな、引き返さなくちゃなんないと思いましたが、
右手があまり大きくはない廃工場のようなところで、入り口の鉄扉がなくなっていました。
60歳で印刷会社の定年をむかえ、その後数年は嘱託で働いていたんですが、
年度いっぱいでそれも終わって、4月から完全な年金生活に入ったんです。
長い間の念願であったし、あれもこれもとやることを考えていたものの、
いざそうなってみると、もてあます時間というのはかなりあるものです。
家の中にいても家内にじゃまにされるだけなので、
ウオーキングを始めることにしました。どちらかというとわたしはやせ気味なので、
ダイエットというわけではなく、足腰の力を落とさないようにと考えたんです。
無理なく長く続けることが目標でしたので、早朝ではなく9時半から1時間ばかり、
万歩計をつけて家の周囲を歩くことにしました。
家は新興住宅地にあって碁盤の目のように区画が整備されており、通勤の時間帯を過ぎると
車も人もほとんど通らず、歩きやすかったです。
ウオーキングを始めてみると、いろいろと気づくことがありました。
例えば橋のたもとにとても大きなイチョウの木があったり、
住宅街の中に小さな金管楽器の修理店を見つけたり、あれっと思うようなことがあるんです。
そしてその向こう側に裏門が見え、そこも開いていたので、
中を通っていけば一つ向こうの道路にショートカットできそうでした。
駐車場には車は一台もなく、3つならんだコンクリ製の四角い建物のシャッターもすべて閉まっていて、
稼働しているようには思えませんでした。
とは言ってもね、1ヶ月を過ぎると少し飽きが出てきました。
遠出をすればいいのかもしれませんが、
1時間以内で帰ってこれる距離にはあまり面白いスポットがないんですね。
せいぜいちょっとした児童公園があるくらいです。
それで、せめてもと思って毎日歩くルートを変えてみたんです。
家の前は通常の道路で、右か左のどちらに行くか、それと右にちょっと歩くと縦に入っていく道があり、
家を出た段階で3方向の選択肢があります。それを毎日変えてみることで、
少し気分転換にはなりました。
あと、パソコンから町内の地図をダウンロードしまして、
すべての道を通って最短距離で家まで戻ってくる方法なども考えたんですよ。なにしろ暇ですから。
当然ながら一筆書きは無理なんですが、今日はこのルートにしようと暗記してから出かけると
それなりに頭を使ってボケ防止にもなりそうでした。そんなウオーキング中の出来事です。
その日は、縦に入る道を選んで、ここの丁目と隣との境界となる道路まで歩き、
少し歩いてから別の縦の道を折り返してみることにしました。
入っていくと、ああこの道は通ったことがない、とすぐにわかりました。
そこに入ってみたんです。1分もあれば抜けられそうだったし、人の気配もありませんでしたから。
真ん中の建物の前まできたとき、「チコッ、チコッ」という聞き慣れない音がしました。
分厚いシャッターごしに聞こえてくるようなので、もとはそうとう大きな音なんだろうと思いました。
それで・・・いらない好奇心を出しちゃったんですよ。
建物と建物の間が1mくらいのスペースになっていて、
音が聞こえてくる建物には低いところに窓があるようでした。
その隙間に入り込んで、窓から中をのぞいてみたんです。
0051名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 18:56:13.55ID:zjeV/4tX
アホがこんなにたくさん書き込まなければ落ちる可能性あったんだけどね
ここまで伸びちゃったからもうムリぽ
0052名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:00:44.88ID:OJKrR1Yx
「ぜったい変だ、これあつしじゃない」そう思って後ずさりしたんです。
するとあつしとナミのカレは顔を見合わせていましたが、
ナミの手を引っぱって車の後ろに押し込んだんです。
そのときナミが始めて不安そうな顔をしました。
ナミが空を指さして「あれ、UFOじゃない。ほら、あそこ」なんて言ったりしましたが、
わたしには何も見えませんでした。ふざけてるんだろうって思いました。
宇宙人なんていないと思うし、前からそういうところのある子でしたから。
カレたちも「どこどこ、・・・わからないなあ」って言ってましたよ。
それからナミがトイレに行きたいって言いだして、
トイレは公園内の200mくらい離れたとこにあるんだけど、
車に鍵をかけて全員で行くことにしたんです。

・・・ここから記憶があいまいなんですが、
警察に何度も聞かれたのでくり返し話しているうちにまとまったことを書きます。
トイレに行くまでに誰とも会いませんでした。公園に人の姿はなかった思います。
トイレに入ってたのは数分です。それからナミといっしょに出て、
繁みの陰で待っていたあつしたちと合流して車に戻ったんです。
車の後ろのほうから近づいてったんですが、たまたま変なことに気がついたんです。
車のナンバープレートってありますよね。あの数字が裏返っていたんです。
「マヅ ヒトリデイイ」あつしの顔をしたものがそう言うと、運転席に乗って車を急発進させました。
わたしは呆然と見ていたんですが、頭の上のバチバチいう音が大きくなって、
「ブーン・ブーン」といううなりに変わったんです。
急に頭が痛くなって、その場にしゃがみ込んでしまいました。
ほら、鏡に数字を映すと左右逆になってるじゃないですか、鏡文字って言うのかな。
あれになってたんです。
それでびっくりして「あー、このナンバー なんか変!」って叫んだんです。
そしたら前を歩いていたナミのカレが「ナニ、ドウシタノ?」と言ってふり向いたんですが、
その声が機械の声だったんです。よく自動朗読する機械があるじゃないですか・・・あんな声です。
それから目と口の中が青紫に光っていました。
頭の上の方で「バチバチッ」という聞いたことのない音がしました。
「えーっ!!」と思って、その場に立ち止まりました。
あつしもふり向いて「ヘンナコト ナンテ ナイヨネ」と言いましたが、
やっぱりその目と口も青く光ってて、青い豆電球をくわえているみたいでした。
それとカレの着ていたフライトジャケットに書かれたアルファベットも、
鏡文字になっていたと思いました。
ナミはいつのまにか自分のカレと手をつないでいて、
カレが変になってるのに気づいてないみたいだったんです。
「おい、どうしたの?何かあったのか」心配そうなあつしの声がしてわれに帰りました。
車のあるところまで戻ったと思ったのに、女子のトイレの前にうずくまっていました。
バチバチという音はまだ聞こえていました。
そのほうを見ると、電柱からトイレに引いてある電線の付け根のあたりから火花が出ていました。
ナミのカレが「ナミは?」と聞いてきたのですが、
「車に乗って行った」とも言えずどうしたらいいかわかりませんでした。
0053名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:02:25.46ID:iqTfZROP
去年の秋のことなんですが、男女4人で心霊スポットに行ったんです。
心霊スポットといっても、幽霊が出るとかそういうところじゃなくて、UFOです。
UFOが飛ぶのが見られるとか、宇宙人の秘密基地が地下にあるとか、
そういう噂のあるところです。
もちろんそんなのは信じていませんでした。そこは山まではいかない、小高い丘になってて、
夜景がきれいだともいわれているんです。
だから心霊スポットを探索するというより、みんなで夜景を見に行ったようなものです。
『かたわ』差別用語ですが障害者の人を表現する事は知っていました。
でも私の地元ではそんなのお構いなしに日常生活で使います(部落やバカチョンなど)。さらに住職さんは続けます。
「お前たち、山の中で何かに会っただろう?それはな『片輪神』ちゅうもんだ」続いて当主達が口を開きます。
「片輪神はなあの山の神様だ。ここら辺で野菜や果物が獲れんのも、漁で魚が獲れんのも、ここの女が子宝に恵まれんのもあの神様のお陰だって言われてる。
ただ、多くの恵みをもたらすのは片輪神がとんでもなく祟る神様だからだ」
「5つの家は片輪神を昔からあの山に封じてきた。俺たちはその祖先なんだ。だから知らんが5つのうちどこかの家で死人が出るとその封じる力が弱まる」
「すると片輪神は山に姿を現すようになって、山に入った奴を連れていくか祟るんだ。お前たちは連れていかれなかった。そのかわり、どこかしらカタワになる」
同級生の1人が「何でそんなこと知ってんだよ」と聞くとA太のお父さんがこう答えた。
「49日が過ぎないうちに山に入ったのはお前たちが最初じゃない。昔から何人も入った。そして連れていかれなかった奴は皆カタワになってるんだよ。俺を含めてな」
そう言うとA太の父親は義手を外した。A太の父親は数年前船の機械に手を巻き込まれ、右腕を失っているのだ。
ただ、自分の父親が山に入っていたことを知らなかったA太は愕然としていた。
あれから20年近くが過ぎる。あの肥満体の下級生の遺体は今でも見つかってない。
10年前。残った下級生がガス爆発で手の指を失う重症を負った。
7年前。A太が次亜鉛ソーダが目に入り失明した。
5年前、同級生の1人が転落事故で右半身マヒとなった。
同じく5年前、もう1人の同級生が交通事故で左足を失った。
そして3年前の東日本大震災の際、私は津波に流されるも命だけは助かるも、一生車いすでの生活を余儀なくされた。
わたしと、カレのあつしと友だちのナミとそのカレの4人ですね。
そこは急カーブを連続して登っていくので、昔は族なんかも来ていたということでしたが、
今はまったくそんなことはなくて、カップルで来ている人が多いです。
それで、あつしの車・・・名前は忘れたけどホンダの中古のワゴンです。
それに乗って行って、頂上の公園付近の道路に停めて、4人で夜景を見てました。
時間は9時過ぎくらいです。初めてだったんですが、きれいでしたよ。
空も晴れていて、星もよく見えました。
0054名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:02:31.44ID:zjeV/4tX
ししゃものためになると思ってアホがやってる行動って、ことごとく逆効果なんだよなあ
アホは自重したほうが彼女のためになるのにね
0055名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:04:09.87ID:ufRNC2P7
気が付くと誰かに頬をペチペチと叩かれる感触を覚えました。
町の消防隊のお兄さんでした。「おい!大丈夫か!おい!」
私はハッと気が付きました。辺りを見回すとあの石碑がある場所。
あの得体の知れない人物たちはもういませんでした。
いるのは私と消防隊の人たち数人。そしてA太とクラスメイトの男子2人。そして下級生1人だけ。
「あれ?」と思いました。いくら周囲を見回してもあの階段でヒイヒイ言ってた不満体の下級生がいないのです。
そこに私の父親とA太の父親がやってきました。
私が何か言うのを待たず、父親は私の頬を思いっきりぴっぱたき、次の瞬間泣きながら私を抱きしめました。
父親が泣いたのを私はそこで初めて見ました。あとは問答無用で全員公民館に連れられものすごい時間をかけてお祓いを受けました。
お祓いが終わると私の父親を含めた各家5人の当主達と住職さんが別室で話し合いを始めました。
私はこっそり聞き耳を立てると住職さんが「これでも祓えたかわからん」と言っていました。
道は続きどんどん歩きます。まだ3時過ぎだというのに薄暗く不気味な雰囲気でした。
すこし疲れたので休憩を提案しました。皆そこらへんの岩に座り、ジュースを飲んだりお菓子を食べたりしました。
私も桃の天然水を飲んで一休み。すると同級生の1人が「なにか言った?」と聞いてきました。
「何も言ってないよ」私がそう答えると同級生は不思議そうな顔をしました。
重い静寂が場を支配していました。休憩も終わり、先に進んでみようとした時。
私の背後で鈴の音が聞こえました。私がバッと振り向くとそこには何もいませんでした。
でも感じたことのない不安と恐怖が私の心にハッキリと現れたのを今でも覚えています。
どんどん進み、大体感覚で4〜5キロ歩いたところで道は途切れていました。
そこは少し開けた場所でお社がポツンとあるだけの場所でした。
同級生の1人が「ここで終わりだ。もう何もない。結局なにもなかったな」と言い、引き返すことにしました。
でも私はずっと不安と恐怖を感じ続けていました。得体の知れない何かにずっと追いかけられているかのような、見られているかのような。
空を見ると薄暗くなり、私は「もういいだろ。帰ろう」と提案しました。
他の5人も何かしら感じたのか神妙な面持ちで同意してくれました。
そして私たちは岐路についたのです。時刻は5時過ぎ。3月の空はどんどん暗くなります。
しばらくして私は違和感を覚えました。どんなにどんなに歩いてもあの石碑がある場所に辿り着かないのです。
そのうち強がってた下級生の1人が泣き出し始めました。他の皆もものすごく不安な顔をしているのが手に取るようにわかりました。
正直、私も泣きたかったです。
しばらくすると今度は見たこともない場所に辿り着きました。広い場所。その先は行き止まりです。
すぐさま引き返します。でも道は一本道。間違えようがありません。またしばらく歩くとあのお社。
全員混乱します。そして逆の道を行きまた広い場所。同級生が「もしかして遭難したんじゃいのか俺達!?」と叫びます。
でも遭難なんてありえません道は一本しかないのですから。皆、半狂乱、パニック状態に陥りました。
自分たちがとんでもないことをしたんだと実感し始めたころ、A太が話しかけてきました。
「なあ、お社とあのバケモンがいた場所を行き来しても注連縄なかったよな?」
確かに。あの逆だという注連縄はあれから一度も見ていませんでした。
そこにドタドタドタとすごい勢いで誰かがやってきました。あの肥満体の下級生のお母さんでした。
「うちの子は!?うちの子は帰ってないの!?」
その大声に5人の当主と住職さんが飛びててきました。あの子の母親は私たち子供の顔を見て察したんでしょう。
「何故行った!?Dのとこのおばあさん死んで49日経ってないのに何で行った!?返せ!!うちの子を返してよ!!!!」
ものすごい見幕で怒鳴られました。それこそ殺されそうな勢いで。ありったけの恨みの気持ちが伝わってきました。
それから5人の当主と住職さんがあの子の母さんを何とか落ち着かせることに成功し、我々に全てを告げられました。
「お前たちは…恐らくこの先『かたわ』になる」
0056名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:06:14.27ID:Px9LnIan
私が小学校6年生の頃でした。
私の学年はクラスは1つしかなく、男子8人、女子8人の合計16人でした。
その中にA家の息子のA太。Cの家の娘のC子(初恋の相手でした)。そしてE家の息子の私がいました。
3月の上旬、D家のおばあさんが亡くなり、大人たちが私を含めた子供達に『49日過ぎるまで山に入るなよ』と忠告します。
何度も経験してましたが、ある日クラスメイトの1人が『49日が過ぎないうちに山に行ってみないか』と提案しました。
私の故郷は東北地方のM県の沿岸部。海と山に囲まれた自然豊かな場所です。
でも恐ろしい部分の秘めていました。私の生まれ育った場所は5つの集落からなる小さな町です。
それぞれの集落にリーダー的な立場にある家が一つずつあり(A、B、C、D、E家と表記します)、私はその中の一角、E家の一人息子でした。
A家の家紋は『扇』の紋B家の家紋は『亀甲』の紋C家の家紋は『霞』の紋
D家の家紋は『井筒』の紋そして私の家、E家の家紋は『藤』の紋です。
みなそれぞれわかりやすい形の家紋になっています。そして私の町には『奇妙な場所』と『不思議なしきたり』があります。
『奇妙な場所』とは学校の裏山でした(以降、山と呼びます)。長い長い石の階段を登った先に大きな鳥居があります。
鳥居を通るとそこに石碑のようなものがあり5つの家の家紋と何らかの文字が刻まれていました(文字は昔の言葉であり何て書いてあるのかわかりません)。
その奥には鬱蒼とした山道が続いています。
そして『不思議なしきたり』とは『5つの家で誰かが死んだ際、四九日が過ぎるまで山に入ってはいけない』というしきたりでした。
ずっと『してはいけない』と言われつづけたしきたりを破りたいという冒険心がいつしか芽生えたんでしょう。私もそれに勝てませんでした。
私とA太と2人の男子、下級生の男子3人。合計7人で山に行く事にしました。
親に内緒で学校が終わってからおやつを買い、学校の校庭に集合。全員がそろったところで出発。この時点ではハイキング程度にしか考えてませんでした。
長い長い石の階段。私はひょいひょいと登ってましたが、肥満体の下級生がヒイヒイ言ってみんながそれを待ちつつ進む感じだったので登りきるまでに15分程かかりました
そして階段を登りきると大きな鳥居。それをくぐった瞬間。
ギャア!ギャア!ギャア!ギャア!ギャア周囲のカラスが一斉に不気味に鳴きながら羽ばたき、皆ビクッとしました。
そして雰囲気というか空気がガラッと変わったのを覚えています。弱虫の下級生の1人が泣き出し帰宅。
残るは6人。すこし歩くと家紋が刻まれた石碑がある場所に到着しました。
何かに見られているような感覚を覚え、私は山に来たことを後悔していったのを覚えています。
さらに山道を歩き、しばらくすると道の左右に一際大きな杉の木が生えていて、その杉の木を繋ぐかのようにすごく古びた注連縄が飾られていました。
その注連縄は結構な太さと長さで、私は少し感動しました。
すると隣でA太が注連縄を見ながら何かを確かめるような動作をしてました。
私が「どした?」と聞くとA太が「あれって逆じゃない?」と言いました。
逆?わたしが何が逆なんだと聞くとA太が「結ってる方向」と答えました。
そう言われながら見ると確かに違和感を覚えました。確かに他の場所にある神社の鳥居にある注連縄とどことなく違うような。
「結っている方向が違うとどうなるんだ」と質問するとA太は「そこまではわからない」と返されました。
道はその向きが逆だという注連縄が飾られた2本の杉の木を挟んでまだ続いていました。
0057名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:09:24.57ID:CsLBwLF5
「赤黒い・・・渦巻きですか」俺が答えると、「そうじゃなくて、白く残ったとこ。人の顔に見えない」
そう言われると、おかっぱの女の人、いや子どもかもしれない横顔にも見えました。
「あんたたち、さぼってないで描きなさいよ」と、西田先生が言いましたが、
目は笑ってました。俺が「でも、あれ」と下の岸のことを指さすと、
西田先生はいぶかしそうにそっちを見てましたが、
「何か変ねえ。ちょっと行ってみようか」と俺らをふり返ったんで、4人で階段を下に降りて行きました。橋を越えて岸の近くまでくると、
「おい何描いてる?」とダチの一人が後ろから声をかけましたが、ふり向きもしませんでした。
肩越しに絵筆を握った手がフルフルと震えているのがわかりました。
それから、岸の描いてるとこは上からはただの斜面に見えたんですが、
土がくぼんで1mくらい掘れたような形で草が生えてました。
「・・・ここ、昔は防空壕があったって話よね」西田先生が言いました。
岸の背後までくるとヒザの上のスケッチブックが見えました。
西田先生が息を呑む音が聞こえました。
スケッチブックは鉛筆の下書きの跡もなく、四隅からどぎつい赤紫で塗られ、
中央の部分だけ白く残ってましたね。
パレットには絵の具の赤、黒、青がチューブ全部絞り出されてました。
「おい岸、何やってんだ」声をかけてもこっちを見ようともしないので、
前に回って驚きました。
目が完全に据わって血走ってるんですよ。
ダチが肩に手をかけて揺さぶっても、
絵筆を持った手を宙に浮かせたままでガクガク揺れるだけです。
西田先生はじっとスケッチブックをのぞき込んでいましたが、
「あんたたち、これ何に見える?」と聞いてきました。
「すごい絵ね。念が入り込んじゃってる」西田先生はそう言うと、
目を半眼のようにして岸の正面の草のほこらを見ていましたが、
すっとしゃがんで岸の絵具箱から余ってた細筆を取ると、少しだけ水をつけて
慣れた手つきで何かを描き始めました。
それは・・・輪郭だけの仏像、今にして思えば観音像だったと思います。
西田先生がそれを描き終えたとたん、
岸が目をつむり体育座りのまま横にコテンと倒れ、
脇に落ちたスケッチブックを素早く西田先生が拾い上げました。
「ん、ん、ん」とうめいて岸がゆっくり起き上がり、「あれ・・・俺、何してた?」と呆けたような声で言いました。
「ちょっと陽気にあたったみたいだったよ」と西田先生が答えましたが、
実際は雪国のここらはまだ肌寒いくらいでした。
「俺のスケッチブック・・・」と西田先生が小脇に抱えているのを見て岸が言いました。
「少し濡れたみたいだから、特別に新しいのをあげる」西田先生はそう言って、俺らに向かって目配せをしました。
それから皆で上に登り、先生方の本部になっている公園の休屋に行って、
岸は先生のスケッチブックをもらいました。「さっきのとこはもう行かないほうがいいよ。あの手すりから下を見て描いてごらん」
俺とあと2人のダチはもう最初から描く気はなく、
木の陰の芝生になったところに寝そべって、30分くらいゲームの話とかしてました。
ただ教師がずっと巡回してて、スケッチブックが白いままだと注意されるんで
全く何もやらないわけにもいかず、鉛筆で殴り書きのようなことはしてましたね。
その場所からは下のお堀と街路が見下ろせるんですが、
何気なくそのあたりを見てると、同じクラスの岸ってやつが、
端を渡ってお堀の向こう側に行って、体育座りで膝の上にスケッチブックを置いて
夢中になって絵を書いてるんです。
意外だな、と思いました。普段からそんなに真面目なやつじゃないんです。
むしろこんな機会ならいちばんにサボるのが定番なんです。
それと意外というか変だなと感じたのは、スケッチって普通景色を描くもんでしょ。
それが岸のやつはすぐ目の前にある雑草の生えた斜面のほうを向いてて、
しかもまだ絵の具は出さないはずなのに、絵筆で色をぬってるようなんです。
「おい、あれ何やってるんだろうな」「草を描いてるんじゃないか。緑と黄緑だけ使って塗りつぶせば楽だし」「にしても、いやに熱心だよな」
こんな話をしていると、こっちに西田先生がやってきました。
この西田先生というのは、教師ではなくて地元の女流画家なんです。
新聞の挿絵とかも描いてたし、なんとか展覧会にも入選したという地元では有名な人で、
好意で俺らの学校の美術の時間にときどき来てくれてました。当時60過ぎてたと思います。
0058名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:11:51.10ID:Ad/t+/YW
中学校2年のときのことです。
最近はそうでもないみたいだけど、昔はいろんな学校行事があったんです。
マラソン大会とか鍋っこ遠足とか・・・今もやればいいのにと思いますけどね。
で、写生大会というのもあったんです。
中学校の近くに城址公園があって、歩いて20分くらいです。
2時間授業をしてから体育着に着替え、2年生の4クラスが組ごとに並んでそこへ行きます。
スケッチブックと絵具箱、あと弁当を持ってです。
午前中2時間でスケッチをして昼を食べ、午後2時半くらいまでで色をつけて完成させる。
そんな活動でした。
でもケンちゃんの中は頑丈で立ち上がることができません。
そのまま前のめりに教卓から落ちました。頭が床にあたるボコッという音が聞こえました。
着ぐるみの詰め物がなければ大ケガをしていたかもしれません。
そのまま床の上で、机やイスを弾き飛ばしてのたうち始めました。
「あじ、あぶう、あぶあ、あぶういい」と叫んでいるように聞こえました。
もし着ぐるみごしでなければ「熱い」と言ってたんじゃないかと思います。
あわてて湊先生が駆け寄り、
山田君のうつ伏せの足の上に載って強く背中を押さえ、ジッパーを開けようとしました。
びびびっという感じで、ジッパーの横の布が大きく裂けました。
そのすき間から両脇をすくうようにして山田君を抱き上げました。
山田君は小さかったのでひっかからずに出てきましたが、そのときにはぐったりとしていました。
外面的なケガはなかったのですが、頭を打っているので先生が保健室に連れていきました。
とくに大したこともなかったようで、次の日からも登校してきたはずです。
湊先生はまもなく、みんなにお別れを言って学校を去られました。
そして春休みに入り、町のある地区で大きな火災が起きました。
十数件の家が燃え、死者が二桁にのぼりました。
その地区はごちゃごちゃした木造の家屋が密集しているところだったので、
被害が大きくなってしまったのだと思います。
その死者の中には山田君も入っていました。家族全員が亡くなったと記憶しています。
・・・これで私の話は終わりです。
俺は美術は得意でも好きでもないし「カッタルイなー」とか言いながら出かけましたが、
普通の授業よりははるかにマシでした。
クラスで仲のよかった3人ぐらいとずっとダベってても怒られる心配はないからです。
これって3年生には難しいですよね。
だからみんな「戦争がなくなってほしい」とか、同じようなありきたりの内容だったと思います。
一人が10分くらい入ってて、3人が体験すればだいたい45分授業は終わりました。私ももちろん入りましたよ。すごい窮屈だったのを覚えています。
ケンちゃんは、外側はふわふわですが、中の布は固くて身動きがとれませんでした。
特に顔のまわりは詰め物が厚く入っているようで、みんなの声が遠くでしているように聞こえました。
それから、目などの穴が空いているわけではないので外は見えず、息も苦しかったです。
みんなが願いごとを言ったら、ウンウンとうなずくことになっていました。今から考えれば意味があるような、ないような授業ですよね。
もしかしたら学校の管理職に聞こえたら止められたかもしれません。
でも湊先生がいたのは短い期間だったし、保護者の間で問題になることもなかったと思います。
3月になって、もうすぐ年度が終わるというときでした。湊先生と過ごす最後の週に、またこの授業がありました。
その時間に3人がケンちゃんに入ると、クラス全員が体験をすることになります。
最後に入ったのは山田君という子で、男子の出席番号の最後尾です。
その子は、こう言ってはなんですがとても勉強のできない生徒で、ほとんどものをしゃべらず友達もいませんでした。
表立ってイジメられているというわけではなかったと思いますが、遠足などの班を決めるときに
最後まで残ってしまうような子だったんです。着ているものもいつも同じで、不潔な感じもありました。
その子がケンちゃんに入って、みんなで「この世の差別がなくなりますように」
と言ったとき、急に山田君が「うーっ」と叫んで立ち上がろうとしたんです。
ツツジ祭りというのに合わせてやってたので、時期は5月だったと思います。
城址公園はそれほど大きくないお堀に囲まれてました。
少し坂を登ったとこにある広場で、150人の生徒が思い思いの場所に散らばり、
自分の書きたい風景を見つけてスケッチブックを広げました。
平日なので一般のお客さんは少なかったですね。
0060名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:18:46.80ID:7DNrunbM
授業はあまり上手ではなかったと思います。慣れていないというか・・・
田舎だったので、産休の講師がおらず急になられたせいかもしれません。
体育の時間などはジャージに着替えておられましたが、
かなりとまどってる感じがしましたね。
それで、週一回学級活動の時間というのがあったんですが、
その内容がかなり奇妙なものだったんです。
さきほど話した牛のヌイグルミですが、座った形をしていて、
かわいいというよりリアルな感じの顔でした。
・・・何か考えこんでいるような顔といったらいいか。
もしかしたら先生の手作りだったのかもしれません。
大きさは小学3年生が座るより大きいくらいです。名前は・・・湊先生は「ケンちゃん」と呼んでいました。
どういう字を書くのかはわかりません。
小学校の3年のときの話です。
だから記憶があいまいなので、今、卒業アルバムを見ながら書いています。
クラス替えがあって、最初の担任が30代前半くらいの女の先生でした。
名前は北見先生です。卒業アルバムは当然ながら6年生のときの写真が中心なんですが、
その先生方の集合写真の中に顔が見えます。転任されていなかったのでしょう。
この先生は最初の9ヶ月くらいいて、それから産休に入られたと記憶しています。
代わりの担任として、湊先生という若い女の先生がこられました。冬休み過ぎ、3学期のことでした。
いえ、学級崩壊などといったことはありませんでした。わりとおとなしいクラスだったと思いますよ。
新しい先生に反発したということもとくにはなかったと記憶してます。
この湊先生は今にして思えばかなり変わった人でした。
骨は白く乾いてて、頭の部分に小さな字がたくさん並んでいて、
その最後にやや大きく、普通の字で「しね」って書いてあった。
・・・三田の最後っ屁だったんだな。家を訪ねてくるやつに罠をかけたんだと思う。
次が洋間になってて、祭壇があったはずだ。
ドアを開けると衝立があって、そこを曲がって入ると祭壇が目の前にある。
仏教系なんだろうな、前に見たときは鐘や木魚なんかも置いてたが、
今はただホコリが積もった白い布がかけられてあるだけ。
で、その前に押入れほどの巨大な仏壇。これはさすがに処分できなかったんだろう。そのままの形で残ってた。
どうせ空だろうと思ったが、閉まってた扉を開けてみた。
ぶわっとホコリが舞った。中の板仕切りのようなのが叩き壊されて下に山になって落ちてた。その奥にキラと光るものがあった。
板をかきわけて拾いだしてみると、高さ20cmばかりの仏像だった。
俺にはお釈迦様なのか観音様なのかもわからん。
暗い中でもキンキラに輝いて、ずっしりと重い。まさか金なのか、まさかな・・・
メッキかもしれないが、骨董屋に持ってくくらい安いもんだと思ってゴミを払ってバッグに入れた。
とたんにドーンと雷が落ちたような音と振動を感じた。それだけじゃなく、部屋全体が真っ赤に見えた。
仏壇の奥から何か白いものが出てきた。這いずっていて小さい。赤ん坊というより胎児だ。
それが固まったように動けないでいる俺の前まで出てきたんだ。
てらてらした白い背中にまわりの赤い色が映ってた。蛙の顔をしていた。
それが急に素早いトカゲみたいな動きになって俺の手から肩に跳び移ってきて、
顔の横で「くえあ」と鳴いた。
・・・そっから記憶がないんだよ。気がついたときには兄貴分に肩を抱えられていた。
俺が出てこないんであちこち探してくれたらしいんだ。
そしたらここの電話番号のメモが机に残ってて、
探しにきたら部屋の隅で膝を抱えて小刻みに震えてる俺がいたってことだった。
兄貴から日付を聞いて愕然としたね。ここに入ってからなんとまる2日もたってるんだ。
仏像はどうなったかって?ああ、それだよ。バッグを開けたら中に入ってたのは
バラけないように
あちこちヒモで縛った小さい小さい人骨だった。胎児の骨だと思う。仏像なんてどこにもない。
さあなあ、俺を狙ったとは思えないが。
恨まれるようなことはしてないし、世間のやつらが憎くて誰でもよかったんじゃないか。
それにしても、こういうことって実際にあるもんだとは思わなかった。
何というか、宗教家としての力はあったってことなんだろうな。
それから三田のゆくえは探してないし、俺もしばらくして闇金をやめた。
低学年の担任はジャージを着ていることも多いと思うんですが、いつも白いスーツで来られていたんです、
小さい子ども相手で汚れることも多いだろうに。それから、教室に大きな牛のヌイグルミを持って来られていました。
0061名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:21:42.22ID:7DNrunbM
それで気になって家まで出かけてみたんだ。いやいや、惚れてたとかそうじゃないって。もうババアだぞ。
三田が教団の本部にしてた家が自分の持ち家で、何かおいしい話が転がってないか、
そういう下心はあったけどな。で、上司には内緒で夕刻に行ってみた。
宗教団体の目立つ看板はそのままだったが、サラ金の紙が貼られたままになってた。
古い一軒家なんだが、簡単に売れるとこでもないし借地なのかもしれない。
草ぼうぼうになった庭を入っていって玄関でインターホンを押したが誰も出ない。
ああ、逃げたんだろうなと思った。田舎にでも帰ったか。
閉まってるだろうが、ためしにと思って戸に手をかけたらカラッと開いた。
んで入ってみたんだよ。違法だろって?まあな。
中は民家というわけじゃなくて、宗教団体時代のゴテゴテした飾り・・・垂れ幕とか
よく知らないが梵字の書いた掛け軸とか・・そんなのがあちこちにあった。
電気も止まってるようだし、薄暗くて不気味だったよ。部屋を順々に見ていったが、金目のものはなさそうだった。
え、自殺してるとか考えなかったかって?ないない、ないよ。そんなやつじゃない。
確かにガサ入れ食らってからは覇気もなんもなかったが、そんなタマじゃない。
ずいぶん昔のことになるけどな。闇金の取り立てをやってたんだ。
まあ今みたいにすぐ弁護士が出てくるようになる前のことだ。
で、ある客のとこに取り立てにいったときの話。
するとそのときです。ガクンと列車が揺れ、ギィーッという長いブレーキ音ととに停止しました。
私はずいぶん長く鉄道を利用していましたので、これは何か事故があったんだなとわかりました。
その人にもわかったようで、
額にしわをよせて、「飛び込みでしょうかね」と言いました。
そのあとでそわそわとした様子になり、「ちょっと見てきますね。野次馬趣味でお恥ずかしい」
そう言って、荷物を持つと前の車両に移っていきました。
席を立つときに、その人はつぶやくように歌うように「しかぞなくなる」と言ったんです。
・・・それからもう戻ってはきませんでした。
前の車両に席を移して、そのままどこかで降りられたのかもしれません。
列車は動き出し、私はいつしか眠ってしまいまして、気がついたら朝になっていました。
これだけの話です。・・・「しかぞなくなる」というのは、
万葉集にある「世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる」
という和歌のことではないかと、だいぶ後になってわかりました。
いや、俺らはサラ金とは違うからフツーは客の家に行ったりはないよ。
電話催促だけで、紙貼ったり家の前で怒鳴ったりなんてことはしなかった。
特に利息分だけで元金超えてる客に関しては。
そんときの客は三田って40過ぎくらいの女だった。
もともと知ってる女でね、新興宗教の教祖みたいなことをやってたんだ。
その頃は羽振りもよくて、闇金屋と客っていう関係じゃなかった。
ちょっと世話になったりもしたんだ。
ところが未成年の信者の親が警察に不法監禁で訴えてガサ入れがあり、
そんときに覚醒剤とかも出てきてしまったんだよ。実刑にはならなかったがな。
で、教団のほうはおじゃん。それでもしばらくは蓄えた金で生活してたが、
先物とかに手を出したらしくスッカラカンになりサラ金に金を借りた。
それが返せなくってブラックリストに載り、俺らのとこに来たわけだ。
俺が店にいたら止めとけって言ったんだが、ただの取り立て係だしな。
金は5万、端金だろ。それでも最初のうちは利息払ってたから元金分は回収してあるし、
あとは督促の電話に出なくなったらそれで終わり。
どうせ違法商売だしね、ありえない利息を払い続けられるやつなんていない。
腐ったミカンを奪い合うような商売なんだ。
むしろ訴えられるとかのトラブルのほうがヤバイんだよ。
三田の場合は利息が入らなくなって連絡して、いやいや、優しく話したつもりだよ。
0063名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:37:45.56ID:+fbDYM5k
その人は、「ここ失礼します」と言って座り、
風呂敷包みは網棚に上げずに横の席に置きました。
様子を見ていると、「失礼ですが、どのようなご商売ですか」と、
向こうのほうから話しかけてきたんです。
それは柔らかな、笛か何かを思わせるような声でした。
それで、問われるままに行商のこと、旅のことなどいろいろ語りました。
お酒が入っていたせいか、自分でもびっくりするほど饒舌になっていました。
見ていたのは数分程度のことでしたが、長く感じました。
ああ、たしかに酒は飲んでいましたので、幻を見たという可能性はありますよ。
ただ、話には続きがあるんです。
列車はまもなく出発して次の駅に着きました。
そこで私たちの車両に乗り込んでこた客が一人いたんです。
中背の勤め人のような背広を着た、40代くらいと思える男の人でした。
大きな風呂敷包みを抱えていましたね。

その人が、席はガラガラに空いているのに、私の前にきて座ったんです。
ほら昔の車両ってのは、向かい合った4人がけの席になっていることが多いでしょう。ただ、その人の後ろに何か動くものがありました。
鹿です。大きな鹿がたくさん、その人の後をついて歩いてたんです。
鹿は、みな一様に首をうなだれてとぼとぼと元気のない様子でした。
不思議なことがあるものだな、と思いました。
鹿を飼っていて慣れているのだろうか、
神主の格好をしているのはどこかの神社で飼っている鹿なのだろうか・・・

ところがですね。その鹿の群れがだんだん列の後ろにいくにつれて、
別のものに変わっていったんです。夜の中で黒ぐろと見えていた鹿の地肌が、
だんだん白くなっていった。
あれっ、と思ってよく見ると・・・四つん這いの人間です、まる裸の。
鹿と人間が混ざったようなのもおりましたよ。背中だけ毛皮が生えているようなね。
列の後部のほうはまるっきりの人間でした。男も女もいましたね。
裸で尻を高く上げた四つん這いで、頭を垂れて歩いていました。
その向かい側の席です。そのとき、その人の顔を見て驚きました。
さきほど林の中で異形の鹿の群れを連れていた神主とそっくりなんです。
あの・・・狩衣というんですかね、それと背広という違いはありましたが、
まったく同じ人だと思いました。
その人のほうはと言えば、
自分のことはほとんど語ることなく聞き役に徹していましたよ。
いや、今にして思えば上手な聞き役でした。
私は子どもに死なれたことや、それが原因で妻と別れたことまで話してしまったんですから。
その人は私の話をひととおりり聞き終えると、改まった感じで「わたしと一緒にきませんか」
というようなことを言ったんです。
どういう意味かはわかりませんでした。
もしかしたらさきほど林の中で見たことと関係があるのか、とは思いましたが。
0064名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:39:49.21ID:+fbDYM5k
夜の10時頃だったでしょうか。私は商売柄、列車の中で寝るのは得意だったんですが、
その日はどうしたわけか寝つけなくて、
4合瓶をちびちびやりながら窓の外を見てたんですよ。
他の乗客はわずかしかおらず、ほとんどの方は眠っていました。
季節は夏の終わり頃で、まだ列車の天井では扇風機が回っていましたね。
急行待ちのアナウンスがあって列車が停まったのは、線路脇に芒(すすき)、
その向こうは雑木のまばらな林となっているところでした。
もうずいぶん昔のことです。そのころ私は、和服の行商をしていましてね。
いや、荷を担いで廻ってたわけじゃありません。
訳が分からなくなりましたが必死で頭の中で「御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい」
身を起こしたままで目を開けたまま後ろ=窓際を振り返えようと力腰にひねる力を入れた瞬間に金縛りに遭いました。
その後金縛りに習慣的に遭うようになるんですが、初めての金縛りだけは違っていました。何と言うんですかね「恐怖の感情を首の後ろから瞬時に注入されて即時に体に広がる感じ」です。
習慣的になった金縛りは、足から感覚が抜けていき、次第に体の上まで徐々に動かなくなります。最後には歯の麻酔をしたときのようにブツブツと歯の神経が切り離されていく感じで終わります。恐怖は感じません。
しかしその時は何も見てない状態「恐怖の対象が何か認識してない状態」で一瞬にして体の自由が奪われて恐怖に体全体が支配されたんです。
と頭の中で繰り返したところ恐怖が体の中から消え去り体が動くようになったのを「何故か」把握しました。
お調子の者の私は何でか安堵と言うよりは、何故か腹が立ってしまい、もう一度背後を振り替えようしたんです。「と力を入れた瞬間にまた体が動かなくなり」恐怖で再び体と感情が支配されました(アホや私)
「あいつ」は私と繋がり、私の精神を読み取っていたんです。私を「向こう側から」覗いていたんです。
「御免なさい御免なさい御免なさい御免なさい」WWWW
情けなさと共に再び力が戻った私は、今度は振り返ることなく立ち上がることが出来、
母に金縛りに遭った事を伝えると心配どころか本当のアホ扱いされました。
カタログ販売です。むろんインターネットも携帯電話もない頃でしたから、
本社からその県のね、拠点となる場所に商品を送ってもらって、
私はカタログを持って小さな集落を廻って歩くんです。
一軒一軒を訪ねて注文があれば代金をいただいて品物を送らせる。
今にして考えれば悠長な商売ですよね。のんびりした時代だったんです。
移動は、経費節約のため鈍行列車を使うことが多かったですよ。
集落に入ってからは、自転車を調達できればそれで、なければ徒歩で回っていました。
たいした給料ではありませんでしたが、
いろんな場所へ旅から旅の生活は楽しかったですよ。
ああ、すみません。前置きが長くなってしまいました。
夜行列車に載っていました。もちろんローカル線の各駅です。
当時は鉄道も単線の区間が多くて、急行列車を待つために駅でもなんでもないところで
数十分くらい停車しているということがよくありましてね。
ぼんやりと見ていると、その林の中をですね。白いものを着た人が歩いていた。
暗くってはっきりとはしませんが、烏帽子のようなものも被っていました。
つまり神主さんの格好ですよ。
そういう人が20mばかり離れたところをゆっくりと歩いている。
その人がちらと、こちらのほうを見て、
そのときに顔の造作が車窓からの光で見えたんです。
いや、何の変哲もない中年男の顔でしたよ。
0065名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:42:19.04ID:PysrZ0nF
中学になった私はある事情で虐めにあう事になりました。クラスの女子からバイキン扱いというテンプレなアレです。
男子にはあまり伝播しませんでしたが中には2チャンネルに出てくるコウトのような嫌な奴も居るんです。
結局虐めは中学2年の終わりまで続くことになるのですが、その中で数度、虐めにやり返したことがあります。
今思えば、子供の社会と言うのは大人の世間体とあまり変わらないんですね。だから底辺の私が逆らうと
その人は私に恥をかかされたことになるんです。因果応報もへったくれもありません。
虐めは辛い物でしたが学校は休まず通っていました。そんな中で事件は起きたんです。
夕飯に呼ばれてキッチンに向かうと必ず出るんです。髪の長い女の人が。
子供部屋の入り口のドアの正面は、お仕置きにも使われた半畳の物置スペースなのですが、そのドアの表面から、
すっと女の人が湧いて出て3尺の廊下をまたぎ子供部屋に音もたてずに入っていくんです。
私の話をしようと思います。これは私が初めて金縛りに遭った時の話です。
私と言えば幼少のころから実家には私にしか見えないお化けが出ました。そういったものが怖いという考えすら持ってなかった頃から見えていました。
当時の実家は平屋建てで北入り玄関。向かって左が8畳キッチン。その奥が8畳和室+広縁の子供部屋
向かって右が水回り、その奥が両親の寝室で8畳和室。一番奥が寝室と続き間になった座敷で
8畳和室+広縁。つまり座敷ぶんだけ南側に出ている形の家でした。
一番奥の座敷から玄関までまっすぐの廊下が伸びており、キッチンに行くには家南の端から玄関までの北端まで歩く格好になります。
東京の赤門近くの病院で父と知り合った母は免許はありましたが、結局還暦超えても紙ドライバーで車は父の運転する一台のみ。
その後の記憶は途切れ、目が覚めたら私は母に抱かれていました。
母との約束を憶えていたので、あの男の子のことは口にしませんでした。
見た事の無い人たちが沢山いて、すごく慌ただしい雰囲気だったせいもあったと思います。
その年のお盆に本家を訪ねた時には、何の異変もありませんでした。
○●お姉ちゃんや他の従姉妹達と一緒にホラー映画のDVDを見て楽しかったです。
あの日の記憶は一体現実だったのか、それとも夢だったのか、確かめる術はありません。
いつか○●さんに聞いてみたいような、そうしてはいけないような、不思議な気持ちです。
今にして思えば、母と、もっと沢山話をしておくべきだったと、そんな気もしています。
さて、取るに足らない昔話、お付き合い頂いた皆様に感謝致します。有り難う御座いました。
他の投稿者さまの邪魔にならなければ良いのですが。
TVは座敷のみで、TVや車が複数台有るというのは当時で言えばブルジョワでした。そんな時代の話です。
仕事を手放さない母は兄が生まれても1週間で内職を始める元気人間で、一度も髪を長く伸ばしたことがありません。
私「今女の人が子供部屋に入っていったよ」父「誰も居ないじゃないか」私「うん、誰も居ないね」
水曜スペシャルの心霊モノを見た日はトイレに行けなくなるほどビビりだった割には実物を見ても怖いとは
感じてませんでした。唯一気になったのは決して顔が見えないという事くらいでしたね。
こんなやり取りをしながら平和に育った私は中学生になりました。
休日の私はいつも昼近くまで寝てるような子供で、晴天にも関わらずその日もいつも通り昼前になって母に「いい加減起きろ」されました。
兄弟は上と下に居て3人で子供部屋を使っていましたが、私の寝床は広縁。つまり窓際だったんですが、
いつも通りめんどくさそうに体を起こすと私を呼ぶ声が聞こえたんです。
0066名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:46:09.17ID:gPQP2XCJ
靴を脱いで廊下を歩いている彼女は何故かボンヤリした表情。
その後ろを小さな男の子が歩いています。
まるでその顔が彼女のお尻にぴったりくっつきそうな距離。文字通り「異様」。
一体あの子は誰だろう?何であんなにくっついて歩くんだろう?
今まで見た事のない男の子は、従姉妹が手伝いを始めてからもその後をついて回りました。
私の視線を不思議に思ったのか、母は私を勝手口から庭に連れ出しました。
「藍、さっきからずっと○●ちゃん見てるよね。何が見えてるの?」
「○●お姉ちゃんの後ろをね、小さな男の子がついて廻ってるの。帰ってきてからずっと。」
「その男の子、どんな格好してる?着物?それとも洋服?」
「洋服だよ。黒い服。靴も黒いよ。ピカピカで。」
今回はかなり時間のかかるお仕事を手伝っておりまして、まとめの方で頂いたコメントに返信するのが精一杯でした。
一昨日帰ってきて、昨夜こちらを覗いたら書き込みが沢山あって嬉しかったです。
みんなテトラポットって分かる?
海岸でよく見かけるヤツ三菱のマークの形に似たコンクリート
船虫がいるよね
去年といっても3年前になるんだけど
8月某日に花火大会があって隣町の海岸がよく見えるということで家族で見に行ったの
海岸に着くと砂浜にはたくさんの人たちが風呂敷を広げて打ち上がる花火に注目していました
私たち家族も場所をとって見ていました
海岸沿いにあるテトラポットの上に座って見ている人たちも大勢いました
私が姉と悲鳴がした辺りまで走って行くとテトラポットの周辺に人集りが出来ていました
あまりの人集りに何が起きてるのか分かりません
数分後にパトカーがやって来て警官が出てくると第一発見者と思われる人が警官に早く早くと急かします
何とテトラポットの下に死後数ヶ月は経とうかという男の人の死体があったのです
死体には船虫がウヨウヨと集っていました警官が警棒で突くと
ザァー…と船虫が一斉に散らばり近くにいた人たちが悲鳴をあげてその場から放れます
私たちは気分が悪くなり、両親に今の出来事を話し、すぐ家に帰ることにしました
今夜は私の経験を書かせて頂きます。確か小学6年生のことです。私と母は小正月の行事のために、本家に手伝いに行きました。
母や叔母たちが繭飾りを作るのを手伝って、とてもウキウキした気分でした。
そうこうしている内に、高校生の娘さんが部活から帰ってきました。
彼女は私の従姉妹、本家の娘さんでとても綺麗な人です。
私は彼女が大好きだったので、すぐに玄関に迎えに出ました。
言葉を失うというのは、ああいう状態を言うのかも知れません。
その途端に、母の表情が変わりました。とても険しい表情だったと思います。
「藍、今話したこと、皆には内緒ね。お利口に出来たら帰りに好きなもの買ってあげる。」
「うん、約束ね。」 そんなやりとりがあって、私は何時の間にか寝てしまったようです。
ふと、目が覚めると薄暗い居間のソファの上でした。台所は明るく、話し声が聞こえました。
母を探そうと立ち上がったとき、突然左肩を掴まれました。
年上の従姉妹が私の顔を覗き込んでいました。大きく見開いた目は少し怖かったです。
そしてその左肩の後ろ、あの男の子の顔が見えます。
「○●お姉ちゃん、その男の子、誰?」
「ああ、やっぱり藍ちゃんには見えてたんだ。この子はね。」
0068名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 19:56:31.65ID:d4DtWwgk
俺は現在、会社の紹介で安いマンションに住んでいる。
一年前から住んでるんだけど、それまでは古いアパートに住んでいた。これはそのアパートに住んでいた時の話。
仕事を終え帰宅したのは夜の8時過ぎ。
当時住んでいたアパートの周辺は真っ暗で何も見えないほどではなかったが少し怖いくらいだった。
このアパートはとても古く、通路の電灯はほとんど点かない状態。
階段も同じで俺の部屋は2階。(家賃もタダに近い部屋)
近所の外灯もあてにならなかった。
階段を上がり踊場に出るとそこの隅っこに【何か】置いてあるのが見えた。
暗くてよく見えず持参していた携帯のライトで照らすと思わず一歩引いてしまった。
何とそこには4、5才くらいの男の子が丸くなって座り込んでいたのだ。
一瞬驚いたが恐々としながら俺はその子に歩み寄り
どうしたん?こんなトコで?
返事がない。もう一度聞くが返事がない。ここに住む子なんだろうか?俺はその子に
お父さんは?お母さんは?
と訪ねるがやはり返事がない。
男の子は俺の顔を見るがすぐにうつむいてしまう。
きっと腹を空かしてるだろうと思い部屋からパンとジュースを持ち出し男の子に与えた。
ある土曜日の夜
私の知人、男4人女3人でカラオケに行きました。(因みに私は女性です)
7時に入店し飲んで食べて歌いまくりで気がつくと深夜12時を回っていました。
男の1人がベロンベロン状態でふらふらになっていたのでその場で解散することにしました。
私ともう1人の女の子は道がこっちだと言って2人で帰りました。(女の子をAとします)
面白話しをしながら歩いているとAが今から私のウチに来ない?と誘います。
明日は日曜ということもあってAの家へ行くことにしました。
Aの家はマンションで広々とした部屋です。
私が彼女のベッドの横にある小さな椅子に座るとAはカーテンを開け、ガラス戸を鏡代わりにし、髪を溶かしていました。
(外はガラス戸が鏡代わりになるくらい真っ暗だった)
私も喉が渇いていたので氷水かなんか貰えない
髪を溶かしていた途中でAがクシを机に置き私にこう言ったのです。
○○ちゃん(私の名前)最近車買ったんだよね、ちょっと見せてくれる?
と言い、私の手を強引に引っ張って部屋から連れ出します。
外に出た瞬間Aは私の手を掴んだまま走り出したのです。
Aに引っ張られたままマンションから数百m離れた所まで連れて行かれました。
痛ッたいッて〜!もう何なのよ急に〜ッ!と私はAに怒ります。
そこでAは走るのをやめ、手を放し、息を切らしながらこう言ったのです。
私が窓で髪を溶かしてた時ベッドの下に男が刃物持って隠れてたのが見えたの!ということだった。私は呆然とし言葉を失いました。
Aが男の存在に気づいた時、慌てて逃げると襲われると思いワザとあのような行動をとったという
Aはとにかく持参していた携帯で警察に連絡し15分ほどでマンションに来てくれました。
警察が部屋に入った時、すでに男の姿はなく特に部屋中が物色された形跡はありませんでしたが…

警察からは別のマンションに引っ越したほうがいいと言われ、それ以来Aは私のマンションに移ることになりました。

と言い、俺は部屋へ戻った。
シャワーを浴び夕食を済ませ、寝る前にビールとつまみを採ろうとすると、つまみがなかったので近くのコンビニへ買いに行こうと階段を下りると男の子がまだ踊場で座り込んでいた。
思わず声を荒げてしまった俺。男の子は泣き
俺は一晩だけならいいかと男の子を部屋に入れてやり、明日大家に聞いてみる事にした。
男の子の体を洗ってやり服も洗濯した。
そして俺は男の子と同じ布団で寝た。
翌朝になって気がつくと男の子の姿はなかった。
トイレかと思ったがいない。
部屋中探してもどこにもいなかった。
服もなくなっていた。
うちに帰ったんやろか?
大家に聞いてみるがそんな子は知らないとのこと。
大家が言うには、つい2日ほど前に1階の○号室に住んでいた若い夫婦が退室したらしいが、その夫婦が男の子と関係してるかは不明。
そして数日後の朝、俺がゴミを出そうとゴミ置き場に行くと幼稚園用
のカバンとシューズが捨ててあったが、あの男の子のものなのかは分からない。
無事でいるのだろうか…
0069名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 20:13:41.00ID:aOkAeD1e
あんまり怖くないかもしれませんが。私が小学生だった頃、山奥に住んでいたのですが
小学校へ通うのにバス乗り場まで歩いて行かなければいけませんでした。
私はランドセルを背負って軽い坂道を降りるのですが、
ある道を通ると背中を押されたりする間隔を感じるようになりました。
しかし、背中を押されても後ろには何もいません。
「カズキ、お父さんに頼んで、コンタクトを取って欲しい人がいるんだ」
「行くんだね?」
「ああ。お前達には、全てお見通しだったな」
「まあね。お父さんにはもう頼んであるよ」
「そうか」
「おじさんが、本当は『赤い人』なのか『青い人』なのか、見極めさせてもらうよ」
マサさんが再会してから一度も外さなかったサングラスを外した。
マサさんの両眼は、俺が榊家に向かう直前に、マサさんの息子が見せたのと同じ青い光を帯びていた。
「この光が見えるということは、オジサンも僕らと繋がっていると言う事なんだよ」
「だから、俺は知らないはずのマミの治療法を知っていたんだな」
「そういうこと」
「マミを介して、オジサンは僕らと繋がっている。
オジサンが『赤い人』なのか『青い人』なのかは、まだ判らない。
マミが目覚めないのは、その為だろうね」
『赤い人』とは、多分、鏡に映った、夢の中でマミを手に掛けた、『鬼』の事なのだろう。
「気のせいだろう」そう思っていたのですが、中学生の時
学校帰り、バスを使わないで歩いて山道を歩いて帰っていた時。
耳の近くというか、頭の中(?)で「しね!!」という声がしました。
聞いた瞬間、背筋がぞくぞくぞくっとしましたが、誰もいませんでした。
「マミの為にも、オジサンには『青い人』になって欲しいな。
無事に帰ってきて、『今度は』セイジにオジサンの空手を教えてあげてよ。あいつはオジサンの事が大好きなんだ。マミのこともね。
くれぐれも『赤い人』には気を付けて」俺たち一族にとっては、捨て去った筈の呪いの地。
かつて、その地で俺たちに向けられた『呪詛の視線』を思い出し、俺の掌には冷たい汗が滲み出していた。
其処に何が待つのかは判らない。だが、俺は行かなくてはならない。俺たち一族を呪い続ける人々との『和解』のために。
それが、坂下家同様に、既に絶えていた筈の俺たちの一族が存続し、俺が今日まで生き延びてきた理由だと思えるからだ。 
今度こそ、逃げる訳には行かない。逃げた先に安住の地はない。今度こそ、手に入れるのだ。マミや家族との平穏な暮らしを。
俺は父の実家のあった『田舎』、怨念の地へ向かう事にした。
その他には特に何もなかったのですが、あれは何だったんだろう?と不思議に思います。
0071名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 20:22:10.96ID:AvSEqbcd
一昨年末に、大きな変化が生じたという。音の世界に『言葉』が混入し始めた。
瞑想状態に入り込むと、ある一定の深度から先の段階で見たり聞いたりしたものを記憶に残す事が非常に困難となる。
同時に、昼間の顕在意識下での思考や意思をその先の瞑想深度で保持し続ける事も困難だ。
俺は、天見琉華に尋ねた。「俺の死期とされていた『定められた日』って何だったんだ?」
「貴方も『瞑想者』なら気付いているはずよ?勿論全ての『瞑想者』が気付いている訳ではないでしょうけど。
でも、貴方になら判るでしょう。あなたが眠りに付く前と後では大きく変わった事があるはず」
「それは、『障壁』の事か?」「そう、深い精神の階層との壁が一つ、消えてしまった」「そうか、……あれは、俺の個人的な事象では無かったんだな」
その境界を仮に『眠りの壁』と呼ぼう。
正にその名の如く、『眠り』が壁になってしまうのだ。経験のある人も多いだろう。
だが今、目の前にいる彼女は、柔らかい、孫とでも遊んでいるのがお似合いの、ただの老女だった。
一木耀子と似た優しい雰囲気を醸し出していた。
慶が言っていた。『組織』の上層部は既に『呪術』を捨ててしまっていると。
これほど変わってしまうものなのか?
俺は、驚きを隠せなかった。
そして、改めて確信した。『呪術』とは、人を不幸にしかしない、自分自身を傷付ける自傷行為に他ならないのだと。
マサさんの息子が俺に話しかけてきた。
「オジサン、『例の言葉』は見つかった?」
「ああ。『全てを許し、その存在を許容する』と言った所かな?」
「まあ、ほぼ正解。それを他人だけでなく、自分自身にも適用できれば良いのだけどね」
「自分自身に?他人にではなくて?」「そう。他人を許すことはそんなに難しいことじゃない。許すと『決めて』しまえばいいんだ。
でも、自分自身を許すことは何倍も難しいよ。マミを見れば判るでしょ?オジサン自身も自分の事を許せていないじゃないか」
「そうかな?」「そうだよ。まあ、自分自身を完全に許せている人なんて、いないと思うけどね」「だろうな」
ただ、この壁を乗り越えることはそう難しい事ではない。
瞑想を繰り返せば『壁』自体が弱くなるし、一定の方法を知り訓練を重ねれば普通に思考する事も可能だ。
だが、次の段階にある『壁』は難物だ。
仮に『音の壁』とでも呼ぼうか?
この壁の向こう側では、言語による論理的思考は不可能だ。
人間は言語により思考する動物だから意識を保つ事も難しい。
言語で思考できない領域だから言葉で表現することは非常に難しい。
この領域ではバイブレーション、敢えて言うなら音の高低やリズム、音質で……『音楽』で思考する。
感情の起伏も『音』に顕著な影響を与える。
多くの宗教に様々な形で『音楽』が取り入れられているのは、この段階の精神階層にアクセスする為ではないかと俺は考えている。
俺は、この階層の瞑想中に聴いた『音楽』を持ち帰った。
そして、それを再生・演奏したものを繰り返し聞いて身に付けた。
イサムに託したUSBメモリーに入れてあった音楽ファイルだ。
あの音楽に、瞑想中に見聞きしたものを『感情』を『接着剤』に使って結び付けて記憶し、顕在意識下に持ち帰っていたのだ。
曲に歌詞がついて『歌』となり、音の世界の音楽に混入し始めた、とでも言えば良いのだろうか?
今回、俺はこのように表現したが、瞑想のやり方は色々だし、感じ方もそれぞれ、表現も人によるだろう。
他人がどう表現するのか、俺にとっても興味深いのだが。だが、確かに大きな変化が生じたようなのだ。
そして、変化の結果、人間の顕在意識下での思考が、言語による思考がより深い階層の意識に届き易くなってしまったらしい。
これは恐ろしい事態だ。『願い』や『呪詛』が叶い易くなってしまったのだ。
より深い階層から、大きく強いうねりとして。
『願い』は良い。潜在意識にアクセスする術を持つ者は、より早く、より強く自己の欲望を実現して行くだろう。
そして、恐らく、この精神の深奥を利用する術に気付くか気付かないかで、人々の間に新たな二極分化が生じるだろう。
問題は『呪詛』だ。以前に書いたように、自己も他人も同じ生命体の一部。
他人を傷付ける事は、自己を傷つけることに等しい。
自己も他人も相対的なものだ。違いがあるとすれば、それは呪詛の発信源からの『距離』か?
上手い表現が見つからない。これまでの『呪詛』のエネルギーは、浅い階層を徐々に弱まりながら同心円状に広がっていった。
相手に当たった呪詛のエネルギーは跳ね返って自分にも戻ってきた。『呪詛返し』だ。
だが、『変化』の後、状況は変わった。
0072名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 20:27:26.51ID:AEGwc8OL
「以前、お前に言ったはずだ。
俺はもう、好きな女を失ったら、お前を失ったら耐えられそうに無いって。
昔、俺の先輩……お前の伯父さんが言っていたよ。
どんな理由があっても、どんな形であっても人殺しは許さないってな。
人殺しは最も重大な罪だからな。その中でも、自殺は特に罪深いと思うぞ?
ただの人殺しなら、残された者は殺した者に対する怒りや憎しみ、復讐心に縋って生きることも出来るだろう。
殺した者にも、贖罪の道が残されている。
「XXさん、違う。そんなんじゃないよ?」「違う?」「そう、違うの!
……XXさんが意識を失って、目を覚まさなくなったとき、一番取り乱していたのは久子さんだったの。
泣きながら言われたわ。
なんで、XXさんを信じて待っていなかったの、何でXXさんの事を受け止めてあげなかったのって。。。
わたしがあなただったなら、わたしがあなただったならって、何度も言いながら、あの久子さんが泣いていたのよ。
私、鈍いから、それで始めて気付いたわ。そんな久子さんが、私のことを認めてくれたのに、XXさんのことを任せてくれたのに、私は。。。」
俺は、何を言えば良いか判らなくなっていた。更に、マミは続けた。
「……それに、私はXXさんとは一緒にいられない。そんな資格はないの」「何で?」
「みんながXXさんを助けようと頑張っている時に、私、酷い事を……とっても酷いことを考えていたの」
「何を?」「このまま、XXさんが目を覚まさなければいい。
私のものにならないなら、いっそ死んでしまえばなんて……ごめんなさい。許してなんて、言えないよね」
「……何故?」「だって、敵わないもの。
私、ほのかさんや香織さんみたいにキレイじゃないし、藍さんみたいに頭も良くないし、ジョンエさんみたいに優しくもない。
祐子先生みたいに強くもなれない。……奈津子さんを差し置いて、XXさんに選ばれる理由なんて思いつかないもの」
でも、自殺は、残された者に悲しみしか残さない。贖罪の道も最初から絶たれてしまっている。
前に、お前が手首を切ったときに言ったはずだ。お前が自分自身を傷付ける事は、俺や父さん、母さんや久子を傷つけることに等しいって。
死にたくなったら、先に俺を殺して、もう一度考えてからにしろって。
お前が何をしたとしても、俺は許せると思う。時間が掛かったとしても、いつかは。
どれくらいそうしていただろうか?マミが口を開いた。「XXさん、私、おなかが空いちゃった」
「俺もだ。何か、食べたいものはあるか?」「XXさんの焼いたアップルパイ! シナモンは抜いて」
「そんなのはお安い御用だけど、さすがに今は無理じゃないかな?」
「そう? それじゃ、ミルクティーでいいや。うんと甘くして。
……ラーナさんが入れてくれたのは美味しかったよね。シナモンは余計だったけど」
「……マミ、早く元気になって家に帰らないとな。みんな待っているぞ?」
「私、もう帰れない」「何で?」「私、久子さんに嫌われちゃった。大好きな久子さんに……合わせる顔なんて無いよ!」
「そんな事ないって」「XXさんは、知ってる?……私は、お母さんに聞いたのだけど。。。
久子さん、素子さんが結婚した時に、お父さんに言ったんだって」
「何を?」「久子さん、……一生、誰とも結婚しない。子供も産まないって」
「そうか……。昔、嫌な事件があったんだ。アイツはそれ以来、男性恐怖症気味だから……仕方ないな」
生きてさえいてくれたらな。
お前に去られたとしても、耐えてみせよう。
でも、自分を傷付けるのは、自殺だけは止めてくれ。
お前は、俺にとっては誰よりも大切な存在なんだ。その存在を、おまえ自身が否定するのは止めてくれ。
……俺は、それに耐えられるほど強くはないんだ。いっそ、お前に殺された方がマシだよ」
0074名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 20:32:45.02ID:Odk8H0QL
だが、その晩は違っていた。
疲労困憊していた俺は、夢と現実の判断を完全に失っていた。
目の前の『神木』を実体を持った存在と認識していた。
俺は、目の前の樹に対して『同化の行』を行った。樹から夥しい量の『気』が流れ込んでくる。
もう駄目なのか?
俺には無理なのか?
悔しさや悲しさ、無力感や倦怠感に囚われていた。
いっそ、このままマミと。。。
明らかに『気』の欠乏状態が精神に影響を及ぼし始めていた。
症状が進行すれば、やがて自殺願望が出てきて、突発的な自殺行動に出る可能性もある。
限界だ。
だが、此処で投げ出せばマミは助からないだろう。
もう少し、あと一歩なのだ。
続けるしかない。
しかし、気力の果てた俺が足掻いたところで効果など上がる訳もなく、とうとう俺は倒れてしまった。
起き上がることも出来ない。
俺は何て無力なんだ!悔しい、ただそれだけだった。
マミの治療を開始してから、俺は毎晩同じ夢を見ていた。
深い森の奥に立つ一本の巨木。
間違いなく、この森の『ヌシ』だろう。
そして、樹の纏う神々しさ。
この樹は『神木』の類なのかも知れない。
ただ、固定観念の成せる業だったのだろう。
俺は、この夢をただの『夢』としか捉えていなかった。
大量の『気』と共に、俺は嗅いだ事のない花、或いは香のような匂いを感じていた。
嗅いだことのない匂い?いや、あるのか?やがて俺は目覚めた。
俺の全身には、信じられないに『気』が漲っていた。
俺はつまらない固定観念から、やり方を少し間違えていたようだ。
全ては始めから用意されていたのだ。
俺は夢の中の『神木』と繋がっていた。
神木から引いた『気』を体内で一回ししてからマミに注いでみた。上手く行く。確信があった。
予想通り、マミの中に大量の『気』が入って行くのが判る。
「謝らないで、……褒めて欲しいな。頭を撫でて欲しいな」
俺は、奈津子が泣き止むまで、細くて柔らかい髪を撫で続けた。
やがて泣き止んだ奈津子は、腫れた目で俺の顔をじっと見つめ出した。
見つめ返すと、奈津子は目を閉じて唇を尖らせた。
「ご褒美!」
少し迷って、俺は奈津子の額にキスした。
「ううぅ、ちょっと違う! でも、まあ、いいか。マミちゃんに怒られちゃうものね!」
 
マミの『治療』は難航した。
他の治療師や榊氏たちが『気』の注入を試みたが、マミは俺の『気』以外、相変わらず受け付けようとしなかった。
俺を『通路』にして、榊家の『井戸』から『気』を導入してみたが、結果は芳しくなかった。
しかし、俺の能力不足で、自前で回した俺の気や気力では全く足りない。
方法は合っている筈なのだ。
少々無理をして『気』を引き出し続けたために、俺の体調は急速に悪化して行った。
榊夫妻が「もう止めろ」と言ったが、止める訳にはいかなかった。
慶が俺をフォローしたが、慶の疲労の色も濃くなって行った。
30分ほど気の注入を行い、俺はマミから離れた。終わった。
慶に礼を言い、瞑想に入った。
瞑想を通じて、榊家の森と夢の中で見た『神木』に礼を述べた。
瞑想から覚めたところで榊婦人が俺を呼びに来た。「マミさんが目を覚ましたわ!」
0075名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/23(月) 21:26:08.63ID:fdKJRltY
丸一日眠り続けて、俺は意識を取り戻した。全身が鉛のように重く、体の節々が軋んだ。
俺は床から出て、マミの部屋に行った。
相変わらず意識は戻らず、眠り続けたままだ。
どれくらい続けただろう?既に時間の感覚は無かった。疲労からか「許す」と唱える俺の意識の方が希薄になり始めていた。
だが、ふと気が付くと大きな変化が生じていた。「許す」と言う俺の言葉に「本当に?」というマミの言葉が繋がっていた。
「本当に?」と言う言葉に「本当だ」と繋げた。徐々にイメージの『空間』が軽く、明るくなってきた。俺は言葉を変えた。
「許して欲しい」と唱えた。始め、マミからの言葉は返ってこなかった。
だが、唱え続けていると、やがて言葉が返ってきた。「許している」と。「ありがとう、マミ。愛しているよ」
この言葉は瞑想状態のまま、実際に口に出していたらしい。「本当に?」「本当だ!」
気の流入を拒んでいた、マミの『殻』は消えた。
マミの中に俺の『気』が入って行く。
枯渇状態だったマミの中に『気』が吸い込まれて行った。
やがて俺は限界に達し、意識を失った。
しかし、その肌には血色が戻り、冷たかった手や頬に体温が戻っていた。
ほっとしてマミの傍から立ち上がろうとしたら、立ち眩みがした。
マミに付き添っていた奈津子が俺の体を支えた。
だが、小柄で華奢な奈津子は俺を支えきれず、そのまま縺れ合うように、俺達は床に倒れこんだ。
起き上がろうとすると奈津子が抱きついてきた。俺を抱える腕に力が篭る。
すると、俺の体から力が抜け、痛みや全身を覆っていたダルさが抜けていった。
『気』を注ぎ込むのではなく、苦痛を抜き取る、そんな感じだ。
何故だかは判らないが、この時の俺には何をどうすれば良いのか判っていた。
知らない、知る機会も無かった『知識』が俺の中にあった。
俺はマミの額と胸に手を置き、目を瞑り、目の前の『スクリーン』に彼女を映し出した。
彼女の『気』の滞りが手に取る様に判った。
頭部と心臓に『黒い気』の塊があり、内臓、下腹部の辺りには気が殆ど通っていなかった。
特に子宮周辺の滞りは慢性的なものらしい。『赤黒い冷たい塊』が深く根を張っていた。
この塊が全身の気の滞りの『核』になっている。俺は、マミの中に『気』を注入してみた。
予想通り、マミの意識は硬い『殻』の中にあり、殻が弾いて『気』を全く受け付けない。俺は、マミに『同化』を図った。
やがて、俺達は榊家の『別邸』に着いた。
緑も多く『気』の濃厚な土地だ。俺には直ぐに判った。この土地は、榊家の『井戸』に繋がる土地の一つだと。
門を潜ると榊夫妻と奈津子の母親の千津子が俺を迎えた。
病弱で痩せていた千津子は、幾分ふっくらして血色も良く、健康そうだった。
挨拶もそこそこに奥の部屋に入ると、点滴を繋がれたマミがベッドに横たわっていた。
ベッドの横で奈津子がマミの手を握っていた。「マミちゃん、お兄ちゃんが来てくれたよ」「なっちゃん、ありがとうな」
そう言って、俺は奈津子と位置を交代した。マミの手を握ってみた。悲しくなるくらいに細くて小さな手だった。
恐る恐る、痩せた両頬に触れた。
柔らかだったが、生きているのか不安になるほどに冷たかった。
「マミ……」
目を開けてくれ!
だが、眠り続けるマミは、目を離した隙にその細い寝息まで止まってしまいそうだ。
イメージの中のマミは、俺に背中を向け、膝を抱えて震えていた。呼びかけても何も応えない。ぶつぶつと何かを言っている。
『耳』を澄ませると、「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」と、終わらない呪文の様に唱えていた。
空ろで希薄な意識のまま……。俺は、背中からマミを抱きしめ、マミの言葉に答えるように「許す」と唱え続けた。
「ごめんなさい」と「許す」が交互に続き、シンクロして行く。しかし、ここから中々進まない。これが奈津子の『力』なのか?
奈津子は、マミが倒れてから俺がここに来るまでの間、この『力』で一人、マミの命を支え続けていたのだ。
0076名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/23(月) 21:52:54.88ID:5FclDFjW
「だから、優、いやアリサの事は引き摺るな。忘れろとは言わない。お前には無理だろうからな。
あのマミって娘、良い子じゃないか。
幸せにしてやれよ。そして、お前もな。月並みな言い方だが、あいつもそれを望んでいると思う」「……すまない」
マサさんの息子が例の頭の中に直接響く声で話しかけてきた。恐ろしい視線と共に。
以前は無かった、青く光る眼光……昔見たデビット・リンチの映画を思い出させる、怪しい光を帯びた不気味な目だった。
やがて夜が白み始めた。未だ寝静まっている邸内から庭に出た。背後に人の気配を感じ振り返ると、3人の『子供達』が立っていた。
一人とは面識が有った。マサさんの息子だ。もう一人は、20歳前後、丁度マミと同じくらいの年恰好の青年だった。
そして、12・3歳くらいの少年。青年……カズキは一木貴章氏の息子、少年……セイジは一木耀子の孫らしい。
セイジが鋭い視線を向けながら1歩前に出てきた。拳を握り構えた。浅い右前屈立ち・中段構え。
子供にしては様になっている。気魄は並の大人を軽く凌駕している。俺は受けに回った。「行くよ」
セイジが動いた。中々キレのある動きだ。セイジは同じコンビネーションを繰り返した。
何度かセイジの攻撃を受けていて、俺は気付いた。そして、背筋に冷たいものを感じた。
このコンビネーションは、子供の頃、組手が苦手だった俺が李先輩と考えて、繰り返し練習したパターンだった。
まさか、この子は!
『約束だ。マミを助けてあげて。やり方は判っているはずだよ』「ああ、判っているさ」何故か、俺はそう答えた。
朝食を済ませ身支度を整えると榊家から迎えの車が到着した。
運転手の男が「お迎えに上がりました」と言って、後部座席のドアを開けた。
男を見た瞬間、俺は固まった。後部座席に乗り込み、車が出て直ぐに俺は運転手の男を問い詰めた。
「星野 慶、何故お前が此処に?」
「驚いたか?無理もないな。お前らに捕まって開放された後、木島さんにスカウトされてな。
今は、榊さんの下で修行しながら、お嬢さんたちの運転手兼ボディーガードを勤めている」
星野 慶は、アリサの実兄だ。以前、俺は彼に襲われ、殺されかけた事がある。
「逢いたかったよ。その内、逢えるとは思っていたけどね」
「俺もだ。……俺は、お前に詫びなくてはならない。済まない、俺の為にアリサが。。。」
「言うな。俺よりも、お前の方が辛いだろう。それに、アイツの事で俺にお前を責める資格はない。
アイツは、あの時点でああなる事を知っていたのだよ。判っていて選んだんだ。
お前は最初から最後まで、アイツを一人の『女』として扱った。
望み半ばだったとはいえ、惚れた男の為に命を張ったんだ。女冥利に尽きるだろうさ」
「あの娘は、ずっと意識がないままだ。
お前の許を去って此処に来てから、殆ど何も口にしようとしなかったからな。
今は点滴と奈津子の『手当て』で何とか命を繋いでいる状態だ。
『気』を通してやれば何とかなるのだが、全く受け付けないんだ。
意識はないけれど、他人の『気』を体内に受け入れることを強烈に拒絶しているんだよ。
あれは、一種の自殺なんだろうな。
奈津子が頑張っているが、あの娘に何かのスキルがある訳じゃないから、もう限界なんだ。
他の『子供達』にも心を閉ざしたままだ。手詰まりなんだよ」
「慶、お前は『新しい子供達』の事を知っているのか?」
「ああ、知っているよ。
『組織』を離れていたお前は知らなかっただろうが、組織は以前のものではない。
事実上、呪術集団としては終わっている。上層部は既に『呪術』を捨ててしまっているからな。
お前も逢っただろ? 一木家の3人の子供たち。
組織を動かしているのは、あの『子供達』の意思だよ。一木家も榊家も彼らの代弁者に過ぎない。
まあ、組織の人間でも気付いていないヤツの方が多いけれどな」
0079名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 04:40:11.58ID:to8F/7cp
「馬鹿な。何で、そんな事を。。。」「そうね。本当に馬鹿よね。……可哀想な子。
「全ては仮定の話にすぎないだろ?」
「そうね。でも、マミさんにとってはそうではなかった」「どういう事だ?」
「あの娘はね、未だに自分の存在に罪悪感を持っているのよ。可哀想にね。
母親の不幸も、貴方に降りかかった生命の危機も、全て自分のせいだと、持たなくても良い罪の意識に苛まれていたの。
そして、奈津子さんに出会って、あの娘の罪の意識は決定的なものになってしまった。。。」
「何故?」「奈津子さんは、優しくて、本当に良い娘だからね……あの娘は、マミさんにも優しかったわ。
そして、貴方の事が大好きだから。。。あの娘は、自分の感情を隠さない。
見ていて羨ましいくらいに自分の気持ちを真っ直ぐに表現する。……奈津子さんの存在はマミさんを打ちのめしたわ」
「どういうことだ?」「マミさんは、自分が奈津子さんから貴方を奪ってしまったと、持たなくても良い罪悪感を持ってしまったようね。
そして、貴方を深い眠りから目覚めさせたのが奈津子さんだった事が決定的だったみたい」
「馬鹿な。。。」「そう、馬鹿よね。あの娘は、貴方を本当に幸せに出来るのは奈津子さんだと思ってしまった。
それだけじゃないわ。
貴方があの娘に注いだ愛情は、自分が捻じ曲げて奪ったものであって、本来は全て奈津子さんのものだった、そんな風に誤解してしまったの。
貴方が奈津子さんの声に反応して目覚めた事で、マミさんの罪悪感は決定的なものになってしまったのよ」
悪い事なんて何もしていないのに。
奈津子さんに負けないくらい優しくて良い子なのにね。
あなたや貴方のご家族、イサムくん、他の『子供達』にも愛されているのに……奈津子さんにだって。
一木邸に一泊することになった俺は、眠れぬ夜を過ごしていた。
横になりながら、ぼんやりと考え事をしていると「いいかしら?」と言って、一木耀子が室内に入ってきた。
暫く無言の状態が続いたが、やがて、耀子が口を開いた。
「マミさん、……あの娘が貴方の『夢』だったのね?」「ああ」少し間を空けて、耀子が言葉を続けた。
「マミさんが言っていたわ。
あの娘は、子供の頃からずっと望んでいた。
無条件に自分を愛してくれて、守ってくれる存在を。……父親のような存在をね。
望んでも、自分には得られないものだと、初めから諦めていたらしいけど。
あなたも知っているように、辛い事ばかりだったあの娘は、更に辛い状況に追い込まれていたわ。
逃げ出したいけれど、怖くて逃げられない。
誰でもいいから、自分をここから連れ出して、救い出して欲しい。でなければ、いっそ死んでしまいたい。
実際に、死に方や死に場所を探している時に現れたのが貴方だったそうよ」
「……」「貴方は、マミさんに、あの娘の貴方への思いは『刷り込み』かも知れないと言った事があるそうね?」
「ええ、ありますよ」「そう。……貴方は、『引き寄せ』という言葉を知っている?」
「言葉だけなら聞いた事はあります」傷付き過ぎて、自分が他人に愛される存在だと信じられないのね。
持たなくても良い罪悪感に囚われて、自分の存在を否定してしまった。
自分の存在を消し去りたい、死んでしまいたい、そんな風に思ってしまった。
あの娘は、その願いを、自分の死を引き寄せつつあるわ。あの子は今、緩やかで苦しい自殺の過程にいるのよ。
もうね、私達には手の施しようがない。
あなただけが頼りなの。
こんなことは頼めた義理ではないけれど、お願い。あの娘を助けてあげて」
0080名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 04:43:24.96ID:pCmXf0u5
マサさんは、イサムから俺が彼に託したUSBメモリーを示された。
中には音声ファイルが入っていた。
マミのMP3プレーヤーの中に入っていたあの曲だ。
マサさんが動いて、俺と関わりのある女たち……俺を『生』へと執着させる可能性のある人物が集められた。
日替わりで彼女達は自宅療養中の俺を訪れ、天見琉華の『術』を介して俺に語りかけた。
本来は、マミが行うはずだった『儀式』だ。訪れた女達の中で、俺を目覚めさせたのは奈津子だったらしい。
目覚めはしたが、俺は全くの白紙の状態だった。生ける屍だ。
天見琉華が俺を助ける条件として提示したのは、一定期間、マミが木島氏たちの許に身を置くというものだった。
俺が目覚めた時点で、マミは木島氏の許に行くはずだった。
だが、俺の意識が完全に戻るまで傍にいさせてやって欲しい、と俺の両親が木島氏に頼み込んだらしい。
榊氏の計らいでマミは実家に留まる事を許された。
やがて、俺は、記憶はないものの完全に意識を取り戻した。
天見琉華の予告通り、俺はマミに激しい拒絶感を抱いていた。
態度には出すまいとしていたが、マミも感じ取っていたはずだ。
記憶を失う以前の事については、周りの人間が俺に教えることは厳しく禁じられていた。
俺が意識を取り戻してから暫くの間は猶予が与えられたが、それも遂に終わりを告げた。イサムの訪問だ。
あの曲は、俺が深い瞑想中に聞いた曲を『耳コピ』したものを権さんがピアノで弾いて再現したものだった。
マサさんは、曲を聞いて俺が事前に何を行ったかを瞬時に理解したそうだ。そして、イサムに言った。
恐らく、この曲を聞かせれば、俺は以前の記憶を取り戻す。俺とマミ次第ではあるが、元通りにやり直すことも出来るだろう。
だが、天見琉華はマミに言ったそうだ。
恐らく、俺は『逃げる』という選択は出来ないだろうと。
『行』では、俺の中の『鬼』は抑え切れない。
それが俺の業であり性質であると。
俺が抱え続ける『死への執着のカルマ』により、俺は、『死地』の中に逃げ込むだろう、と。
だが、これは、俺が自ら気付き、越えなくてはならない関門だ。
他の者が、特にマミが俺に教えてはならない、と、念を押したらしい。
俺が、自分の中の『鬼』と対峙する場、『行』により鬼を調伏出来なかった俺が逃げ込む『戦いの場』は、彼らの方で用意しようと。
この『戦いの場』で、イサム達との戦いの過程で、俺が命を落す危険性は高い。
生存本能による抑制が、働かないからだ。
だが、問題はその後だ。死線を越えた後、俺が今生の、今ある『生』に執着するか、それが最大の問題だ。
俺の『生』への執着のポイントになるのがマミの存在だと、念を押したという事だ。耐えて待つしかないと。マミは、耐えた。
本当は、真相を話し、俺に『逃げる』選択を促したかったことだろう。
だが、最後の最後でマミは耐えられなかった。
それが久子の言っていたマミの脆さ、弱さだったのだろう。
俺が家を出たことを知ったマミは、イサムに連絡を入れ彼を問い詰めた。
イサムはマミを止めようとしたが結局押し切られ、マミを道場に連れて行ってしまったようだ。
どうするかは、お前自身が決めろ。この事を知っているのはイサムとマサさんだけだ。
運命の夜が過ぎ去った後、俺は眠り続けた。やがて年が開けた。
どうにか落ち着きを取り戻したマミは天見琉華に呼び出され、激しく叱責された。マサさん曰く、
「琉華の奴がお前の事であんなに怒り狂うとは思わなかったよ。意外だった。。。」
マサさんによると、天見琉華はマミに問うたそうだ。まだ、俺を助けたいか?と。
マミは助けたい、助けて欲しいと答えた。天見琉華は言ったそうだ。
俺の命を救う事は可能だと。意識も戻るだろう。
だが、意識が戻っても俺がマミを『選ぶ』可能性は殆どないだろう。恐怖か憎悪かは判らないが、俺はマミに対し激しい拒絶感を抱く。
マミ本人によって刻み付けられた拒絶感だから、こればかりはどうにもならない。
元の二人には戻れないが、それでも良いか?と。マミは答えた。それで構わないと。
どのような行動に出たとしても、マサさんは誰にも言わないし、イサムを責める事も軽蔑する事もない、と。
結局、イサムは託された曲をマミに渡した。俺は、あの曲を聞き、記憶とマミへの思いを取り戻した。
0081名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 04:50:24.60ID:nkk/xX/H
丸一日眠り続けて、俺は意識を取り戻した。全身が鉛のように重く、体の節々が軋んだ。
俺は床から出て、マミの部屋に行った。
相変わらず意識は戻らず、眠り続けたままだ。
どれくらい続けただろう?既に時間の感覚は無かった。疲労からか「許す」と唱える俺の意識の方が希薄になり始めていた。
だが、ふと気が付くと大きな変化が生じていた。「許す」と言う俺の言葉に「本当に?」というマミの言葉が繋がっていた。
「本当に?」と言う言葉に「本当だ」と繋げた。徐々にイメージの『空間』が軽く、明るくなってきた。俺は言葉を変えた。
「許して欲しい」と唱えた。始め、マミからの言葉は返ってこなかった。
だが、唱え続けていると、やがて言葉が返ってきた。「許している」と。「ありがとう、マミ。愛しているよ」
この言葉は瞑想状態のまま、実際に口に出していたらしい。「本当に?」「本当だ!」
気の流入を拒んでいた、マミの『殻』は消えた。
マミの中に俺の『気』が入って行く。
枯渇状態だったマミの中に『気』が吸い込まれて行った。
やがて俺は限界に達し、意識を失った。
しかし、その肌には血色が戻り、冷たかった手や頬に体温が戻っていた。
ほっとしてマミの傍から立ち上がろうとしたら、立ち眩みがした。
マミに付き添っていた奈津子が俺の体を支えた。
だが、小柄で華奢な奈津子は俺を支えきれず、そのまま縺れ合うように、俺達は床に倒れこんだ。
起き上がろうとすると奈津子が抱きついてきた。俺を抱える腕に力が篭る。
すると、俺の体から力が抜け、痛みや全身を覆っていたダルさが抜けていった。
『気』を注ぎ込むのではなく、苦痛を抜き取る、そんな感じだ。
何故だかは判らないが、この時の俺には何をどうすれば良いのか判っていた。
知らない、知る機会も無かった『知識』が俺の中にあった。
俺はマミの額と胸に手を置き、目を瞑り、目の前の『スクリーン』に彼女を映し出した。
彼女の『気』の滞りが手に取る様に判った。
頭部と心臓に『黒い気』の塊があり、内臓、下腹部の辺りには気が殆ど通っていなかった。
特に子宮周辺の滞りは慢性的なものらしい。『赤黒い冷たい塊』が深く根を張っていた。
この塊が全身の気の滞りの『核』になっている。俺は、マミの中に『気』を注入してみた。
予想通り、マミの意識は硬い『殻』の中にあり、殻が弾いて『気』を全く受け付けない。俺は、マミに『同化』を図った。
やがて、俺達は榊家の『別邸』に着いた。
緑も多く『気』の濃厚な土地だ。俺には直ぐに判った。この土地は、榊家の『井戸』に繋がる土地の一つだと。
門を潜ると榊夫妻と奈津子の母親の千津子が俺を迎えた。
病弱で痩せていた千津子は、幾分ふっくらして血色も良く、健康そうだった。
挨拶もそこそこに奥の部屋に入ると、点滴を繋がれたマミがベッドに横たわっていた。
ベッドの横で奈津子がマミの手を握っていた。「マミちゃん、お兄ちゃんが来てくれたよ」「なっちゃん、ありがとうな」
そう言って、俺は奈津子と位置を交代した。マミの手を握ってみた。悲しくなるくらいに細くて小さな手だった。
恐る恐る、痩せた両頬に触れた。
柔らかだったが、生きているのか不安になるほどに冷たかった。「マミ……」目を開けてくれ!
だが、眠り続けるマミは、目を離した隙にその細い寝息まで止まってしまいそうだ。
イメージの中のマミは、俺に背中を向け、膝を抱えて震えていた。呼びかけても何も応えない。ぶつぶつと何かを言っている。
『耳』を澄ませると、「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」と、終わらない呪文の様に唱えていた。
空ろで希薄な意識のまま……。俺は、背中からマミを抱きしめ、マミの言葉に答えるように「許す」と唱え続けた。
「ごめんなさい」と「許す」が交互に続き、シンクロして行く。しかし、ここから中々進まない。これが奈津子の『力』なのか?
奈津子は、マミが倒れてから俺がここに来るまでの間、この『力』で一人、マミの命を支え続けていたのだ。
だが、その晩は違っていた。
疲労困憊していた俺は、夢と現実の判断を完全に失っていた。
目の前の『神木』を実体を持った存在と認識していた。
俺は、目の前の樹に対して『同化の行』を行った。樹から夥しい量の『気』が流れ込んでくる。
もう駄目なのか?
俺には無理なのか?
悔しさや悲しさ、無力感や倦怠感に囚われていた。
いっそ、このままマミと。。。
明らかに『気』の欠乏状態が精神に影響を及ぼし始めていた。
症状が進行すれば、やがて自殺願望が出てきて、突発的な自殺行動に出る可能性もある。
限界だ。
だが、此処で投げ出せばマミは助からないだろう。
0082名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 04:53:53.39ID:VDfO3pQ6
取り押さえられた俺は、そのまま昏睡状態に陥ったらしい。
マミも精神的に深刻なショックを受けていたようだ。
久子経由で連絡を受けた祐子は、キムさん達を集団暴行で告発すると息巻いていたそうだ。
特に、マミの状態は、彼女の為に各方面に掛け合って尽力した祐子の怒りに火を注いだ。
頭の中に大音声で鳴り響いていた『真言』は停まっていた。
同時に、それまで気にも留めていなかった疲労とダメージが一気に噴き出していた。
重い足をマミに向けた。次の瞬間、俺は絶望の底に叩き落とされた。「来ないで!」
涙を流し、恐怖の表情を張り付かせたまま、マミは悲鳴を上げて俺を拒絶した。
……終わった。全てが終わった。
終わらせてしまったのは俺自身だ。声にならない声が湧き出してきた。
血まみれのイサムは動かない。
トドメだ。俺はイサムの右腕を引き、彼の頭を床から浮かせた。
このまま足底で頭部を踏み抜き、床に叩きつければ終わりだ。ゾクゾクするような歓喜。
俺は蹴り足の膝を引きつけようとした。
その瞬間、冷水をかけるような女の悲鳴が道場内に響いた。
「もう止めて!」声のした方向へ俺は視線を向けた。マミだ……なぜ、彼女がここに?
先程まであれほど昂っていたテンションが一気に冷め、俺の全身から力が抜けていった。
イサムの体が床の上で音を立てた。
……見られてしまった。マミに、一番見せたくなかった俺の姿を。
三瀬や迫田に痛め付けられ続けたマミにとって、『暴力』は強烈なトラウマだ。
そんなマミに暴力の快楽に身を任せた悪鬼の姿……醜い俺の本当の姿を見られてしまった。「……マミ」
激しい後悔。誰かが泣き叫んでいる。獣のような咆哮だ。声の主は俺自身か?
自分自身の泣き叫ぶ声を聞きながら、俺の意識は消滅していった……。
だが、被害で言えばキムさん側の方が甚大だった。 やがて、俺たちの車は目的地に到着した。
一木氏の邸宅だった。文と朴が出迎えに門から出てきた。文は、酷く蒸し暑いというのにマスクを外そうとしなかった。
朴は左耳が一部、欠損していた。
朴の話によると、マミの悲鳴を聞いた俺は、人間とは思えない物凄い奇声を上げて、その場にひざまついて、床を殴りつけていたそうだ。
あまりの異様さに、その場に居た全員が凍りついた。
そして、奇声が止んだ次の瞬間、俺はマミに襲い掛かった……らしい。
最初に反応して俺を止めに入ったキムさんは、頭部に肘を喰らい、頭蓋骨骨折の重傷を負った。
この時点で、未だリハビリのため入院中と言う事だった。
キムさんに続いて俺を取り押さえに掛かった文は、鼻を噛み切られたらしい。
朴は、左耳の一部を『喰われた』ようだ。
権さんが暴れる俺を捕らえ、更に若手の連中が取り押さえ、師範が俺を締め落したそうだ。
「……まるで、獣のようだったよ。人喰いのな。
正直に言わせて貰えば、俺は今でもお前が怖い。 あんなことは、二度と御免だ。。。」
朴の俺を見る目は、明らかな怯えを含んでいた。
朴の話を聞いて、俺は激しい衝撃を受けていた。俺は、マミに襲い掛かったのか?あの、マミに。。。
キムさん以下、6名が病院送りとなり、3名が未だ入院中なのだ。
マサさんが言った。「そのまま放置すれば、お前の命はなかっただろう。バルド・トドゥルの49日間の間に命を落していたはずだ」
俺がマサさんの井戸の中身の『箱』を封印している間、木島氏と天見琉華は、秘密裏に俺の両親とマミに接触していた。
そして、マミは、俺の置かれた状況の詳しい説明を受けた。俺が知っていた以上の。
彼女は、琉華たちの説明や一木家の人々との面談を通して、はじめて俺の置かれた状況を『理解』したようだ。
だが、その事は敢えて隠された。
俺が『定められた日』を回避する為の道は、『戦う』以外の最良の道は、他にあったのだ。
俺は、香織を通じてもたらされた『行』を続けながら、マミと共に『定められた日』を震え、怯えながら過ごしていれば良かった。
朴の言ったように、俺が逃げてしまえばよかったのだ。ヒントは与えられていた。俺に逢いに来た除だ。
クライアントの愛人の女と逃げた彼のように、マミを連れて逃げてしまえば良かったのだ。
0084名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 06:49:37.94ID:X/L4IXo8
イサムと本気で手合わせしたのは、この時が初めてだった。
一緒にロングツーリングに出かけたとき、俺は計画していた。適当なところでイサムを打ち倒して逃亡を図ろうと。
だが、計画を実行しても、恐らくは失敗に終わっただろう。意外だった。強い。
今日、ここまで相手にした男たちの中では最強だ。俺の攻撃が当たらない。僅か数センチのもどかしい距離で全て躱されてしまう。
躱すとともに放たれる蹴りが強烈だ。
長い脚がしなるように叩き込まれてくる。
追ってもフットワークの速さが俺よりも1枚も2枚も上手だ。
……この戦い方は、権さんか?俺は戦い方を変えた。再び、『受け』に重点を置いた『待ち』の戦い方に戦法をシフトした。
久保は、殺意の塊のような男だった。
何がどうなれば人は内面にこれほどの『狂気』を内包できるのだろうか?
俺が久保を倒せたのは、全く偶然の成り行きだった。
もつれあって倒れるときに、咄嗟に久保の喉に肘を当て、全体重をかけて倒れ込むことに成功したのだ。
恐慌状態の俺は馬乗りになって、久保の顔面を殴り続けた。
戦っている間、打たれても打たれても、薄ら笑いを浮かべながら前に出てくる久保の狂気に、俺は恐怖を感じていた。
だが同時に、体の内側から湧き上がってくる何かを感じていた。
脳内麻薬にでも酔っていたのだろうか、戦うことに強烈な快楽を感じ始めていた。
強烈なテンションに突き動かされて、技を振るうことが楽しくて仕方がない。
俺の頭の中には、例の『真言』が大音声で鳴り響き、何も考えられなくなっていた。
久保の『狂気』が乗り移ったのか、俺は完全に『狂気』に支配されていた。
7人目の男、岡野とはどう戦ったのかさえ覚えていない。気がついたら岡野は床に横たわり、動かなくなっていた。
ただ、強烈な殺意と憎悪に突き動かされ、力の限り蹴りを放ち、突きを出していただけだった。
前半のように、スタミナの温存を計算に入れた、『受け』に重点を置いて組み立てた戦い方ではなかった。
息が完全に上がっていた。ダメージも蓄積している。だが、苦痛は全く感じていなかった。
痛みさえ甘く心地よい、そんな感覚だ。
休憩を取る間も惜しんで、俺は次の相手を求めた。
前半を終え、水を入れていると、権さんが俺に話しかけてきた。
「腕を上げたようだな。技が身についている。
徐とやった時とは大違いだ。相当な稽古を積んだのだろう。
連中は完全にお前の術中に嵌っていた。
駆け引きも戦略も冷静だ。修羅場を潜ってきただけのことはある、大したものだよ。
だが、魅力が無くなった……俺は、お前の何を仕出かすか判らない『狂気』を買っていたのだけどな。
姜種憲……ジュリーのガードをした頃の自分を思い出せ。
あの頃のお前は、ジュリー以上の『悪鬼』だったぞ?
まだまだだ。もっと、本性を曝け出せ……お前の中の『鬼』とやらを解放して見せろ。
次の相手は久保だ……小細工は通用しない。
全てを出さなければ、お前、殺されるぞ?」
『何を言っているんだ?』
だが、権さんの助言は的を射ていた。
6人目の男、久保は、事前の印象では、何故この場にいるのか不思議な男だった。
見た目は、小太りでやや小柄な体躯。
柔和なイメージで少年部や女性部の指導補助を務めており、子供や父兄からの信頼や人気が高かった。
一般の会社員として定職を持ち、正式な指導員ですらない。
こんな戦いに参加する意味は、彼にはないはずだった。だが、この男の内包している『狂気』は凄まじかった。
使う技も狙う位置も、致命傷狙いのモノばかりだ。そう言った『使えない技』で久保の戦い方は組み立てられていた。
具の後に戦った4人のような苦し紛れのものではない。何万回と繰り返されたであろう『身に付いた』動きだ。
「次だ!次の相手を出せ!」
自分の中にあった『何か』を解放し、異様なテンションに飲み込まれていた俺は、権さんの言うところの『悪鬼』だったのだろう。
憎悪と殺意の塊となって正常な判断力を完全に失っていた。8人目の相手は、いつ来たのかは判らないが、イサムだった。
誰でも構わない。
全力の殺意と憎悪をぶつけたい、湧き上がってくる『力』を振るいたい、ただそれだけだった。
ロングレンジで軸足をスライドさせながら、踵で蹴り込んでくるサイドキックが厄介だ。
被弾を覚悟して肘を落とす。鞭のようなイサムの蹴りが襲ってくる。
蹴りをカットし続けた脛に激痛が走る。
だが、足にダメージが溜まり、焦りが出たのだろうか、
イサムの蹴りが上段に集中しだした。そして、チャンスが到来した。俺はイサムの後ろ回し蹴りをキャッチすることに成
0085名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 06:53:11.28ID:oGkcVLeq
「や、止めろ!」審判役の男が慌てて俺にしがみついて、具に対する俺の攻撃を止めさせた。
具の意識はなく、大きな『鼾』をかきながら、ピクリとも動かない。
凄惨な光景だった。道場内は騒然となった。
文と朴、その他2名のベテラン以外の若手4人は殺気立って俺に詰め寄ってきた。
「反則だ!それに、具は試合続行不可能だった。ここまでする必要はなかったはずだ!」
俺は挑発目的で、わざとニヤリと笑いながら言った。「こいつは『参った』とは言っていなかったからな。ならば、攻撃は続けないと。
当人が『参った』と言えるかどうかは問題じゃない」
「ふざけるな、この野郎!」乱闘でも始まりそうな騒ぎだ。
しかし、師範の「黙らんか!」と言う大音声で道場内には静寂が戻った。
「ですが……、これは明らかに反則です!」
「問題ない。私はお前たちに彼を『殺す気で潰せ』とは言ったが、『空手の試合』をしろとは言っていない。
お前たちが殺す気で掛かる以上、彼もお前たちを殺す気で掛かってくるのは当然だろう?
そんな簡単なことも判らない様では、キム社長に推薦することはできないな。使い物にならない」
文や朴、その他2名のベテランは別にして、若手のこいつらは、俺と徐の後釜としてキムさんと契約する事を餌に参加させられたらしい。
足抜けする俺に『ヤキ』を入れるくらいの認識でこの『10人組手』に参加したのだろう。
命のやり取りをする覚悟など初めからない。文に問われた男が答えた。
「判りません。逃げたんじゃないですか?……別に来なくても構いませんよ、あんな奴。
それに、先輩方の出番もありません。俺で終わりますから」
一人目はコイツか。一人目の男、具(ク)は、凶暴な男だ。
組手のスタイルも荒い。
誰彼構わずに勢いに任せた戦い方をするので、一般道場生との組手を禁止されていた。
キムさんの「そろそろ始めようか?」という声で『儀式』は始まった。
「お互いに、礼!」……俺は、一人目の勝負、勝利を確信した。
文や朴は別にして、こいつらはこの勝負の本質を理解していない。
具は、勢いに任せて一気に相手を攻め落とす戦い方を得意としていた。
勢いに飲まれると秒殺されかねない危険な相手だ。
だが他方で、攻撃は直線的で、力みから予備動作が大きく、技の出処を読むのは容易かった。
強烈な『殺意』は感じたが、戦い方も通常の『空手』のルールから逸脱したところはない。
暫く俺は受けに徹して、具の『空手』に付き合った。
具に攻め疲れが見えたところで、俺は当初から立てていた作戦通りの行動に出た。
俺は、苛立ちから無理な体勢で大技を出してきた具を捉えた。
そして、彼の頭を引き込みながら、顔面に頭突きを見舞った。2発・3発……更に見舞う。
具の顔面が鮮血に染まり、道場の床に血溜りが出来た。具が俺の手を切って逃げようとした瞬間、俺は彼の金的に蹴りを見舞った。
具は、悶絶して床に崩れ落ちた。
俺は、具の頭部を足底で踏み潰し、床に叩きつけた。彼の顔面が道場の床に激突して鈍い音をたてる。
更に、踵で彼の頭部を蹴り抜いた。2発、3発……。今更知ったところで覚悟など決められるものでもない。
普段は剛の者として鳴らしている彼らも浮き足立っていた。事前に立てていた作戦通りだ。
重傷を負い意識のないまま運ばれていった具の惨状を目の当たりにして、彼らの動きは硬かった。
時間が来た。道着に着替えて地下の道場に下りると、キムさん達が既に待っていた。
キムさんと師範。権さんもいる。
文と朴、その他7名の有段者たち。
どの面々も曲者揃いだ。文が若い男に声をかけた。「安東はどうした?」
……イサムもメンバーだったのか!だが、イサムが姿を現さなかったのは、俺にとっては好都合だった。
俺が居なくなったあと、マミのことを託せるのはイサムしかいなかった。
マサさんの井戸の中に入っていた『箱』に触れ、動かすことのできなかったPにマミを委せることはできない。
俺の杞憂であれば良いのだが……ヤスさんのいた工務店の社員たちのように、『箱』がPと彼の周りの人々の命を奪うかもしれない。
マミに危害の及ぶ可能性は、どんな些細なものであっても見逃すことはできなかった。
奈津子を俺から遠ざけた榊夫妻の気持ちが俺には痛いほど理解できた。
それに、まだ強烈に男性恐怖が残っているマミにとって、イサムは心を許せる数少ない男の一人だった。俺と俺の父、義兄以外では、ほぼ唯一と言える存在だ。
そして、口にこそ出さないが、イサムがマミに単なる好意以上の感情を持っているのも確かだった。
姉の香織以外、女性に対する猜疑心や嫌悪感の強いイサムには、自分の感情の意味は未だ理解できてはいない様子だったが。
0087名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 07:48:08.13ID:bVRC4f+t
そんな俺にイサムの姉の香織がコンタクトを取ってきた。霊能者・天見 琉華の使いということだった。
ある行法を伝える為だった。もたらされた『行法』自体は、ごく単純だった。
ただひたすらに、声に出さず頭の中で『真言』を唱え続けるだけの行だ。
単純だが困難な行だった。『真言』は常に唱え続けなければならない。それは、現実と区別が付かないほどリアルな夢だった。
キムさんから、場所と日取りの連絡が来た直後の事だった。風呂上りに洗面台の鏡を見た俺は、その場に凍りついた。
鏡に映っていたのは、異様な『何か』だった。死体のような?どす黒い肌をした『それ』は、赤く光る目で俺を睨み付けていた。
怯んで後ずさった次の瞬間、鏡に映っていたのは普通の俺の姿だった。……あれは、何だったのだ?
鏡に映る、不気味な『何か』を見た晩から、俺は毎晩、同じ悪夢に魘されるようになった。
見覚えのある、古く薄汚れた部屋。
マミとユファが住んでいた、団地の部屋だ。
耐え難い悪臭が漂っていた。 ……この臭いは、屍臭だ。部屋の奥に誰かがいる。
中に進むと、あの不気味な何かが、誰かを組み敷いて犯していた。
……マミだった。
激昂した俺は、マミから引き離そうと、ヤツの髪を掴んで引っ張った。引っ張った髪は、大した手応えも無く頭皮ごとズルリと抜け落ちた。
凍り付く俺に、両眼から赤い光を放ちながらソレは襲い掛かってきた。
俺は喉笛に喰い付かれ、噛み砕かれた。
激痛とゴボゴボという呼吸音を聞きながら俺の意識は薄れていった。
次に気付いた時、俺は誰かを組み敷いて、その首を絞めていた。マミだ。マミは既に息絶えていた。
正気に戻った俺は絶叫した。そして、絶叫した瞬間に俺は目覚めていた。いや、果たして夢だったのか?
俺の両手には、マミの首を締めた生々しい感覚が残っていた。
隣で眠るマミの寝息を確認して、俺は初めて、それまで見たものが夢だった事に胸を撫で下ろした。
そして、悟った。
あの不気味な何か、マミを組み敷いていた『あれ』は、俺自身であると。
マミの卒業パーティーの日、俺はマミに俺とPの過去と一木耀子の霊視による『定められた日』のことを話してはいた。
だが、マミにとってはくだらない迷信、ただの与太話にしか過ぎなかっただろう。
無理もない。待ち合わせの場所に迎えの車が来ていた。
タバコを咥えた朴が車外で俺を待っていた。「来たか……」「ああ。待たせたな」
「……では、行こうか」
俺たちは、後部座席に乗り込んだ。
道中、車内の沈黙を破って朴が口を開いた。
「何故、来たんだ? 逃げてしまえばよかったんだよ、除のようにな」「ケジメだよ。 俺一人なら、それも悪くない選択肢だけどな」
「そうか……。 なあ、拝み屋。拝み屋を辞めたいなら、辞めればいいさ。
でも、『会社』まで辞める必要は無いじゃないか。 俺が社長に掛け合ってやるから、もう一度、一緒に遣らないか?」
「悪いな。 もう決めたことなんだ。俺は脚を洗うよ、キッパリとな」
「……そうか、判った。 もう、何も言うまい。 今夜は、全力で掛からせてもらうよ」
「ああ、そうしてくれ。 そうでないと意味がないんだ」これから12時間後、俺はキムさんが選んだ10人の男達と戦う事になっていた。
朴もその中の一人なのだろう。恐らく文も。俺の腕では朴に勝てる可能性は低い。
普段の稽古なら3回戦って、1回勝てれば良い、そんな所だ。
文に至っては、どう戦えば良いか見当も付かなかった。
文や朴以外も、出てくるのは猛者揃いのあの道場の中でも選びぬかれた男達だろう。
まともに戦っても、勝ち目は薄い。1人目で終わる可能性も低くは無い。普通に考えて、逃げるのが一番の得策なのだろう。
だが、それが出来ない理由が俺には有った。通常の世界に生きてきた者であれば、それが当然の反応だ。
俺自身が、近付きつつあるという自分自身の死期も、『定められた日』とやらも、どこか本気に捉えていない部分があった。
……この期に及んで、信じたくなかったのだ。
マミとこれまで通りの暮らしを続けながらやり過ごしたい、やり過ごせると信じたがっていたのだ。
だが、そんな甘い夢は、脆くも崩れ去った。
自分自身の死もだが、いつか正気を失いマミを手に掛けてしまうのではないか、それが恐ろしかった。
あらゆる場面で、飯を食っているときも、寝ている時も、人と会話している時もだ。
これは、やってみれば判ると思うが、非常に苦しい。気を確かに持たないと精神に変調を来しかねない。
0088名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 07:52:50.91ID:L7F2a07E
「俺が、マミの前から居なくなる訳が無いだろ?馬鹿だな」……胸が苦しかった。
「本当ですか?XXさんは、私に何か隠しています……馬鹿だけど、それくらい、私にだってわかりますよ!
……大事なことは何も、教えてはくれないんですね。。。」……もう耐えられなかった。
連れ戻してやる、そう思って家を飛び出そうとした俺を父が制した。「何処へ行くつもりだ?」
「決まっているだろ? マミを連れ戻しに行くんだよ。離してくれ!」「駄目だ」「何故?」
「これは、あの娘が決めたことだからだ。 誰でもない、お前のためにな。
お前の為に、あの娘は木島さんたちと契約したんだ。
それを、お前が無駄にしてはいけない」
意識を失ったままの俺を目覚めさせる為、組織が動員を掛けて多くの人が関わったらしい。
霊能者の天見琉華を中心に、奈津子や木島氏の次女・藍、仕事でガードした事もあるオム氏の娘・正愛(ジョンエ)。
イサムの姉の香織や、組織に全く関係の無い、ほのかや祐子も俺を目覚めさせる為に手を貸してくれたようだ。
何が行われたのか、詳細は判らない。
ただ、その交換条件が、一定期間、マミが木島氏たちの下に身を置く事だったらしい。
何を言おうとしても、まともに言葉にできる自信がない。
俺はマミを強く抱き締め、長い、とても長いキスをした。
このまま時間が止まればいい。
もっと時間が、マミと過ごす時間が欲しかった。
だが、時を司る神は残酷だ。俺は既に時を使い果たしてしまっていた。
時が与えられないのなら、このまま世界が滅んでしまってもいい。
唇を離すとマミが言った。
「XXさん、何で泣いているんですか?」
迂闊にも、俺はいつの間にか涙を流していた。
「……何でかな?俺にも判らないよ。でも、お前以上に『大事なこと』は、俺には無いよ。
俺は、いつもお前の傍にいて、お前を愛してる。それだけは、何があっても本当だ」「そうか。。。」
「うん。……そして、物凄く後悔していると思うんだ。お兄ちゃんを怖がって、拒絶してしまった事を。傷つけちゃったことを。
……ごめんね。お兄ちゃんは、私を助けてくれたのにね。。。」「泣くなよ。……俺は、組織を恐れていた。
未だ目覚めては居ないものの、マミは組織が探索していた『新しい子供』の一人……らしいからだ。
だが、他方で、俺に何かが有った時、マミの身の安全の保証を頼めるのも、木島氏達の組織しかなかった。
だからこそ、俺は古くからの友人であるPではなく、イサムにマミのことを頼んだのだ。
可能であれば力ずくでも、組織の人間を一人づつ的に掛けてでも、マミを探し出し取り戻したかった。
だが、萎え切った今の俺の心身では不可能に近い。俺は、父に尋ねた。
「マミは、戻ってこれるのか?」
「ああ、そう聞いている。あの娘が望めばな」「そうか。。。」「今は耐えて、待つしかない。
あの娘は、絶望的な状況でお前が目覚めるのを待ち続けたんだ。
あの娘は耐えた。お前が目覚めてからも、耐え続けた。
誰のためでもない、お前のためにな。
今は、お前が耐えろ。お前が出来る事はそれしかない」たことだ、気にするな。アレだけの事をやっちまっったんだから、むしろ当然の反応だよ。
それに、俺自身が怖いんだよ。時々歯止めの利かなくなる、際限なく冷酷になれる自分が。「あの娘と暮らした思い出の詰まった家じゃ、居辛いでしょ?
私の所に、いらっしゃい。あの娘が戻ってくるまで。少しの間だけ、また一緒に暮らしましょう。……学生の頃みたいに、ね?」
という、久子の言葉に甘えて、俺は実家を出て久子のマンションに身を寄せた。
来る日に備えて、俺は『修行』を再開した。時間だけはあるのだ。
「いつも家に居て、炊事・洗濯、家事一般をやってくれるなら、稼いでこなくても幾らでも食わせてやるわよ」
「おいおい、俺に専業主夫をやれと? んっ?前にも、同じような台詞を聞いたな。。。」
「一番大事な『かわいい』って条件は満たしていないけれど、大目に見てあげる。
家事一般は、お兄ちゃんの方が上手いもんね」「姉さんに厳しく仕込まれたからな。……お前、調子の良い事を言って、そっちが目的だったんだろ?」
「あら、今頃気付いたの? 鈍いわね」
何かの拍子にコントロールを失って、お前やマミに矛先を向けてしまうんじゃないかって。。。」
「それは無いよ。 絶対にないって!
でも、どんな結果になっても、あの娘の事は許してやって」
「むしろ、許しを請わなければならないのは俺の方だよ。
でも、例え俺が拒絶されたとしても、アイツはやっぱり連れ戻さなきゃいけない。
0089名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 07:56:21.77ID:IizAodq1
誰も居ない家の中で、俺はジリジリとしながらマミと両親の帰宅を待った。
そして、何となしにマミのMP3プレーヤーをもう一度聞いてみた。
中には一曲だけ、昨夜のピアノ曲とは違う、聴いたことの無い歌が入っていた。
歌を聴いて、俺は目の前が真っ暗になるのを感じた。
マミは、もう帰ってこないのではないか?俺の悪い予感は的中した。
昼前に、両親だけが戻ってきた。
俺は両親に「マミはどうした?」と尋ねた。嫌な予感に俺の声も体も震えていた。父が答えた。
「マミちゃんは、木島さんと一緒に行ったよ。。。」俺が予想していた中でも、最悪の回答だった。
前の晩に聞いた曲は、イサムに託したUSBメモリーの中に俺が入れて置いた曲だった。
ファイルには財産目録や遺言書のコピー、そして、マミに宛てた遺書が書き込まれていた。
俺に何かあったとき、マミに渡して欲しい……そう、頼んであったのだ。
そして、俺はこの曲を使って自己暗示を掛けていた。この曲を切っ掛けにして、全ての記憶を思い出す精神操作だ。
……深い瞑想時に、深層意識下で見たり聞いたりしたものを覚醒後に思い出す為の技術の応用だ。
この曲は、長年、俺が使い続けて来た曲でもあった。
役立つとは思っていなかったが、一縷の望みをかけて自己操作を行っていたのが功を奏したのだ。
昨夜の激しい頭痛は治まっていた。
その朝は、いつも7時丁度に起こしに来るマミが姿を現さなかった。
階段を下り、1階のキッチンへ行くと、朝食が用意されていた。だが、誰もいない。
珈琲を淹れて飲んでいると、テーブルの上に置かれたmp3プレーヤーが目に付いた。
マミの物だ。そして、不意に、昨夜に聞いた曲と共に、俺は全てを思い出していた。
……何てことだ!何故、忘れていたんだ!胸の奥から溢れ出てくる熱いものがあった。
意識が戻って以来、晴れることのなかった『靄』が消え、『現実感』が戻っていた。
だが、同時に俺は深い絶望感に囚われていた。
『あの日』マミが俺に向けた、あの表情……『恐怖』に歪んだ表情を思い出したのだ。マミに激しく拒絶された、あの絶望感と喪失感を。
俺は、目論見通り、『定められた日』を回避する事に成功していた。
だが、その事に何の意味がある?俺は、足掻いた。全力で。
しかし、俺の足掻きは彼女を決定的に傷付ける結果となってしまった。
俺には、もう、彼女に触れ、愛を囁く勇気はなかった。
記憶のない俺に、マミは献身的に尽くしてくれた。
俺の記憶が戻らなければ、あるいは、徐々にでも新たな関係を構築する事も可能だったのかもしれない。
だが、それは叶わない。俺は、マミにとっては恐怖と嫌悪の対象。
『あの日』と同じ自分でしかないのだから。体の内側から弾け出すものに訳が判らなくなって、俺は泣き叫んだ。
「何故だ! 何故行かせた!」
0091名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 08:23:20.50ID:e96cojPe
さて連絡しましょうか
AKBやハロプロなどと違って画像の無断使用は厳しいからね
過去に裁判してるんでw
0094名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 08:58:29.97ID:0LdnBA8u
俺が引き止めて、2・3日逗留していたイサムが帰って行った日の晩の事だ。
俺は、喉の渇きを覚えて目が覚めた。
何か飲もうと、部屋を出て1階のキッチンへと向かった。階段を下りると居間に誰かがいる。
マミだ。
目覚めてから1ヶ月、日常生活に支障が無くなった頃に、一人の青年が尋ねてきた。
何か大きな事故にでも遭ったのだろうか、膝に装具を着け、松葉杖で歩く彼は『イサム』と名乗った。
彼との関係も思い出すことは出来なかったが、イサムは俺を『先輩』と呼んだ。
彼の存在は、俺にとって不快なものではなかった。
俺が眠り続けている間も、怪我を押して2度も見舞いに訪れてくれていたらしい。
俺にとっては初対面同然だったが、イサムとはウマが合った。
同時に、なんとなく判った。
俺の見舞いを口実にしては居るが、イサムはマミ逢いたくて此処に来ているのだと。
……お似合いじゃないか。
イサムの不器用さを微笑ましく思うと共に、俺は何故か一抹の寂しさを覚えていた。
マミは、朝、俺が目覚めてから、夜、眠りに就くまで付きっ切りといった按配で俺の身の回りの世話をし続けた。
20歳前後の年格好の彼女が、何故そこまでするのか、俺には理解不能だった。
俺の見舞いに訪れた二人の女……俺の姉と妹と名乗った女達にも違和感を感じた。
眼鏡をかけた長い黒髪の小柄な女が素子。俺の姉らしい。
背が高く、髪をベリーショートにした、見るからに勝気そうな女が久子。妹のようだ。
二人の体格や雰囲気は大分違っていたが、顔立ちは良く似ていた。
俺のきょうだいだとは信じられなかったが、二人が姉妹なの間違いなさそうだった。
そして、二人の顔立ちは俺の『母』にも良く似ていた。
だが、マミの顔立ちは二人とはかなり違っており、姉妹とは思えなかった。
違和感は消えなかったが、俺は徐々に家や両親、素子や久子の存在に『慣れて』いった。
だが、マミに感じていた違和感は強まりこそすれ、彼女の存在に慣れることは無かった。
マミが心根の優しい娘である事は直ぐに判った。まだ幼さの残る容姿も、細過ぎる嫌いは有ったが、美しいと言えるだろう。
だが、彼女に甲斐甲斐しく世話をされるほどに俺の感じる違和感……嫌悪感は強まっていた。
理性の部分では彼女に感謝していたが、彼女の存在は俺にとって苦痛でしかなかった。
何故?父も母も、素子や久子、そしてマミも、意識を失う以前の俺の事を何も教えてくれなかった。
錆び付いていた心身の回復に伴って、俺の中に耐え難い焦燥感が生じ、大きくなっていった。
理由は判らなかったが。こちらに背中を向け、ソファーに深く身を沈めていた。
光取りの窓から街灯の光が入り込み、真っ暗ではなかったので階段の灯りは点けていなかった。
イヤホンで何かを聞いていたらしく、マミは俺に気付いていなかった。
……マミは、肩を震わせて泣いていた。
胸が締め付けられた。
比喩的な意味ではなく、本当に胸が痛んだ。
マミを泣かせている原因が、恐らく俺自身であることを考えると、いたたまれなかった。
このまま跡形もなく消滅してしまいたい……。
0095名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:00:54.32ID:0LdnBA8u
2月某日白い朝の光に包まれて、俺は目覚めた。「おはようございます、XXさん。 今日も良い天気ですよ」
若い女が、そう俺に声を掛けてきた。
状況の飲み込めない俺は、錆付いた言語中枢と舌を駆使して、たどたどしい言葉を発した。
木島氏の指定した待ち合わせ場所に居たのは、意外すぎる人物だった。
50代半ば程の年恰好。
暗い店内にも拘らず、濃い色のサングラスを外そうとしない男に俺は言い尽くせぬ懐かしさを感じていた。
彼には、話したい事も、聞きたいことも山ほどあった。だが、全ては後回しだ。
何よりも重要な用件が俺には有った。
そのために俺は、この日を待ち続けていたのだ。
「俺は待ったぞ。 約束だ、マミを帰して貰おうか? 今直ぐにだ!」「まあ、そう慌てるなよ。 まずは、席に着いたらどうだ?」
冷静な男の声が俺の神経を逆撫でた。
「……すまないな。事情が有って、彼女を帰す訳には行かなくなった」
サーっと、血の気が引いてゆくのが判った。
焦燥と共に、激しい怒りや殺意、憎悪が俺の血管の中で沸騰した。
「ふざけるなよ? 舐めた事を抜かすと、幾らアンタでも容赦はしないぞ?
話が違う! どう言う事なんだ、答えろよマサさん!」
体の傷が癒えると、周囲の心配を振り切って、久子は学業に復帰した。
事件を気に病む祐子を気遣っての事だったのだろう。
だが、そんな久子の俺を見る目は、怯え切っていた。
事件は、俺自身にも暗い影響を与えていた。
俺は、あの日の『暴力』の味が忘れられず、黒い『期待』を抱いて夜の街を徘徊した。
半ば挑発して、不良の餓鬼やチンピラと揉め事を起こしたりもした。
飢餓感すら感じながら暴れ回ったが、素人相手に拳を振るっても『渇き』は増すばかりで癒されることはなかった。
隠したつもりでいても、俺の異常な状態は久子にはお見通しだったのだろう。
子供の頃から、久子に俺の秘密を隠し果せた事など無いのだ。
やがて俺は、夜の町で知り合った女の部屋に転がり込んで、久子と住んでいた、あの部屋に戻ることは二度と無かった。
「ここは……どこだ?」女が驚いた表情で俺の顔を覗き込んだ。彼女の眼から、大粒の涙が落ちてきた。
「少し待っていてくださいね!」そう言うと、彼女は慌しく部屋を出て行った。どうやら、俺は前年末から眠り続けていたらしい。
数週間前に意識を取り戻したが、外界に反応を示さず、ただその場に居るだけの存在と化していた……ようだ。
ただ、目覚めはしたものの、俺の中は空っぽだった。
何も思い出せない。目に見える全て、耳に聞こえる全てに強烈な違和感があった。
いま、俺がいる此処は何処だ?俺の目の前にいる人々は誰だ?そして、俺は誰だ?
俺は、鏡の中に映る己の姿にさえ強烈な違和感と嫌悪感を感じずにはいられなかった。
0097名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:03:18.31ID:X9qgmEzL
相手の男は両眼をほぼ失明し、頭蓋骨の陥没骨折、頚椎の骨折と脱臼いう瀕死の重傷を負っていた。
何とか命は取り留め、意識も回復したが、首から下が完全に麻痺したらしい。
祐子の父親の尽力も有って、俺は刑事上も民事上も責任を問われる事はなかった。
しかし、事件が久子に与えた精神的衝撃は、余りにも酷かった。
そして、久子と仲の良かった祐子の精神的ショックも大きかった。
あの日、俺を誘わなければと、自分を責め続けた。
久子や祐子とは違った形で、事件は俺にも深い影響を与えていた。
男の眼を潰したとき、そして、階段に頭から投げ落とした時、俺は極めて冷静だった。
冬物の革のライディングジャケットのお陰で、出血は派手だったが、傷自体はそれほど深いものでは無かった。
ヌルヌルとした血の感触に、俺は逆上する訳でもなく、むしろ異様に冷めた精神状態になった。
左手で男の顔面を掴み、そのまま人差し指と中指を男の目に捻じ込み、思い切り握り込んだ。
グリッとした硬い手応えと共に、男は獣のような凄まじい叫び声を上げた。
本能的な行動だったのだろう、男は顔面を抑えたまま、玄関の方へ逃げていった。
玄関を出て、廊下の壁にぶつかりながら、階段の方へと逃げて行く。
階段の前に来たところで、俺は後ろから男の襟首を捕まえた。
そして、股間部を掴んで男を持ち上げると、頭から階段に投げ落とした。
男は、階段の中ほどに頭から落下し、そのまま転がり落ちていった。
騒ぎを聞きつけて出てきた、隣の部屋の女学生が俺の姿を見て悲鳴を上げた。
後日、聞いた話では、俺は血塗れで薄ら笑いを浮かべたまま立っていたらしい。
幸い、久子の激しい抵抗にあって男は行為には及んでいなかった。
だが、久子は頬骨と肋骨を折る重傷を負わされ、数針縫う切創も負っていた。
人一人を殺そうとしておきながらだ。
咄嗟の事態に狼狽してでは無く、ナイフで刺されて逆上したからでもなく、結果を予見しつつやったのだ。
極めて冷静に、眼を潰され抵抗力を失った男を投げ落とした時には、むしろ、楽しんでさえいたのだ。 
まだ、ストーカーという言葉も一般的でなかった頃の事だ。
久子は2年以上に渡って、中学時代の同級生による執拗な付き纏いを受けていた。
ストーカー規正法もまだなく、相手の保護者に再三抗議したが、その男の付き纏いが止まる事はなかった。
やがて俺は一浪、久子は現役で大学に進学し、地元を離れた。
俺たちは家賃の節約も兼ねて、同じ部屋に同居して大学に通学した。
地元を離れて油断していた俺たちは、ストーカー男の存在をほぼ忘れかけていた。
そんな時に事件が起こった。
祐子たち勉強仲間と自主ゼミを行った後、俺は祐子に誘われて彼女の部屋に寄って、予定より1時間ほど遅れて帰宅した。
点いているはずの部屋の灯りは消えていた。
医学生だった久子は、急に帰宅時刻が遅くなる事も少なくなかったので、特に不審には思わなかった。
だが、玄関のドアの鍵が開いていた。
部屋に入ると玄関先にスーパーのレジ袋と中身が散乱していた。
部屋の奥から人の気配がする。
照明のスイッチを入れて、「久子?」と声を掛けた瞬間、暗いままの奥の部屋から誰かが駆け出してきて俺にぶつかった。
男の襟首を掴んで奥の部屋を見ると、半裸状態の久子が海老のように体を丸めて横たわっていた。
俺は全身の毛が逆立つのを感じた。
そして次の瞬間、逃走しようとした男に俺はナイフで刺されていた。
後に、権さんは俺に言った。俺の狂気を、ジュリーこと姜 種憲(カン・ジョンホン)以上の狂気を買っていると。
そして、俺の中には、確かに棲んでいるのだろう。マサさんの息子が言っていた『鬼』とやらが。
0098名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:05:58.22ID:JoXW1QiA
マミは、三瀬と迫田の暴力と、醜い男の欲望に晒され続けて、今尚深いトラウマを抱えたままだ。
そして、持ち前の気丈さで人に悟られまいとしているが、久子もまた、マミと同様の男性恐怖や嫌悪を抱えている。
「心配性だな。考えすぎだよ」
「はあ?何を言っているのよ!……実際に、2度も命を落し掛けているじゃないのよ!
……お兄ちゃんは、全然、判ってくれないんだね。。。
子供の頃から、お父さんも、お母さんも、お姉ちゃんも、私も、……いつも心配していたわ。
いつか、……いいえ、明日にでも、お兄ちゃんが居なくなってしまうんじゃないかって。
二度と会えなくなっちゃうんじゃないかって……いつも怖かった。今でもね!
私達、家族なのよ? 本当の……偶には振り返ってよ。
あの娘の事ばかりじゃなくて、私のことも見てよ!……お願いだから。。。」
泣き出した久子を抱き寄せて、彼女の頭を撫でながら俺は言った。
「お前、相変わらず嘘が下手だな。
そんな事を言っても、本当は、マミのことを心配しているんだろ?」
「ええ。……それでも、……マミちゃんとお兄ちゃんは、……嫌」
「何故? ヤキモチか何かか?」
「そんなんじゃないわよ。……いいえ、それが全く無いとは言わないわ。
それでも、私は別に、お兄ちゃんが恋人を作ったり、結婚すること全てに反対と言っている訳じゃないのよ。
でも、マミちゃんは駄目。 あの娘は……お兄ちゃんと一緒に居るには、脆すぎる。傷付き易すぎる。
お兄ちゃんも弱い人だから、傷つき易い上に、立ち直りが遅いわ。
あの娘に何かがある度に、あの娘の事で傷ついて、いつまでも自分を責め続ける。
由花さんやアリサさんみたいにね。お兄ちゃんの相手は強い人じゃないと。……祐子さんみたいな。
「そう言う訳には行かないだろ?マミが待っているのだから」
「本当に?……あの娘とは、もう終ってしまったんじゃないの?」久子の言葉は、俺の中にあった怖れを抉り出した。
「あの娘と関わったら、お兄ちゃんは、また、危ない世界に戻らなければならなくなるんじゃないの?
あんなに抜けたがっていて、やっとの思いで抜け出したというのに。
……私は嫌よ。あんな思いをするのは、もう絶対に嫌!」久子は泣いていた。
「マミは家族だから、……お前の大切な妹だから、迎えにって遣らないと」
「それでも嫌。……私、あの娘には、もう2度と戻ってきて欲しくない。
判ってる。……私、酷い事を言っているよ。でも嫌なの!」
「何故? お前は誰よりも、アイツの事を可愛がっていたじゃないか。本当の妹のように。
お前、マミのこと、嫌いだったのか?」
「ええ、嫌いよ! お兄ちゃんと関わった女の人達なんて、みんな嫌いよ。最初からね!
マミちゃんも由花さんも、……会った事は無いけれど、……命懸けでお兄ちゃんを守ってくれた人だけど、アリサさんも!」「何故?」
「理由なんて、……理由なんて無いわよ!
でもみんな、お兄ちゃんを不幸にする。お兄ちゃんを傷つけて、危険な目に遭わせる。
……あの人たちのせいで、お兄ちゃんはいつか命を落す。そんな気がしていたのよ!」
祐子さん、……私のせいで駄目にならなければ、お兄ちゃん達、今頃。。。」
俺は、語気が荒れそうになるのを抑えながら言った。
「お前は、何も悪くない。 それに、祐子は同級生で、ただの昔の勉強仲間だよ。
それ以上でも、それ以下でもない」
久子が、マミを引き取る事を俺たちの両親に強力に働きかけてくれたのは、同様の心の傷を抱えた者同士だったからでもあるのだろう。
久子もまた、学生時代に顔見知りの男に襲われ、深く傷つけられた経験があるのだ。
だが、久子のトラウマの原因は、犯人の男よりも、むしろ俺自身の『狂気』だったのかもしれない。。。
0099名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:09:58.12ID:tPSXPWbj
バスルームで汗を流していると電話の鳴る音がした。
子機を持って来た妹の久子が強張った表情で言った。「お兄ちゃん、電話よ。……木島さんって方から」
「そうか」そう言って、俺は久子から子機を受け取った。用件は判っていた。
3ヶ月近くの間、俺はこの時を待っていたのだ。
用件を聞いて電話を切り、俺は子機を久子に渡した。
俯いたまま子機を受け取った久子が、消え入りそうな声で言った。「行くの?」「ああ」
暫しの沈黙の後、久子が口を開いた。
「行かないで欲しい……ずっと此処にいてよ、お兄ちゃん!」
 少年は、俺の目を真っ直ぐに見つめた後、深く頭を下げた。
「このお社の祭主様だよ。紫、ご挨拶なさい。」...やはり、そうだった。あの夢の中の会話が鮮やかに蘇る。
少年が女の子の涙を袱紗で拭う。女の子は一度鼻をすすってから小さく頷いた。
「祭主さま、紫と申します。今日はお仕事を仰せつかったので、兄様とこちらに参りました。」
2人に歩み寄り、ゆっくりと跪く。 少年と女の子は澄み切った笑顔を浮かべている。
「ご助力頂き、心から感謝致します。今後機会がありましたら、是非よしなに。」
一礼して顔を上げる、既に2人の姿はない。
立ち上がり、振り返ると、すぐ後ろにSさんが立っていた。「Sさんの答えは正しかった。僕は、そう思います。」
Sさんは大きく、何度も頷いた。奇麗な眼が赤く潤んでいる。そっと、小さな肩を抱いた。
「あの晩の出来事。眼が覚める前に不思議な夢を見たんです。川の神様が2人の魂を救って下さる夢、それはきっと正夢だと、ずっと信じていました。」
藍さん「お仕事」お疲れ様でした。今回のお話は何故か身を切られるような印象でした。
お手配になったら逃げれない、でも自分は生かされているなかで最大限の自分の意思を体現する。
人間の魂の段階が上がる事を神様は望んでいるという話を聞いたことがありますが、やっぱりそうなのかな・・
「あれ」はLさんの中に入る予定だった物ですかね。だとしたら因果は既に解き放たれていてKさんが
亡くなった後も詰め切れなかったと見るべきですかね。
代に憑依させる存在のレベルは、御影さんレベルのもので、それを使って党首さんに戦いを挑み、勝利の後に、
分家が一族の本流として勝鬨をあげる。黄龍さえ手に入れば掌握は可能。分家さんの反乱はそんな計画かと思ってました
炎さんが紫さんの魂を何らかの形で託すのだと思っていましたが見事に
予想が外れました。もっと壮絶で悲壮で気高かったです。
「もし、私が炎を受け入れていたら、こうはならなかった。
あの縁談を断って、あなたと出会えたから、あなたを愛したから、こんな風に。
炎と紫にとっても、これはハッピーエンド。ね、そうでしょ?」
「はい、間違いなくハッピーエンドです。」 「後でLにも話して上げなきゃね。」
「今日は久し振りに僕が夕食を作ります。腕によりを掛けて。
みんなで美味しいものを一杯食べて、元気出しましょう。」
「そうは行かないだろ?……マミを迎えに行って遣らないと」
「私は嫌よ……行かせない。絶対に!
行かないで。……このまま、ずっと私の傍に居てよ。お願いだから。。。」
0101名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:18:36.60ID:sd0ulaOx
車を停め、久し振りに参道の入り口に立つ。 俺は息を呑んだ。
2月の2回。3月の1回。計3回の祭祀と掃除の日は『立ち入り禁止』で参内していない。
あちこち、たくさんの落ち葉が積もっているだろうと思っていたのだが...
参道にも、手水舎とその周辺にも、全くと言っていい程落ち葉は落ちていない。
そして、いつも俺が落ち葉を掃き集める場所に、落ち葉の山。
「これ、どういうこと...一体誰が?」 Sさんも落ち葉の山を見つめている。
強い風が吹けば、直ぐに落ち葉の山は崩れる。ということは。
「Sさん、ちょっと拝殿と本殿の様子を見てきます。」俺は小走りで拝殿に向かった。もしかしたらまだ。
拝殿、瑞垣の外から様子を見る。やはり落ち葉は落ちていない。本殿は?
本殿の正面。瑞垣の中に入ると、女の子の声が聞こえた。
「兄様、こっちよ。」「もう、お仕事は済んだのだから、早く帰らないと。」 「嫌だ。少し遊びたい。」
パタパタパタ、軽い足音が本殿の右側から近付いてくる。
「あっ!」小さな、5〜6歳の女の子が、俺の右側、3m程先で派手に転んだ。
白い着物。少しの間を置いて、大きな泣き声。思わず駆け寄ろうとしたが、何とか立ち止まった。
女の子の後を追ってきたのだろう。12〜13歳の少年が女の子を抱き上げる。
封印の場所を知り、それを破る力を持った者。一族に害をなす計画を立て、術を使って『あれ』と契約した者。
依頼を装い、疑われることなく紫さんを呼び出した者。
Sさんは敢えて口にしなかったのだろうが、それらの条件を満たすのは術者だけだ。
しかも依頼の経緯を考えれば、1人で実行出来る計画だとは思えない。
一族に縁の術者たちか、あるいは別の系統の術者たちか。
どちらにしても、『上』の調査の結果によっては、今後更なる対応が必要になる。 「今回の幸運は偶然が重なった結果だったのか、あるいは御加護があったのか、
それは確かめようがありません。でも、絶対に確かめておかなければならないことが有ります。」
「何故『あれ』が現れたのか、どんな経緯で、誰が関わっているのか。そうでしょ?」
「はい、ただでさえ数少ない『あれ』の記録は、どれも200年以上前のもので、
しかも遠い昔に、神さまの御加護を受けた術者達によって、全て封じられている筈ですよね。」
あれから何度も、俺なりに図書室の記録を調べてみた。
『あれ』は悪霊というより、邪神に近い存在。高位の精霊が人間に害をなすように変化したもの。
だが、それらは既に封じられ、200年以上もその活動は確認されていなかった。それなのに。
「血眼になって『上』が調査してるのも、まさにそれよ。
『あれ』が封じられている場所を全てあたって、封印の状況を調べている途中。
その封印を破り、邪な契約を結んで一族を壊滅させようとした者がいる。
そう考えるのが一番単純な解釈だから。 それに『あれ』が焼き尽くされたということは、
契約は完成していない。契約の対価となる命を受け取るべき『あれ』が滅びたのだから。
つまり『あれ』の封印を破った者は、未だ生きている可能性がある。」
そこまで話すと、Sさんは微かな笑みを浮かべた。
「ただ、どんな力を持っていても、そう何度も封印を破ることは出来ない。
生きているとしても、今回の失敗でかなりのダメージを負っている筈。
あの後『不幸の輪廻』の活動は通常のレベルに戻ったみたいだし、取り敢えず一段落。
それは間違いないと思う。ただ、念には念を入れて、そういうこと。」
大がかりで、しかも、かなり気の重い。いや、今それを考えるのは止そう。
全ては『上』の調査次第。その結果が出ない限り、俺たちに出来ることはない。
ただ、細心の注意を払って日々を過ごし、自分自身と家族を守るだけだ。
「だから言ったろ。お社で走ってはいけないと。」
次の瞬間、女の子を抱いた少年と目が合った。女の子と同じ、純白の着物。
0102名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:22:00.93ID:5mUHNQEJ
しかしその存在に俺が気付いた時、『あれ』は俺と炎さんを嘲笑っていた。「どうして『あれ』は、さっさと僕を殺さなかったんでしょうか?」
「まずは様子見。炎とあなた、どっちの中に潜んでいるのが有利なのか。
次に油断、『たかが人間に何が出来る』。そう、見くびっていたのね。」
此所まで話してくれたのだから、もう1つ、質問しても良いだろう。
「ずっと、疑問に思っていたんですが。」 「何?」
「炎さんは、僕があの術で『あれ』に対処すると予想していたんでしょうか?
もしそうなら、僕があの術を使える事を、あらかじめ知っていた事になりますね。
Sさんは暫く窓の外を見つめた後、小さく溜息をついた。
「今考えれば、あなたが対処する方法はあれしかなかった。
でも、それはあくまでも後知恵。私があなたの立場だったとして、
あの術をあんな風に使って対処する方法を思いついたかどうか分からない。
炎がそれを期待していたとしたら、あなたと炎には共通点が有ったということ。
術に対する感覚、極限状態での行動や考え方、そしてその覚悟も。」
言われてみれば、炎さんも俺も、Sさんを好きになった。確かに似ている部分がある。
 「じゃあ、最初からそれが。」「そう、『あれ』は宿主の力を自分の力の触媒として使う。
だから、どれだけの力が使えるかは宿主の力の強さに依存する。
炎クラスの術者が宿主なら、どんな術者にも力で劣ることはない。
それに、休眠を続けていれば、何時かは当主様に接触する機会も巡ってくる。
炎の中で休眠し、チャンスになれば目覚めるようにトリガーをセットしてあった。完璧な計画。
でも、どうしてか、紫は『あれ』の存在に気付いてそれを炎に伝えようとした。
そして、炎も気付いた。自分の中に『何か』が入り込んでいる。
しかも、自分が全く気付かないうちに。それなら入り込んだのは間違いなく『あれ』。
そうでなければ、そんなに容易く入り込まれる筈がない。
ただ、気付いたとしても、どう対処すべきか。炎は焦ったでしょうね。」
「たとえば炎さんがその存在を『上』に伝えようとすれば、『あれ』が目覚める訳ですね?」
「そう、その名やその存在を口にすれば、『あれ』が目覚めて自分は完全に乗っ取られる。
炎の力を触媒にすれば、『あれ』は一族を壊滅させるほどの力を使えたでしょうね。
だから、炎は必死で考えた。その答えがあなた。人質を取ってでもあなたを呼ぶ、と。」
心に幾重にも鍵を掛けたまま、それでも会話を通して『あれ』の存在を感知出来る適性。
Sさんは右手をそっと俺の左手に重ねた。「半分正解。私、もう少し炎に優しくすれば良かったって、縁談もちゃんと聞けば良かったって、
確かにそう思った。でも、そう思っただけ。今と違う自分を望んではいない。
炎と紫の魂が『不幸の輪廻』に取り込まれたとしたらとても悲しいし、
何か自分に出来ることはないかと考えるわ。きっとあなたも、Lも同じ気持ちだと思う。
ただ、炎にもう少し優しくしていても、ちゃんと縁談を聞いていても、何も変わらない。
私の答えは1つ。何があっても、私には、あなただけ。」
「有り難う御座います。Sさんはそう言ってくれると思ったから、嫉妬はしませんでしたよ。」
「ふふ、やっと、自分に自信を持ってくれたのね、嬉しい。
でも、答えは未だ半分残ってる。残りの答えを聞かせて頂戴。」
Sさんも俺と同じ疑問を持った筈だ。Sさんなら疑問の答えが分かるかも知れない。
「どうやって紫さんは炎さんに『あれ』の存在を伝えたのか。それを考えていた。どうですか?」
「お見事、正解。」 「Sさんならその方法に心当たりが?」
「いいえ。紫の適性もあわせて考えて見ても、思い当たる術は無い。
炎と紫の絆が鍵だと思うけれど、その場の経緯が分からないとそれ以上は。」
「紫さんの件についての調査は進んでいるんでしょうか。」
「まだ調査は継続中だけど、おそらく『あれ』は依頼人の中に潜んでいたのね。
一族に害をなすには、力のある術者の中に潜み、機会を待つのが早道だから。
紫の中に入り込んだ『あれ』は依頼人を殺し、その魂を『不幸の輪廻』に送り込んだ。
当然、紫が業に呑まれたと誰もが思うし、紫より力のある術者が派遣される。」
さらに『あれ』を滅ぼすことの出来る神器の持ち主。 だから、俺。
そう思ったから、炎さんは俺の適性とあの剣に全てを賭けた。
もちろん俺がそれに気付いた瞬間、自分の命は無いという覚悟の上で。
あの晩、炎さんは俺を『いちいち気に触る』と言った。
あれは、一種の近親憎悪から出た言葉だったのだろうか。
0106名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:48:27.45ID:7RLjQGuh
少女の涙が乾ききらないうちに、聞き慣れたエンジン音が聞こえた。近づいて来る。
俺は少女の手を取って玄関先に戻った。白いマセラティがガレージに滑り込む。
ガレージの中からドアの閉まる音と翠の声が聞こえた。
どのみち姫とSさんは俺と少女の『成り行き』を知りたがるだろう。
だが、それを口に出して説明するのは照れくさい。それならいっそ。
ガレージの入り口に4人の姿が見えた。
左腕を少女の肩にまわし、しっかりと抱き寄せる。それから4人に大きく右手を振った。
 キッチンに向かう少女の後ろ姿に、何故か桃花の方様の後ろ姿が重なった。
Sさんよりもむしろ姫に似た細い体に、あのお方は一体どれ程の力を秘めているのだろう。
以前Sさんから聞いた事がある。『桃花の方様は一族最強の術者であることが珍しくない。』
鬼門を封じ、当主様を御護りする最高位の術者。
確かに、当主様に匹敵する力を持っていなければ務まる筈がない。
御二人は大恋愛の末に結ばれたと、遍さんは話してくれた。
もちろん大変な資質を持っておられただろう。しかし、その資質も磨かなければ光らない。
それどころか、相応の修行をしなければ、強すぎる力はむしろ災厄のもとになる。
桃花の方様になると決めた時、そのために厳しい修行をなさった時、
やはり当主様への愛情が一番の力になった筈だ。
好きな人への想い、こうなりたいという夢が力になる、それは決して悪いことではない。
ならば今、少女の気持ちを拒むと決めて、その夢を断つのは正しいことだろうか。
以前、Sさんが『お勉強』の時間に教えてくれたことがある。修行を続ける上での注意点。
例え叶わずとも、強い夢は力になる。しかし、夢を見ている自分に酔ってはならない。
ふと、姫との初めてのデート、あの海岸へドライブした時の情景が浮かんだ。
『Rさんに好きと言ってもらえるなら、私、騙されていても構いません。』
この一年余りで少女は精神的に大きく成長し、それでも真剣な気持ちで俺を好いてくれている。
なら俺も、心に芽生えた彼女への『好き』を認めれば良い。
『妹』か、『恋人』か、それは全く別の話だ。
『やっと、分かってくれたんですね。瑞紀ちゃんのことになると、ホントに鈍いんですから。』
耳許で囁く、姫の声が聞こえた気がした。
「Rさん、みんなが。」 「疚しいことじゃないし、これなら後で説明する必要がないからね。」
姫とSさんの驚いたような笑顔。 翠が駆け寄ってくる。
「25歳じゃなくても良い。ノロになれたら、直ぐに相談においで。
もちろん良い返事が出来るとは限らないよ。どんな返事になるのか、
そもそも僕がその時まで生きていて返事が出来るのか、それは誰にも分からないから。」
「はい、私、必ずノロになります。ノロになって...」
何の躊躇いもなく、不思議な程スムーズに俺の体と両腕が動いた。
少女の正面にまわり、その体をそっと抱きしめる。微かに、薔薇の花の香りがした。
 昼食の後、一緒に食器を洗ったり、テレビを見ながら他愛のない話をしたり。
時間は穏やかに過ぎて、4人が帰ってくる時間が近づいていた。
「もうすぐ、皆が帰ってくる時間ですね。」
「外で帰りを待とう。もう一度、梅の花を見ながら。」
「それは良いですけど、暖かい服を着て下さいね。」 「分かった。」
俺たちは並んで梅の花を眺めた。傾いた日差しの中で、梅の花は輝くように美しかった。
「さっきの話だけど。」 「はい?」
「『私はSさんやLさんのように奇麗じゃないし強くもない。』そう言ったよね?」 「はい。」
「それは違うと思う。瑞紀ちゃんはとても奇麗だし、強い。
そしてこれからもっと奇麗になるし、もっと強くなれる。」
「でも、Rさんは...」 「瑞紀ちゃんが、君が、好きだよ。」 「え?」
「今日、俺は君が好きになった。でも、好きになったばっかりで、
それがどういう『好き』なのかまだ分からない。
友達として好き、う〜ん、これは違う。妹として好き、近いかも。でも、正直分からない。
だから、そうだな。瑞紀ちゃんが沖縄に戻っても、時々は一緒に暮らそう。
俺が沖縄に旅行しても良いし、夏休みに瑞紀ちゃんが此処に来てくれても良い。
これから過ごす時間の中で、お互いの『好き』を確かめて、それをゆっくり育てていきたいから。」「ありがとう、御座います。とっても、嬉しいです。私。」
少女の髪も上着も、ひんやりと冷たい。しかし、抱きしめていると、胸の奥が温かくなる。
あの晩、炎さんの術で操られたこの娘が俺を抱き締めた時の感覚とは対極の、温もり。
0108名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 09:53:02.73ID:NRYH2Rxj
ガレージの裏側には梅の木がある。白い花の木と紅い花の木が一本ずつ。
盛りは過ぎていたが、まだかなりの花が咲き残っていて、良い香りが漂っていた。
俺たちは暫く黙ったまま、並んで梅の花を眺めた。赤と白のコントラスト、飛び交う小鳥たち。
「奇麗だね。」 「はい、とっても奇麗です。」「この時期だと沖縄は桜も終わってるよね。梅の花はいつ頃咲くの?」
「お正月が終わった頃に咲いているのを見たことがあります。
でも、沖縄では梅の花をあまり見かけません。もともと数が少ないんでしょうね。
 「今度のことがあっても、考えは変わらないんですか?」 「ええと、どういうことですか?」
「長生き出来ないかも知れないのは、術者でも術者でなくても、同じだってことです。」
不意に、胸の奥が痛んだ。何故、急にこんな。
「瑞紀ちゃんが本当にノロになって、Rさんのお嫁さんになるかどうかなんて、
そんな未来のこと、誰にも分かりません。でも、大事なのは『今』瑞紀ちゃんがRさんを
好きだということ。そのためにノロになる決心をして、実際に歩き始めたということ。
すごく遠くて辛い道ですが、少しでも目的地に近づいて欲しい、そう、思いませんか?」
「もちろん思いますよ。でも、それと彼女をお嫁さんにすることは。」
「もう、瑞紀ちゃんのことになると、不思議な位鈍いんですから。
例えば沖縄に帰った後、瑞紀ちゃんが事故や病気で亡くなったらどうなると思いますか?
瑞紀ちゃんはもちろん、Rさんにも悔いが残りますよ。『こんなことならあの時』って。
だから明日1日、瑞紀ちゃんをお嫁さんだと思って接してあげて下さい。恋人でも良いです。
とにかく、できるだけ悔いの残らないように。お願いしますね。」
少女に悔いが残ると言うのは分かる。しかし、俺にも悔いが残るというのは?
しかし、藍を抱いた姫はさっさと自分の部屋に戻ってしまい、
昼食の前にはSさんと少女も帰ってきたので、それ以上この話は出来なかった。
それと、私が見た梅は全部白い花でした。紅い花の梅は見たことが無いです。
その代わり、沖縄の桜はこの梅みたいにピンク色ですよ。私、本土の桜を初めて見た時
あんまり違うので驚きました。ソメイヨシノっていう品種なんですね。」
「そう、沖縄の桜は山桜に近い緋寒桜だって聞いたから、全然違うだろうね。」
それから、また暫く黙ったまま花を見つめた。「Rさん、体が冷えると傷に悪いと思います。もう、戻りましょう。」
「瑞紀ちゃん、御免。本当は車でドライブとか出来たら良いんだけど。」
「いいえ、私、今日はとても楽しくて嬉しいです。まるでRさんのお嫁さんに...
御免なさい、私、勝手にお嫁さんとか。」
「まあ、それは構わないけど。ノロになる理由を話したらお祖母さんに怒られないかな?」
「私も、怒られるかもって思ってました。でも、笑われました。」 「え、笑われたって?」
「去年の夏休みに、一週間お休みを頂いて沖縄に帰ったんです。その時、祖母に話しました。
 翌朝、朝食も食べずに4人は出掛けていった。
少女と2人の朝食。『悔いの残らないように』と姫は言ったが、やはり気まずい。
俺の事を好いてくれる少女に、気のあるような素振りをするのは正直気が引ける。
少女を嫌いな訳ではない。家事を手伝っている姿や翠と遊んでくれる姿を見てきて、
むしろ今は素直な良い娘だと思っている。でも、それはSさんや姫に対する感情とは違う。
それなのに、お嫁さんや恋人だと思って接するなんて...心の隅に蟠る罪悪感。
朝食を済ませ、ぐだぐだ考えながらリビングで本を読んでいると、
窓から明るい日差しが差し込んできた。何だか久し振りに見る太陽の光。
その時、ふと俺の心も晴れたような気がした。
俺の適性が『言の葉』なら、まずは話をしてみるべきだろう。
後の対応をどうするか、会話の中で答えが見つかるかも知れない。
「瑞紀ちゃん。」 思い切って、キッチンで昼食の準備をする少女に声をかける。
「はい、何ですか?」 少女はタオルで手を拭きながら駆け寄ってくる。嬉しそうな笑顔。
「空が、急に明るくなってね。だから、一緒に庭の梅を見に行こうと思って。どう?」
「行きます、一緒に。火を消して、すぐに戻りますから。」
そしたら『瑞紀はあの人に似たんだね。』って。その後で色々な事を話してくれたんです。」
「『あの人』って誰のこと?」 その人はこの少女とどう関わっているのだろう。
話の続きはリビングのソファで、少女が淹れてくれた温かいお茶を飲みながら。
0111名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 10:14:29.50ID:HhsrMrBE
「Rさん。体調は、もう随分良いんですよね?」姫の卒業式、その追憶は、他ならぬ姫の言葉で中断された。
「あ、はい、今月中には川の神様のお社に参内できると思います。」
実際、傷の具合はかなり良い。表面の傷口は完全に塞がっている。
それにその日の夕食後、少女の卒業を祝う乾杯では、お酒が解禁になる予定だった。
何かの拍子にくしゃみや咳をするとかなり痛むが、これはまあ仕方ない。
「明日、私とSさんは朝早くから出掛けます。翠ちゃんと藍ちゃんも一緒に。」
ということは。
「あの、じゃあ明日、お屋敷には。」
「はい、Rさんと瑞紀ちゃんが二人きり。私たちは当主様と桃花の方様にお目通りする、
瑞紀ちゃんにはそう話してありますけど、方便です。分かりますよね?」
「あの子に何か良い思い出を、そういうことですか?」
何故か小声になってしまう自分が少し情けない。 三月一日、少女の卒業式。朝から曇り空。
今にも泣き出しそうな天気だが、少女は輝くような笑顔で玄関を出た。
化粧はせず素顔のまま、長く伸びた髪を首の後ろで軽く束ねている。もちろん、セーラー服。
スカートの丈はやや長め、膝にかかる位。初めて会ったあの日とはまるで別人。
 「そう言えば、もうすぐ川の神様のお社に参内する日ですね。」
少なくとも今回は、姫かSさんに代理を頼まなければならないと、そう思っていた。
すると、Sさんが少女を見つめて微笑んだ。はにかんだような少女の笑顔。
「R君、それがね、暫くあなたは立ち入り禁止みたいよ。川の神様のお社。
瑞紀ちゃん、一昨日のこと、R君とLに話してあげて。」
「はい。ええと、一昨日の3時少し前でした。翠ちゃんと藍ちゃんは昼寝をしていて、
私とSさんはおやつの準備をしていたんです。そしたら急に翠ちゃんが立ち上がって。」
Sさんは堪えきれない様子でくすくすと笑った。
「眼も開けずに『傷が癒えるまで参内は禁止する。Rに、そう、伝えよ。』って言ったんです。」
「じゃあ、川の神様が。」
「私もそう思ったから翠の前に跪いて、『では私がRの代理で参内致します。』と、
そう申し上げたのよ。そしたら、ね。」 Sさんはもう一度少女に微笑みかけた。
「『Rは近々此処へ戻るから、そなたにはRを頼む。
大丈夫だ。社の心配は要らぬ、手は足りている。』って、そう言った後、
またパタンと横になって寝ちゃったんです。本当に、びっくりしました。」
「寝惚けた顔だし、声は翠のままなのに、殊更に芝居がかった調子でそんなこと仰るのよ。
有り難いけど、もう、私、可笑しくて可笑しくて。」
でも、何で翠に?それは俺の夢でも充分なのに。「私たちを笑わせて、元気づけようとして下さったのでしょうね。」
話を聞いていた姫が真面目な顔でそう言うと、Sさんは小さく頷いた。
正直これは、ストライクど真ん中...まずい、クラクラする。
「もう、邪道だなんて言えないわね。というより、王道一直線かな?」
Sさんはイタズラっぽく笑い、ガレージに向かって歩き出した。
成る程、Sさんの。道理であまりにも俺の嗜好に、いや待て、そんな事考えてる場合じゃない。
気を取り直して、Sさんの運転する車に乗り込む少女を見送る。おめかしした翠も続く。
翠は少女に良く懐いていて、一緒に卒業式をお祝いするといって聞かなかったのだ。
去っていく車を見送りながら、俺は姫が高校を卒業した日の事を思い出していた。
あの日も朝は曇り空。俺の車に乗り込んだ姫の眩しい笑顔。そして
「何か特別な事をする必要はないです。夕方までRさんの世話を瑞紀ちゃんに任せるだけ。
一日中二人きりで過ごす、きっとそれだけで十分です。瑞紀ちゃんはRさんのお嫁さんに」
「ちょっと待って下さい。あ痛たたたた。」
「何を慌ててるんですか。瑞紀ちゃんがRさんのこと好きなのは皆が知ってるのに。」
「だ・か・ら、僕はあの子のこと」 「何とも思ってないって言いたいんですね?」
「そうです。」 姫は小さく溜息をついた。
0112名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 10:16:56.94ID:wdG0G3O8
「L、Sとともに、Rの世話にはよくよく心を尽くしなさい。
Rの傷が癒え、体が本復するのには未だ時間がかかります。」
涼やかな、心地良い声で我に返った。桃花の方様の声。姫は深く一礼し、病室のドアを開けた。
神器の弓と矢、そして白の宝玉を携えた桃花の方様が、ゆっくりとドアをくぐる。
「良かった、これで。」ドアを閉じて振り返った姫の笑顔に、ようやくいつもの温もりが戻っていた。
数日後、自宅療養の許可が出て、俺と姫はお屋敷に戻った。
その晩、翠と藍を寝かしつけた後、俺たちはリビングでお茶を飲んだ。
いつも通り、穏やかなお屋敷の夜。それがとても懐かしく、そして愛おしい。
いつもと違うのは俺の傷を心配してハイボールがお茶に変わったこと。
そして此所には3人ではなく4人、あの少女も一緒にいること。
「本当はお酒で乾杯したいけど、それはもう少しお預けね。」
「瑞紀ちゃんの卒業式まであと3週間。その夜は乾杯出来るかも知れませんよ。」
 病室の中には俺と姫、そして桃花の方様。昨夜姫から聞いた段取りの通りだ。
「L、では、あれを。使わずに済んで、本当に良かった。」
姫は一礼して立ち上がり、壁の棚の中から白い布の包みを取りだした。
桃花の方様の前で跪き、白い包みを両手で捧げる。
「お陰様で心安らかにこの日を迎えることが出来ました。心より感謝申し上げます。」
桃花の方様が頷いてそれを受け取り、そっと着物の袂に納めた。
包みの中身は黒檀の小箱。その小箱の中に純白の宝玉、号は『深雪』。姫からそう聞いた。
桃花の方様の唇が小さく動いている。この後にもまだ言葉が?
桃花の方様が目を開けた。俺の手をベッドに戻し、労るようにさすった。
静かな病室の中に当主様の声が響く。
「R、誠にお前は言祝ぐ者。お前の言葉通り、炎も紫も偉大な術者だ。
紫は炎に、炎はRに■◆の存在を伝え、そしてRは自らの体を代として■◆を誘い込み、
神器の力で焼き滅ぼした。3人の献身に対し、一族の祭主として心から礼を言う。
残念ながら炎と紫は犠牲となったが、お陰で一族を危うくする大難は祓われた。」
その重さを良く理解出来ないまま、俺は当主様の言葉を聞いていた。
「炎と紫を先達の偉大な術者の列に序し、その魂を祀って功績を讃えよう。社へ戻る。」
当主様が立ち上がる。遍さんが慌てたように病室のドアを開けた。
「当然特別な監視の件は撤回させる。そして紫が受けた依頼が持ち込まれた経緯と
それに関与した者達の徹底的な調査。恐らく、『不幸の輪廻』の活動が活発になっている事と
関連が有る筈だ。今後のために、全てを明らかにしておかねばならない。」
当主様はドアの前で立ち止まり、ゆっくりと振り返った。悪戯っぽい笑顔。
「R、傷が癒えたらまた会おう。今度はゆっくり、話がしたい。」
言い終わると当主様は踵を返してドアをくぐった。足音が軽やかに遠ざかっていく。
遍さんともう1人の男も慌てて当主様の後を追った。
黒檀の小箱には封印をしてあるらしく、白い布包みを見ただけでは
その中身が一族に伝わる宝玉であるとはとても思えない。
もしもの時のためにSさんがお願いをして、その宝玉を当主様から借り受けたと聞いていた。
俺の魂が穢れていたら、その宝玉を使うということだ。しかし、どんな風に使うのかは知らない。
『Rさんがそれを知る必要はありません』と姫は言った。
『もし、これを使う必要があるなら、その時Rさんの意識が無いということですから。』と。
もちろん包みが解かれることはなく、黒檀の小箱すら見ることは出来なかった。
魂の操作を伴う術は『禁呪』。Sさんや姫の命を削る術は絶対に使って欲しくない。
そう思ったが、昨夜はどうしても適当な言葉が見つからなかった。
逆に、姫は俺の心を見通したように微笑んだ。
「翠ちゃんと藍ちゃんには『父親』が必要です。忘れないで下さいね。」
Sさんも姫も、すっかり落ち着きを取り戻していた。もう、不意に涙を零したりはしない。
確かに、とても大きな災難だった。俺は深い傷を負い、Sさんと姫は酷く心を痛めた。
しかし、それを乗り越えつつある今、3人の魂を結ぶ絆は以前にも増して強くなっている。
その絆を頼りに、きっと俺は『日常』に戻ることが出来る。そう思った。
0114名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 10:27:01.93ID:NZImMjdE
桃花の方様は一旦言葉を切って大きく深呼吸をした。
『何故こんな事をしたんです。まず人質を解放して、話はそれからでも良いじゃないですか。
そうすれば上だって、荒っぽいことはしないでしょう。』
『これが、言霊、か。俺がどうしても会得できなかった術を大した修行もせずに。
 「R、右手をこちらへ。」
そっと右手を伸ばす。緊張で手が震える。桃花の方様は両手で俺の右手を包んだ。温かい。
「あの晩、お前が炎にかけた最初の言葉を憶えていますか?」
「はい、『少し見損ないました』と。その前の炎さんの術が、その、気に入らなかったので。」
桃花の方様が目を閉じた。ゆっくりと、深く息を吸う。誰も喋らない。病室の中に満ちる静寂。
『気配は完全に消したと思ったが、会話だけで術だと見抜いたか。
Sに師事しているとはいえ、大したものだ。それでこそお前を呼んだ甲斐がある。』
男の声が静寂を破った。間違いない。これは、炎さんの声だ。
桃花の方様の口から炎さんの声、あの晩の言葉がそのままに再生されている。
これは、術?確かSさんが同じような、そう、『声色』。おそらくあれと良く似た系統の術。
『パーティーをしに来た訳ではありません。僕を呼んだ理由を教えて下さい。
それに、瑞紀さんは返してくれるんでしょうね?』
少し声の質が違うが、この話し方は間違いなく俺だ。
桃花の方様の術が、俺たちの会話をありのままになぞっていく。
本当に、いちいち気に障る。だが、それでなければ呼ぶ意味がない。
お前の言葉は確かに俺に届いている。俺の言葉は紫に届かなかったが。』
当主様は腕を組み、眼を閉じたまま、俺たちの会話に聞き入っている。
遍さんともう1人の男も、姫も、そして俺自身も、息を詰めて耳を澄ませていた。
『さっき、妹さんにあなたの言葉が届かなかったと、そう言いましたね。』
『ああ、俺が行った時、紫はもう俺の事も分からなくなっていた。
会うなり俺を本気で殺そうとしたよ。以前はあんなに慕ってくれていたのに。』
再生される会話を聞くうちに記憶の断片が繋ぎ合わされていく。
新たに思い出した断片も加わり、朧気ではあるが、あの晩の記憶が甦りつつあった。
『だが、俺は憶えていない。気が付いたら紫は床に倒れていて、既に死んでいた。
俺はどうやって紫を殺したのか?あんなに慕ってくレた妹を殺したのに、憶エていナイんだ。』
『妹さんの術で記憶が飛んだのではありませんか?
不幸の輪廻から流れ込む力で妹さんの術が強力になっていたとしたら。』
『もしそうなラ、死んでいタのは俺ノ方ダ。そレに紫は、紫ハ業に呑マレてなド、イなカッタ。』
 『先程の失言を許して下さい。やはりあなたは偉大な術者だ。そしておそらくは妹さんも。
必ず、僕が皆に伝えます。あなたと妹さんは業に呑まれたのではなかった。
それは、今あなたの中に潜んでいる『何か』に関わっていたのだと。
そしてもし、この怖ろしい災厄を祓うことが出来たなら、その功績と栄光は、
命を賭けて『何か』の存在を知らせたあなた達2人の魂と共にある、と。』
『アりがトう。コれデ、アトハ、オマえシだイ。まカセ、タ...』
これは...俺の声。 そうか、思い出した。俺の術。
口に出してはいないが、心の中で必死に練った言葉。あの術を俺自身に掛けるために。
俺の術など効く相手ではない。剣で斬りかかれば、刃の届く前に俺は殺される。
だが、俺の体に潜み、一族に害をなすのが相手の目的なら、あの術が使えるのではないか。
術を掛けたこと自体を忘れるのだから、俺の意図を相手に感付かれることもない。そう思った。
細かな操作は難しいだろうが、狙いを外す訳にはいかない。自分で見える大きな的、腹。
相手が俺の中に入り込み、誰かに害をなそうとしてあの剣を持てば、多分この術が発動する。
自信など全くない、しかし、それしか策がなかった。
今回は何とか術が発動し、相手は剣の力で焼き尽くされた。 本当に、信じ難い程の幸運。
0115名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/24(火) 10:29:27.14ID:keT8kihc
当主様が立ち上がり、桃花の方様の肩を借りて弓の弦を張った。
続いて桃花の方様が筒の中から矢を取り出し、それを当主様が受け取る。
左手で弓と矢を交差させるように持ち、右手を弦にかけた。
鏃は未だ鞘で覆われている。しかし必要があれば恐らく左手の一振りで
「参る。」
ぴいいぃん。不思議な音が病室の空気を震わせ、俺の中に染み込んでくる。
神器の弓を半分程に引き絞り、弦を放す時に発する音。『寄絃』の儀式。
穢れた魂の持ち主は、この音を聞いて意識を保てない。姫からそう聞いていた。
2度、そして3度。弓と弦の発する音は、響きの調子を変えながら病室の空気を震わせた。
姫が息を潜めて俺を見ているのを感じる。大丈夫だ。何ともない、俺は。
「宜しい。皆、見届けたな。Rの魂、穢れてはいない。
憑依されていた時間が短くて幸いだった。」
 「顔を上げなさい。」 病室に涼しい声が響いた。桃花の方様の声。
顔を上げると、ベッドの脇の椅子に当主様が座っていた。その右斜め後方に立つ桃花の方様。
さらに後方、病室の壁際に直立不動で立つ2人の男性。
1人は知っている顔、遍さんだ。もう1人は知らない顔だが、この2人が『上』の代表。
俺の枕元で姫が跪いている。Sさんはこの階のロビーで翠と藍の相手をしているはずだ。
建前とはいえ、『上』の前で親子が揃えば要らぬ疑いを招きかねない。
ただ、『上』の二人には見えないだろうが、俺のベッドの下には管さんがいる。
Sさんは管さん経由でこの部屋で起こることをリアルタイムで知る事が出来る訳だ。

 「本日はわざわざ御出頂きありがとう御座います。」
「大変だったな、R。もう少し回復してからとも思ったが、これも公務だ、許せ。」
もし、俺の魂が穢れているなら、当然、回復する前に対応すべきだ。
「もし私の魂が穢れているなら、全てを当主様にお任せ致します。」
「そうなって欲しくはないが。」 桃花の方様が跪き、細長いものを当主様に手渡した。
桃花の方様の身長よりもはるかに長い、白い布の袋。当主様が袋の口を開く。
姫から聞いていた通りだ。神器、『梓の弓』。 もの凄い存在感が病室を満たす。
そしてもう一つの神器。弓の半分程の長さの筒、その中に納められている筈の『破魔の矢』。
筒の中から伝わってくる気配、こちらの存在感も尋常ではない。
当主様が小さく息を吐く。壁際の遍さんともう1人の男もホッとした表情を浮かべた。
「Rさんの状態、事の経緯を知るための調査ということですね。
魂が穢れているかどうかを確実に判別出来るのは当主様と桃花の方様だけですから、
調査に伴って御二人もこの部屋へ御出になります。
御二人がこの部屋へ。あのおぞましい存在との接触で、俺の魂は穢れてしまったのか。
ふと、あの怖ろしい夢の場面が目に浮かんだ。俺はあの短剣でSさんを。
...そういえば、俺は炎さんを殺そうとしたのではなかったか、あの短剣で。
曖昧な記憶を辿る。そうだ、確かに俺は。ではその後何を?
駄目だ。どうしてもそこから先を辿れない。まるで術で記憶が、もしやこれも。
「あちこち記憶が無いのは、僕の魂が穢れているからですか?」
「Rさんは大丈夫。私は信じています。それに、私とSさんがRさんを守ります。
どんな手段を使っても。そう、たとえ『上』に背く事になるとしても。」
つまり、俺の魂が穢れているとしたら『上』は...。
『背くことになるとしても』
その言葉の重み、そして姫の胸中を思うと、もうそれ以上の言葉が出なかった。
続いて矢を桃花の方様に返し、弦を外して弓を白い袋に戻した。
しかし、未だ事情聴取は終わっていない。当主様はもう一度椅子に腰掛けた。
「さて、R。当主として、私は知らねばならない。あの晩何が起きたのか。
特に会話だ。お前と炎の会話、あの晩お前達が何を話したのか。それが、知りたい。」
「全てお話ししたいのですが、記憶が途切れ途切れで、ご期待に添えるかどうか。」
「それは承知している。無理をすれば体にも障るだろう。桃花の方、あとは頼む。」
「はい。」 当主様の足元に控えていた桃花の方様が立ち上がり、俺のすぐ前に立った。
0116名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 04:18:08.42ID:+Leqs37m
変なやつらがいなくなったところで真面目に聞きたいんだけど、
にゃんコレってどの辺が評価されてるの?
レオタードの股間のシミはあるがそれがいいとも個人的には思えないし、最高傑作と言われる具体的なシーンが知りたい。
個人的には、天真3とか夏少女2とかのほうが全然好きなんだよね。
0117名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 04:23:32.68ID:tvJ+j9nC
 「また欠伸、4回目よ。体調悪いの?」
「いいえ、大丈夫です。ちょっと寝不足なだけで。続きをお願いします。」
俺の『勉強』の時間、Sさんが様々な系統の術を基本から教えてくれる。
その間、翠と藍の面倒を見てくれるのは姫。当然俺の『勉強』は土日か休日。
「直接の身体接触を通じて掛ける術は、単純だけど効果が大きい。
簡単な行動の強制くらいなら相手の意識がなくても可能だし、
相手には術を掛けられた記憶さえ残らない。
霊質の関係で、ごく希にこの系統の術が効かない人がいるけれど、
それだけ気を付けていれば、費用対効果が抜群に良い術なの。」
そうだ、あれは藍が生まれた時。
O川先生と看護師さん、3人の視覚と記憶を操作するために、Sさんはこの術を使った。
しかし、看護師の◎内さんには術が完全には効かず、それを補完したのが姫の術。
『玉の緒(上)』

 微かに、女性の悲鳴が聞こえたような気がした。
俺は暗闇の中にいる。此処は、あの悲鳴は、俺の見ている夢なのか。
「止めて!どうしてこんなこと。」 もう一度、ハッキリ声が聞こえた。 これは、Sさんの?
何故こんな切羽詰まった声を。 その直後、いきなり視界が開けた。 これは。
目の前の床に血の海が拡がっている。その中に俯せに倒れている女性と小さな女の子。
女性は抱きかかえるようにして小さな女の子に覆い被さっていた。
視界がぐるりと動き、壁際に蹲る女性の姿が見えた。俯いて赤子を抱きかかえている。
目の前に腕が現れた。男の腕。刃物を握っている、これは、あの短剣だ。一体何故?
男の腕が視界の右側に消え、女性の姿が大きくなった。女性に、近づいているのか、俺は。
女性がこちらを向いた。蒼白い顔。 まさか、Sさん。 では、この赤子は藍?。
右手に微かな痺れを感じた瞬間。
視界の右側から男の腕がSさんに短剣を振り下ろすのと、
Sさんが藍を庇うように左手をかざすのが見えた。
右手に嫌な感覚が残り、足元に真っ赤な血飛沫が散る。
Sさんの左手は力なく垂れ、それでも必死に藍を庇おうと動いていた。
信じられないというような表情。頬を伝う涙。
「あなた、どうして...」おそらく事前にSさんは◎内さんの霊質に気が付いていたのだろう。
だから姫に出産の立ち会いを頼んだ。そして、あの時『頼りにしてる』と。
あらかじめ相談が出来ていたとしても、本当に見事な連携プレーだった。
「ちょっと、R君。今度は何?」 目の前でSさんの掌が揺れている、まずい。
「あ、いや、この術。僕にも効くのかなと思って。」
 思わず飛び起きた。 図書室? あれは、夢か。
全身に冷や汗をかいていた。 右手を確かめる、大丈夫だ。 血の跡などない。
窓の外、空はうっすらと明るい。 昨晩、俺は資料を調べるために夜更かしをしていた。
そのまま居眠りをしたのだろう。でも一体何故あんな夢を。
感覚は鈍かったが、あれはおれの腕だった。 そして、川の神様に授けられた短剣を。
思い出しても身震いする。俺がSさんと藍に斬りつけるなんて。
あの状況が、全く理解出来ない、待て、血の海に倒れていた女性と小さな女の子は。
姫と、翠だ。あれ以前に、俺は2人にも手をかけたのか?
図書室を飛び出して廊下を走った。階段を駆け上る。
...大丈夫。Sさんの寝室、ドアの向こうから4人の気配を感じる。
ぐっすりと寝ているようだ。ノブにかけた右手をそっと離した。
ただの悪夢。わざわざSさんや姫を起こす必要はない。俺は自分の部屋で服を着替えた。
今日は土曜日、姫の送りも仕事の予定もない。少し眠れば気分も良くなるだろう。
しかしベッドに入った後も、右手に残る嫌な感触と、あの時のSさんの表情が忘れられない。
結局、それから朝食の時間が来るまで俺は一睡も出来なかった。
「僕にも、って。私、前に掛けたことあるでしょ、あなたに。忘れたの?」
「え〜っと、言い方が悪かったです。僕が僕に掛けても効くのかな、ということで。」
Sさんのキョトンとした表情。 「あなたがあなた自身に? この術を?」 「はい。」
「効く、でしょうね。でも、術を掛けたこと自体忘れてしまうんだから、意味が無いでしょ?」
「そうですね。でも、この術の練習には丁度良いです。他の人には影響が無いですから。」
0118名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 04:27:39.37ID:59r7VDnt
知り合いのつてで会ったHさんに案内してもらって、首里城とかハブ園とか、いろんな所を回った。
まあお決まりの観光コースなんだけど初めての沖縄は楽しかった。
で、Hさんと話してるうちに仲良くなり飲みに行くことになった。
Hさんちの近所の沖縄居酒屋に到着。
本場で飲むオリオンビールは格別に旨い。ガブガブいける。
ラフテー旨い。ミミガー旨い。豚足旨い。名前忘れたけど刺身も最高。
泡盛も飲む。Hさんの日に焼けた笑顔と白い歯が眩しかった。
名前分からんけどツブツブのついた海草サラダがサッパリして美味しい。
豆腐を発酵させたやつは俺的に無理だったけどHさんにあげると喜んで食った。
周りの客も寄ってきて飲み食い。色々話して楽しかった。
オーナー自慢の古酒(くーすー)という酒が出された。Hさん大喜び。
かなり美味しかった気がするがこのへんでかなり酔ってる俺。
タクシー呼んでホテルに帰ることにした。タクシーに乗ってしばらくボーッとしてた。
そこで ふ と気づいた。どこ走ってるんだ?って。
もちろん初めての沖縄だからここがどこかなんて分からないんだが、
なんか違う気がして運ちゃんに聞いた。
「あのー、どこ行くんですかこの車?」ろれつが回ってなかったかも知れないけど。
「ぐそうですよね?」答える運ちゃん。やっぱ違った。そんなとこ知らん、行かん。
「いや、国際通りの××ホテルです」そう言うと、「あー違いましたか、すみません。カカカ」って笑った。
その瞬間、オエーッ!!てものすごい勢いで吐いた。
変な夢を見た話です。最初見たのはほんとに小さいころであやふやだったんですが、なぜかまた見て思い出しテキストファイルに書き記していたのを整理してたら見つけたので
投稿させてもらいます。このテキストファイルは二年位前に書いたものでした
友達と遊びにいこうって話になり、駅まで歩いていたら友達が車にはねられてしまった
そこで救急車を待ってるところに別の友達が駆けつけて、僕を慰めてくれてた
いきなりその真横にいた友達の首から上がなくなってて、後ろに鉄板が転がってた
事故で飛び散ったガードレールやら車かわからないけど、それの破片が飛んできてたので立て続けに二人の死に目を間近で見てしまった
その現場から近いところにある祖母の家に転がりこんでその日を明かそうとしたけど、寝れるはずもなく家を探検してた
そしたらアルバムみたいなのを見つけて中を見たら死体とかそういう写真がみっしり貼ってるアルバムで、後ろから祖母が来て「みちゃったね」
これ、今の家に住んでからの話なんだけど。

初めて霊現象ってやつをこの家に来てから、身に沁みて体感したんだ。
初めは一ヶ月目(もうこの家に住んでからは3年は経つ)辺りに起きたんだけどさ…。
家に帰ってきて、あまりに暇すぎたから寝てたんだよ。
そしたら足元から何かが出てきて、暫くしたら脚にしがみ付いてるんだ。
見たこともないような何かが脚にしがみ付いていて、何だ?これ?って思ったんだよ。
何かわからなくて怖くてさ、夢の中なのにだよ?
気づいたら起きたんだ。で、起きてから自分のいる位置にびっくりしたよ。
本来自分が布団を敷いてる位置に布団が無いんだ。それどころか、壁際に布団があって…。
結構寝相悪いんだけどそんなレベルの話じゃなくて、布団があった場所からそっくりそのまま布団が壁際にあってさ。
最初はびっくりしたんだ。驚いたのはそれだけじゃなくて、スエットでその頃寝ていたんだけど、起きたらズボンが足元まであってびっくりした。
って言って目が覚め、これが一日目です
 二日目、続きから見て、何これってたずねたけど変事がなく早く寝なさいの一点張りでしぶしぶ布団に入って
夢の中で寝るっておかしな話ですが、気づいたら朝になってて祖母と知らない二人の男が話してた
それで男の一人がいきなりもう一人の男を刺して祖母が逃げろみたいなことを叫んで刺された
必死で逃げたと思ったら一日目見た事故のところになって、二回目の事故が起きたところで目が覚めた
 三日目、またその続きから夢を見て、ここで祖母の家に言ったら刺される、と覚えていたので家に戻ったら
家の中が真っ暗でさすがに誰か親がいるはずとおもって真っ暗な部屋の中で母親が椅子に座ってた
おかしいなと思いつつ話しかけても返事がないので、電気を付けて近寄ってみたら母親の顔がそぎ落とされて死んでた
そしたら後ろに二日目の刺した男が立ってて自分も刺される!と思ったところで目が覚めた
0119名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 04:33:03.71ID:TosZ329H
翌日、朝からSさんは上機嫌だったが、
姫と一緒に出掛けた『○×◎』から帰って来ると、少し不機嫌になっていた。
それは更に翌日の月曜日、今日になっても続いている。
「もう良い加減に機嫌直して下さいよ。僕もLさんも息が詰まりそうです。」
 県境に向かう山道、ロータスは快調なエンジン音を響かせている。
「Sさん、質問があるんですが。」 「なあに?」
 俺は必死で以前Sさんから教えて貰った記憶を辿った。
「まず、この鋏は壊れている訳ではないので、塚を作って供養する方法は使えません。
それに、変化した直後の付喪神には人間の霊のような善悪の基準が無いんです。
それまで御利益をもたらしていたとしても、ちょっとしたきっかけで
怖ろしい祟りをなす存在に容易く変化してしまう。そして。」
そう、おそらくYさんに取ってこれが一番大きい問題だろう。
「剛君と付喪神の間には、既に繋がりが出来ています。
おそらく剛君は心の中で付喪神を擬人化し、一種のイマジナリーフレンドとして
とらえている筈です。それをいきなり失えば、剛君の心の平衡が崩れてしまう。
そうなると、どんな影響があるのか全く予測がつきません。」
「でも、このままでは私も剛も...一体どうすれば。」
「私に、引き取らせて頂けませんか。箱ごと、この鋏を。」
「え、引き取るって?」 Yさんは驚いたようにSさんを見詰めた。
「私たちにとってはとても貴重なものです。それに。」 Sさんは木箱の蓋をそっと撫でた。
「私の適性はお祖母様と同じ、これも何かの縁でしょう。
鋏を引き取らせて頂ければ、この件に関して報酬は一切頂きません。
それと、剛君には代わりの『お友達』を作り、暫くの間それを残しておきます。
剛君の交友関係の発展に合わせて、その存在がゆっくりと薄れていくように。
それで全て解決、如何ですか?」
「是非、それでお願いします。」 Yさんはホッとした表情で深々と頭を下げた。
「あの鋏、どうするんですか?」 「どうするって、私が使うのよ。『取って置き』にして。」
「ちょっと待って下さい。わざわざ付喪神をお屋敷に持ち込むんですか?」
「有るべき所に落ち着いて新しい役目をもらえば悪さはしないわ。
それに、あの鋏が使えたら、いざという時私の術も強化される。式が一体増える程度だし、
翠も藍も式で慣れてるからほとんど影響は受けない。だからお願い、ね。」
Sさんは大袈裟に両手を合わせた。 全く、この人は。
しかし実際、俺はSさんが何体の式を使役しているのかを知らない。
「『上』に止められる可能性は無いんですか?」
「もちろん。だってあれはあくまで道具で祭具じゃない。
それに、今あの鋏を使いこなせるのは、一族の術者の中で私だけだもの。」 
思わず笑みが浮かぶ。いつも通りだ。こと『術』に関して、この人の自信が揺らぐ事は無い。
得意そうな、イタズラっぽい笑顔。それが本当に、愛しい。
「仕方無いですね。でも本当に、気を付けて下さいよ。」
「ありがと。あなた、愛してる。」 Sさんは俺の左頬にキスをした。
「だって、私、太ってたのよ。新しいドレスの採寸だったのに。ウエストが3cmも。」
家族皆で写真を撮る時のために、Sさんも新しい黒のドレスをオーダーしていた。
 Sさんは白い紙から先程の鋏と良く似た形を切り出した。相変わらず見事な技だ。
大きく開いていた和箪笥の引き出しの中にそれを貼り付ける。
閉じた引き出しの中に感じる気配。1年か、2年か、剛君に本当の友達が出来るまで続く術。
「これで良し。剛君は自然に眼を覚ますまで寝かせてあげて下さい。
その間に新しい繋がりができます。そして今後は、小さな子供に良くあるひとり遊び、
そう考えて見守ってあげて下さい。何の心配も要りませんから。」
「はい。本当にありがとう御座いました。」
「それではこれで失礼します。R君、荷物をお願い。」 
「はい。」 『お出掛けセット』は既に片付けてあるし、すぐに出発できる。
「Yさん。最後に1つだけ。」 「はい、何でしょう?」
「この家を含め、おそらくお祖母様の遺品はどれも私たちに取って貴重な資料です。
その管理はあなたには負担だとは思いますが、散逸すれば取り返しがつきませんし、
思わぬ事態を引き起こすかも知れません。もしも今後、この家を手放す事をお考えなら、
その前に是非ご相談下さい。出来るだけのことをさせて頂きます。」
「はい、有り難う御座います。」 Yさんの表情は見違えるように明るかった。
「2人目の子供を産んでウエスト+3cmなら奇跡的じゃないですか。
それに、胸も大きくなってるんですから、バランスは崩れてないし。
0120名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 07:21:55.90ID:6WGBUntQ
「じゃあ、今までの...」「はい、これはポルターガイストではなく、『付喪神の宴』です。
もちろん年を経た道具が全て付喪神になる訳ではありません。
この鋏のように、特殊な用途で使われてきた道具が幾つかの条件を満たした時だけ、
古道具たちの異様な宴に見とれていると、家の彼方此方から音が聞こえてきた。
家鳴りのような大きな音、コップがぶつかり合うような高い音。
まるで家中のあらゆる道具たちが宴に加わろうとしているようだ。
まずい、このままでは収拾がつかなくなる。
すい、とSさんが右手を伸ばした。掌に紙細工の鳥が載っている。
『とう・・こう』小さく呟いた瞬間、掌の上には鶏、赤い鶏冠の雄鳥が乗っていた。
十姉妹よりも小さな、玩具のような雄鳥だ。雄鳥が羽をパタパタと羽ばたかせると、
部屋中から聞こえていた音が一斉に止み、列の動きが止まった。そして、
雄鳥は小さい体に似合わぬ大きな時の声を上げた。
ふらふらと浮いていた道具たちは一斉に床に落ち、湯呑みが1口俺の足元に転がってきた。
そっと拾い上げる。 !? 熱い。 まるで、ついさっきまで熱いお茶が入っていたようだ。
Sさんが俺の手から湯呑みを取り上げて微笑んだ。
「これでお終い。R君、ご指名みたいだから鋏以外のものを片づけて。鋏は私が片づける。」
付喪神に変化する可能性があります。百年以上の歳月は、その条件の1つに過ぎません。
私たちの資料でも確実な記録は数件、明治時代初頭の一件以来、約130年ぶりの記録。
極めて珍しい貴重な事例、私たちとしてはむしろこの家ごと保存しておきたいくらいです。」
 数分後、カーテンを開け、明るくなったダイニングのテーブルに道具たちが並べられた。
湯呑みが3口、お碗が2客、文庫本が3冊。そして木箱が1つ、その上に鋏が一挺。
「この道具たちに、共通点がありますね?」 Sさんは優しくYさんに問いかけた。
「はい、どれも、祖母が使っていたものです。この家はもともと祖母のものでしたから。」
「お祖母様は、系統は違えど私たちと同業、優れた術者だったんですね。
依頼された弊や代を切っている御姿を、見たことがある筈です。」
Yさんは息を呑んだ。「あの、どうして、それを。」
「まず、この件の依頼です。あなたがどんな伝でこの依頼をしたのかは知りません。
でも、術者に何の関係もない人が、私たちに依頼をする方法は無いんです。
つまりこの依頼をしてきた時点で、あなたは『関係者』。そして。」
Sさんは木箱の上の鋏を手に取った。まず全体を、そして刃の部分をじっくりと眺める。
「この鋏は術者が幣や代を切る時に使っていたものです。おそらく200年位前のもので、
今この型の鋏を作る職人はいませんし、その技術も伝えられていません。
壊れると術者が確実に廃棄しますから、おそらく現存するものはごくわずか。
私も実物を見るのは初めてです。時代の割にとても状態が良いのは、
ここぞという時にしか使わない『取って置き』だったからでしょうね。」
Sさんは大切そうに鋏を油紙で包み、そっと木箱の中に戻した。
「何人かの術者が受け継いできたこの鋏を、縁あってお祖母様が受け継いだ。
そしておそらく今年、この鋏は霊力を得て付喪神に変化したんです。
そして、お祖母様に縁のある古い食器や文庫本たちがその霊力に感応した。」
呆然とSさんの話を聞いていたYさんは暫く黙っていたが、やがて頭を振った。
「いくら祖母の持ち物でも、どれほど珍しい事例でも、無理です。私には...
あの、古道具なら、塚を作って供養出来ませんか。針供養みたいに。」
突然、テーブルの上の木箱が音を立てて揺れた。Sさんがそっと左手で箱の蓋を押さえる。
そのまま、二言、三言。何事か呟いた。 Yさんは怯えた眼でそれを見詰めている。
「その方法も含めて、この現象を鎮める上で幾つか問題があります。
R君、Yさんに説明してあげて。」 「あ、はい。」
0121名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 07:23:21.89ID:6WGBUntQ
Sさんは微笑みを浮かべて道具達の行列を見つめている。
俺の視線に気付くと、Yさんには見えないように、ゆっくりと口を動かした。
す・て・き・ね Sさんの口はそう言っている。素敵?この行列が?
さらにSさんの口が動く。 も・う・す・ぐ これ以上、何かが起こるというのか。その時。
わずか2〜3分後。ロウソクの長さもほとんど変わらないうちに小さな物音がした。
食器棚の扉が滑るように開く。息を呑むYさんに、Sさんは『黙って』の合図をした。
『一期一会(下)』

 Yさんが家中のカーテンを閉めてまわる間に、
俺はSさんの指示通り、ダイニングの床に必要な物を準備した。
依頼に応じる際、Sさんが持参するスーツケース。通称『お出掛けセット』。
余程特殊な依頼でなければ、ほぼその中身だけで対応が可能な品々。
まずは白い杯に日本酒を注ぐ。黒い杯、こちらには米粒を盛った。
小さな燭台に細いロウソクを立てる。その間Sさんは鋏で紙細工をしていた。
銀色の星形、金色の半月形、そう言えば昨夜は下弦に向かう半月。
最後に白い紙から小さな鳥の形を切り抜いてテーブルの上に置いた。そして。
Sさんは立ち上がり、暗くなったダイニングの壁に切り抜いた星と月を貼り付けた。
貼り付けた星と月に両手をあて、目を閉じて何事か呟く。
「これで準備完了。ポルターガイストにしろ、何か別のものにしろ、怪異が力を増すのは夜。」
全てのカーテンを閉めきって灯りを消した室内は、昼とはいえかなり暗い。
その中でSさんの眼が輝いている。まるでこれから起こる事を楽しみにしているようだ。
「Yさんはこの椅子に座って下さい。護符を渡しておきますから、何が起きても大丈夫。
ただ、私が良いと言うまで声を出さないで下さい。良いですね?」
「はい。」 YさんはSさんから受け取った護符を首にかけた。
「さて、始めましょう。R君、ロウソクに火を点けて。」 「了解です。」
床に置いた燭台のロウソクにライターで火を点ける。
ロウソクに火が灯ったその瞬間、何故か部屋が更に暗くなった気がした。
俺もSさんの隣の椅子に座り、3人で床の杯とロウソクを見詰める。
白い杯に注いだ日本酒がロウソクの光を反射して妖しく光っていた。
開いた扉の奥から花柄の湯呑みが3口、浮き上がった。ふわふわと飛んで床に移動する。
次に木製のお碗が2客、同じように飛んで床に移動した。どれも床からは2cm程浮いている。
湯呑みとお椀は床から浮いたまま、ゆらゆらと揺れながら直径50cm程の円を描いて
ロウソクと杯のまわりを回り始めた。何とも奇妙で信じられない光景だ。
更に本棚から飛んできた文庫版の本が3冊、行列に加わった。
『・・うれし・・・ぬうち・・ひゃくとせ・・・でたき・・・』
微かに音楽が聞こえてくる。まるで祭のお囃子のように賑やかな調子と歌声。
これは..似た光景を以前どこかで見たことがある。
そうだ、付喪神。年を経た古道具が変化した妖怪たち。
顔や手足こそないが、これは百鬼夜行図に描かれる付喪神そのものではないか。
しかし。確かにどれも古そうだが100年も経っているとは思えない。
少なくとも文庫本は100年前には無かった筈だ。
それなら、やはり何者かがこの茶碗や本を動かしていることになる。
それが、ポルターガイストの本体。イタズラ好きの、霊。
その本体である霊を、Sさんは一体どうするつもりだろう。そっと様子を窺う。
ガタン。廊下を隔てた和室から大きな音がした。
大きな和箪笥、一番上の引き出しが抜け落ちそうな程に大きく開いている。
その中から薄い木箱が浮き上がった。
ふわふわと宙を飛び、お椀や文庫本の行列近くに着地する。
お椀や文庫本の動きが止まった。音楽も聞こえない。
木箱の蓋がパタンと跳ねて開いた。大小様々な油紙の包みが5つ並んでいる。
一番右端の包みがゆらりと浮き上がった。油紙がひとりでにほどける。鋏?
鋏はそのままふわふわと宙を飛び、刃を上に向けた状態で列のほぼ中心に移動した。
お椀や文庫本がゆらゆらと揺れ、行列は再び杯とロウソクの周りを回り始めた。
お囃子と歌声も聞こえてくる。前より音が大きくなっているようだ。
0122名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 07:24:43.89ID:cre9lHYf
 「剛君、私たちお母さんに頼まれて剛君とお話をしに来たんだけど。」
「僕、何も知らない。この家の中に友達なんていないよ。」
男の子の顔は冷たく強張っていた。おそらく以前に依頼した自称霊能者たちにも
色々聞かれて嫌な思いをしたのだろう。かなり強く心を閉ざしている。
 俺はメモを取りながら黙って2人の話を聞いていたが、突然Sさんに声をかけられた。
「R君、今の話どう思う。これ、本当にポルターガイストかしら?」
「いいえ、ポルターガイストとは違う、ような気がします。」 「どうして?」
「この家に来てから感じる気配が人間のものとは思えません。上手く言えませんが、
僕たちとは異質な感じがします。」
「そうね、確かに異質だわ。人間とは違う、でも動物とも言えない。どちらかというと。
いや、予見を持つのは危険。まずは確かめてみないとね。
Yさん、これからこの家で起きている現象の正体を確かめます。
ただ、依頼を受ける前にも聞いたと思いますが、
これから私たちのすることと、その結果起こることは、くれぐれも他言無用に願います。」
 「資料は全部読みましたが、今の所実害は無いようですね。
現在も変化がないのであれば、特別な対策を講じなくても良い気がしますが。」
Yさんは溜息をついた後、現象が次第に変化していることと、
その現象があの男の子に与えている影響について話し始めた。
「おかしな事が起こるようになったのは今年の8月頃です。
最初は私の思い違いかと思いましたが、9月の始めに本が飛ぶのを見たんです。」
「念のために聞きますが、落ちたというのとは、全然違うんですね?」
「はい、あの本棚からこのテーブルまでふわふわと。時間は2〜3秒、だったと思います。」
Yさんが指さした和室の本棚からこのテーブルまではざっと5〜6m。
当然、何かの拍子に落ちた本が移動する距離ではない。
「9月中頃からはお椀や湯呑みも移動するようになりました。」
「それも実際に見たことが?」 「はい、息子と一緒に見たこともあります。」
Yさんは一旦言葉を切って俯いたが、やがて、意を決したように顔を上げた。
「一番怖いのは息子のことなんです。息子はお椀が飛ぶのを見てとても喜びました。
そしてそれ以来、ひとりで遊ぶ時間が極端に長くなりました。」
「時間以外に、普通のひとり遊びと違う所がありますか?」
「息子が居間にいる時、他の誰かと一緒に遊んでいるような気がするんです。
話し声がしたり、突然笑い声が聞こえたり。もし何かが息子に干渉しているとしたら、私。」
「実際に誰かと話しているのを見たことはないんですね?」
「はい、私が居間に入るとそれらはピタリと止みますから。」
「はい、それは重々承知しています。」 「それでは、まず息子さんを此処へ。」
「何かを聞きたいんじゃないの。知らない人たちに色々聞かれて、最近剛君が元気がないから
応援してほしいって、お母さんに頼まれたわけ。私たち、魔法使いだから。」
「魔法使い?」 少しだけ男の子の表情が緩んだ。
「そう、信じられないかも知れないから良い物見せてあげる。」
Sさんは持参したスーツケースから小さな鋏と紙を取り出した。いつもとは違う、黒い紙だ。
鋏で手際よく黒い紙を切り、それを左掌の上に乗せた。
「これ、何だと思う?」 「蝶々。」 「そう、紙の蝶々。ね、右手を出して。」
Sさんは男の子の右掌に紙の蝶々を乗せた。小声で何事か呟く。
男の子はじっと掌の上の蝶々を見ている。
「じゃ、その蝶々、天井に向かって飛ばしてみて。思いっきり強く。」
男の子は力一杯、紙の蝶々を投げ上げた。やはり、これは。
0123名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 07:28:07.48ID:Rr/A/AN+
 「確かにポルターガイストみたいですけど、これも陰陽師の仕事なんですか?」
「依頼者がキリスト教徒でないなら教会に頼む訳にもいかないし。まあ、仕方ないわね。」
夕食を済ませ、翠と藍を寝かしつけてから、Sさんは俺と姫をリビングに招集した。
配られたコピーを一通り読むと、その依頼の事件は確かにポルターガイストに良く似ていた。
 その日の夕方、夕食の支度をSさんに任せて翠と遊んでいると玄関の電話が鳴った。
数回の呼び出し音に続いて電子音、さらにFAX用紙が吐き出される音。
「『○×◎』かしら。ドレスのデザインと見積もりを頼んだのは昼過ぎだから、
幾ら何でも早い気がするけど。R君、お願いね。」
「了〜解。」 俺は翠を抱き上げて玄関へ向かった。
電話は未だFAX用紙を吐き出し続けている。デザインの候補は何種類かあるのだろうか?
最後のFAX用紙、末尾に記されていた文字と文様。『○×◎』の連絡先ではなかった。
腹の底が冷たくなる。これは『上』だ。つまり仕事の依頼。
俺は慌ててFAX用紙を並べ変えた、最初の用紙に記された件名。
『ポルターガイストに類似した事象に関する依頼について』
「おとうさん、『ぽるたーがいすと』ってなあに?」
「え〜っと、これはお父さんとお母さんの新しいお仕事の名前。」 「ふ〜ん。」
少し不満そうな翠を抱いたまま、俺はダイニングへ急いだ。
湯呑みとお椀、それに本がひとりでに移動するという。
テーブルの上を動くのではなく、空中を飛んで移動するらしい。それも数mの距離を。
 「式を挙げる代わりに写真を撮ろうと思ってるんです。ちゃんとした写真館で。」
「結婚の、記念写真ってこと?」
「はい、親しい人たちには後でその写真を配れば良いかなと思って。」
「...それならまあ、それでL、着物、それともドレス?」
少しだけ開けた窓の隙間から吹き込む風は冷たく、冬が近いことを告げている。
翠も藍も暖かい寝床で昼寝をしているが、もう、窓を開けたままで過ごすには寒い。
俺はリビングの窓を閉めてまわり、ソファに戻った。
「本当にあなた達、入籍だけで良いの?式だけでも挙げた方が良いんじゃない?
一生のことなんだし、女の子にとって純白のウェディングドレスは憧れなんだから。」
もちろん身内だけで式を挙げることも考えたが、姫はそれを望まなかった。
姫には両親がいない。Sさん以外に近い親戚がいるという話も聞いてはいない。
根掘り葉掘り聞く気にはなれないし、姫の気持ちに添う形が一番だろう。
俺は両親に式や披露宴はしないと話をして了解をもらっていた。
特に反対もされなかったのは、両親がSさんに遠慮したからかも知れない。
「あの、ドレスにしようと思ってます。着物はいつも着てますから。」
「じゃあドレスは『○×◎』で仕立ててもらえば良いわ。私が頼んであげる。
それに『○×◎』は写真館も兼ねてるからお誂え向き。ふふ、何だか楽しみね。」
Sさんは席を立って玄関へ向かった。早速『○×◎』に電話をかけるのだろう。
姫と俺が予想していた通りの展開。とても楽しそうだし、相変わらず気が早い。
『○×◎』は市内にある洋裁店兼写真館で、一族の人が経営していると聞いていた。
Sさんや姫は昔からお洒落着を仕立てて貰っていたらしい。
Sさんも姫も、普段からほとんど肌を露出しない。
姫も高校生になった頃から、夏でもノースリーブのワンピースをほとんど着なくなった。
今時のデザインから2人の好みに合う服を探すより、仕立てて貰う方が早いのだろうし、
オーダーメイドだからサイズもピッタリで良く似合う。
俺も『○×◎』の服は(というか『○×◎』の服を着た2人が)大好きだった。
これまでに二度、いわゆる霊能者に依頼したが、霊能者の前ではこの現象が起きない。
取り敢えず祈祷や御祓いをして貰ったが効果はない。まあ、これも典型的だろう。
俺は依頼者の家族構成が気になった。
ポルターガイストが起こる家には、家族に思春期の女の子がいることが多いと聞いた事がある。
「いわゆるポルターガイストは、思春期の女の子と関係してると聞いたことがありますが。」
「5歳の男の子が1人。女の子でも思春期でもないし、この現象との関わりは分からない。
指定された日付けは3日後。物に関わることは私の領域だし、アシスタントは。」
「僕が行きます。Lさんは『○×◎』との相談があるかも知れませんから。」
依頼を受ければ下調べや準備でSさんが外出する事が多くなる。
それは、俺と姫が進めている計画にも好都合だった。
0125名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 14:13:09.14ID:VE2UqF3k
16歳「国民的美少女」の“下乳”水着グラビアに「児ポ法」の物言いが……

児童ポルノ法に抵触する? 16歳アイドルの水着写真集に物言いがついた。

7月1日、オスカープロモーションが行っている『第15回全日本国民的美少女コンテスト』で審査員特別賞を受賞した玉田志織が、初の写真集『はじめまして 16歳』(ワニブックス)の発売記念握手会を開催した。
撮影は沖縄で行われ、水着カットにも挑戦。本人は「水着になることは抵抗があったので結構苦戦しました」と振り返りつつ、自身の水着姿について「上半身は太いなと思いました」と照れながら話した。

「玉田は『2018ユニチカマスコットガール』や『第90回記念選抜高等学校野球大会』のセンバツ応援イメージキャラクターに就任。20代にも見えるほど完成された美貌で、将来は米倉涼子級の女優になれる逸材です。
各誌グラビアでも水着を披露しており、バストは82センチで推定Cカップ。中にはかなり寄せて谷間を強調しているカットもあり、女子高生とは思えないボリューム感がある。
チューブトップや小さめの水着で下乳も見せており、ネット上では『ビキニからたわわにはみ出しとるがな!』『16歳にしてこの体はけしからんですよ』『清楚な美少女でグラマラスとか、どんだけハイスペックだよ』と鼻息を荒くした人もいたようです」(芸能ライター)

しかし、この写真集に異を唱えたのが、元ジュニアアイドルで現在はコラムニストの小川満鈴氏だ。
0127名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 19:09:18.85ID:JaFjlD5X
「Sさん。僕は。」 また、涙が溢れた。止められない。俺は、跪いたままSさんの胸に顔を埋めて泣いた。
哀しいのではない、嬉しいのでもない。でも、どうしても、涙が止まらなかった。
「全く、子供みたいね。誇りに思いこそすれ、泣く事じゃ、無い、でしょ。」
Sさんの涙声が、俺が経験したことの不思議さと、その重さを示している。
どれ位そうしていただろう。いつの間にか辺りは薄明るくなっていた。
「もう、落ち着いたでしょ。さ、立って。それから、あの鏃を頂戴。」
「鏃?」 「そう、これは私の役目。さ、上着の胸ポケットよ。」
俺は言われるままに上着の胸ポケットに触れた。柔らかな感触、その中心の固い芯。
あの、鏃の破片を包んだタオルの包みだ。一体、何時の間に?
Sさんは俺のポケットから包みを取り、無造作にそれを解いて矢尻の破片を左掌に置いた。
 「何時までそうしてるの?」
聞き覚えのある声。振り向いた俺の直ぐ前にSさんが立っていた。
「Sさん、どうして?」
「どうしてって。あなたの電話で事情が分かったから直ぐに飛んできたの。
先回りして神社の祭主と連絡を取ったって訳。必ずこうなると思ったから。
祭主は神隠しの件を憶えていたから話が早かったわ。
あ、駐車場の車、気付かなかった?まあ、あんな状況なら無理もないけど。」
「でも、彼女が別の選択をする可能性だって。」
Sさんは両手で俺の頬を挟んだ。温かい感触。
「この私に2人も子供を産ませて、未だ女の気持ちが分からないの?
別の選択をするつもりなら自分を神隠しにする必要なんか無いでしょ。
記憶もないのに、そして文字通り血を流しながらでも待ち続けられたのは、
こうなることを彼女が心から望んでいたからじゃないの。
そしてあなたの適性なら成功すると信じたある御方が、この御役目をあなたに任せた。
 参道に続く階段の手前、狭い駐車場に車を停め、助手席のドアを開けて跪く。
今年、桃花の方様をある場所にお送りした時、Sさんから習った作法。
俺に出来る最上の礼を尽くさねばならない。そう思った。
差し出された手を取って車を降りる補助をする。 「ありがとう。」 鮮やかな笑顔。
少女が参道の方向に向かって歩き始めたのを確認してから、俺は振り向いた。
これは...
参道の入り口に篝火が焚かれ、参道の両側には五色の幟がたなびいている。
俺が毎朝通ってきた時の寂れた感じとは全く違う、厳かで華やかな雰囲気。
目が慣れてくると階段の上り口に白装束の人影が跪いているのが見えた。
上り口の両側に3人ずつ、計6人。巫女さんのようだ。巫女さんどころか、
普段の社務所には管理をしている年老いた男性が一人いるだけだというのに。
俺は少女の後を、少し離れて歩いた。未だ役目は終わっていない。
少女は階段の上り口の手前で立ち止まった。ゆっくりと振り返る。
そうでなければ、これ程の御役目、とても人間に担えるものじゃない。
あなたには、いつも本当に驚かされる。でも、とても誇らしいわ。御役目、御苦労様。」
事の重さに気が付いてから、その重圧に負けまいと張り詰めてきた気持ちの糸が、
『此処までで良い。色々と苦労をかけたな。』
少女の前でもう一度跪く。この任を解いて頂く時だ。
「いえ、私は何も。むしろ、このようなお役目を頂き光栄でした。」
『一緒に釣りが出来て楽しかった。あのタチウオ、絶対に忘れない。
旅立つ前に良い思い出ができた。心から、感謝する。』
「はい...」
それは、一体どれほど重い決心だったろう。
少女が辿ってきた道程とその苦難を想うと、言葉が出ない。
無力だ。俺の力も、言霊でさえも。 ただ涙だけが溢れる。
頭を下げた俺の目の前で向きを変えた少女の足が、もう一度向きを変えた。
『人間だった時の名を、憶えておいてくれないか。縁あって私が人の世に生まれた、その証に。』
「は、今何と?」少女の膝が曲がるのが見えた。俺の耳にかかる温かな吐息、爽やかな芳香。
『 い ず み 』 『万物を育む、清らかな水の源、『泉』。』
信じられぬ思いで俺はその言葉を聞いていた。まさか、こんな事が。
「誓って、忘れません。」 やっとの思いで言葉を絞り出す。
少女の足は向きを変えた。遙かな世界へ向かう、軽やかな足取り。
Sさんのその言葉をきいてプツリと切れた。「Sさん、それを素手で」 Sさんは右手の人差し指で俺の唇を押さえた。『黙って』の合図。
目を閉じて深く息を吸い、小声で何事か呟いた。
0128名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 19:13:03.40ID:DE8LTSLB
『R、大体の事情は分かったな?』「はい。」 慌ててさらに頭を低くする。一体何故、俺の名を。
『此所で修行を始めて直ぐに、お前ならこの役目を任せられると思った。
そして、その働きは期待以上だった。ずっと、待っていた甲斐がある。』
そうか、今、俺の部屋を満たしている存在は俺が修行している神社の...
俺と同じ適性を持つ術者は久しくいなかったとSさんは言った。
 『詫びを言うべきなのは、私だ。お前の気持ちがあまりに嬉しくて、油断した。
だから、あの忌まわしい呪いの矢から、お前を、護れなかった。
しかし今日その傷が癒えたからには、お前の望みを叶えたい。
そのまま人の世に居たければ、一生の幸せを約束する。
父母始め、お前の縁の者に不自由はさせないし、もう、決して油断はしない。』
「人の世に、私の幸せは無い。何度も言った筈だ。」
『本当に、人の世に帰る気は無いのか?』
『無い。許されないならあの港に戻る。許されるなら、約束通り、お前の嫁になる。』
 「何が、有ったんですか?」 少女は右手の中指で涙を拭ってから顔を上げた。
「あの方が私を迎えに来た時、言いつけを守らずに目を開けてしまった。
あの方の、本当の姿を見てはいけなかったのに。」
「もしかしてそれは、あの鏃のせいだったのではないですか?」
「どんな言い訳も意味が無い。私は言いつけを守れなかったのだから。
それから私にはあの港がただ1つの居場所になった。
重なり合う2つの世界の狭間、『何処でもない場所』が。」
「でも、昨夜あなたは彼処から出ました。これから、どうするつもりですか?」
少女は再び俯いた。小さな肩が震えている。「詫びが、言いたい。 一言、あの方に。」
少女が呟いた途端、俺の部屋をその存在が満たした。厳かな、何処か懐かしい気配。
俺は正座をして頭を下げ、畳に手を着いた。硬く目を閉じる。
そう、これは、決して『人が見ることを許されない』場面。
少女の声の響きが変わっていた。
ただ一本の呪いの矢によって長く中断していた魂の変容が、完成しようとしている。
『許すも何も、悪いのはあの矢。お前は何一つ悪いことはしていない。
私が、臆病だったのだ。本当の姿を見られて、お前に嫌われるのが怖かった。
それで『目を閉じていてくれ』と。もしその目を閉じていなかったなら、
お前があの矢を受けるなど万に一つも有り得なかったのに。』
『矢を受けても、目を開けるべきではなかった。だから、私が悪い。許してくれ。』
『私の本当の姿を見たのに、嫁に来てくれるのか?』『何度も言わせるな。私は約束を守りたい。お前の下へ、行きたい。』
それなら俺が今年此処に修行に来たのも、遠い『約束』の1つなのだろう。
「気付かぬ内にお役目を果たす事が出来ていたなら幸いです。」
『最後にもう1つ、頼みたいことがある。』
「私に出来る事なら何なりと。」
『この娘を私の社まで連れて来てくれ。晴れて、嫁として迎えたい。』
「仰せの通りに。」『頼む。』
その言葉を最後に、その存在は俺の部屋を去った。
『顔を上げてくれ。』 少女の声だ。
少女は俺の前に立っていた。パーカーとジーンズではない、目が覚めるような純白の着物。
儀式の時にSさんや姫が着る着物に良く似ている。
『悪いが、一刻も早くあの方の下へ行きたい。頼む。』
少女の頬はほんのりと紅に染まっていた。そしてあの鮮血と同じ色の紅をさした唇。
本当に、何もかもが美しい。穏やかに微笑む少女を見て、俺は心からそう思った。
0130名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 20:52:29.61ID:SauhopEN
 「お前のお陰で全部思い出した。礼を言う。」 微笑む少女に俺は黙って頭を下げた。
「生まれた時から私は奇妙な質で、父母は相当に苦労したようだ。
小学校に入学しても友達一人作れない私を、父は良く釣りに連れて行ってくれた。
そしてあの日、私たちは出逢った。」
少女が語る言葉は暖かく、しかし一抹の後悔を含んでいるように思えた。
「あの方と共に過ごす時間が愛しくて、私は父にせがんで度々釣りに出掛けた。
修学旅行で 肝試しが行われた。メンバーは 男子2人女子2人の計4人。全てはくじで行われた。
クラスの人数は27人。一つのグループが3人となってしまう計算だった。が、俺のグループは4人だった。
メンバーは、仲の良い高野に少し気になる女子の合川さん、そしてクラスで浮いてる女子の天野だった。
肝試しの場所は本物の墓地。本物の霊を見てもおかしくも無い場所。
俺たちは順番待ちをしている時もドキドキしていた。そして ついに順番がやって来た。
元々怖いものが苦手な俺は先頭を高野に任し、高野の後ろに俺と合川さん。俺の後ろに天野がいた。
しばらく歩いていると墓地が見えた。
「ここに入るのかよ〜」と俺たちは足を止めた。
墓地にはかなり気味の悪い霧が立ち、静寂に包まれた森の中にあった。
意を決してみんなで足を進める。
墓地の中に入った。こんな場所に仕掛け人がいるのかよと思うくらい怖かった。
が、進んでいると明らかに笑いを狙ったような霊や、変装した先生が出てきた。
怖いと言うよりも面白かったので、気が付いた頃には緊張感も和らぎ、墓地の中も少しは慣れてきた。
しばらくすると、ようやく墓地の出口が見えてきた。「あんまり怖くなかったな〜」笑いながら言い、俺の顔を見た高野は突然。
「うぁぁぁああああ!!!!」俺たちをおいて叫びながら一人で逃げる。俺たちも訳も分からずに高野の後を追う。
ここで走りながら後ろを見たのか、合川さんが俺に「やばい!後ろっ」。
それを聞いた俺と天野は、反射的に後ろを見た。
一瞬しか振り返ってないので、“それ”を確認することが出来なかった。
ひたすら走っていると、ゴール付近で息を切らしてしゃがみ込んでいる高野が見えた。
訳も分からない道を走っていると、俺たちの宿舎が見えてきた。先に逃げるみんなが宿舎の中に入る。宿舎の入り口のドアを高野が閉めようとする。
「待って!待ってよ!」泣きながら合川が叫ぶ。「早くしろ!やばい!」
高野が今にも閉めようとする体勢で俺たちに叫ぶ。何とか俺たちは宿舎の中へ入った。急いでドアを閉める高野。
その場にいたみんながホッとした。ここで俺は高野に問う。「何で逃げてたの!?マジ焦ったわ〜 」高野が俺に怒鳴り返してきた。
「お前気付かなかったの!?」頷く俺。ここで宿舎に待機していた担任の先生が慌てて走ってきた。
「お前らに何があったかは後でじっくり聞く。グループのメンバーはちゃんと揃っているのか?」
先生が言うと、高野が俺たちを見る。
「ちゃんとみんないます・・・」
疲れた声で高野が答えた。辺りを見た俺。ここであることに気が付いた。「あれ、天野は!?」
俺が口にすると、その場にいたみんなが顔を真っ白にした。「お前何いってんの・・」震えながら高野が言い返してきた。
「天野は一昨日飛び降りたじゃねぇか!
 死んだはずなのに・・・笑いながら追いかけてきたから逃げてたんだよ!俺たちは!」
俺はその事実を告白された昨日、丁度学校を休んでいた。
高野の周りには、既にゴールしたクラスメイトが高野の周りに集まっていた。
俺たちが「お〜い!」と手を振ると、高野もその場にいたクラスメイトも悲鳴を上げ逃げ出した。
何で逃げるんだよ!そう口にしたかった俺だが、疲れに圧倒され声が出なかった。
足を止めて休憩しようにも、後ろから迫ってくる“それ”が怖く、
俺と合川さんと天野は、息を切らしながらも必死に逃げる。
そして私が中学生になった年、私たちは約束をした。
16歳になったら、私はあの方の嫁になると。」
やはり、ただの神隠しでは無かった。信じられないが、これは、現在進行形の異類婚説話。
まずはじめに言っておくが、こいつは驚くほど長い。
そしてあろうことか、たいした話ではない。
途中で友達と2日間くらい合流したいという申し出も、
『その分いっぱい働いてもらうわよ』という女将さんの一言で難なく決まった
計画も大筋決まり、テンションの上がった俺達は、そのまま何故か健康ランドへ直行し、
その後友達の住むアパートに集まって、風呂上りのツルピカンの顔で、ナンパ成功時の行動などを綿密に打ち合わせた。
0131名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 20:58:24.56ID:sF4vGiew
ある程度自己紹介とかが済んで、女将さんが言った。「客室は、そこの右の廊下を突き当たって左右にあるからね。
そんであんたたちの寝泊りする部屋は、左の廊下の突き当たり。あとは荷物置いてから説明するから、ひとまずゆっくりしてきな」
ふと友達が疑問に思ったことを聞いた。(友達をA・Bってことにしとく)
A「2階じゃないんですか?客室って」
すると女将さんは、笑顔で答えた。
「違うよ。2階は今使ってないんだよ」
俺達は、今はまだシーズンじゃないからかな?って思って、特に気に留めてなかった。
そのうち開放するんだろ、くらいに思って。
部屋について荷物を下ろして、部屋から見える景色とか見てると、本当に気が安らいだ。
これからバイトで大変かもしれないけど、こんないい場所でひと夏過ごせるのなら全然いいと思った。
ひと夏のあばんちゅーるも期待してたしね。
そうして俺達のバイト生活が始まった。大変なことも大量にあったが、みんな良い人だから全然苦にならなかった。
やっぱ職場は人間関係ですな。
1週間が過ぎたころ、友達の一人がこう言った。A「なあ、俺達良いバイト先見つけたよな」
翌日の早朝、先輩に叩き起こされた。
サトさんが出社前に僕たちを訪ねてきたという。
「お。無事だったか」サトさんは昨日の電話越しとは違って、とても優しく笑う。
「いや、本当にすいません。昨日帰った後寝てしまって、着信気付きませんでした」
「気にすんな。あれ見たら最低でも二,三日寝込むらしいからな。若いってのは偉大だ」
「何なんですか?あれ?」「ああ、なんか白ヤマメとか言われてるな」
「結構有名なんですか?」「地元でそこそこ山に入るやつなら、一回は聞いたことがあると思うぞ」
「キレイでしたけどね」「……お前。まあ、いいか」「何ですか?気になりますよ」
「……本当に、キレイだったのか?」川の中に立つ白いカカシ。
細すぎるけど人間っぽい形はしてた。足はぴっちり閉じてたな。ってかゆっくり跳ねながら進んでた。
良く分からないけど、手?妙に細い腕はあったな。プラプラ揺れてた。
目と口の部分に空洞。空洞?ごとりと落ち窪んだ穴。
長くて白い髪?ボサボサの。枯れたリュウノヒゲみたいな。もちろん服は着てない。
骨ばっているというより木の皮みたいな肌。それが川を埋め尽くすほど大量に。わさわさと溢れんばかりに。
何だこれ?何がキレイなんだ?「なあ、本当にキレイだったか?」「……いえ、今思い出すと、……気持ち、悪いです」
「まあ神隠しの一種なんだろ。変な所に入り込んじまうんだ。お前のテンションもわけ分からなかったからな」
「すみません。無礼でした」「だから気にすんなよ。誰でも一時的にちょっと気が狂うもんらしいんだ」
そういえば、あんなに長い間歩いてた割には、二人とも異常に楽観的だった。
先輩の性格なら、自分が遭難の原因だろうと絶対僕に当り散らす。迷ってから一発も殴られなかった。
何よりいくら下りとはいえ、何時間も歩いていて疲れないわけがない。休憩にしたって、タバコを吸うぐらいだ。
何より飲み物もないのに、のども渇かなかった。
気が狂う、か。そういえば先輩優しかったなぁ。「無事ならいいんだ。あんまり無茶すんな」
サトさんは、時計を見ながら僕たちに言った。時間が迫ってきているようだ。
「じゃあ最後に一つ」「おお、何でも聞け」「何であんなのがヤマメなんですか?魚ってよりもカカシですよ?」
「ヤマメは漢字で、『山女』って書くんだよ」ぞくり。背中に汗が線を描いた。
B「ああ、しかもたんまり金はいるしな」友達二人が話す中俺も、
俺「そーだな。でももーすぐシーズンだろ?忙しくなるな」
A「そういえば、シーズンになったら2階は開放すんのか?」
B「しねーだろ。2階って女将さんたち住んでるんじゃないのか?」
俺とAは「え、そうなの?」と声を揃える。
B「いやわかんねーけど。でも最近女将さん、よく2階に飯持ってってないか?」A「知らん」俺「知らん」
Bは夕時、玄関前の掃き掃除を担当しているため、2階に上がる女将さんの姿をよく見かけるのだという。
女将さんはお盆に飯を乗っけて、そそくさと2階へ続く階段に消えていくらしい。
その話を聞いたは「へ〜」「ふ〜ん」みたいな感じで、別になんの違和感も抱いていなかった。
0132名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 21:16:03.21ID:8OxSv313
バイト先の仲間及び上司と肝試しをすることになった。
常連のお客様一人とそのご友人二人。僕とユウキ(源氏名)、そしてガクト(仮)さん。
女二人、真ん中の人一人、男三人、計六人。名目上は、お客様へのアフターサービスと新しい顧客開拓の準備行為。
売上が急激に下がったのが、このようなサービス残業をする理由だ。
不況を理由には出来ない。その時期にゴソっとお客様が来なくなったのだ。サービス低下の証拠だろう。
潜在的な顧客を含めても、お客様三人に僕たち三人を当てるのは少々過剰だと思う。
だが常連のお客様は、指名料ダントツのガクトさんを二時間以上拘束できる相当な太客。
こんな雨の日、くらげの祖母には、空に向かって登る無数の光るくらげたちが見えたそうだ。
「なあ、くらげさ」
くらげの方に顔を向けると、彼は小さく頷き、「うん」と言った。
「ただの想像だけどさ。もしかして……。あのくらげって、生き物の死体から湧くんじゃないか」
棺の上を漂い、青白く光るくらげたち。あの時、私は一瞬だけだが、魂という言葉を連想した。
死体から湧き出る、くらげ。もし、魂というものが存在するのなら、あの光るくらげは、それに近いものなのではないか。
以前、どこかで聞いたことがある。雨は、そのたった一度で、驚くほど多くの生き物の命を奪うと。
生を失うのは、大抵は小さな生き物だ。その一つ一つの魂が発光する小さなくらげとなり、空へ向かって昇っていく。
祖母はその光景を見ていたのではないだろうか。そんな与太話を、くらげは黙って聞いてくれていた。
私がしゃべり終えると、彼は肯定も否定もせず、窓の向こうの雨を見つめながら、「そうかもしれないね」とだけ言った。
またしばらく沈黙が続いた。「おばあさんさ……。死ぬ前に、くらげに何か言った?」
ふと、気になっていたことを尋ねる。
死に目にはあえたと聞いていた。人が人に伝え残す最後の言葉。祖母は彼に何が言い残したのだろうか。
「……『強う気持ちを持っておらなぁいかんよ』」
くらげは、ゆっくりとその言葉を口にした。「そう言った。……自分はもうじき居なくなるから、って」
私は改めてくらげを見やった。その言葉はもしかしたら、そのまま祖母の人生を表していたのかもしれない。
くらげに祖母が居たように、彼女には誰か味方がいたのだろうか。
私は、玉串を納め終えた後もしばらく離してくれなかった、あの小さな手の感触を思い出した。
あの手は、私に何か伝えようとしていたのではないか。祖母が死んで、くらげは一度も泣かなかった。次男は私にそう言った。
死者が見えるのだから、悲しむ必要もないのだろう。その言葉の裏にはそんな響きがあった。
私はあの野郎が嫌いだ。悲しくないはずがない。私は二人がどれだけ仲が良かったかを知っている。
いくらそれらが見えたからといって、死んだ者が生きている者と同じようにふるまえるわけがない。
私はそれをこの家で学んだ。死んだ祖父のために出された料理は、決して減ることは無かった。
例え骨になるまで焼かれても、例え雪の降る中突っ立っていても、死んだ者は熱さも寒さも感じることは無い。
いや、例え感じていたとしても、私たちにそれを知るすべはない。
悲しくないわけがない。
私は自分の肩に手をやった。柔らかな綿の感触。まだ、祖母の赤いちゃんちゃんこを着たままだった。
このまま着て帰りたい気持ちもあったが、いったん脱いで、彼の前に差し出した。
「これ、返す」彼はそのちゃんちゃんこをじっと見つめ、それから「……うん」と言って手に取った。
「……それ着てみろよ。すんげぇあったかいから」彼は無言でちゃんちゃんこを羽織った。意外と似合っている。
「な」と私が言うと、彼はまた「……うん」と呟き、そのまま抱えた両膝に顔をうずめた。
そうして彼は、まるで眠ってしまったかの様に動かなくなった。
本当は、彼の母親のことを訊こうかとも思っていた。一歩間違えればそうしていた。
私は彼を問い詰め、そして彼はきっと正直に答えてくれただろう。
私は寸前で、これ以上彼を追い詰めずに済んだのかもしれない。
きっと彼だって、張り詰めた糸のような均衡で保たれていたに違いないのだ。
訊くべき時。それは決して『今』ではなかった。
その名を呼ぼうとして私は口をつぐんだ。
膝に顔をうずめ動かない彼に、それ以上かけてやるべき何かを私は持ってはいなかった。
あったとしても彼には届かなかっただろう。当時の私たちは、まだほんの子供だった。
だからせめて、私は彼が顔を上げるまで、そこで待つことにした。
寝転がると、一階の大広間の話し声が微かに聞こえた。大きな家だから、なかなか声も届かないのだろう。
0133名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/25(水) 21:31:18.58ID:oxjEHp7A
目がにじんでいたせいか、棺の中から浮かび上がるくらげたちは二度と見えなかった。
席に戻る際に、親族の席に座っていたくらげと目があった。
涙の跡を見られないようにと目をそらすと、向けた視線の先に次男が居た。
さすがに真面目な顔をしていたが、どこか面白そうに私を見ていた。その横には長男も座っていたのだが、彼は軽く目を瞑り彫像のように動かない。
三人が三人とも似ていない兄弟だった。一般客の後、最後に斎主が自ら玉串を霊前に置き、玉串奉奠の儀は終わった。
その後、斎主が退出し、喪主であるくらげの父親の短い挨拶があって、葬儀は閉会となり、
出棺の準備のため、親族以外は別の部屋に待機することになった。
しばらく待っていると、大広間から、どん、どん、と釘を打つ音がした。
次いで家の中から棺が運び出され、門の外で待っていた霊柩車に乗せられた。
外は相変わらず水をたっぷり吸った重たい雪が降っていた。空は灰色。
遠くの山を白くかすみ、その中を黒い服に身を包んだ人々が動いている。
まるで、出来の悪いモノクロ映画のような光景だ。
火葬は近しい親族だけで行うらしく、私のような一般客やその他の人は、彼らが戻るまで家で待つことになった。
大広間に、茶や菓子が用意されているとのことだったが、私は家には入らず、彼らの帰りを外で待つことにした。
理由は特にない。強いて言うなら、出所の分からない意地だった。
外は寒い。何度か中に入るようにと言われたが、首を横に振り続けていると、彼らも何も言わなくなった。
家に入り、事情を知ってそうな人から、くらげの母の話を聞く。そういう考えも無くはなかった。
けれども何故か私には、もしも誰かに訊くとすれば、この話はくらげ自身の口から聞くべきだ、という想いがあった。
雪がひどくなって、私は屋根のある門の下へと避難した。上着も持ってきていなかったため、手も足もひどく悴んだ。
自分でも何をやっているのだろうと思ったが、それでも家に入る気は起きなかった。
火葬場で焼かれている祖母の遺体のことを思う。雪風に打たれている私とは真逆の状況だ。
といっても、敢えて変わってほしいとも思わなかったが。
ひとしきり馬鹿なことを考えていると、年配の女性が家の中からお菓子と防寒具を持ってきてくれた。
紋所の付いた赤いちゃんちゃんこ。亡くなった祖母のものだという。袖はなかったが、それはとても暖かかった。
火葬場から彼らが戻ってきたのは、二時間も経った後だった。祖母のちゃんちゃんこを着、門で待っていた私を、親族たちのほとんどは奇怪な目で見やった。
次男は可笑しそうに笑い、長男と父親は何も言わず、くらげは真顔で「本当に、おばあちゃんかと思った」と言った。
その後は大広間での食事会だったが、大人たちのつまらない昔話に耳を傾けるつもりはなく。
私はくらげを誘って抜け出し、二階の彼の部屋へと上がった。
葬儀の方はすでに、祝詞から玉串奉奠へと移っていた。
仏式では焼香にあたる儀で、席順に遺族、親戚、一般という順に榊の枝葉を受け取り霊前に置いていくようだ。
当時の私は神葬祭の経験自体少なかったので、奉奠のやり方が分からず、目を凝らして前の人の動作を観察した。
二礼二拍一礼は分かるのだが、その前の榊の置き方だ。
何やら回転させているように見えたが、距離があるのと、背中で隠れてしまうため、良くわからない。
私の番が来るまでに、ちゃんと見て覚えておかなければならない。
そう思い、玉串を納めている人の背中を凝視していると、ふと私の目に別の何かが映った。
棺の上に、小さな光る何かが浮かんでいる。
それは蛍の光のような、小さな、淡く青い光の粒だった。しかも、一つではなく複数だった。
何だろう。焦点を合わそうとしても、いかんせん祭壇まで遠く、それが何であるかわからなかった。
祭壇には提灯があるが、それは少なくとも提灯の光ではなかった。風に遊ばれる風船のように揺れて、浮き沈んでいる。
一体、あれはなんだろう。
ふと気が付くと、ほとんどの人が奉奠を終え、次が自分の番だった。
まだ完全に動作を覚えたわけではないが、今になって誰かに助けを求めるわけにもいかない。
仕方なく、ぶっつけ本番で臨むことになった。
祭壇に近づくにつれて、棺の上にある淡い光がより鮮明になる。
斎主の前に進み出た時には、それが何であるかはっきりと見て取れた。
それは小さな、ゴルフボールくらいの大きさの、数匹のくらげだった。
その表面にちりちりと光の筋を浮かび上がらせ、空中にふわふわと漂っている。
0134名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 01:17:33.60ID:1KZSKJYl
>>116
にゃんコレのいいところ

・ネコになって満面の笑みで甘えてくるシーンの抜群の可愛さ
・なんだかんだで一番露出してる衣装がある
・シンプルにささもものコンディションがいい

こんなところかな
0135名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 02:30:43.60ID:SBfaVwIa
にゃんコレはシミだろ
こんな子でも撮られてるだけで濡れてきちゃうのかとか、この位置にアレがあるのかとか考えてたら最高に抜ける
0136名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 04:22:55.79ID:TreyxgJ2
灰色の空から、水気をたっぷり含んだぼた雪が落ちてくる。
その日、学校は休みだったが、私は朝から制服に身を包み、自転車にまたがっていた。
自宅のある北地区から街を南北に等分する川を越えて、南側の山の中腹あたりに建つ友人の家へと向かう。
私が中学一年生だった頃の話だ。
二月。風は身を切るほど冷たく、吐く息は白く凍る。
山に沿った斜面を上っていると、見覚えのない車がいくつか路肩に停められているのが目についた。
友人の家の前に着く。家を囲む塀の周囲にも、車が何台か停められていた。
門の前では、黒い服に身を包んだ大人が数人立っていた。
そのうちの四十代くらいの女性が私を見つけ、一瞬怪訝な顔をしてから、軽く頭を下げた。
自転車を停め、視線を送ってくる人たちにお辞儀を返しながら、門をくぐる。
砂利の敷き詰められた広い庭と、その向こうの異様に黒い日本家屋。屋根には溶け残った雪が微かに積もっている。
庭にも数人、黒い服装をした人たちが何事か話をしていた。
見たことのない人たちばかりで、少しばかりの居心地の悪さを感じる。
丁度その時、友人が玄関から出てきた。
私を見やると彼もまた、少しだけ驚いたような顔をした。
制服ではなく、黒い長袖のシャツを着ている。
彼は、くらげ。小学校六年生からの付き合いである彼は、『自称、見えるヒト』でもある。
自宅の風呂にプカプカ浮かぶくらげが見えるから、くらげ。けれども、今日だけはその呼び名は使えない。
「来てくれたんだ」
その口調も、表情も、まるでいつもの彼と変わりはなく。
逆に、私の方が何と言ったらいいのか分からず、口を開くまでにずいぶん時間がかかった。
「……あのさ、こういうのは慣れてなくて。手ぶらで来たんだけど、……悪かったか」
「そんなことないよ。大丈夫」
玄関の脇には、小さな受付用の机と共に、柄杓と水の入った桶が置いてあった。
彼に連れられ玄関を抜けようとした時、私はふと思い出す。
この場合は確か、家に入る前には手を洗わないといけないのではなかったか。
しかし横の彼は何も言わず、私たちはそのまま家に上がった。
玄関から向かって左の大広間には、数十人分の座布団が敷かれ、すでに大勢の人たちが座っていた。
部屋の奥には両脇に榊を置く祭壇と木の棺、棺の前には一枚の写真が飾られていた。
モノクロの写真の中に写っているのは、くらげの祖母だ。
去年の秋ごろから体調を崩しており、冬の間はほとんど起き上がれないほどになっていたそうだ。
家族は入院するよう促していたようだが、彼女は家に留まることを望み、そうして数日前、春の訪れを待たずして亡くなった。
享年八十一歳、死因は老衰。
遺影の中の彼女は、着物を着ていて、目を細めて笑っている。
それは見覚えのある笑顔だった。笑うと、目が顔中のしわと同化してしまうのだ。
加えて、「うふ、うふ」というその独特な笑い声も、最初の頃こそ苦手だったが、度々会う内に慣れてしまい、
彼女とは何度か世間話で笑い合ったこともある。
彼女はくらげと同様『見えるヒト』でもあり、その力はくらげ以上だという話だった。
この家で二人の他に『見える』者はいない。
「もう少しで始まると思うから、ちょっとここで待ってて」
そう言って、くらげは私を残し部屋を出て行った。
私は目立たないよう部屋の後方一番隅の座布団に座り、じっと葬儀が始まるのを待っていた。
周囲からの視線は、家の門をくぐった当初からずっと感じていた。
数人からは、直接どこの子かとも聞かれたが、正直に孫の友人だと答えると、
彼らは表面上は「えらいね」などと言いながらも、
その視線にはどこか、私の言葉の真偽を探るような、訝しげなものが混じっていた。
そんな折。一人、茶色に薄く髪を染めた背の高い青年が部屋に入ってきた。十代後半だろうか。
くらげと同じような黒っぽいシャツを着ているが、どこかだらしない印象を受ける。
周りの者におざなりな挨拶をした後、彼の視線がこちらに向いた。
一瞬立ち止まってから、その目に浮かんだのは好奇だった。こちらに近づいてくる。
0137名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 04:24:13.02ID:bwvvQ3b5
あのペットボトルの家で老人の遺体が発見されたと知ったのは、それからまた幾日か過ぎた日のことだ。
道に蛙の入ったペットボトルが散乱し、片付けもしないのかと、文句を言いに来た近所の人間が死体を発見したのだという。
私はそれを、あの駄菓子屋の目の細いおばさんから聞いた。
その日は、私は友達数人と普通に海に遊びに来ていた。おばさんは私を覚えていたようだ。
「自由研究は進んだかえ?」との問いにはもちろん、「バッチリです」と答えておいた。
「また見に来たのかねぇ。でも、あの家はもう無いよ」とおばさんは言った。
老人の死因は、熱中症と脱水症状による衰弱死だった。
何でも、部屋の中で転んだ拍子に足の骨を折ってしまい、
動くことも出来ず、助けを呼ぶことも出来ず、そのまま死んでいったのだそうだ。
出かけようとしていたのか、部屋は全て窓を閉めた状態だった。
そのせいで熱が中に篭り、発見されたとき室内はサウナのようだったという。
近所の人間が老人の死に気付いたのは、『匂い』がきっかけだった。死臭。人が腐ったときの匂い。
「……その人は、いつ頃、死んだんですか?」
尋ねる声が少し震えた。それは演技でもなんでもない。
老人が死んだのは、私とくらげがあの家を訪問した前日のことだった。私が戸を叩いたとき、家主は家の中にいた。
部屋から出ることも出来ず、助けも呼べず、じわじわと身を焼く暑さの中、死を待つしかない。
その状況はまるで、ペットボトルに閉じ込められた蛙と同じだ。
「戸を開けた瞬間、すごい匂いがぶわっと湧いてきたそうでねぇ。
 立ち会った内の何人かは、そんで体を壊して、今でもうなされて、起き上がれないんよ。
 ……嫌やねぇ、死んでまで人様に迷惑かけて」
私は思う。
その発見者が戸を開けたとき湧き出してきたのは、本当に匂いだけだったのか。
生き物を閉じ込めて殺すことで生ずる呪い。
老人が最後に想った感情が恨みであったとすれば、扉が開かれた瞬間、その恨みはどこへ行ったのだろうか。
駄菓子屋を出た後、私は友人たちと一旦分かれ、一人であの家へと向かった。
歩いていくと少しだけ時間が掛かった。
日数が経っているからか、事件現場だと示すようなものは何も残っておらず、
塀の上に置かれていたはずのペットボトルも全て無くなっている。
門を開き、私は庭へと入った。
コオロギの水槽はそのままだった。
もう全部死んでいるだろうと思ったが、驚いたことに、まだ生き永らえている個体が居た。
餌もないのにどうやって生きているのだろう。
玄関の前に立ち、家を見上げる。
なんということはない。ただの古民家だ。嫌な予感も、匂いも、何も無い。
私は玄関の戸に手をかけ、開こうとした。
しかし、扉は動かなかった。鍵が掛かっている。
私はしばらくその場に立ち尽くしていた。
あの日もこうやって、ちゃんと鍵が掛かっていたのだろうか。
私が扉を開けていたらどうなっていたのか。
くらげにはあの時、何かが見えていたのではないか。
しばらく考えてから、それらがいくら考えても答えの出ない疑問であることに気付く。そして私は空を見上げた。
青々とした空からは、答えも、雨も、何も降っては来なかった。
0138名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 04:25:19.63ID:jTTl7udw
二件隣の『O』と表札の出ている家を通り過ぎ、いくつか松林を潜り抜け、セミの鳴き声に背中を押されながら、
駄菓子屋のおばさんに聞いた道を進む。
Oが言った通り、集落の外れ。目の前に小さな墓地を臨む、古ぼけた平屋の民家。
そこが目的の家だということは一目で分かった。
大して高くない塀の上に、ペットボトルがずらりと並べて置かれてある。
Oが言った百個は言い過ぎにしても、数十個は確かにありそうだった。
陽に焼かれ黒く変色した蛙の死骸が入ったペットボトル。いくつかは道に落ちてしまっている。
見たところ、生きている蛙はいなかった。

セミの声に混じって、遠くで浜辺に打ち寄せる波の音が聞こえた。辺りは静かで人の気配は無い。
私とくらげは自転車を降りて、塀の傍に近寄った。
近くで見ると、ペットボトルの表面には、それぞれ小さく文字が書かれてあることが分かる。どれも人の苗字だ。
駄菓子屋で聞いた話を思い出す。蛙の死骸が入ったペットボトルを家の前に置いていく老人。
それがもし、単なる嫌がらせ目的ではなかったとしたら。
もう随分と学校に来ていないOは、自分の部屋から出てこず、おかしくなってしまったのだと噂されている。
呪い。
塀に沿って歩く。庭へと繋がる門は、無用心にも少しだけ開いていた。
いくらか躊躇った後、私は門の中に足を踏み入れた。
「見るだけじゃなかったの?」
後ろからくらげの声。「……庭を見るだけだ」
手入れをしていないのか、庭のいたるところで雑草が背を伸ばしている。
家の窓は全て閉められ、カーテンが引かれているため中の様子は伺えない。
庭の隅にはこれまた今にも壊れそうな納屋があり、鍬が一本立てかけてあった。
納屋とは逆方向の隅の方で私は何かを見つけた。
それは水槽だった。蓋がしてあり、中で小さな何かが蠢いている。
コオロギだ。水槽の中には、底を埋め尽くすほどのコオロギが居た。
その大半は動かず、死んでいるようにも見えたが、中には生きて動いているものも居る。
何にせよ、虫嫌いが見たら卒倒しそうな光景だ。
果たしてこれは、蛙の餌だろうか。
私は想像する。
餌がここにあるということは、このペットボトルの中の干からびた蛙たちは、元々ここで飼われていたのかも知れない。
だとすれば、飲み口と蛙の大きさが合わない疑問も解ける。
卵か、もしくはまだ幼体の蛙をペットボトルの中に入れ、大きくなるまで飼育する。
そうしてある程度大きくなったところで、陽の光を浴びさせ焼き殺す。透明な壁に阻まれ蛙は逃げることもできない。
おそらく、このペットボトルに書かれた苗字は集落の人間のものだろう。
Oが学校に持ってきたペットボトルには、Oの苗字が書かれていた。だからこそ彼も特別興味を示して拾ってきた。
そして、彼は蛙を殺した上に、その蓋を開けてしまった。
0139名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 04:29:50.81ID:GspzJMvX
 それをまだ根に持って、嫌がらせしに来るんやと」
嫌がらせに蛙の死骸を置いていく。まるで子供の発想だなと私は思った。Oみたいな人間がやってそうだ。
しかし、本当にただの嫌がらせなのだろうか。
その時家の前に置かれていた蛙の死骸はどうしたのかと訊くと、気持ち悪いからペットボトルごと捨てたとのこと。
当然の答えだ。
「その家って、どこにあるんですか?」
おばさんはあまり答えたくなさそうだったが、
「遠くから見るだけですよ」という私の言葉に、「うーん。まあ、見るだけやったら……」としぶしぶ教えてくれた。
大体聞くべき事は聞けたので、私とくらげは彼女に礼を言って、店を出ようとした。
その際、ふと一つだけ聞き忘れていたことに気付き、私は振り返る。
「あの、ここの辺りに、『Oさん』っていますか?」
私の言葉に、おばさんは細い目を何度か瞬かせた。
「二つ隣の家がOっていうけど……。それがどうかしたん?」
「その人の家にも、同じペットボトルが置かれたことってありますか」
「……どうやろねぇ。でも、あると思うよ。この辺りの人は、皆やられてるはずやから」
お礼を言って、店を出た。
店の外にあるベンチに二人で座り、そこでちょっと柔らかくなったアイスを食べる。
私は普通のアイスクリンで、くらげは最中をだった。
文字通りアイスをぺろりと平らげた私は、隣のくらげに尋ねる。
「なあ、……呪いって、本当にあんのかな?」
今回Oに起こった出来事。その原因はやはり『呪い』なのだろうか。
但しそれは、『カエルの呪い』といった可愛らしいものではなく、
人間が人間にかけた、誰かが誰かを不幸にするための呪い。
自業自得とはいえ、Oはそのとばっちりを受けてしまったのではないか。
わざわざ最中のブロックを手でちぎりながら食べていたくらげは、
最後のブロックを口に含み、こちらがいらいらするほどゆっくりと飲み込んでから、
「……あるんじゃないかな」と言った。
「ほら、昔から、蛙に触るとイボができる、って言うし」
「そりゃ、迷信だろ」
「……似たようなものだと思うけど」
くらげを見やる。その口調は、どこかいつもの彼と違う気がした。
くらげは無意識だろうが私の視線をかわすように立ち上がり、
アイスの開き袋を綺麗に四つ折りにして、傍にあったゴミ箱に捨てた。
「雨が降りそうだね」
空を見上げ、そう呟く彼は、いつもの彼だ。
私も立ち上がる。「……んじゃ、さっさと行きますか」私の言葉に、彼は小さく頷いた。
その日、私は朝早くから自転車に跨り、まずは待ち合わせ場所である街の中心に掛かる橋へと向かった。
私たちが一緒に行動するときはいつも、地蔵橋と呼ばれるこの橋を使う。
くらげは先に着いていて、私のことを待っていた。
不思議なのだが、この橋で待ち合わせをしたとして、私は彼を待ったことがない。
いつも彼は先に待っていて、黙って川の様子を眺めているのだった。
一度、彼がどれくらい早く来ているのか調べてやろうと思って、
わざと待ち合わせ時間より四十分も前に橋に出向いたことがある。
しかし、その時ですら、彼は私より先に着いていた。
「や。待ったか?」
自転車に乗ったまま声を掛けると、くらげはゆっくりと首を横に振り、
「……さっき来たところだよ」
彼はいつもそう言うのだが、それが果たして本当なのか嘘なのか。真相は闇の中だ。
「行こうぜ」と言うと、彼も自分の自転車に跨った。
Oの言った海沿いの集落に行くには、山を一つ越えなければならない。
見上げると、空には薄い雲が広がっていた。天気予報では今日は一日中曇りとのことだったが、さてどうなるだろう。
二人で自転車を漕ぎ、山の峠を越える。
すっきり晴れた日と違って、眼下に見える海もどこか灰色染みていて、
汗で体にへばりついたシャツや、湿度の高いむしむしした気温も相まって、何だか余計に疲れた気がした。
太平洋に到着してからも、海沿いの道を少しの間、東へむけて走らなければならない。
0140名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 07:36:57.96ID:vwICXbyy
ももか頑張れももか頑張れももか頑張れ
0141名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 08:04:56.87ID:d2m0TiC6
その母が大学2年の時に他界。過労と心的ストレスが主な要因だったらしい。
で、おれが祟りはあると確信したのがその年の同窓会。同窓会といえば昔馴染みと久々に会える喜び反面、
クラスの2軍.3軍共はいかに1軍だったやつと目を合わせないようにするイベント(違うか)だと思うんだが、
小中と1軍の中の1軍だったやつが1人いない。そいつは兄弟で2人揃って1軍のryだったんだが、
兄がいるのに弟がいない。おれは2軍のトップ的な感じで、1軍の機嫌損ねないように2軍と3軍の統率、
下と上からの要望を互いにそれとなく伝える橋渡し存在だった。いわゆる潤滑油。
そんなこんなで高3の2月にその7人目の葬儀に行ったわけなんだが、その時の母が明らかに変だった。
というより青ざめて呂律が回ってなかった。遺族周りするときもいつものテキパキとした動きも
マシンガントークもその面影はなかった。葬儀の場だからといえばそれまでなのかもしれないが、
今までそんなことはなかったし、帰ってからの母の一言が気になった。「余計な関わりはもたないこと」
母はそれだけ言ったっきり、翌日から何もなかったように過ごしていた。ということもあって、
兄に弟今日どうしたん?女かとかふざけて聞いたら思いっきりぶん殴られた。えいやそんなに軽口叩いて
ないですやん酒入ってるからって酷すぎんかって思ったら、次の瞬間「弟は半年前しんだろうが!!!!」
とまくし立てられた。うちには訃報なんて一切入ってこなかったから知りもしなかったり誰も口にしなかったから
あっけにとられた。すぐに周りがなだめてくれてその場は収まったが、ばつがわるくなって一次会で帰ったんだ。
で、家に帰って悪いことしたな〜と思いながらいつもの癖で右の前歯をぐっと押しところで全身に鳥肌がたった。
中高で母の会社(超大手もいいとこ)の上司や同僚の葬儀に少なくとも7回参列した。定年前のやつしかいない。
怖いのは死んだ奴全員、母が会社で〜って悪い奴がいてさーって家で愚痴る時に出てきた名前だったこと。
たまたまなのかなんなのか、1人は両足切断な上、衰弱死したかわいそうな人もて、そいつが特に母をいびり倒してたらしい。
一時期母が洗濯する前、会社用の服を洗面台で浸けてから洗ってた時期があった。汚れがひどいんだろうと思い、
そういう時はシャワーで顔を洗ってた。今でも忘れない中1の冬、寝ぼけて洗面台に服があるのに、
歯磨きしたつばを洗面台に吐いてしまった。慌てて服を持ち上げると、真っ赤なサインペンのようなもので
でっかくばつ印がされていた。これは普通じゃないと思って母に問いただした。したら、泣きながら少し笑いもしながら、
会社のその上司に目をつけられて、こういうことされてるってことを聞いた。でも俺が大きくなって
自立するまではなにされたって両手足もがれたって働き続けるから、お前は安心して友達と遊びなって抱きしめてくれた。
「かあちゃんがんばるから、お前も辛いことあってもがんばれ」って何回も言ってた。たぶんあれは自分自身にも言い聞かせてたんだと思う。
初めにその祟りってのは何かを壊してとかじゃなく、うちの母方の家系、主に祖父、母、俺に対して何らかの悪事笑をしたやつに起こる。
ちなみに祖父は5人兄弟、母は3人兄弟、俺は一人っ子。
本当に頭おかしいとか厨二とか言われると思うんだが、とにかく経験したこと聞いたことだけ述べる。
あと、特定はあれなんで少しはぐらかすとこはあるまず祖父について。
5人兄弟の長男で、戦争経験者。本当かは知らんがよく昔の武勇伝とか面白おかしく語ってくれる最高な人。
80超えてもなお配送屋で50万は軽く出すスーパー爺ちゃん。で、正直才能に溢れて若くして金も人徳も勝ち得た
人で兄弟に相当妬まれてたらしい。(末っ子除く)今爺ちゃんポロアパートに息子(おれの母の弟)と二人暮らしなんだけど、
なんでそんな暮らししてるか。根こそぎ財産を2.3番目のくそ弟共にぶんどられたんだ。
その辺は母もその兄弟も爺ちゃんも話してくれないんだけど、みんなその話をすると何秒間かは本気の目つきになって憎しみを感じる。
これが始まりなのかな。そのくそ弟2人のうち片方は交通事故、もう片方は心不全で40前に死んだらしい。
じいちゃん優しすぎるからまぁしゃーないわとかおれには言うけど、内心当時は相当怒りに燃えてたと思う。
その話を小中で腐るほど聞かれてたんだけど、その時は爺ちゃん悪いことしたやつが死んでくれててよかったとしか思わなかった
それから1年ちょっと?くらいだったと思う。その日にその上司が交通事故で両足が挟まって云々って話を母から聞いた。
で、3年の夏休み前くらいにその上司の葬儀にいったんだ。それから立て続けに母が愚痴をこぼしていた相手がぽこぽこ死んだ。
0142名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 08:13:44.20ID:Xf4VLwbD
姉が私の部屋にやってきて言いました。
姉「あれ?ゆり(私の名前)じゃないの?」
唐突な会話は家族なので
仕方がありませんが、質問の意味が全く分かりませんでした。
私「何が?」姉「いや、なんでもない。だれか音楽でもやってんのかなって。」
姉曰く、どこかから音がする、管楽器の練習をしているような音が遠くから聞こえてくる。
とのことでした。私は聞こえなかったので「テレビじゃない?」と言っておきました。
その夜、私は夢を見ました。と言っても、夢は起きてからすぐに消えてゆくもので、海水が波打ち際で砂に浸透していくような感覚になります。
ですから、あまり明確ではないですが記しておきます。
私の部屋に勉強机があり、いつも通りそこに座って携帯(現実では持ってません)をいじっていました。
紙のめくれる音がしたので振り向くと、学校の教室で本を読む私の姿が風景としてあらわれました。
紙のめくれる音は、そこからしたのだと思って手に持っていた日記帳
(最初携帯を持っていましたが、夢補正です)を手に風景の方へ行こうとします。
椅子から立ち上がろうとすると、急に世界は暗転します。あたりを見ていると、暗闇の底(?)から、知らない人の顔が見えました。私のことを見ています。
段々、その人の顔がはっきり見えてくるのは近づいてきているからでしょうか。
恐怖と感じたらよいのか、変な緊張感のまま私はその顔を見つめたままです。
目がはっと開いて夢の存在を確認すると、私は汗で寝巻が濡れていました。
敷布団まで湿っている始末でした。一度、部屋の照明をつけて適当な服に着替えなくては。
照明のリモコンを手探りで探していると、照明がチカチカと不定期に灯いたり消えたりしました。
何事かと、まだ夢の続きを見ているのではいかと思いました。しかし、
汗の不快な感触が現実を証明しています。何も考えられない時間が何秒かかったかわかりません。
とても長い時間がたった気がします。とにかくリモコンを探しました。
(思考停止していたので、こんな単純なことをひねり出すまでに時間がかかりました)
リモコンは枕元に置いてあるはずなので、すぐに取れるのですが寝相のせいかベッドから落ちて
床にありました。リモコンに手を伸ばして取り上げると、
その暗明の移り変わる間に、ベッドの下の方から丸く白いものが一瞬視界に入りました。流石に私も恐怖を感じ、
逃げるように飛び起き、手に持っているリモコンの点灯ボタンを連打しました。
すぐに明るさを取り戻した私の部屋は、普段と変わらずに沈黙しています。
霊感ないはずなのに…。
本当に霊なのか?という訳の分からない思考と共に、恐怖が覆って涙が出そうでした。
すると突然、部屋のドアをノックされました。
それについては、もう涙が止まらずに、その場で目をつむってじっと動かないようにしていました。
夢に出てきた勉強机や、白い何かの見えたベッドには近づきたくなかったのです。
「ゆり?」姉でした。足の力が抜けました。ドアに向かって走り、内カギを開けようとしましたが、
鍵が動きませんでした。当惑している私の視界に、またもや白い丸い何かをとらえてしましました。
視界の右端、私の顔の高さと同じ場所で。白いモノの中に、黒いパーツが見えました。夢で見た顔と判断せざるを得ませんでした。
白い顔、知っているわけがない。人じゃなくて何かだと分かった時、急に泣き出したくなりました。
姉は「そうかな」と言って部屋を出ようというそぶりを見せましたが、突如その場にとどまり、そのまましばらく立ち尽くしていました。
「お…」本当は「おねえちゃん」と言いたかったんですが、言葉にならなかったのを覚えています。
見てはいけない、見てはいけない…鍵に意識を集中して何度もガチャガチャと
動かしていましたが、びくともしません。恐怖が勝り、思い切り目をつむりました。
その時、落ち着いてゆっくり外せという言葉(詳細は覚えてません)が聞こえ、ゆっくりとカギをスライドさせたところ、カギは開きました。
安堵し、ドアを開けようと目を開いたその時、視界の中央右側。
視界にとらえるどころではなく、例の顔が私を覗きこんでいました。完全に目があいました。
ほぼ同時に、ドアを開けてくれた姉に視線を向けた直後には、もうその顔は消えていました。
姉に抱き付くようにすがった私ですが、姉も同様に体中を汗で濡らしていました。
「何があったの?」と聞かれましたが、私は泣いていました。
とりあえず、姉と一緒に着替えをしました。リビングに移動し、
怖いからと言って深夜番組を付けながら先ほどのことを話しました。
私は不思議に思ったものの、特に言葉を掛けませんでしたが、姉はようやく
0143名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 08:24:29.47ID:dROsVmbF
姉は姉で、起きた時にはもう汗がひどかったそうです。夢を見たかという話ですが、私が出てきたくらいで
覚えてないそうです。起きた瞬間に耳鳴りがして、管楽器のような音がその中でずっと聞こえていたみたいです。
小学生くらいが持っていそうな手帳、シールを貼ってデコレーションしてある。とても上手とは言えないけれど。
ほこりまみれになっています。近づいてみると、「2−3 ●●(苗字)えみ」と名前が書いてありました。
知らない人の手帳です。姉が、その手帳をもう一度拾い上げ「少し待ってて」と言い、部屋を後にしました。
自分の部屋なのに取り残されるという感覚はあまりいいものではありません。何かがまだ浮遊している気がして…。
しばらくして、姉が母を連れて帰ってきました。
母は、事情を聞いたのか、神妙な顔で「ゆり、あのね…」と、私にもう一人の姉の存在を教えてくれました。
姉と私の間にもう一人、7歳でその短い命が絶たれた女の子が私のもう一人の姉です。
なぜ、私がこのことを知らずにいたのかという話はあまりこの場で話すのもはばかられるのですが、
腹違いだったそうです。詳細はあまり書かないでおきます。私は何も知らず、ただただのうのうと
暮らしてきました。きっと、家族が余計な心配をさせないように配慮したのでしょうけど
私には悔しくてたまりませんでした。家族の距離が、大好きな姉との距離が少し遠くなったような気がしました。
交通事故で無くなったそうです。形見は全て燃やそうとしたらしく、それでもまだ手帳(日記帳)は忘れられたまま
今日まで私のベッドの下にあったのです。なんでそんな大事なものが私のベッドの下に?という疑問は誰にもわかりません、
「縁」という事にしておこうと思います。寝る前に私の部屋で察知したなにかというものはわからずとも、
この状況ではきっと私の身に何かあると思ったのだそうです。
姉「何かいるよね。なんだろうね。何が原因なんだろうね。」
とじっと一点を見つめるような真剣な表情で考え込んでいる姉でした。私はというと、
何が何だか分からずしどろもどろしていた記憶があります。ここでようやく時計を見たのですが、
深夜3時でした。寝るに寝れないので、私はリビングにあるTVゲームを取り出して気を紛らわせる事にしました。
視界の片隅で白いモノが映り込まないかどうかずっと不安でしたが、とにかく集中してプレーをしました。
(たしか、ぷよぷよフィーバー)
夢に出てきた手帳は、これだったのかな?とも考えましたが、
あまり合点のいかないとこが多かったです。あの白い顔が私を恨んでいるのか、好意を抱いているのかも分かりません。
姉は、その手帳の中身を読んでいました。姉「私より霊感のあるのはえみだったんだ。」
とつぶやいて、あるページを私に開いて渡しました。今手元に持っていますのでそのまま書き写します。
『「白いくも」白いくもはおへやに入って来れるのですごいとおどろきます。
私(もともと何か書いてあって
消された後?)のくもはペットかな?でも、犬によくほえられます。かなしいときはちょっとこわい、うれしいときはくものままです。
わたしがねるとき見てきます、いちばんこわい、つれてくのか?な
いまからおねえちゃんと遊び(「遊」という字が間違っている)に行こうとおもいます。』
その下に、明らかに大人の字で『震える』と書かれていました。
姉は、最初ゲームに付き合ってくれましたが途中からソファで考え事をしているようでした。
気づけば5時になり、外も薄明るくなっていました。振り向くと姉は座ったまま寝ていました。
寝ている顔は妹の私が言うのもなんですがとてもかわいらしかったです。その顔に安心して、私も姉と寄り添うように寝ました。
昨日私の見たものは姉の、えみの顔ではないのでしょうか?
えみにも私と同じものが見えていたのでしょうか。そして、「震える」と書かれた文字が何を意味しているのか。
正直、私はその時非常に混乱してしまい家を飛び出してしまいました。
しばらく考えました。なんで昨日なのだろうか、昨日がえみの命日であったとか、
手帳が現れたのが昨日だったのかとか。そもそもあの顔は誰なのかという解決しようもなさそうな内容ばかりです。
漫画喫茶に生まれて初めて入ったのもこの時でした。インターネットでオカルト系のページを覗いても類似するものはありませんでした。
夕方まで仮眠をとって、家に帰りました。姉は、大学でゼミがあるということで少し遅くなると母から聞きました。
母は、以外とケロッとした態度でしたが無理をしているのでしょう。
このまま自分の部屋に戻りたくなかった私は、入室宣言をしないまま姉の部屋に居座ることにしました。
0145名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 09:10:37.47ID:ZODCDusH
深夜、今度は何の予兆もなく目が覚めました。
目の前には暗闇が広がっており、薄ぼんやりと家具のシルエットが浮かんでいます。
姉は、隣で規則的な呼吸の中安眠しているようでした。「い」という声が聞こえました。
その瞬間に金縛りが起きました、今まで体験したことの無い状況です。
よく精神的なストレスが要因とされていますが、当時の私には霊の仕業と考えていました。
金縛り経験者の皆さんは、目だけ何とか動かせるといっています。私の場合は瞬きすらできませんでした。
意識か無意識か、それとも別の力が働いたのかわかりませんが足元へ視線が動いていました。ナニカがいました。
私の足元の先には壁があります。
しかし、例のナニカがベッドと壁が密着した、あるはずもない空間から顔をのぞかせています。
目を見開いてあの時と同様の顔をしています。少し首をかしげた角度で非常にゆっくりと近づいてきました。
白さも際立ちますが、青さも見て取れました。怖くて、金縛りが解けているのか解けていないのか分からない。
体に力が入りませんでした。心の底で叫びたいですが喉が全く動きません。
昨日のナニカと違うところは、顔のみだけでなく痩せた、
そして長細い肢体も見えることです。例えるなら「もののけ姫」で
私は、少しずつ右手の感覚が戻る気がしていました。正直、その時は恐怖しか感じなかったので何をしようとか、
機転のようなものは利きませんでした。その時起こったことを書いているだけです。
右手は、すこしグーの形を作れるようになりました。同時にのどが少し和らいだ気がしました。
「うっ」と声が出てきました。そして息を整えて「おねえちゃん」と言いました。
私がその言葉を言い終わる前に、姉は顔を離して上半身を少し上げたままの状態で前を向きました。視界が開けたその時には、ナニカは消えていました。
もう嫌だ、もう嫌だと目をぎゅっとつむっていますと、今度は「はっ」と声が聞こえました。
「ゆり?ゆり?起きてる?」と、姉の声がしました。目を閉じたまま私は「うん」と返事をしました。
電気付けるね、と声が聞こえたとき瞼の向こうからまぶしさを感じました。
少しずつ目を開けると、いつもの姉の部屋がありました。姉は、青ざめた表情でこちらを心配そうに見ています。
姉「ゆり、何か見た?」私「…感情が無かった」姉はきつく私を抱きしめました。「大丈夫だから」と言ってくれました。
自身が奇怪な状況にあったということを自覚しての言葉だったと思います。
私たちはこのあともう一度リビングでテレビ番組を見ながら夜を明かしました。
冒頭のシーン、たたり神がアシタカを追いかけてくるような形。手足が異常に伸びて、胴体と顔はベッドスレスレを這う様な格好です。
物言わぬナニカはちょうど膝のあたりで止まりました。
ナニカが動きを止めた時、隣で少し動きを感じました。
姉です。姉は上半身を少し上げたかと思うと、体を私の方へひねり、急に顔を近づけてきました。
今回の件で、母には引越しの請願をしました。
しかし、簡単にはいきません。女手一つでこの家を切り盛りしているためです。
離婚した父の慰謝料には少し余裕があるということですが、この先のことを考えると確かに現実的ではありません。
お互いの意見にバランスを足した結果、少しの期間母方の実家に泊めてもらうという事で決着がつきました。姉は、あの時少し表情に影が見え始めました。
日曜の昼、まだ二人はリビングでテレビを見ていました。私は放心状態です。
姉は
すこしためらいがちに私を見ながら「今から、お墓参りに行こう」と誘ってきました。
姉の言い分は、とにかく両家・腹違いの母方・えみの墓すべて行って来ようとのことです。
墓をきれいにして線香をあげて、一度塩で自分たちを清めてからまた次の墓にとのことです。
私はすぐさま賛成しました。母にも話しを持ちかけましたが全く乗り気ではありませんでした。
なんとか家から引きずり出し、夕方までに両家の墓参りを済ませることができました。
これで何が変わるのかという所ではありますが、その日の夜はリビングに布団を持っていき、二人で寝ました。何も起きませんでした。
そのまま、一週間義務教育を果たしたところで特別奇怪な事象は顕現せず、なんとか普通の生活をしました。週末には母方の実家に移動しました。
1か月程滞在させていただき、もう一度家に戻りました。大掃除をした後、塩で全部の部屋を清めました。
それ以来もうあのナニカは出てきません。平穏な日々を過ごしています。しかし、姉の方には時折現れるようです。
朝、リビングで寝ている姉の寝顔は少しやつれたかな?と思わせるものでした。
0146名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 09:19:18.97ID:hQUlW/7i
そんなある夏の昼過ぎ、気の合う友達5人と談笑していると心霊スポットに行こうという話になりました。
友達をA子、B、C、D、E子とします。
A子は、小さくておっとりしている優しい子で、見えるらしいと噂されていました。
いざトンネルに入る前から雰囲気が既にとてつもなくヤバイ!本当に怖い!入りたくない!!
心霊スポット巡りで慣れているはずのB・Cも流石に入るのを躊躇しているようでした。じっとしていても、
しょうがないので意を決して3人でトンネル内へトンネル内は懐中電灯を点けても視界3mくらいで先が全く見えない。
B「ヤバくない?マジ怖いわココ」僕「・・・本気でヤバかったら引き上げよう」Cはほとんど喋れないくらいビビっていました。
トンネル内は落書きだったり、ゴミがありましたが、劣化はあまり見えず綺麗なトンネルでした
トンネル内も霧みたいなモヤが足元を覆っていました。
Cはひたすら「帰ろう帰ろう」と呟いていました。僕とBは怖さを吹き飛ばすために談笑し
その後をCが付いて来ている形で進みました。
3つの懐中電灯でも本当に暗いうえに反響が激しく、足音すらかなり大きく反響し恐怖を煽ります。
Bは今でいうオラオラ系?やんちゃなタイプ。CはBの腰巾着で実はビビリ。
Dはイケメン文武両道。E子はモデルみたいで無口。僕は超絶ビビリ。勿論みんな0感
当時はスマホがありませんでしたから、ガラケーと懐中電灯・お菓子・夕飯を持ち
夕方に出発しました、場所は加茂郡の国道418号線の通行禁止区域です。
行けば誰でも分かると思います。
禁止区域入り口に着いた時には日が落ちていましたが、暗いというほどではありませんでした。
通行禁止の看板が出ていますが、かまわず前進。
このトンネルが最凶と言われるのは心霊以外の所以があります。
トンネルまでの道がヤバイ・・・・
車一台がギリギリなうえにガードレールもなく下は断崖絶壁・・・・
運が悪いと土砂崩れや車ほどの落石で通れない事も多々あります。
もし、行こうと思う方は本当に気を付けて自己責任でお願いします。本気で死ねます。
B、C、Dは多くの心霊スポットに行ったことがあり、ノリノリでしたが
僕と女子は正直、全く乗り気ではありませんでしたが仕方なく同行することに。
Dがハイエースに乗っていたのでDが車を出し、県内最凶と言われている「二股トンネル」通称「朝鮮トンネル」に行くことに。
トンネルに行ったことあるメンバーが居なかったので、かなり慎重に進み到着した頃には夜になっていました。
トンネルに近づくと辺りはかなり暗く木も生い茂っていたので、遠目ではトンネルが確認できないくらい
そして何故が霧のようなモヤモヤがトンネル付近に漂っていました。
トンネル前のスペースに車を停め、夜が深くなるまで車の中で夕ご飯を食べ談笑し時間を潰し
21時くらいなったのでトンネルへ出発!!
A子、E子は怖くなったり気分が悪いと車に残ると言い出したので、女子は車に残り安全のために男子が
一人残る案が出たので僕が残ろうとしましたが結局、イケメン下心0のDが残る事になりました・・・
車から降りるとA子が僕にお守りを渡してきました
A子「本当に危なそうだから、これ持って行って」お前に渡されるとリアルに怖くなるからやめてよ・・・・
獣道を少し進むと、本当に手掘り?岩で枠組みを作ったようなトンネルがありました。防空壕みたいな感じ。
高さがあまりなく屈みながらトンネル内へ。ここが二股トンネルと言われる所以で実際は先ほど抜けてきたトンネル
から繋がっていたのですが、トンネルを改装した際に手掘りのトンネルへの入り口を潰しコンクリートで埋めてしまったそうです。
一説にはこの手掘りのトンネルこそが、本当の朝鮮トンネルという話もあります。
手掘りトンネル内は月や星の光もあり、先ほどのトンネルよりは明るかったのですが根本的に何かが違う・・・
今にも崩落しそうな感じもありましたが、それ以前に空気が冷たく臭い、体にまとわりつく感じ。
総毛立つ感じで震えました、懐中電灯が震えて真っ直ぐ照らせない・・・
中には残留物が多くありましたが、押しのけて更に奥へ。
幸い虫はカマドウマくらいで意外とスイスイ進めましたが、進み続けると天井が崩れ進めなくなってしまっていたので
Uターンしようと思ったのですが・・・
お守りをポケットに入れトンネルへ・・・検索していただければわかると思うので詳しい説明は割愛させていただきますが
簡単に言うと、朝鮮人を強制労働させトンネルを掘らせ過労・事故死したらトンネル内に埋め
0147名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 09:29:38.32ID:pGgTfxVL
思い通りに動けない!お酒を飲みすぎて酩酊状態になった様に視界が安定しないうえに体が重く怠い
Bを見ると僕と同じ様で目が泳いでいて、ふらふらしていました。
何とかUターンし両手をつき四つん這いで必死に外に出るとCは外に立っていました、お前入らなかったのかい!!
僕に続いてBが這い出てきて、その場でゲーゲー吐き出しました。
道路までフラフラしながら歩き、座り込んで落ち着くまで休憩しました。
B「なんか苦しくなかった?体も重くなったし」僕「うん。普通の場所じゃなかったよね」
帰りのトンネルもやっぱり怖いけど、通らなきゃ帰れない。
とにかく前を照らし早歩きで進みました、行きとは違い談笑なんてできる余裕なんて全くない。
すると突然「パァン!パァン!パァン!パァン!」すごい足跡が反響してきます!
その姿を見て、僕もBも唖然としました。前から走って来たのはCでした・振り向くと後ろにいたはずのCがいない
意味が分からない!さっきまで後ろにいたCが前から!?しかも不自然にニコニコしています。
服装も体格も顔もCですが、Cじゃない!!この世のものじゃない!それだけは分かりました。
冷や汗が吹き出しガタガタ震え全身鳥肌が一瞬で立つのがわかります、Bを見ると
Bも目を見開いてガタガタ震えていました。Cはニコニコしていましたが吐き気がするほど気持ち悪い
震えながらCを照らしていると、Cが僕を指してしてきました。
C「それ取って、それ取って」相変わらずニコニコしています。
え?何を取る?え?すると僕を指したまま「それ取って、それ取って」を連呼。
俺の命?
Bが傍に来たことを確認し、お守りを突き出したままCの横を通ります。
お守りの効果か分かりませんがCは一定距離より近づいてこない、怖いけどお守りに賭けるしかない状況。
何とかCの横を通り抜けて背中に出口を背負う、まだ距離があるのでCをお守りで牽制しながら後ろに下がる
Cは相変わらず「それ取って。それ取って」と笑顔で迫ってくる。
絶対、お守りは渡さないし、離さない!お前も近づかせない!どんどん迫ってくるC。
怖くて耐え切れずCに背を向けてダッシュ!Bも僕に続き走り出す後ろを振り返っている余裕はない!
第一怖くて、振り向けない!とにかく外に向かって走る!走る!
何とか外に出て僕とBは、車に乗り込む。間髪入れずA子が「車だして!!」車が急加速で発進する。
トンネルから離れ安心するが、とんでもないことに気が付くCを置いてきてしまった!!
振り返ると3列目のシートE子の横にCがいました。僕「何でお前がいるんだよっ!!」
A子から説明されました。Cは行きのトンネルでBが叫んだ時に、僕たちとは逆の入り口に走って
逃げてていたようで、それから僕とBが戻ってくるまで車の中にいたとのことでした。
それじゃぁ僕たちと一緒にいたCは?お守りを要求してきたCは?
再び寒気がして、とんでもない事態になっていた可能性もあったんじゃないかと恐怖しました。
A子曰く、あのトンネルには色々な悪いものが集まってきている。
色々な人が来ることで負の力が増え、それが原因で辺りから良くないものが集まってきて
あんな状態になったそうです。僕たちが見たCもそういう悪い者たちが、たまたまCの姿を形作っただけ。
A子は霊感はないけど、嫌な雰囲気が見えたり感じるそうです。
僕にお守りを渡したのも、僕の周りに嫌なものが纏わりついているのが見えたので不安になり渡したそうです。
思わず怒鳴ってしまいました。怖くて怖くてしょうがない!泣きそうになりお母さんのことを思い出しました。
お母さん怖いよ!お母さん助けて!震えて固く握った拳を開きポケットのAに渡されたお守りを握りました
とにかく怖い、誰か助けて。
Cの口調が早く強くなり、指した指を突き出してきました。指は僕の下半身を指しているようでした。
お守り?お守りをポケットから出すとCの口調が怒ったように強くなりだしました。
しかし顔はニコニコ。もう怖すぎて頭おかしくなりそう
震えた手でお守りを出すとCが少し後ずさる、え?これが欲しいんじゃないの?
Cにお守りを渡そうと震える手で前にお守りを突き出すとCが後ずさる。一歩前に出るとCがまた後ずさる。
一か八か、Bに説明している余裕はない。
僕「B!早く僕のそばに来て!」B「え!?」僕「いいからぁ!!」
ビビって理解していないBには申し訳けなかったが、自分にも気合を入れるため怒鳴りました。
え?怖い!!Bも僕を見てきます。このまま憑りつかれて殺されるんだ
明らかに誰かが走っている足音の反響音だ!しかし反響しすぎて音の元凶の位置がわからない!
0148名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 16:55:39.31ID:mIwNq0Pj
Aさんの頭の中は「なんじゃこりゃ?」だった。他の仲間たちもそうだっただろうみんなポカンとしていた。
そばに参道も、神様を祀るような何かがあるわけでもなく、ただ木々の間に立っていた。変な空間だった。
みんなが???となっていると、突然ヒロシが鳥居に向かって勢いよく小便を始めた。
集会所には集落の大人たち、仲間たちの親が集まり話し合いが始まった。
Aさんと仲間たちは建物の隅に小さくなって固まっていた。
ヒロシは反対側の隅に布団を敷いて寝かされていたが、くねくねと妙な動きをしたりへらへらと笑っていた。
「てら!てら!」突然集会所の戸が空き、小さい婆さんが入ってきて叫んだ。
どかどかとヒロシのもとへ駆け寄り、様子を見ると大人たちの方へ向き直りもう一度「てらぁ!!」と叫んだ。
Aさんは婆さんが何を言っているのか分からなかったが、大人たちが「寺か!」と言ったところでようやく理解したという。
ヒロシは布団でぐるぐる巻きにされ手押し車に乗せられた
「やま」には何かの神様(?)が居られ、土地の所有者が祀っていたが家が絶えた。
その家が途絶える前に寺に申し送りを受けた。(何代か前の住職が祝詞だか経文みたいなのを受け取った)
荒ぶる神とかではなく、そっとしておくのが一番。ほっといても問題ない。
ただし「やま」の中であまりにもなおこないをすると、祟るというか障る。変なことになる。
そういう時にはちょっと儀式(祝詞とか使って)やって赦してもらう。
僧職とか神職の人が手順を守ってやってくれれば祓える。
数十年前にも同様のことがあり、先代の住職がお祓いしたことがある。(婆さんはこの事を言ってた?)
そんな感じだったらしい。そこから近所の人が酒持ってきたり、魚焼いたりとか準備をし、お祓いが始まった。
ヒロシは本堂の端っこに簀巻きのまま寝転されていて、フンガーとか言ってたけど疲れてるっぽかった。
ヒロシの両親が魚と酒を近くの用水路に流してきて、坊さんが経文を唱えた。それほど長くはなかったらしい。
坊さんがロウソクを持ってヒロシの近くで何かやってたが分からなかったという。
最後にヒロシの顔面に坊さんが湯呑み半分くらいの水をかけて布団の縄を解いた。「おわりました」
年少の遊び仲間は帰宅したが、Aさんたちは「やま」で何があったのかを説明するのに寺に同行させられた。
寺は集落の隅にあり、着いた頃にはあたりは薄暗くなっていた。
出てきた坊さんは思ったより若い人だったそうだ。とても落ち着いていたらしい。
大人たちと何か話していたが、全員が本堂へ通された。
そこで「やま」に関する話が始まった。
みんなが!?!?!?となると、ヒロシはスッキリした顔で「そろそろ行こうや!」と歩き始めた。
もちろんその場で「バチ当たる!」や「馬鹿ヒロシww」などと言われたが、すぐに探検の続きが始まった。
普段から墓場のお供え物を頂戴するくらいのバチ当たり悪ガキだったので「まあヒロシだから」でその場は収まったのだ。
「やま」を歩き回って小腹も空いて帰る途中、ヒロシが「はらへった」とそのへんの葉っぱをちぎって口に入れた。
また変なことしてると笑う仲間たち。ヒロシにやにや。
「おい!やめれや!」「ヒロシ!馬鹿か!何してん!!」
仲間たちの声も聞こえないふうで更に土を掘るヒロシ。Aさんも仲間とヒロシを無理やり抑えたがすごい力だったらしい。
Aさんと仲間の一人が大人たちに異変を伝えるために走った。とにかく森から出て人を探さなければいけなかった。
「やま」から出ると入ったところとかなり離れた場所に出たが、たまたま近くの畑にいたおっさんに声を掛けることができた。
二人は村の集会所に連れて行かれ、そこで事情を説明した。
すぐに村の大人たちが集まってきて何人かの男衆が「やま」に入って行き、二人はヒロシたちの帰りを待った。
色々質問されたが混乱していて泣きながら「友達が変になった」くらいしか伝えられなかった。
どれくらいたったかわからないが
あははははははあはははははは遠くから喧騒と、調子の外れた笑い声が近づいてきた。
外に出て「やま」の方を見ていると、集会所に向かって歩いてくる大人たちと泣いている仲間たち、
そして男衆に担がれて笑いながら手足をばたつかせるヒロシが見えたそうだ。
もう一枚葉っぱを食べて「うまい!」と一声。Aさんも笑った。
地面に生えてる草を引っこ抜いてむしゃむしゃ頬張るヒロシ。「うん!うまい!」しつこかった。
「腹壊すぞー」と誰かが言った。ツッコミに笑う仲間たち。
0149名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/26(木) 21:29:47.83ID:SXUDVr5u
ちなみに、僕には霊感が全く無く、霊体験らしいものは後にも先にもこれだけです
そこは、普段仕事をしているオフィスとは別に、機器がたくさん並んだマシン室という部屋があり、エレベータで移動します
エレベータを降りると、そこには虹彩認証のセキュリティドアがあり、入退室時にはドアの前で
度々怖い話を投稿している者ですが、今回初めて名乗らせていただきました名前の事はさておき、さっそく僕が体験した怖い話を語らせていただきます
今回のお話は、僕が見たゾッとする夢の話です
前回投稿した「怪談朗読初12虫」に似ていますが、それよりも前に見た夢です
夢の中で、僕はトンネルの前に立っています
トンネルと言っても、舗装などされていない洞窟のようなトンネルです
中は真っ暗で、壁も天井もまっ黒でしたなぜか僕は、そのトンネルの反対側へ行こうとしているんです
そして、僕が一歩トンネルに足を踏み込むと、何かが僕の肩にボトッと落ちて来ました
落ちて来た物を見ると、それはなんと手のひらサイズはあろうかという大きな蜘蛛のような虫でした
よく見ると、真っ黒い壁や天井だと思っていた物は、全てその虫で覆われていたのでした
僕は、引き返せばいいのに、そうはせずにトンネルの奥へと進みました虫が苦手な僕は、「わーーーーーーーーーーっ!!!」と叫びながら一目散に走ります
その間も、天井や壁から落ちた大量の虫が僕の体中にまとわり付き、口や耳の中に入って来ます
トンネルの先まで来ると、そこには上へと向かう梯子が伸びていますその梯子に飛びつくと、今度はそのままの勢いで梯子を上っていきます
出口があるであろう上を見上げながら、「わーーーーーーーーーっ!!!」と叫びながら
その間も、壁から無数の虫が落ちてきては、僕の口に入って来ます
もう、そんな事も気にせずに梯子を上って、一番上までたどり着くと、そこで目が覚めました
僕は虫が本っ当に苦手なので、最悪な夢でした機械に目を当てて認証を行ってドアを開けます度々怖い話を投稿している者です
今回は、僕の体験ではなく、僕の周りの人が体験した怖い話をお話します動画が消されないために、固有名詞は伏せておきます
僕は、子供の頃は怖がりでしたが、大人になってから怖い物が好きになりました怪談を読んだり、ホラー映画を見たり、心霊スポットへ行ったり
遊園地に行けば、必ずお化け屋敷に入ります最近では、友達とよくお化け屋敷へ入ります僕とお化け屋敷へ行った友達からよく言われる言葉があります
「お前が冷静だから、こっちも落ち着いていられる」「お化け屋敷よりもお前の方が怖い」の2つです
なぜ、褒められてる時と貶されてる時があるのかというと
それは、僕がお化け屋敷に入ると楽しくなり笑ってしまうからなんです
それ程怖くないお化け屋敷に入った時は、「ふふふ」や「はははははっ」と楽し気に笑うのですが、恐怖度の高いお化け屋敷に入った時はテンションが上がってしまい、
「ひひひひひ」「ひゃはははははっ」と狂ったように笑ってしまいますある日、友達とJポリスのお化け屋敷に入った時のお話です
社会人3年目くらいの頃で、派遣であちこちの現場に行っていた僕が1つの現場を終え、次の現場の面接に行く時の事
電車で現場まで向かい、最後の乗り換えの電車にて、起きていたにもかかわらず降りる駅を乗り過ごした僕がボーっとしていたわけではない
間違えて快速に乗ってしまったわけでもない1つ手前の駅で(次の駅か・・・)と思い、ドアの前へ移動し、開くのを待つ
ドアが開いたので電車から降りるすると、自分が降りるはずの駅を1つ越えた次の駅だったのだ
(あれ?おかしいな・・・初めての場所だから、間違えて乗ったかな?)と反対の電車に乗る
次の停車駅が間違いなく自分の降りる駅である事を確認して乗ったしかし、またも自分が降りるはずの駅を1つ越えた次の駅だった
不気味に思いながらも、歩いて行くとけっこうな距離で迷いそうだったので、仕方なくまた電車に乗り込む
すると、今度は自分の降りる駅にちゃんと降りる事ができた
そこのお化け屋敷は、真っ暗で視界ゼロな部屋の中で椅子に座り、ヘッドホンで怖い音を聞くんですですが、友達のヘッドホンは壊れていて、片方からは音が聞こえていなかったらしいんです
僕が座っている方のヘッドホンが友達には、片方からはお化け屋敷の怖い音が、もう片方からは僕の狂ったような笑い声が聞こえていたそうです
以前、僕が夜勤中に一通りの作業を終え退室しようとした際に、誰もいないのにセキュリティドアが勝手に開いたんです
呆然とドアが開閉するのを見ていると、ドアの向こうのエレベータのドアが開きましたが、誰も降りて来ません
まるで、見えない何者かがセキュリティドアを開け、エレベータを呼んだようでした
0150名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/26(木) 23:13:51.81ID:SBfaVwIa
ダウンタウンDX見てて、ガンバレルーヤのまひろの幼少期がささももにそっくりだった
将来はあんな感じになるのかな
なぜかまひろの顔が案外好きだったのはこれが理由だったのか
0151名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 04:01:08.08ID:RiMd5LYe
本当に私には零感と言う言葉が相応しいくらいお化けなんて見なかったし、感じなかった。
小学校に入り、中学生になり、高校からの就職、とまぁ、ありがちな感じで大人になっていきました。
社会人生活にも慣れてきて生活に余裕が生まれてきた頃、今までにない感覚を覚えました。
部屋に…何かいる…見えないけど何かいる
そう感じたのは多分数秒の事だったと思います。その数秒が翌日には数十秒、数分…そして一ヶ月経つ頃には外でも感じるように…
さすがにこれは仕事がハード過ぎて疲労のせいだと思い込みたい、しかし初めての感覚で怖すぎる…
社会人になり実家を飛び出してから疎遠だった両親と姉に相談しました。
始めは半信半疑の両親+姉。姉なんかは「アンタ自分に能力ないから大人になって開花しましたー凄いでしょ私!ってやりたいだけじゃないのw?」とまで言われました。
わんわん泣いて訴えたらやっと分かってもらえました。
この感覚は何なのか?どうしたらいいのか?を率直にぶつけました。
しかし返答は私が期待出来るような内容ではありませんでした。
母&姉「霊が見えるとか感じるなんて生まれつきだから深く考えた事ないし。アドバイスなんて出来ない。」でした。
あてにならないと渋々自宅に戻り、毎日恐怖と戦いながら数ヶ月過ごしたある日、珍しく母から電話。
母「アンタその後、どう?感覚が鋭くなってきてて参ってるならさー、遠い親戚にそうゆうの
見れる人紹介してくれるって話あったんだけど、行ってみる?」
この頃の私はスカウターがあれば火を見るよりも明らかな位母や姉よりも感覚が研ぎ澄まされていました。
親戚に先生宅まで案内してもらっている道中、なにやら光って見えるお家が一軒視界に飛び込んできました。
そして私は親戚に「あそこのお家じゃないですか?凄く光っててキレイ。」と言うと家族親戚唖然。
こりゃ本当に能力が開花していて、しかも母や姉の上をいっていると親戚。軽く母がムスっとしてたのが謎ですが…
さて、そんな状態の私だったので能力者の先生を一目見て、なんと言うか、物凄く胡散臭い人だと思いました。
実際にお祓い(低俗霊が寄り付かなくなるお祓い?)して頂いている時も先生はお経なような、
能や歌舞伎のような話し方をされながら日本酒をグビグビ飲んでいて「あー…これは効果ないだろうなぁ…」ってお祓いに疎い私でも無能力者だろうと思いました。
お祓いを終え、最近頻繁に撮れた心霊写真を全て渡し、お焚き上げをお願いして帰路に着きました。まさかの日帰りでした
それからは感覚が鈍って平和な毎日を送れて…いるはずもなく、日に日に感覚が強くなってくのを感じてました。
まさかの助け舟。同じ能力に目覚めたであろう私にやっと愛情を掛けてくれたって喜びと驚きと同時に、もっと早く助けてよwって思いで複雑でしたが二つ返事で見てもらう事に。
私の住んでいる地域からは高速で車飛ばして12時間掛かる親戚の家にお金が勿体ないからとの事で、交代しながら高速飛ばしていきました…違う意味で死ぬかと思いました
私は一度も会った事のない親戚だったので不安でしたが、迎えてくれた親戚の顔が身内にソックリですぐ打ち解けました。
ちなみに親戚の住んでいる土地は某怖い話で○○地区と書かれたあの土地だと思います。
夜まで親戚の家で休ませてもらい、能力者の先生と呼ばれる方のお家へ。
開口一番「おーおー、大変だったね、安心しなさい」と優しく声を掛けて下さいました。
私の家族構成を簡単に、父、母、姉 、私の4人家族。むかーしむかし、私は産まれた。しかし産まれた時に仮死状態でした。
特に障害等なく、至って健康体でしたが、これが後々色々影響してくる事になります。
物心付いた時から私の家庭では他所ではまず聞かない言わない事が当たり前でした。
母親は「あ…あそこに何かいる…」とか、車を運転中には「危ない!!…あれ?今子供が飛び出してきたのになぁ…」とか。
姉は「なんか聞こえる、ボソボソ私の横で喋ってる…」とか「昨日寝てたらお婆さんに馬乗りになられて、どこからか赤ん坊の泣き声もして金縛りで寝不足〜」とか。
父と私には一切そうゆう事が分かりません。だから常に私は見えない存在に怯え、かたや父はと言うとお化けが見える母や姉を特別な存在と信じ、崇拝しているようでした。
ここから少し暗い話になってしまいますが、この時点で特別ではない私はあからさまに母や姉とは差が出てきました。
父が酒に酔って暴力を振るい、母はネグレクトになっていき、姉は自己愛の塊になっていきました。
なんで自分だけいじめられるのかな?なんて子供ながらに考えてた時、ふと見上げた天井付近に神棚があるのに気付きました。
0152名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 04:11:02.24ID:VK9gfcHV
小学校のころは、学校に通うのに車の交通量の多い道を歩かなくてはならないこともあり、
学校や保護者はいつも口を酸っぱくして「車に気を付けるように」と言っていた。
実際、その道路は交通事故が多く発生していたらしく、車同士の接触事故はしょっちゅうで、
数年に一度は事故で人が命を落とすこともあったようだ。
登校途中で道端に花やタバコ、お菓子が供えられているのを何度か目撃したことがある。
私が小学校高学年、たぶん5年生くらいの時だったと記憶している。いつものように学校に通っていと、
件の道路の脇に花束が置かれているのを目にして、そういえば昨日ここで夜、事故があったんだよなと思い出した。
その時は特に気に留めることもなく学校に行き、帰りも同じ道を一人で通って帰っていた。
そのとき、ふと変な事に気がついた。事故現場の、花が添えられている場所のすぐそばに、
なにか薄い透明感のある灰色のような、平べったいものが地面に落ちていたのだ。
といっても、日差しの中でそれははっきりとは目にできず、集中しなければ気づかないような不思議な存在だった。
そんなものが歩行者道路のやや真ん中寄りの場所に落ちている。
その秋山が突然話しかけてきたことに多少驚きつつも、私は聞き返した。「お前、これが何か知ってんの?」
すると秋山は「この変な物体は昨日の事故で亡くなった人の魂のかけらだよ」
と、私にとってはぶっ飛んだ内容の返事を寄こしてきた。幽霊だのオカルトだのといった
話題はもちろん私も好きだったが、目の前にある「それ」と秋山の話とが今一つ結びつかず、
さらに、自分がそれまでに耳にしてきた怪談話に登場する幽霊と似ても似つかぬ物体であることも加わって、
私は「こいつ、俺をだまそうとしてるな」と心の中でつぶやいた。そこで「適当なこと言ってんじゃねえよ。
魂がバラバラになってかけらだけ残るなんてありえないだろう」
と突っかかるようにして言うと、秋山はこう教えてくれた。
「魂って、死んだあと二つに分かれるんだよ。そのまま天に昇っていく部分と、死んだ場所に残る部分と。
ふつう、地面に残る魂もやがて消えていくんだけど、強い苦しみとか悲しみ、恨みを持った魂は、
消えずのそうやって同じ場所に残り続けるんだ。それがよくテレビとかで言っている地縛霊だよ。」
そういうと、秋山は私の方にぐいっと顔を近づけてきて、
「でも、この魂はそんなに強い思いを抱いて死んだわけじゃなさそうだから、今はまだ小さいままなんだ。
でも、これを大きくする方法があるのを知ってる?」そんなことを聞いてきた。
はっきりいって、そんな方法知りたくなかったし、
これ以上秋山と話をするのも怖くなってきた。普段からそんなにかかわりがないとはいえ、
その時の秋山の雰囲気に何か空寒いものを感じたからだ。でも、ここでこいつにそんな弱気なところを
見せるのはプライドが許さなかったので、本意に反しておれは尋ねた。「どうやったら地縛霊になるんだよ」
すると秋山はまるで怖がる私の内心を見透かしたように口の端で笑みを作りながら教えてくれた。
秋山の言葉を聞いて、私はそれ以上彼と話をしているのが嫌になった。小学生なのに何でそんなことを
知ってるんだという気持ちもあったし、それ以上に、秋山が例の地縛霊のタネとやらが大きくなることを
願っているかのような口調だったことに、恐怖を感じたからだ。
「そ、そうか。じゃあ、おれもむしゃくしゃしているときはここを通らないようにしないとな。
お前も、変なことばっか気にしたら、良くないんじゃないのか。早く帰れよ」
そう言い残して、私はそこを足早に去っていった。
なんだか後味の悪い、いやな感じがずっと心の中に残ったままだった。
それから、私はますます秋山とは疎遠になり、例の場所も使わず、遠回りして学校に通うようになった。
やがて、私は中学校に入り、部活に塾にと忙しい生活を送っていた。そんな折、
私は秋山が最近学校に来ていないという話を耳にした。どうやら、中学校に入り、二年生になってから、
彼はイジメを受けるようになり、それが原因で不登校になったとのことらしい。私はその頃には事故現場で秋山と会ったことや
不気味な話を聞かされたことなどだいぶ忘れかけていたので、話を聞いてもふーんとしか思わなかった。
しかし、秋山が学校に来なくなって数カ月たった頃、偶然私は彼と再会を果たすことになる。
その日、塾が終わってから友だちとしゃべっていて、帰りが遅くなってしまった。
そこで、普段はあまり通らない事故現場の道を通って帰ることにしたのだが、その帰り道でのこと。
0155名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 09:40:49.34ID:NOp//mhk
その夢は…なんていうか結構不思議な夢でな場所は自分の部屋でベッドにもぐりこんで寝てるんだよ
電気は消した状態でさ、寝ながらスマホ片手に何か操作してたんだと思う
んで、ふと時間が気になって一旦時間をチラッと確認したんだけど
そのときの時間は深夜の2時ちょっとの時間で表示されてたわけね
そう、なんでそのときにそんなこと思ったのかは分からないけど、ほんと気まぐれだったんだろうね
「赤ちゃん…」って呟いた瞬間、ぞくっとしてやばい!って思ったのよ
そのやばいと思った瞬間にはもう遅かったのね「あぁー…」
って赤ちゃんの泣く声が聞こえたのよ
うちには赤ちゃんなんていない、母はもう50代だし、兄弟(男3人)にも結婚した奴もいない
体の中に入った何かが、腹を膨らませた…ってか押し広げた感じかな
感覚的には腹8分目まで飯食ったときの感覚に近い
入りきられてしまったおれ自身、そこで目が覚めたんだよ
ベッドの上で布団被って寝てた状態でぱっと夢から覚める感じに
んで、さっきの夢は何だったんだって思いながら棚に置いてある時計を体ひねって確認したんだよ
そのとき見たのは朝の10時ごろ…だったと思う
なにせ部屋には窓が一つあって、そこから日差しが刺してたもんだから
うわぁ…変な夢見たなって思いながら体起こして、ベッドから降りて立ち上がったのよ
なのに鮮明に聞こえたその赤ちゃんの声は本当に怖かった
怖くて叫びたかったんだろうね、思いっきり口を開けたんだよ
でもその時の声を出そうとした口パクが良くなかった
口の中に何かが入り込む感覚がしたんだよ、ずるりって
不味いと思いながら何かが入り込まないように何も無い場所…まぁ口の前を掴んだんだよ
その立ち上がったタイミングで…また目が覚めたのよ、ベッドの上で布団被って…
もうわけが分からなくてさ、混乱して…時計を確認すれば今度は夜の9時ってさしてんの
もうその時点で頭があんまり回ってなくてさ、多分考えないようにして真っ暗な部屋の電気つけて起きたのさ
今度は目が覚めるわけでもなくて、ちゃんと明かりもついて、窓の外も真っ暗闇なのは変わらないから、現実なんだなって実感したわけ
その日、祖母と兄の三人で近所の人形屋に行きました。
初めのうちは、色々な人形を見たりしていたのですが、兄が「何かキモい人形がある。」と言うので行ってみると…

…髪はボサボサで顔は酷く汚れ、着物もボロボロのお世辞にも「これください」とは
言えない様な日本人形があったんです。

2人で呆然としていると、その店のおばさんが
「これはね、おばちゃんが中学生位の時に親戚の人から譲り受けた物なの。もう60年
位経ったから、そりゃ汚れるよ。」
と、言いました。
にしても、これはおかしい…と思った次の瞬間。突如兄が叫び声をあげたんです。
びっくりして、聞いてみると「目が…目が動いた…」って…
それを聞いて内心怖くなりましたが、よく見ていたら、「何も触ってないにも関わらず」
首が有り得ない程に傾いて…
突然過ぎて戸惑っていたら、おばさんが来て、
「これじゃ売り物にならないから、掃除するわね。」
と言って、持っていこうとしました。止めようか、さっきの出来事を話そうか…
そう思った時。
腹に何かが入った感覚も残ってて(夢であって欲しかった)
寝直す気分にもなれずに、結局朝になるまでおきてたのよ(次の日休みだったし)
んで、朝になって母親にその不思議な夢についてちょろっと話してみたんだよね
母は赤ちゃんって言葉に反応して「ふーん…そっ」ってそっぽ向いちゃったのね
俺としてはまぁ夢の中で夢を見るって言う体験ですら不思議
0156名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 09:41:11.05ID:KochZ6uE
結局その日を最後にヒロシは村に戻らず、家族も病院のある街へと越していった。
「うん、良い返事。答えがNoなら、そのまま寝かせて朝まで様子を見る。
 「どうやら本当にただ事じゃなさそうね。鏃の破片を抜いた後、短剣は鞘に収まった?」
「はい。ただあの子が意識を失ったままなので、急いで連れ出したんです。」
「連れ出した、って。何処から?釣りをする港からってこと?」
「あ、それを最初に説明するべきでした。多分、あの幻の川での釣りと同じです。
彼女は特別な領域の中にいて、其処に踏み込んでいたのは僕の方でした。」
「あの子は幽霊じゃなく、神隠しにあった人間だったのね。
それなら榊さんが見つけた資料が行方不明者の...R君、あの子他に何か言ってなかった?
なぜ自分が此処にいるのか、なぜ頭に矢を受けたのか、そんなこと。何でも良いから。」
「矢の事は分かりません。でも『何のために釣りをするのか』と聞いたら、
『待ってる』って言ってました。」
「何を待ってるって聞いたら、傷が痛んで出血が酷くなるのね?」 「はい、そうです。」
「R君、落ち着いて良く聞いて。あとで簡単な術も教えるからメモの用意もしてね。
彼女の傷口が完全に塞がったのを確認したらその術を使う。それで彼女は多分目覚める。
目覚めたらもう一度話を聞いて。忘れていた記憶が戻ったかどうか。此処までは良い?」
「はい、メモの用意も出来ました。」
答えがYesなら...」 「はい、答えがYesなら?」
「話の途中で何が起きても慌てないで。絶対に悪い事は起きないから。
でも、ただ事じゃないと思ったら眼を伏せて、絶対に見ては駄目。絶対に。」
「見てはいけないって、一体何故ですか?」
「調べてみないとハッキリしないし、具体的に何が起こるかは言えないけど、
『人間が見てはいけないこと』が起こる可能性があるの。
だからお願い。私の言うとおりにして。ね、絶対に、見ては駄目よ。」
Sさんの声は微かに震えていた。もともと、俺がSさんを信じるのに細かい説明など要らない。
それにあの子がただの人間ではないことは俺が一番良く知っている。
『人間が見てはいけないこと』が起こるとすれば、俺が感じた通りだということだろう。
「分かりました。ただ事でないと思ったら眼を閉じて絶対に見ません。約束します。」
受話器の向こうでSさんが小さく息を吐いた。
「じゃあ、術を教える。メモを取って。」 「はい、お願いします。」
俺は説明を聞きながらメモを取った。特別な代も要らないシンプルな術、これなら俺にも使える。
「もうLと翠がお風呂から出るし、私もこの件を調べてみる。だから電話、一旦切るわよ。」
「はい、ありがとう御座いました。」
Aさんが小学校を卒業する頃から周りの山々、集落と土地開発が始まった。中学卒業でAさんは他県に移った。
山は切り崩され、数年後にAさんの住んでいた集落は近隣の街と合併、大きな街の一部になった。

それから年月が過ぎ、就職、転職、結婚…
たまたま仕事の関係で10年以上ぶりに「やま」の近くを通ることになった。
「街に入った時ちょっと思い出してさ、ヒロシ。まだこの街にいんのかな、てね。なんか暗くなった。
 そんでいろいろ考えてるうちに、あー、「やま」がそろそろ見えてくるかなーとか、嫌だよね。
『約束(下)』

 それから十数分後、少女は俺の部屋の布団に横たわっていた。
何とかあの領域が消滅する前に脱出出来たようだが、やはり少女の意識が戻らない。
鏃の破片を抜いたのがまずかったのか。しかし少女は。
その時、ケイタイが鳴った。
「何だか胸騒ぎがして電話したの。今、Lは翠とお風呂に入ってるから。
今日榊さんから電話があって、それらしい行方不明者の資料が見つかったって...
あなた、一体どうしたの?あの子に、何か変わったことがあったのね?」
「誤解されることはないと思いますが、彼女は今、僕の部屋で寝てます。」
数秒間の沈黙。
「...寝てる、あなたの部屋で。一体どういうこと?」
「あの子の頭に鏃の破片が食い込んでいました。出血はその傷からで、
思い出そうとするとひどく出血するから抜いてほしいと言われました。それで短剣を。」
受話器の向こうでSさんが息を呑む気配。 「本当に、あの短剣を、抜いたの?」
「はい。鏃に彼女が素手で触ると火傷するんです。火傷がすぐに治るのも見ましたが、
0157名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 09:46:34.65ID:KochZ6uE
>>153
それ無断使用だから
このスレお芋や把握してるから知らないよ
リンクはお芋やでも、勝手に画像使用してるのは変わらないからね

時間を夏に戻す。
彼が家に引きこもっている間、クラスは『蛙の呪い』の噂でもちきりだった。
蛙の幽霊がOに取り憑いただの、爬虫類の呪いは比較的強力だの。
中には、イボガエルに触れるとイボが移る、といった古くからの迷信も含まれていた。
いくらなんでもOがかわいそうだ、という意見もあった。
確かに、自業自得だとは思う。ただしそれを言うなら、私だってこれまでの人生、蛙を殺したことくらいある。
こういう言い方は、人間至上主義と呼ばれるのかもしれないが、
たった一匹の蛙を殺しただけで、果たしてあれだけの症状が出るものなのだろうか。
同情はしていなかったが、不思議ではあった。それに、他にもいくつか気になることがある。
飲み口より大きな蛙をペットボトルの中に入れる方法。ボトルの表面に書かれていたOの苗字。
そうして一番は、そのペットボトルが何本も並んでいたという、海沿いの家についてだ。
当時、私はオカルトというものに目覚め始めていた。そうでなくとも、不思議や謎に一番関心のある年頃だ。
それに、一度気になると動かずにはいられない。自分で言うのもなんだが、私はそういう困った性格の持ち主だった。
そうして我慢しきれなくなった私はその夏、Oが言っていた海沿いの家に向かうことに決めた。
但し、単独ではさすがに心細いので、友人を一人誘ってだ。
問題は次の日からだった。
Oが学校に来なくなった。
最初は誰もが、ただの風邪か、もしくはサボりだろうと思って何も気にしていなかった。
ところがそれが三日四日と続き、ようやくクラス内にも『どうしたのだろう』という雰囲気が生まれていた。
Oの親は当初、単なる体調不良だと学校に伝えていた。
しかし、一週間ほど過ぎたところで、隠しきれないと思ったのか、学校側にも真実を伝えた。
両親が言うには、どうやらOは自分の部屋から出てこなくなったらしい。
自分の部屋に鍵をかけ引きこもり、母親が食事を運んでくる時だけ、僅かにドアを開けるだけだという。
理由は分からない。
担任の先生や、仲の良い友人が家を訪ねたそうだが、Oはドアを開けず、「開けるな」「見るな」と叫び追い返した。
突然引きこもりだしたOに、両親も困惑していたそうだ。
幾日かかけて、母親はドア越しに、ようやくその理由を聞き出した。
「……体中に、イボが出来てる」とOは語った。
顔にも手にも足にも。水泡のようなイボが皮膚をまんべんなく埋め尽くしているのだと。
しかし、それを聞いて母親は不審に思った。
彼女は食事を運ぶ際に、僅かな隙間からだが彼を見ている。少なくともその手には、イボのようなものは見当たらなかった。
ある時、食事を運ぶ際に、母親は意を決して扉を開いた。
Oはものすごい形相で何事か叫びながら、力ずくで母親を追い出した。
けれども、やはり彼の体にはイボなど無かった。
ただ、おかしなところはもう一つあった。
引きこもってからのOは、喋るときによく声を詰まらせるようになった。
会話の節々に「……っく……っく」と、喉の奥から空気を搾り出したような音が引っかかる。
Oの友人のうちの誰かは、「蛙の鳴き声のようだった」と言った。
引きこもり始めて十日が過ぎた。
その頃には、Oはもはや言っていることすらおかしくなっていた。
食事もとらなくなり、
自分で鍵を閉めているにもかかわらず、「出られない」「ドアが開かない」「透明な壁がある」などと言い出した。
さらに、「熱い」「かゆい」と訴えるようにもなった。
さすがに手の施しようが無くなり、父親が無理やり鍵を壊し、Oを引きずりだして病院に運んだ。
その体にイボは見当たらなかったが、代わりに体中をかきむしったらしい傷跡で埋め尽くされていたそうだ。
入院中に何があったのかは知らない。
精神科に入院していたOが、退院し、学校に戻ってきたのは、新たな年も明けた約半年後のことだった。
戻ってきたといっても、以前の彼とはまるで違う。
口数も少なく、良くも悪くも騒ぎ好きだった性格は影をひそめ、
いつも何かにおびえている様な、陰険な奴に変わってしまっていた。
しかも、話す際には必ず、「……っく……っく」と声を詰まらすのだった。
その友人は『自称、見えるヒト』であり、私がオカルトにはまるきっかけとなった人物と言っていい。
0160名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 11:02:15.25ID:6FOZ99S8
公開されているURLを書き込む行為は知的財産権を何も侵害しないぞ。
好きなだけ連絡してな。

むしろ、長文コピペでスレ荒らすのやめろよな。
そもそも、コピペ元の文章に関する知的財産権を侵害してる可能性もあるぞ、おまえが。
ちゃんと許諾を得てるか確認してからコピペしろよな。
ただし、正しいスレにな。その荒らしは5chの利用規約に反するからな。
0161名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 11:06:12.09ID:jyRWvvgx
さあ?
お前のはそれ脅迫になるんじゃないの?
俺はあくまでお芋やに連絡をしたまでしか言ってないから
0162名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 11:14:41.45ID:hlcFPCW/
私の実家はK県の田舎ですが、家には化け物がでます。
正体は不明、因縁めいた話も聞いたことがありません。もしかすると、「家」ではなく「土地」が問題なのかも知れません。
実家を囲む半径50メートル以内の地域で、死亡事故・自殺・不審死・火事などの不幸な出来事が頻発し、町内会で過去数回お祓いをしています
(実家では、その時から盛り塩をするようになった)。しかし、その後も不幸は続いているので、お祓いの効果があったようには思えません。
これは実話で、現在進行形の体験なので、オチはありません。
矛盾しているようですが、心霊現象とか、幽霊に殺人が出来るとか、受け入れ難いです。
でも、人はかなり死んでます。
母の介護をしていた時も、隣(北西に敷地隣接)で、
大学生の男の子が突然死で亡くなりました(1人暮らしの祖母を心配し同居を始めた孫息子が、
朝になっても起きてこないので、様子を見に行ったら自室で死んでいて、警察が入り、死因は心臓マヒ)。
隣(北)の娘さんも亡くなったようです(血まみれの鎧武者を見るそうで、精神を病み、よく彼女の歌声のようなものが聞こえてました)。
実は、父親の介護が必要になった時、実家に帰るべきかどうかを悩みました。
迷っているうちに、ケアマネージャーさん達が次々と交代して…。
高齢者でなくても突然死は有り得るし、介護職は激職なので健康を害し易いし、事故とか自殺とか
地形的に招き易いのかも知れません(北側に山、東に小学校)。
非常に不思議なのですが、恐ろしい目に遭うのは常に1人で、周囲は不自然なほど誰も助けてくれません。
当時子供だった私は無力で、耐えるしかありませんでした。
何度も怖い目に遭い、恐怖で気絶、気がついたら朝の繰り返し。本当に恐ろしかった。
成人してやっと逃げ出し、母親を看取ってからは、実家には近寄らない、
特に敷地内には、日中でも絶対入らないように気をつけています。
最近、疎遠だった父親に介護が必要になり、父本人とケアマネージャーさんから、帰省を促されますが、
介護費用のみ負担し面会は断っています(父親は実家にて自宅介護)。
例え父親が亡くなっても、帰省する気は一切ありません。葬儀も人任せ相続も放棄するつもりです。
惨いようですが、もともと父親とは仲の良い親子ではないし、前任のケアマネージャーさんは脳梗塞で退職、
ヘルパーさんが流産、次のヘルパーさんも難病にかかり退職されたことが、偶然だとは思えないのです。
家庭の事情で、両親と一緒に暮らせるようになったのは小学校に入学してから。怖い目に遭うようになったのは小学五年生の誕生日が過ぎてから。
最初は、添い寝をされたり、うめき声や獣の息のようなものが聞こえたり、
黄色い光の玉が浮いるのを見たりする程度でした(怖い夢か、気のせいと思うことが出来た)。
段々とエスカレートし、そのうちに「アレ」が来るようになりました。「アレ」は黒い影で目があり、見続けていると人型になります。
時間は決まって夜中の1時。
毎晩のように来て、「アレ」が私の胸の上で跳ねます。重さは感じませんが、
すごく痛くて、心臓を握り込まれているようなひどい痛みです。
一度だけ抵抗を試み、叫びながら起き上がって両腕を振り回したら、顔を覗き込まれ気絶。
その後は無抵抗のまま、ただただ耐えるのみ。
身体を強張らせて痛みを我慢していると、今度は這い始めます(感触は布を束にしたような感じ)。
昼間も見えるし、夜は怖くてたまらないが、逃げ場もなく「実家」に帰るしかない。
母が亡くなり、姉がホームに入居し(9歳年上の姉が居ますが、病弱で軽度の障害があります)、
母方のお墓は永代供養(跡継ぎの叔父が急死し、家が絶えました)、父方のお墓は親族にお願いする事になっています。
こちらだけでなく関連のサイトを拝見し、不可解で理不尽な目に遭っているのは、私だけではないと知りました。
参考になる事、見習うべき事などもたくさんあり、有り難く思っています。
やっと「実家」から離れることができ、結婚して夫の籍に入ってからは、怖い目や事故に遭うことも無くなりました。
「家」が悪いのか、「土地」が悪いのか、それとも家系にまつわる
何かなのか、自分の正気を疑われそうで誰にも相談できず、心霊現象や
因縁話は単なるこじつけ、考え過ぎと思いたいのですが、それにしては人がたくさん死んでいるように思います。
幽霊が本当にいるのかどうか分かりませんが、怖いです。かかわりあいたくない。
0163名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 11:14:53.73ID:6FOZ99S8
おまえを脅そうと思ってないし、そもそも脅迫罪の構成要件は満たしてないが...
このスレの自治のための善意の書き込みですよ
0164名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 11:15:03.76ID:6FOZ99S8
おまえを脅そうと思ってないし、そもそも脅迫罪の構成要件は満たしてないが...
このスレの自治のための善意の書き込みですよ
0165名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 11:22:06.33ID:twME9r3O
荒らしてるのはキサマだけどな

心あたりは全くなく、お祓いは効果があるように思えません。
町内会で行ったお祓いで、記憶しているのは、私が中学生になってからですが(過去にもお祓いをしていると聞いています)、
お祓いの後も、焼身自殺、バイクの事故死、小学校から投身自殺
(バイクが激突したのはこの学校の塀です)があり、いずれも惨い亡くなり方だったと聞いています。
こちらのサイトや他のサイトを拝見し、誇張や創作はあるでしょうが、核になる真実の体験が存在すると感じます。
同時に、幽霊だか、化け物だか、そのようなものに脅かされるのが許せないという気持ちになりますが、怖いし、逃げることで精一杯です。
この話は俺もよくわからない。少し覚えているだけである。
ある日、祖母が出かけようと誘って来た。と思う。わからない。それくらいおぼろ気にしかおぼえていない。
俺んちは田舎で、畑と田んぼしかないような所だ。そんな所で祖母は昔の友人でも見つけたのか、お婆さんとはなしていた。
手持ち無沙汰になった俺は、辺りを散策し始めた。すると、猫がいた。人に慣れているのか、俺が近づいても逃げるどころか、こっちにくる。
子供だった俺は可愛いなぁとか思いながら撫でていると、猫がスリスリと脚に体を擦り付けてきた。すると後ろの方から祖母の「そろそろ帰るで〜」という声。
その声に気づいた俺は「はーい」といって、もう一度猫の方を見た。
すると居なかった。普通はおかしいとか思うんだろうが、何故かなにも感じず、ただ、「そうなんだな」
としか考えなかった。そしてこの話もこの部分しか覚えておらず、そのあとどうなったのかは覚えていない。
ただ、あの猫のことが忘れられない。あの、三毛で小ぶりな猫。
この状況はいくら何でもおかしいと思うのですが、直視する勇気がないです。
俺がまだ小学低学年の時の話。昔の俺は怖がりだった為、
母と一緒に二階の部屋で寝ていた。おぼろ気で細かいことは
覚えていないが一緒に寝ていた時、何時もは閉まっている三面鏡の鏡があいていた。
その時の俺は気になって眠い目をこすってよく見ていた。
すると、三面鏡の三つある中の真ん中の一番大きい鏡から、黒い影のようなナニカ(人形)が這い出て来て、こちらに来るのだ。
怖くなった俺は母を起こそうと必死になったが全く起きる気配がない。そのまま角に追いやられ、そのナニカは俺に手を伸ばしてきた。
その様は手を差しのべるような物ではなく、何かを掴もうとしていた...
ここからの記憶はない。そのままなにもなかったのかもしれないし、何かあったのかもしれないが、ただひとつ言える事は
これは本当かどうか分からない話だけど聞いた時怖かったのであげさせていただきます
私の友人の友人の話です。
その日は仕事もうまくいかなく何もかもに苛立っていた日で、帰りも遅く寒い時期だったため冷え込んでいた。
温かい物でも買おうと自販機でコーンスープを買おうとして
ボタンを押したら全く違う飲み物が出てきたそう。
その友人はそれに対しても苛立ってしまい
帰宅中終始一人でイライラ、イライラ、イライラ、イライラ。
家までは街灯はあるが結構暗い道で人通りが少なく、この時間だとより少ない、というかいない。
しばらく歩いていると前から誰かが走ってきていた。ランニングの人だろうとか思い気にもしないでいたら、
近くに来た時に小学生くらいの子だと気付いた。苛立っていたがその時は良心的な気持ちに戻り、
こんな時間にどうしたんだろうとか考えたが自分の横を走って通り過ぎてしまった。
一応どこに行くのか後ろから見てたけど突き当たりを右に曲がってしまい見えなくなってしまった。
どうしたーとか思いながらまた歩き始めていたら、今度は女が猛スピードで走ってきたその女が近くにくると声を掛けてきて
「子供を探してるんです!私の息子が!こっちに走ってきたと思うんだけど!見てない!?どっちにいったかわかんない!?!?」
声を張って必死というよりは目が血走って凄い剣幕で聞いてきたらしい。
その友人は緊急な事は伝わったらしいがその女の態度?がまたイラつかせたのか
「みましたよ。左に曲がりましたよ」
と嘘をついたらしい。
最初この話を聞いた時、私はどんなにイライラしてても嘘は良くないだろう
しかも子供の事だしなんかあったらどーすんだよとか思って正直引いた
その後は女はまた走って左に曲がって行ったそう。
その友人はその後何もなく無事帰宅し就寝。
次の日は休みらしく昼くらいに目が覚めいつものようにテレビでニュースをみていたらしい
0166名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 11:45:28.07ID:DnKOoj0Y
>>164
このスレじゃなくとももう既にスレはあるのにお前が勝手にスレ立てした
重複スレだからなあココは
まとめブログ転載用としてしかお前はレスして無いだろdvdの話だけじゃねーか
何が善意だ笑わせるな

「……なあ、くらげのおじいちゃんって、どんな人だったんだ」祈り終え、顔を上げたくらげに私は尋ねる。「怖い人だった」
くらげはそう答えた。「医者だったからかな。幽霊なんて、全然信じてなかった……。
だから、僕とかおばあちゃんがそういう話をするのが、すごく嫌だったみたい。殴られたこともあるよ。『正しい人になれ』って」
私はまた、あの夕食の席を思い出していた。
私にとってはただ一度きりだが、あの家では毎回、毎食、同じ光景が繰り返されているのだ。
もし、くらげの祖父が、生前自分が否定したモノになっていたとしたら、彼は今どんな気持ちでいるのだろう。
くらげが最後の墓に向かう。それは彼の母親の墓だった。
残り全ての水を注ぎ、米を供える。松葉杖を脇で支え、二拍手の後、くらげは目を閉じた。
私は想像してみる。くらげの母のこと。一体どんな人物だったのだろうか。
しばらくして目を開けたくらげが、ちらりと私の方を見やった。そして何か感じ取ったのか、ゆっくりと首を横に振った。
「分からないよ。……何も、覚えていないから」私はどうやら無言の質問をしていたらしい。対する彼の答えがそれだった。
私はその名前が刻まれた墓石を見やる。
母と過ごした記憶の無い彼に、目の前の石の塊はどう映っているのだろう。
「戻ろう」とくらげが言った。私は黙って頷いた。墓を出ようとした時、一陣の強い風が吹いて、周りの木々をざわめかせた。
それはあまりに突然で、墓を掃除した私に対するお礼だったのか、それとも、よそ者が余計なことを
するなという怒りの声だったのか、もしくはその両方か。
北向きの墓。海に帰ることの出来なかった魂は、一体何処へ向かうのだろう。そんなことをふと思う。
「今日は、ごめんね。休みなのに」
山を下りている最中、くらげがぽつりと呟いた。
実際、彼は人に仕事をさせて自分が楽しようというタイプではないので、
今日私が作業している横で心苦しかったのかもしれない。
けれどもそれは、後からこうだったのかもしれないと考えたことだ。
その時の私は、彼の気持ちなどまるで思い至らなかった。
「ああ、それは別にいいんだけど……」
一つ、先ほどからずっと気になっていたこと。
ある夏の日のこと。その日私が学校に行くと、教室の隅に人だかりが出来ていた。
一部の男子たちを中心に何か騒いでいるようだ。「何してんの?」
一番近くにいた奴を捕まえて尋ねると、彼は心底気持ち悪そうな顔を私に向けて「蛙だよ」と言った。
「あいつ、ペットボトルに蛙つめて持ってきてるんだ」
その口調からして、彼は蛙が苦手なのだろう。「うえ……」と呟き離れていった。
私は彼と入れ替わりに、人だかりに身体をねじ込んだ。
騒ぎの中心に居たのは、あまり評判のよくない男子生徒だった。仮にOとしておこう。
Oが持っているのは、1.5リットルのペットボトルだった。
ラベルは剥がされていて、中には一匹の茶色い蛙が窮屈そうに押し込められていた。
「キャ」と短い悲鳴が上がる。興味本位で見にきたらしい女性陣からだ。
彼は蛙を周囲に見せびらかして、その反応を楽しんでいるようだった。
私の姿を見つけると、「ほれっ」とペットボトルを目と鼻の先まで近づけてきた。
蛙が手足をばたつかせ、容器の側面にへばりつく。
白いお腹には、黒い斑点がまだら模様に浮かんでいる。その背にはぶつぶつとイボもある。
大きさは六から七センチほど。若いヒキガエルだ。
Oは、臆さず動じず蛙を凝視する私にいささか拍子抜けしたようだった。
幼い頃から哺乳類も爬虫類も虫も魚も散々触れてきた私にとって、ヒキガエルは気持ち悪いどころか逆に可愛いくらいだ。
ふと、私はそのペットボトルの表面に、小さく文字が書かれていることに気がついた。
マジックで書かれたのだろうか。汚い文字だが辛うじて読める。Oの苗字のようだ。まさか、Oが書いたのだろうか。
そしてもう一つ。彼がどうやってペットボトルの中に蛙を入れたのか、という疑問もあった。
飲み口の穴は蛙の体より明らかに小さい。表面にはいくつか空気穴らしき穴が開けられていたが、
それも五ミリほどの直径で、蛙が通り抜けられる大きさではなかった。
一体どうやって入れたのかとOに尋ねると、「俺だって知らねぇよ」と予想外の答えが返ってきた。
話を聞けば、こういうことだ。
0168名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 15:36:20.57ID:yKIhiVIe
十月上旬。その日は土曜日だった。昼食を食べた後、私は自転車の荷台に竹箒をくくりつけ、友人の家へと向かっていた。
自宅のある北地区から、町を東西に流れる地蔵川を越えて南地区へ。
思わず、快晴!と叫びたくなるほど真っ青な空の下、箒をくくりつけた自転車は、何だか空すら飛びそうな気がした。
もちろん、気がしただけだったが。
友人の家は、南側の住宅地を抜けた先の山の中腹辺りに、街を見下ろす形で建っている。
家の周りをぐるりと囲む塀の脇に自転車を停め、箒を持って門の傍に行くと、
松葉杖をついた友人が門の外で待ってくれていた。
彼はくらげ。もちろんあだ名だ。
彼の左足には白いギプスが巻かれていた。確か何本か肋骨にもヒビが入っていたはずだ。
先月九月後半、台風がやってきた際の事故による怪我だった。
「別に家の中で待ってりゃいいのに」
私が言うと、くらげは自分で脇腹の折れた肋骨の辺りを軽くさすった。
「……そういうわけにもいかないよ。君は、お墓のある場所知らないでしょ」
今日私がここに来た理由は、彼の先祖の墓を掃除するためだ。
先月の、丁度秋彼岸の時期にやってきた台風により、墓の周辺が荒れてしまったのと、
いつも掃除をしているくらげの祖母の体調が芳しくないため、急遽ピンチヒッターとして私が自ら名乗り出たのだった。
「そういえば、おばあちゃんまだ体調悪いのか?」
「そうだね……。自分では、『大分良くなってきた』って言っているけど、あまり良くないみたい」
くらげはそう言って、家の方を振り返った。
ちなみに、くらげは三人兄弟の末っ子で、長男は県外の大学に行っており、
現在家には、くらげと祖母、大学教授の父親、高校生である次男の四人が住んでいる。
ただ、父親と次男には先祖の墓掃除をする気は無いようだ。理由を聞いたが、くらげは教えてくれなかった。
本家の者に許可を貰っているから大丈夫だろう。
そもそも、くらげが怪我をした事故には私も少なからず関わっているので、責任を感じている部分もあった。
「そっか……。じゃ後で、『お大事に』って伝えといて」「うん。分かった」それから二人で墓のある家の裏手へと向かった。
裏手には山の斜面に沿った細い道があり、この道を上っていくと墓があるそうだ。
道も分かったので、くらげはここで待ってた方が良いと言ったのだが、彼は自分も行くと譲らなかった。
「君は僕の家の人間じゃないんだから、勘違いされたら、困るでしょ?」
『誰が何を勘違いするんだ』と言いかけて、私はその言葉を飲み込んだ。
言い忘れていたが、彼は『自称、見えるヒト』である。
ちなみに、くらげの祖母も見える人で、その力は彼の比ではないとか。他の兄弟と父親は見えないらしい。
くらげが転びやしないかと内心ひやひやしながら、緑に囲まれた細い道をしばらく登ると、
墓が三段に並んでいる開けた場所に出た。墓は確かにひどい有様だった。
折れた木の枝や葉がそこら中に散乱し、
花入れは何本か地面から引っこ抜かれていて、その内のいくつかが地面に無造作に転がっている。
その有様を眺めながら、私はふと、違和感を覚えた。何かがおかしいような気がしたのだ。
けれども、これ程荒れているのだから、多少の違和感はあって当然なのかもしれない。
それから、仕掛けを付け替え、めげずに釣りを続けていた私だが、二度とあの強いアタリが来ることはなかった。
代わりにうぐいが二匹釣れたので、うろこと内臓を取って川原で焚き火を起こし、塩焼きにして食べた。
内臓を取っている際、横で見ていたくらげがぽつりと一言、「……君って、やっぱり変わってるよね」と呟いた。
「お前にだけは言われたくねぇ」と返すと、「そうかもね」と言って、ほんの少し笑っていた。
緑ヶ淵でまた水難事故が起きたのは、その次の年の夏のことだった。
街に住む男子高校生三名が、度胸試しという名目で同時に大岩の上から飛び込んだらしい。
一人だけ撮影係として岩の上に残っていた者の証言によると、
三人が水に飛び込んだ後、誰一人浮かんでくる者はおらず、影も見えず、水面には波一つ立たなかったという。
そのまま三人は帰らぬ人となった。
証言者が嘘をついているのではないかという話も上がったそうだが、
彼の持っていたビデオカメラには、
三人が岩の上から飛び込む瞬間と、飛び込んだ後の静かな水面の様子が映っていたらしい。
――緑ヶ淵が、また人を呑んだ――
とは言うものの、それが一体具体的にどういうことなのか、説明できる人間はいない。
非科学的だといって頑なに否定する者も居るそうだが、それでも緑ヶ淵は確かに存在し、今日も静かに佇んでいる。
0169名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 15:40:10.52ID:GeODtutl
『落ちないでよ』では無く、『飛び込まないでよ』である辺り、
彼とは小学校六年生からの付き合いだが、そろそろ私のことを分かってきた証拠だ。
「心配すんな。今日は水着持ってきてねぇから」
彼が私を見る。彼は基本無表情だが、『そういう意味で言ったんじゃないんだけど』と、その目が言っている。
「冗談だって」と私が言うと、小さくため息のようなものを吐いた。
「……何だか、脳の血管に出来た、静脈瘤みたいだ」
緑ヶ淵について、くらげが何だかよく分かるようでよく分からない微妙な例え方をした。
「気をつけろよ。落ちたら、浮かんで来れないからな」
ちなみに、釣りをする際、私はあまり目的の魚を一匹に絞ることをしないのだが、今回は少しだけ事情が違った。
くらげの隣に座り、つり道具を広げる。大岩から水面までは三メートル強といったところだ。
針に餌をつけて、淵の真ん中を目掛けてのべ竿をふる。
『緑ヶ淵には、何かが潜んでいるのではないか』とは、私の父から聞いた話だ。
子供を怖がらせようとした作り話かもしれないが、それが私が今日ここに来ようと決めた理由でもあった。
「ここで溺れると、死体も上がらないんだってよ」街を南北に等分する川。その川を少し遡った、中流域と上流域の丁度境目あたり。
緩やかにカーブを描く流れの外側に一箇所、岸がえぐれて丸く窪んでいる場所がある。
そこは緑ヶ淵と呼ばれていた。
田舎の子供たちにとって、夏の間の川は市営プールと同義だが、
緑ヶ淵は入ると急に深くなる上に、中では流れが渦を巻いているらしく、毎年淵の周辺は遊泳禁止区域に指定されていた。
しかし、川の外からでは渦は見えず、飛び込むのに丁度いい大岩もあってか、
緑ヶ淵はごく稀に、危機感の無い者や、反抗心の使い方を間違えている若者たちの度胸試しの場にもなっていた。
地元の人間は緑ヶ淵で溺れて死ぬことを、『呑まれる』と表現する。
父が消防署に勤めていたので、私もじかに聞いたことがある。
九月中旬、暦の上ではとっくに秋だ。もう夏休みボケは抜けたものの、日差しも気温もまだ十分に暑かった。
その日は学校が休みで、部活も入っておらず勉強熱心でもない私は、朝から一人の友人を誘って、緑ヶ淵に向かって自転車を漕いでいた。
小さな頃から海川野山を駆けずり回って育ってきた私にとって、片道一時間半なんてちょっとした散歩のようなものだ。
ただ付き合ってくれた友人には、「川に釣りに行こうぜ」としか言っておらず、
こんなに遠出するとは思っていなかったのだろう。
しかも、川沿いの道を上流に向かって遡っているので、ゆるい上り坂がずっと続く。
緑ヶ淵に到着したとき、友人は既に青色吐息だった。彼はくらげ。もちろん渾名だ。
何でも、彼の家の風呂にはくらげが沸くらしい。
『自称、見えるヒト』というわけだが、その中でも、見えるモノが一風変わっている。
加えて、見た目もくらげのように青白い。私は逆に真っ黒だ。
先に対岸の川原でそこら辺の石をひっくり返し、ケラの幼虫やら餌に使う虫を集める。
ミミズも持ってきていたのだが、その土地で取れる餌が一番釣れるというのが私の持論だ。
くらげは先に緑ヶ淵の傍にある飛び込み台としても使われる大岩の上に座って、川の流れをじっと眺めていた。
ちなみに、彼は釣りはやらない。
ただ、水のある風景は好きなようで、海だろうが川だろうが、何時間でも飽きずに眺め続けられるそうだ。
餌を集め終えた私は、くらげの上へと向かう。自転車を止め、ガードレールを跨ぐ。
大岩の上。真上からのぞく緑ヶ淵は、名前の通り周りの流れよりも一層濃い色をしている。
「……飛び込まないでよ」隣のくらげが小さく呟いた。すると、くらげがちらりと私を見て、「ふーん」と言った。
ここまで来るのに相当疲れたのか、少し眠たそうな顔をしている。『緑ヶ淵に呑まれる』という言葉はただの比喩ではなく、
実際に緑ヶ淵での死亡事故では、遺体が上がらないことが多いそうだ。
雨や台風で増水した場合は別にして、川の水難事故で遺体が上がらないといった状況は、そうそうあることではない。
何度か捜索に駆り出されたことがあるうちの父親は、『巨大人喰いナマズでも居るんじゃないか』と冗談半分に言っていた。
くらげが空に向かって欠伸をしている。
まさか、『今日は人喰いナマズを釣りに来たのだ』とは、さすがの私でも口に出来ない。
アタリの感触はまだ無い。深緑色をした水面は、円状の淵の中で緩やかに時計回りの渦を描いていた。
流れ着いた枝の切れ端や木の葉などの小さなごみが中心に集まり、ゆっくり回転している。
0170名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 16:42:19.03ID:6FOZ99S8
>>167
自分が正しいと思って譲れないおじさんが長文コピペするスレです...
もうわたしはささもものことを語ることをあきらめた
0171名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 16:58:55.51ID:ZtgxJTAn
翌日。私は登校中に、保育園に立ち寄った。門の傍には一人の保育士がいた。私はその人に、
前日に母に用意してもらった小さな花束を渡す。杉の木の下に供えてくれるようお願いすると、
その年配の保育士は心得ているのだろう、一瞬嬉しそうな、それでいて寂しそうな表情をした。
「ありがとうね」彼女は私に向かってそう言った。
私は一度だけ杉の木の方を見やったが、先生の姿はどこにも見えなかった。
保育園に背を向けて、私は歩き出す。
涙は出ない。先生のための分は、どうやら昨日の内に出しつくしてしまったようだ。
その足も、その手も、その身体も、その顔も、口から少し飛び出た舌も、
瞬きもせずじっと私を捉える、その虚ろな目も。
「……あ」思わず声が出ていた。どうして今まで気づかなかったんだろう。私はその人を知っていた。
彼女は、私がここの保育園で年中組と年長組だった時に、世話になった先生だった。
私は幼い頃。母が入退院を繰り返していて、小さな私は寂しい思いをしていた。
だから、十分に母に甘えられない分を、私は保育士だった彼女に求めたのかもしれない。
私はよく先生の足に縋りつくのが癖だった。まるで猿やコアラの赤子のように。
彼女は私を足にくっつけたまま、「よいしょよいしょ」と歩くのだ。そのまま他の用事をすることもあった。
優しい人だった。その先生が首を吊って死んでいる。
私はそっと手を伸ばして、その白い運動靴に触れようとした。指の先が少し触れたが、感触はどこにも無く、私の指は空を掻いた。
触れられない。「大丈夫?」気遣ってくれているのだろうか。「……知ってる先生なんだ」
私は答える。それは自分でも驚くほど静な声だった。おかしなことに、先生の死体を前にしても、実感はまるで湧かなかった。
それは、テレビの向こう側で行われる有名人のお葬式のようだった。
ロープで木にぶら下がった彼女は、ずっと私の方を見ている。もしかしたら、私と彼女が知り合いであることに、
彼は最初から気付いていたのかもしれない。「『見守り杉』っていうんだねぇ、……この木」
隣で彼が小さく呟いた。それから、どこで彼と別れて、どうやって家で帰ったのかは、記憶にない。
家に帰ってから、私は母に事情を聞いた。先生の名前を出すと、母は観念したようで、色々と話してくれた。
黙っていたのは、忘れているのならそのままの方がいい、と思ったからだという。
先生は自ら命をたった。失恋の果ての自殺。時期は、私が保育園を卒園してすぐのこと。
恋人は、当時同じ保育園に勤めていた人で、私の記憶にもある人物だった。
破局の理由は喧嘩でも浮気でも無く、先生の生まれ育った場所にあった。周りから忌み嫌われる土地。
知識としてはあったが、そんなものはずっと昔の話だと思っていたし、何より理不尽で、やりきれなかった。
母は「あんた一時期、あの先生のことを、『お母さん』って呼んでたんよ」と言って、懐かしそうに笑った。
記憶の中の先生の姿が、目の前の母と重なる。
私の目から涙がぽろぽろと勝手にこぼれ落ちた。先生は死んだのだという実感がようやく沸いてきたのだ。
私は小さな子供のように泣いた。そんな私の頭を母はわしゃわしゃと撫でてくれた。
学校までの道、小学校の校門の前で、私は見覚えのある黒いランドセルを見つけた。
彼だ。その背に声を掛けようと口を開く。しかし言葉が出てこなかった。
足が止まり、私はその場で立ち止まる。
彼が抱える病気。
『近づかない方がいい』という彼の言葉。私を見下ろしていた先生の目。見える、ということ。
様々な言葉や事柄が頭の中を駆け巡り、その背を追いかけることを躊躇わせた。
覚悟。そう言ってもいいかもしれない。当時の私は、まだそれを持ってはいなかった。
だから、私が彼のことを『くらげ』と呼ぶ様になるのは、もう少しだけ先の話になる。
後ろから肩を叩かれた。
「ねえ、何ぼーっと突っ立ってんの?」
振り向くと、そこにはクラスメイトの女の子が、疑問符を頭の上に出して私を見やっていた。
若干慌てつつ、「何でもないって」と答えると、彼女はより不思議そうな顔をして。
彼が中庭を去った後も、私は一人、噴水に腰かけていた。
それ以降の午後の授業も、私は心ここにあらずという状態で、先生の話も聞かず、黒板も見ていなかった。
何か考えていたはずなのだが、内容は覚えていない。その日は五時間授業で学校が早く終わった。
放課後。一緒に帰ろうという友達の誘いを断り、皆から少しおくれて、一人で帰路につく。
ゆっくりと歩き、あの杉の木がある保育園までやって来た。園児たちの姿は無い。
0172名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/27(金) 17:06:38.63ID:sdVR6hVt
その日も家に帰って親に報告したが、やはり母も父もまともに取り合ってはくれなかった。
見間違いではない。自分の目に見えたものが何なのか。私は知りたいと思った。
彼が何か知っているに違いない。その考えは確信に近かった。
いつものように彼が教室から出てくる。私はその肩を捕まえた。
「ちょっと話をしないか」彼は無言のまま私を見やった。相変わらず表情は乏しい。迷惑と思っているのだろうか。
いずれにせよ、中々返答しようとしない彼に、私は自分の中で一番優しげな笑顔を作ってみせた。
「いいよ、って言うまで付きまとうから」彼は俯き、小さく息を吐いた。「……いいよ」
人気の少ない中庭に場所を移す。
二人で階段を下り、上履きから靴に履き替え外に出た。
睡蓮の葉が浮かぶ丸い池のふちに腰かけ、単刀直入に、前置きも何も入れず、私は切り出した。
「あの白い靴と足は、何なんだよ」「分からないよ」対する彼の答えもシンプルだった。
そうして彼は、「僕は、あの人のことを知らないから」と続けた。
『あの人』。先日もだ。彼は確かにそう言った。『それ以上は、見ない方がいい』とも。
きっと足だけでは無いのだ。その上がある。そして、彼にはそれが見えている。
「あの人って……。人があんなとこで、何してるんだよ」

日付は変わり、次の日のこと。
学校に行く途中、保育園の前を通り過ぎる際に、私はあの杉の木を見上げてみた。
白い靴など影も形も見当たらない。角度を変えたり目を細めたりしたが、やはり何も見えない。
ふと、柵の向こう、園内から一人の赤い頬をした小さな男の子が、私のことを不思議そうに見つめていた。
私は取り繕うように笑って、そそくさとその場を後にした。

やっぱり、見間違いだ。
母の言う通り。アホなことだったんだろう。
幾分ホッとした私は、以降しばらくの期間、白い靴のことを思い出すことはなかった。
そうして、それからしばらく経った日のこと。四月が終わりを迎え、五月。端午の節句がすぐそこまで近づいていた。
その日も前日は雨だった。学校が終わり、一人での帰り道。道路には水溜りという置き土産がいくつも残っていた。
わざと水溜りを蹴飛ばしながら歩く。靴下まで水に濡れて、一歩歩くごとにガッポガッポ音が鳴るのが楽しい。
母には不注意で溝に落ちたとでも言い訳するつもりだった。
そうやって、私は保育園の横の道までやって来た。
歩くのを止めて立ち止まる。何か聞こえたのだろうか。虫の知らせだろうか。理由は忘れてしまった。
とにかく私は立ち止まった。
保育園では数人の子供が遊んでいるようだった。はしゃぐ声がする。
園内を見やると、丁度私の視界を遮る様にあの杉の木があった。
ふと、あの白い靴のことを思い出した私は、なんとなく、木の幹を辿って、視線を空へと向けてみた。
頭上にあの白い靴が浮かんでいた。瞬きすら忘れて私はそれを見つめていた。誰かが白い靴を履いている。
その時見えたのは靴だけではなかった。前は見えていなかった人の足首。靴を履いている。人間の足だ。
足は脛のところで途切れていて、それ以上は見えない。色や輪郭は、まるで霧がかかったようにぼんやりとしている。しかし、
白い運動靴を履いた足が二本、確かに空中に浮かんでいた。誰かが私の背後を通り過ぎる。
はっとして横を見やると、黒いランドセルが向こうの角を曲がろうとしていた。見覚えのある背中。
「ちょっと待てよ!」私は咄嗟にその背中を呼びとめていた。彼は立ち止まり、ゆっくりとこちらを向いた。
その顔は無表情で、相変わらず何を考えているかわからない。
転校してきて一カ月。その頃、彼はすでに教室の置き物扱いだった。休み時間に教室に居ないのは変わらず。
最初の方こそ、寡黙な転校生を面白がっていた周りも、慣れてくるにつれ次第に相手をする者もいなくなっていた。
彼は黙って私の方を見ていた。
言葉で説明出来なかった私は、無言で、杉の木の下に浮かぶ誰かの白い靴を指差した。
彼が私の指差した方向を見やる。長い沈黙があった。「……見えるの?」
杉の木を見上げたまま彼が口を開いた。
そんなことはないはずなのだが、私はその時、初めて彼の声を聞いたような気がした。
しらばっくれる気はないらしい。「そう。でも、それ以上は見ない方がいいよ」
白い靴と人間の足首は、忽然と消えて見えなくなっていた。一体全体、何だというのだ。
私の問いには答えず、彼は池の中心にある噴水の方を見やった。「もう、僕に近づかない方が良いよ。君は特に」
意味がわからない。私は口を開きかけたが、彼の言葉の方が早かった。「僕は病気だから」
0173名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 23:53:33.60ID:saEU6NYt
荒らしの書き込み時間一覧

23日
20時 13 27 32
21時 26 52

24日
04時 40 40 50 53
06時 49 53
7時 48 52 56
8時 23 55 58
9時 00 03 05 09 18 22 45 48 49 53 57
10時 09 14 16 27 29

25日
04時 23 27 33
07時 21 23 24 28
14時 13
19時 09 13
20時 52 58
21時 16 31

26日
04時 22 24 25 29
08時 04 13 24
09時 10 19 29
16時 55

27日
04時 01 11
09時 40 41 46
10時 54
11時 06 14 22 45
15時 36 40
16時 58
17時 06
0174名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/27(金) 23:59:12.61ID:saEU6NYt
IDを変えつつこんなに大量に書き込むとか本物のガイジじゃねえか
>>109-113>>157あたりを見るに主導で貼ってるんだろこれ?
こんなコピペを手動で張り続けるとか知的障害者すぎる
自動化すればいいじゃん、頭使えよ
こんなことをしてもおまえの人生に陽が射すことはないって気づいてる?
おまえもそんな集計してて暇すぎだろうという反論があるかもしれないが、自動集計なので5分もかからないから
0176名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 04:39:57.77ID:7nqeGQLP
糞まとめサイトの乞食どもが15才の少女をネタに金儲けの為だけに
書き込みしてるテメェらほうがもっとガイジだろ
テメーら応援なんかしてねーだろ
この娘の事を面白ろおかしく
まとめ記事に載せたいだけじゃねーか

まとめブログも画像使用したら全て連絡してやるよ!
0177名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 07:26:11.61ID:rEdJqfbe
ほぼ毎日4時台に書き込みしてて草

「糞まとめサイトの乞食ども」が15才の少女をネタに金儲けの為だけに
書き込みしてる「テメェら」ほうがもっとガイジだろ

一文に主語が2つある
日本語怪しすぎ
糞まとめサイトの乞食どもが!という意図の文章ならば正解だけど
0178名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 07:39:12.05ID:6T40t9f9
>>177
あれーおかしいなあ
前スレとか何日も書き込み無かったのに
nmbのオーデが終わったと思われる時期ぐらいから急に書き込みが増えたよなあ
糞まとめブロガーが合格だとしたら、発表の時点でこの娘はこういう娘というのをまとめブログで発表したいからだよなあ
そしてテメーらはSkypeなどでまとめグループを作りまとめブロガー同士が相互で書き込みしてる互助会だものなあ

いつの間にか懐中電灯が取り上げられていた。「今は駄目だ。相手にもこっちが見えるから」
外の気配は相変わらず、すぐそこにあった。「見えるってことを、知られちゃいけない。見えないふりをしないと」
小さく囁くその声が、僅かに震えているのが分かった。そこでようやく、私の頭の芯が冷えてきた。
私は鼻で大きく深呼吸を二回すると、くらげの膝を軽く二度叩いた。
くらげが私の口から手を離した。
星明かり月明かりのおかげで、テントの中でもそれ程暗くない。
テントに映る影。改めて見ると、影の高さは、膝を立てて座った時の私の目線とほぼ同じだった。
私が開いたジッパーの隙間から、その姿の一部分が見え隠れしている。但し、夜中だったせいか黒くしか見えない。
ガジガジガジガジ。あの音がする。不快な音だ。どうして両親は起きないんだろうと思った。
もしかしたら、彼らには聞こえていないのかもしれない。私とくらげ、二人だけに聞こえている。
くらげと一緒に居ると、私にも常人には見えないものが見える時がある。それをくらげは、『病気がうつる』と表現していた。
見えてしまう病気。それは時には、見えてしまうがゆえに様々な症状を誘発する。
くらげから離れさえすればこの病気は治る。それでも私はくらげと友人でいた。
一度覗いてしまった非日常の世界を、簡単に手放すことは出来なかった。
しかし、この病気は悪化もするのだ。
夕飯はカレーだった。但し、ここで作ったものでは無い。母が家から鍋ごと持ってきたのである。
しかも飯盒も米も無いので、別の鍋でうどんを茹でて、カレーうどんという体たらく。
何故キャンプに来て、昨日の残りのカレーを食べなければいけないのだ。何故白米が無いのだ。
ここでも結局、私のみがブーたれていた。
食事の後は、焚き火の光を目印に集まってきた虫達と一緒に、夜の景色を眺めたり、誰かと適当に話をしたり、
父のウィスキーを少しなめさせてもらい、母に怒られたりした。
時間は驚くほどゆっくり流れ、夜空にはどこも欠けることのない満月と共に、
今にも落ちてきそうな、
もしくは逆にこちらが吸い込まれそうな、満天の星空が輝いていた。
酒のせいか、いつテントに入ったのかは覚えていない。気がつけば、私は寝袋を敷布団にして仰向けに寝転がっていた。
右を見ると父と母が、左にはくらげが少し離れたテントの隅で、まるでカブトムシの幼虫の様に身体を丸めて眠っていた。
どうして目が覚めたんだろう。
外の焚き火は消えている様だった。辺りはしんと静まり返り、虫の鳴き声が唯一、静寂を一層際立てていた。
私は上半身を起こした。寝起きだというのに、何故か自分でも驚くほど目が冴えていた。
目だけじゃない。五感がこれ以上ない程にはっきりとしている。
何か居る。
ほとんど直感で、私はその存在を認識していた。テントの外に蠢く何かが居る。
直感に次いで、這いずる音が聞こえた。
その内、不意にテントの壁に大きな影が映った。私の背よりは大きくないが、横にかなりの幅がある。
そいつはテントの周りをのそのそと、入口の方まで移動してきた。
私は無意識の内に、テントの入り口に近寄っていた。
二重のチャックは二つとも閉じている。薄い布二枚隔てた向こうに何かが居る。
不思議と、熊かも知れないとは思わなかった。
そいつの足か、もしくは手がテントに触れた。でかい身体の割には随分と細い手足という印象だった。細くて、先が鋭い。
みずがみさま。ガジガジガジガジ、とまるで錆びた金属同士をこすり合わせたような、そんな音がした。
鳴き声だろうか。そうだとしたら、そいつは熊ではあり得無い。
私は手探りでテントの中に転がっていた懐中電灯を見つけ出した。
片手に握りしめ、もう一方の手でゆっくりと出入り口のジッパーに手をかけた。
じりじりとジッパーを下ろしてゆく。片手が入る程の隙間。その隙間に、私は光のついていない懐中電灯を向けた。
スイッチを入れようとした。
その瞬間、突然後ろから肩を掴まれた。
驚く間もなく口を塞がれる。
「……静かに」耳元でもようやく聞こえる程の小さな声。くらげの声だった。
いつの間に起きていたのだろうか。後頭部から彼の心臓の鼓動がはっきりと聞こえていた。
0179名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 07:53:58.13ID:psWUVepx
いちいちビクビクしてたら何も出来んだろ」「それにしても、食事中にする話じゃなかろーが」
それでも美味そうにビールを飲む父に、母は「この酔っぱらいめ」と悪態をつく。
そんな夫婦のやり取りを見ながら、私の口の悪さは母譲りだなと改めて思う。
「ああそう、思い出した……。死体を見た専門家も、こいつは熊じゃないって言ってたな」
一本目の缶ビールを飲みほした父が、そのまま顎を上げ空を見上げた状態で、どこか独り言のようにそう言った。
「腹の傷辺りの内臓が、すっかり溶けてるとかなんとか」「やめんと刺すぞ」母が父に菜箸をつきつけ、この話は終わった。
中学時代の話だ。その年の夏、私と、私の両親と、友人一人の計四人で、一泊二日のキャンプをしたことがあった。
場所は街を流れる川の上流。景観の良い湖のほとりにテントを立てた。
水神湖(みずがみこ)という少し変わった名前の湖。観光パンフレットにも載っていないので、
周りに人は私たちだけだった。事前の予定では、両親はいないはずだった。
普段は放任主義なのだが、さすがに子供二人だけでのキャンプは危険だと思ったのだろう。
いきなり自分たちも参加させろと言いだして、計画にもあれこれ勝手に手を加え始めた。
今ならその心配も十分に分かるのだが、当時は普通にウゼーと思っていたし、実際口にもした。
もっとも私よりも、まず友人に申し訳ないと思っていたのだが、彼は表向きはまるで気にしていないようで、
私が親がついて来ると告げた時も、「うん。分かった」の一言だったし、
行きの車の中でも、私の両親とえらく普通に会話をしており、私一人だけがいつまでもブーたれていた。
「やっぱりくらげちゃんは、誰かと違って礼儀正しくてしっかりしてるねぇ」
移動中の車内。母が声を大きくしたのはわざとだろう。
くらげとは友人のあだ名だ。私がそう呼んでいるのを聞いて、親も真似をしてそう呼ぶ様になったのだった。
しかし、何が『くらげちゃんはしっかりしてるねぇ』だ。いっそのこと、そのあだ名の由来を教えてやろうかとも思った。
友人は所謂『自称、見えるヒト』であり、幽霊の他にも、自宅の風呂に居るはずの無いくらげの姿が見えたりする。
だからあだ名がくらげなのだが。
口に出したい気持ちを、ぐっと呑みこむ。くらげはその日、長袖のシャツに黒いジャージという出で立ちだった。
彼はあまり親しくない人の前で肌を見せるのを嫌う。つまりは、そういうことだった。
「まあ何ねこの子は、さっきからぶすーっとして」うっせー。誰のせいだ。
細い山道を幾分上り、目的地に着いたのは午前十時頃だった。人の手が入ってないからか、湖の水は隅々まで透き通っていた。
所々白い雲の浮かぶ空は青く、周りの緑がそよ風になびいてサラサラと音を立てている。
荷物を下ろし、今日のために休暇を取ったという父親が、はりきってテントを組み立てにかかった。
くらげがそれを手伝い、私は落ちてある石を集めて積み上げ簡素な竈を作った。
口は強いが身体の弱い母は木陰でクーラーボックスに腰かけ、皆の作業の様子を眺めていた。
テントが完成した後、母が私の作成した竈で昼食をこしらえた。
野菜と一緒に煮込んで醤油とマヨネーズで味付けした、ぞんざいなスパゲッティ。鰹節をふりかけて食べる。
見た目と同様に味もぞんざいだったが、美味かった。「そう言えば、前にも一度ここに来たことがあってな」
食事中、ふとした拍子だった。パスタと共に昼間から酒に手を付け始めた父が、しみじみとした口調で言った。
「あの時は、こんなにゆっくりとは出来んかった」
私たちが生まれる前のことだという。麓の街に住む一人の男が、山に入ったまま行方が分からなくなった。
次の日、家族の通報により捜索隊が組まれ、何日もかけて山中を探しまわったそうだ。
消防署に勤めている私の父も捜索に加わっていた。
そうして二日程たった頃。行方不明だった男はこの湖の近くで、見るも無残な姿で発見された。
「たった二日なのにミイラみたいになっててな、驚いた。腕は一本千切れて無かったし、動物の爪のあとやら、
しかも腹にはどでかい穴が空いててな、内臓があらかた食われてた。
熊じゃないかってことになって、そこからは皆大騒ぎだよ。猟友会も呼んで男の次は熊の捜索だ」
私とくらげは無言のまま顔を見合わせた。
隣の母が露骨に止めてくれというような顔をしていたが、私は構わず父に尋ねた。
「で?その熊は見つかったん」「いや。見つからなかった。そもそも熊じゃないって話もあったな。
猟友会の奴らが、これは絶対熊じゃないって言うんだ。傷がでかすぎるってな。
まあ、確かにここらの山に熊が出るなんて、その頃でも聞かない話だったが。
0180名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 08:13:44.72ID:7X3RnJ9H
SZA (feat. Travis Scott) - "Love Galore" | Nicole Kirkland Choreography (Millennium Version)
https://www.youtube..../watch?v=2Vtbrprqzcs

Maryam Shakiba - Odissi Dance - Manglacharan Ganesh Vandana
https://www.youtube..../watch?v=52bscmW8x80

Lion Babe - Rockets ft. Moe Moks | missTiff Choreography | DanceOn Class
https://www.youtube.com/watch?v=TV■EFp2uHPdQ

Gabe De Guzman
Iggy Azalea - "Mo Bounce" | Phil Wright Choreography | Ig : @phil_wright_
https://www.youtube.com/watch?v=E■I-BWeLP2ok

Kaycee Rice & Gabe De Guzman "KONTROL"
https://www.youtube.com/watch?v=Lvq■rSjggBhk

Haley Messick
Tinashe - Superlove - Choreography by Jojo Gomez - Filmed by @TimMilgram
https://www.youtube.com/watch?v=fn■o9zI7HSYg

Haley Messick
https://www.youtube...._query=Haley+Messick

KATY PERRY - Bon Appetit ft. Migos | Kyle Hanagami Choreography
https://www.youtube.com/watch?v=cq■dXgQ5bxxs

Katy Perry - Bon Appetit (Official) ft. Migos
視聴回数 97,951,025 回
https://www.youtube.com/watch?v=dP■I-mRFEIH0

New Autumn Miller improv
https://www.youtube.com/watch?v=6Y■Qvwh73SW0

Kehlani - CRZY | Antoine Troupe Choreography | DanceOn Class
https://www.youtube.com/watch?v=y■47AsHaKYbU

Les Twins TRNDSTTR (Lucian Remix) lyrics
https://www.youtube.com/watch?v=smf■LxRu6sQA

Booty Voodoo | Dytto x BluPrint x D-Payne x Marcotix | Freestyle Session
https://www.youtube.com/watch?v=Y8■sPid6SwTg
0182名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 09:06:09.18ID:QPXnq1qb
>>181
ほう?いつ合格したんでしょうか?
ここに公式的に合格したという証明を貼って下さいね
出来ないなら
またお得意の口からデマカセ嘘捏造ですか?
0183名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 09:08:27.56ID:mZovocBH
呆気に取られていると、私の向かいに座っていた父親が、呟く様にこう言った。
「……すまない。気にしなくていい。あれは、狂ってるんだ」
「うふ、うふ」と老婆が笑っている。
隣のくらげは黙々と箸と口を動かしていた。
私は何を言うことも出来ず、白飯をわざと音を立ててかきこんだ。
夕食を食べ終わったのが七時半ごろだった。その頃には土砂降りだった雨は嘘のように止んでいた。
外に出ると、ひやりとした風が吹いた。
車で送って行くという父親の申し出を断って、私は一人自転車で家路につく。
「お爺ちゃんも、雨の日に浮かぶくらげも、おばあちゃんがよくお喋りするいつもの人も、僕には見えない。
だから僕は、『おばあちゃんは狂ってないよ』って言えないんだ」
それは、私を見送るために一人門のところまで来ていたくらげの、別れ際の言葉だった。
「……もしかしたら、本当に狂ってるのかもしれないから」くらげはそう言った。
――でも、お前も同じくらげが見えるんだろ――。のどまで出かかった言葉を、私は辛うじて呑みこんだ。
『僕は病気だから』と以前彼自身が言っていたことを思い出す。
あの時、『あれは、狂ってるんだ』と父親が言った時、一体くらげはどう思ったのだろう。
家に向かって自転車を漕ぎながら、私はそんなことばかりを考えていた。
地蔵橋を通り過ぎ、北地区に入った時、私は思わず自転車を止めて振り返った。
一瞬、何か見えた気がしたのだ。振り向いた時にはもう消えていた。私はしばらくその場に立ちつくしていた。
それは光っていた。白く。淡く。尻尾のようなひも状の何かがついていたような。
二階は総じて子供部屋らしい。階段を上って三つある部屋の内の一番奥が長男、真ん中が次男、手前がくらげ。
兄貴たちの部屋を見せてくれと頼んだら、「僕はただでさえ嫌われているから駄目だよ」 と言われた。
「そう言えばさ、その二人の兄貴も、見える人?」くらげは首を横に振った。
「この家では、僕とおばあちゃんだけだよ」一階に下りて、二人で各部屋を見て回る。
掛け軸や置物ばかりの部屋があったり、雑巾がけが大変そうな長い廊下があったり、意外にもトイレが洋式だったり。
くらげはどことなくつまらなそうだったが、私にとっては、古くて広い屋敷内の探検は、何だか心ときめくものがあった。
「ここがお風呂」そうこうしている内に、今日のメインイベントがやって来た。
脱衣場から浴室を覗くと、大人二人は入れそうなステンレス製の浴槽があった。
トイレの時と同じように、五右衛門風呂なんかを想像していた私は、その点では若干拍子抜けだった。
中にくらげが浮いているかと思えば、そんなこともない。
そもそも水が入っていなかった。まだ午後五時くらいだったので、それも当然なのだが。
「何しゆうかね」しわがれた声に、私はその場で軽く飛び上がった。
驚いて振り向くと、廊下にざるを抱えた腰の曲がった白髪の老婆が居た。
「おばあちゃん」とくらげが言う。
どうやらこの人がくらげの祖母らしい。「どこ行ってたの?」「そこらで、いつもの人と話をしよったんよ」
老婆はそう言って、視線を私の方に向けた。
「ああ。言ったでしょ。今日は友達連れて来るって。この人が、その友達」
「どうも」と頭を下げると、老婆は曲がった腰の先にある顔を、私の顔の傍まで近づけてきた。
目を細めると、周りにある無数のしわと区別がつかなくなってしまう。
その内、顔中のしわが一気に歪んだ。笑ったのだった。
そうは見えなかったが、「うふ、うふ」と嬉しそうな笑い声が聞こえた。
「風呂の中には、何かおったかえ?」
いきなり問われて、私は返答に詰まった。
何も答えられないでいると、老婆はまた「うふ、うふ」と笑った。
「夕飯はここで食べていきんさい。さっき山でフキを採ってきたけぇ」
「いや、あの……」
遠慮しますと言いかけると、老婆は天井を指差して、「夕雨が降ろうが。止むまで、ここにおりんさい」と言った。
夕雨。夕立のことだろうか。朝に天気予報は見たが、今日は一日中晴れだったはずだ。
「さっきからくらげ共が沸いて出てきゆうけぇ。じき、雨が降る」
思わず私はくらげの方を見た。無言で『本当か?』と問いかけると、
くらげは無表情のまま首を横に傾げた。『分からない』と言いたかったのだろう。
あれは空に帰り損ねた、くらげだろうか。もしもそうだったとしたら、私も少し狂ってきているのかもしれない。
しかし、それは思う程嫌な考えでは無かった。
くらげは良い奴だし、雰囲気は最悪だったがおばあちゃんの夕飯自体はとても美味しかった。
私は再び自転車を漕ぎだす。空を見上げると雲の切れ間から星が顔をのぞかせていた。
0184名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 09:17:47.23ID:3n4p3w1p
私が子供だった頃、『自称見えるヒト』である友人の家に、初めて遊びに行った時のことだ。
当時私は小学六年生で、友人はその年に私と同じクラスに転校してきた。
最初の印象は『暗くて面白みのないヤツ』で、あまり話もしなかった。
とある出来事をきっかけに仲良くなるのだが、それはまた別の話。
学校が終わった後一端家に鞄を置いてから、私は待ち合わせ場所である、街の中心に掛かる橋へと自転車を漕いだ。
地蔵橋と呼ばれるその橋では、先に着いていた友人が私を待っていた。欄干に手をかけて川の流れをぼーっと見ている。
私のことに気付いていないようなので、そっと自転車を止め、足音を殺して近づいた。
その後しばらくして、病室に飴玉の袋が届けられた。
看護師さんが言うには、くらげが下の売店で買って、私に渡してくれと言ったのだそうだ。
唾液のせいで塩味の強い飴玉は美味しくは無かったが、他と比べれば何とか食べることが出来た。
その夜、私は今までで一番の吐き気に襲われた。
眠っている最中だったが、反射的に傍に置いてあるバケツを引き寄せ、中にぶちまけた。
それは、滝のような、という表現が一番ぴったりくる。出しても出しても収まらなかった。
ようやく収まると、私はベッドに倒れ込んだ。
気がつくと、病室の明かりがついており、ベッドの周りに看護師と医者と母が居た。
私は無意識にナースコールを押していたらしい。
見ると、五リットルは軽く入りそうなバケツが、半分程吐しゃ物で埋まっていた。
とはいえ、胃の中に何も入っていなかったからか、それは恐ろしく透明な液体だった。
自分の体にまだこんなに水分が残っていたのかと驚くほどに。
看護師と医者は難しい顔をして何か話し合っていて、母は疲れ切った笑顔で私の頭をそっと撫でた。
「寝てていいんよ」
母にそう言われ、私は目を閉じた。
しかし、その内、私は口の中に違和感を感じた。
いや、違和感が無いことによる違和感、といった方がいいだろうか。
とにかくどういうわけか、すっきりしていたのだ。今までは吐いた後も不快感しか残らなかったのに。
まるで、先程の嘔吐で悪いものを何もかも吐きつくしてしまったようだった。
唾を呑みこもうとしたが、口の中が渇いてしまっていた。
私は起き上がって、昼間くらげに貰った飴玉を一粒頬ばった。
甘い。それは何に邪魔されることもなく純粋に甘かった。
私は母に頼んで水を持ってきてもらった。
恐る恐る口を付ける。一口、舌先で確かめるように。二口、軽く口の中に含んで、それから一気に飲んだ。
その時の水の味は一生忘れない。ただの水がこんなに美味しいと思ったことは無かった。
自然と涙がこぼれた。今思えば、入院生活はとても辛かったが、泣いたのはあの時だけだった。
ようやく取れた水分を涙に使うなんてもったいないと思ったが、止まらなかった。
泣きながら、医者と母に症状が治ったことを告げた。
医者がそんな馬鹿なという顔をする横で、母も私と一緒に泣いてくれた。
頬を伝い口の中に入って来た涙は、やはり、ちょっとしょっぱかった。
それから私は、自分で言うのも何だが、すさまじい勢いで回復した。
入院自体は短期間だったこともあり、体力もすぐに取り戻した。一学期の終業式には出られなかったが、夏休みは十分エンジョイできそうだった。
その終業式の日、くらげが再度見舞いに来た。
おそらくもう退院しても良かったのだろうが、しばらく経過を見るということだったので、
入院はしているものの、もう点滴は外し、病院内をうろちょろする元気も戻っていた。
「ああ、もう大丈夫みたいだね。良かった良かった」病室に入って来たくらげはそう言った。
ホッとした様子ぐらい見せてもいいのに、彼はまるで読めないあの表情で、口調も淡々としていた。
くらげはプリントの山をベッドの上に置いた。夏休みの宿題。どうやら、これを届けるために来たらしい。
さっぱりしている。らしいと言えばらしいが。「いつ退院できそう?」「そうだなー。来週くらいには帰れるんじゃないか?」
「ふーん」それからしばらく他愛もない話をした。
「わっ」後ろからその肩を掴んで揺する。しかし、期待していた反応はなかった。声を上げたり、びくりと震えもしない。
彼はゆっくりと振り返って、私を見やった。「びっくりした」「してねぇだろ」
彼はくらげ。もちろんあだ名である。
何でも幼少の頃、自宅の風呂にくらげが浮いているのを見た時から、
常人では見えないものが見えるようになったのだとか。
私は今日の訪問のついでに、それを確かめてみようと思っていた。
すなわち、彼の家の風呂にくらげは居るのか居ないのか。私には見えるのか見えないのか、だ。
0185名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 09:18:26.82ID:YGPDZTdt
誰も合格したとは書いてないぞ
合格した後に糞まとめブログで発表したいんだろって、おまえが言ったから、おまえが良いって言っただろと書いたまでのことよ
本当におもしろい人ね
0186名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 09:30:31.90ID:HgwQ0YtM
>>185
俺は、「だとしたら」と言ってるだけで
現状は合格も不合格も分からない

【俺は合格してメジャーアイドルになった後でなら、書き込みしても、】
と言いましたけどねえ

何勝手に自分達の都合の良い解釈に捻じ曲げてんだろうねえ
言い訳は良いからサッサと合格したという証明持ってこい!

その後しばらくして、病室に飴玉の袋が届けられた。
看護師さんが言うには、くらげが下の売店で買って、私に渡してくれと言ったのだそうだ。
唾液のせいで塩味の強い飴玉は美味しくは無かったが、他と比べれば何とか食べることが出来た。
その夜、私は今までで一番の吐き気に襲われた。
眠っている最中だったが、反射的に傍に置いてあるバケツを引き寄せ、中にぶちまけた。
それは、滝のような、という表現が一番ぴったりくる。出しても出しても収まらなかった。
ようやく収まると、私はベッドに倒れ込んだ。これは私が中学生だった頃の話だ。
そろそろ夏休みが待ち遠しくなる七月後半。その日私は、山一つ越えた先の海で一日中泳いでいた。
海水浴場ではない。
急な崖を降りた先に、地元の子供たちだけが知っている小さな浜辺があり、
夏の暇な日は、そこへ行けば誰かしら遊び相手が見つかるといった場所だった。
その日も顔見知りの何人かと一緒に遊び、共に日に焼けている身体を更に黒くした。
海から出て、彼らと別れ、家に帰りついたのは午後六時少し前だっただろうか。
風呂に入る前に、泳ぎつかれて喉が渇いていたので、私は台所で蛇口から直接コップに水を注ぎ、ぐいっと飲んだ。
その時だった。何か思う暇もなかった。
得体の知れない違和感を感じた時には、それは一瞬にして猛烈な吐き気に変わり、
私は今さっき飲んだ水をシンクの中に吐き出していた。
喉がひりつき、しばらく咳が止まらなかった。
蛇口から出てきたのだから、何の警戒もなく真水だと思ってしまったのだ。
私が呑みこんだのは普通の水では無かった。それは紛れもなく塩水だった。

ようやく咳が収まり、信じられなかった私は、蛇口に人差し指の腹を当て、水滴を舐めてみた。
海の味がする。
小さな頃、海で溺れてしまった時に呑みこんだあの海水と同じ味だ。
しかし、何故蛇口から海水が出て来るのだろうか。
うちの水は、地下水をくみ上げているのでも山から引いているのでもなく、水道局から送られてきている水はずだ。
自然に塩分が混じるとは考えにくい。
「おーい、かあさん。なんか蛇口から塩水が出るんだけど」
呼ぶと、隣の居間から母親が顔をのぞかせた。これは我が子を疑っている顔だな、とすぐに分かる。
「嘘言いなさんな。さっきそこで夕飯こしらえたばっかやのに」
「ホントだって、ほら、これ、塩水」
コップに水を注ぎ、母に渡した。
彼女はしばらく疑わしそうに匂いなど嗅いでいたが、その内ちびりと口を付けると、そのまま一気に飲み干してしまった。
「……アホなこといっとらんで、風呂に入ってきんさい。ほら、髪がぼそぼそやんか」
母はそう言って私の頭をわしゃわしゃと撫でて、居間に戻って行った。
釈然としなかったので、私は再度蛇口から水を注ぎ、口を付けた。
舌がしびれる。やはり普通の水ではない。どういうことだろう。母が嘘を言っているのだろうか。
しかし、目の前で一気飲みされてしまったのだ。嘘をつくにしても身体をはり過ぎだろう。
それにわざわざそんな嘘をつく必要がどこにあると言うのだ。
おそらく、一日中海で泳いでいたせいで、味覚が変になっているのだろう。私はそう自分を納得させた。
外から海水が染み込んで、一時的に身体がおかしくなっているのだと。
ただそれが味覚の勘違いであれ、塩水を飲んでしまったせいで余計に喉が渇きを感じていた。
水道水は止めにして、代わりに冷蔵庫を開けるとオレンジジュースがあったので、それを飲むことにする。
コップに注ぎ、飲む。そして、私は再びそれを口から吐きだした。塩水じゃないか。
愕然として、まだ半分ほど残っているコップの中の液体を見やる。
色も匂いもオレンジジュースで間違いないのに、私が今飲んだのは、明らかにオレンジ色をしたただの塩水だった。
そのほかも試してみた。冷蔵庫の中にあった、麦茶、牛乳、乳酸菌飲料。冷凍庫の中の氷すらも、塩辛い。
私は何も飲むことが出来なかった。
自分がおかしくなっているということは、とりあえず風呂に行って浴びたシャワーで確信できた。
口に入って来る水滴のせいだ。身体はさっぱりしたが、口の中と喉だけが熱く、どうにも泣きたい気分だった。
0187名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 09:38:39.27ID:YGPDZTdt
いや、おまえは、過去の活動の話はオーディションで不利になるから書き込むな、と言ったのよ
前のスレも雑談やオーデの話は普通にしてただろ
コロコロ言うこと変えて、おまえの揚げ足取りの書き込みまで禁止するなよ
いや、そもそも、おまえに禁止する権利ないけど
0188名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 09:47:53.38ID:zhiydhUQ
>>185
という事は、お前はアフィリエイトまとめブロガーで彼女のファンでも何でもなく
芸能ブログや芸能ニュースのまとめブログでお金儲けの為だけに書き込みをしてまとめブログで記事を作成したいと
認めたという文章だけどねえ

>>187
そうだよ、だから合格したおりには、もう素人ではないから
別にそういう話題をしても仕方ないと言ったまでだしねえ
お前、dvdの過去の経歴の話をオーデの話にすり替えしないでくれますか?
お前ほとんどオーデの話して無いだろ
それから
俺はドラフトの時から言ってますよ?
過去のdvdの話はしてやるなと
過去ログすら読まないファンがどこにいるんだろうねえ

中学時代のある日のことだ。その日、私は朝から友人一人を誘って、海へと釣りに出かけた。
当時住んでいた街から山一つ越えると太平洋だったので、子供の頃は自転車で片道一時間半かけ良く遊びに行った。
小学生の頃はもっぱら泳ぐだけだったが、中学生になって釣りを覚えた。
待ち合わせ場所である街の中心に架かる地蔵橋に行くと、友人はすでに橋のたもとで待っていた。
もちろん、正真正銘あの海に浮かぶ刺胞動物というわけでは無いし、本名でもない。
くらげというのは彼につけられたあだ名だ。
私は中学の頃オカルトにはまっていたのだが、そのきっかけだった。
所謂『自称、見えるヒト』だ。
なんでも、自宅の風呂にがプカプカ浮いてるのを見た日から、
彼は常人には決して見えないものが見えるようになったらしい。
「僕は病気だから」と彼はいつもそう言っていた。
しかし、一緒にそういう『いわく』 のある場所に行くと、たまに微かだが、私にも彼と同じモノが見える時があった。
病気は、他人に感染するのだ。
地蔵橋までついてきた。見送りのつもりなのだ。
心配していた水嵩も大して変わっていなかった。
私たちはいつもここで待ち合わせし、いつもここでさよならする。
私は橋の入り口で立ち止まった。くらげも同じように立ち止まったのを見て、私は口を開いた。
「……結局、うそっぱちだったな」
私の自己満足の言葉に、くらげは首を傾げた。
私は事前に調べていたのだ。あのマンホールに落ちて死んだ人間は確かにいた。
それは、十年ほど前に下水の改修工事をしていた作業員だった。
突然の雨に流され、発見されたのは幾日か経った後、数キロ先の海だった。
それ以来、あのマンホールに落ちて死んだ者はいない。事故もない。
つまり噂の後半、『近寄ったら下水に引きずり込まれる』はデタラメなのだ。
だから近づけた。危険じゃないと知っていたから。
「で。あいつ、何て言ってたんだ?」
私は気になっていたことを聞いてみた。
すると彼は、胸の前でしっしとハエを払うような動作をした。
一瞬馬鹿にされているのかと思ったが、そうではなかった。「『帰れ』 だと思うよ。口の動きだけだったから、分かりにくかったけど」
くらげは、あいつの口の動きをよく見るために傘をさしてあげたのだ。
そしてなるほど。手招きじゃなくて、あっちへ行け、か。やはり、都市伝説なんてばからしいものだ。
可笑しくなった私が「ははは」と笑うと、彼が不思議そうにこちらを見た。
雨が少し弱くなっていた。空を見上げて、明日は晴れるといいなと思う。
「じゃあ、また明日な」私がそう言うと、くらげは黙って頷き、背を向けて山の方へと歩きだした。
私はふと、彼の服が未だびしょ濡れなことに気がつく。「おーい。風邪をひくなよ。シャワーだけじゃなくて風呂につかれよ」
くらげが振り返った。滅多に動かない彼の眉毛が、困った様に八の字になっている。
「……そうするよ」しぶしぶと言った声だった。「風呂は嫌いなんだけどなぁ……。あいつら、刺すからさ」
そう言い残して、彼はまた背を向け歩きだした。私も帰ることにした。
彼とは反対方向に歩きながら、体育の時間で見たあの発疹だらけの身体を思い出し、改めて思う。
やっぱり、変わったやつだよなぁ。
そして私はまた笑った。「わりぃ、待たせた。んじゃ行くか」私が言うと、黙って自転車に跨った。
釣竿は持っていない。彼は釣りをやらないのだ。理由は聞いたことは無かった。「見てるだけでも良いから来いよ」 と言ったのは私だ。
誘ったのにはわけがある。それは、これから行こうとしている場所には、とある妙な噂話があったからだ。
曰く、近くの漁村に、死体を釣る男が居るという。いわゆる都市伝説だ。
自転車での山道。私は意地で地面に足を
0189名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 10:02:03.44ID:h63/lHXK
魚を釣って料理していたのと同じだ。生きるために他の動物を食べることを止める権利など、誰も持っていない。
首輪に繋がれた小さな犬が、僕に向かって一つ吠えた。血の匂いでも嗅ぎ取ったのか。
犬だけを特別扱いする理由はない。その理屈は分かる。
気付けば、僕は見知った道の上に立っていた。道の向こうに原付を止めたグラウンドが見える。
傍らに見覚えのある、墓場へ誘導する立て札。立て札の脇には、僕が好奇心をくすぐられて入ったあの細い道の入り口があった。
いつの間にか僕は入口に戻ってきていたのだ。
息が切れていた。近頃運動らしい運動もしていなかったからか、身体のあちこちが痛かった。
見ると、気付かないうちに手の甲に怪我までしていた。しばらくの間、僕はその場に立ち尽くしていた。
目を瞑ると、先程見た様々な光景がフラッシュバックした。時間はどれくらい経っただろう。
陽はもう西の山の向こうに沈んでいた。僕は歩きだした。はやくこの場から去りたいのに、足が動かなかった。
それどころか、足が勝手に動き、自分の腕が青いテントに向かって伸びていた。
めくろうとしているのだ。中を見ようとしているのだ。
やめろ。声は出ず、心の内で叫ぶも、僕は止まらなかった。そうして僕は、ブルーシートをめくった。
臭気が這い出て来る。何匹かのハエが、僕の行動に驚いてかテントの傍を離れた。息を飲んだ。
中には一匹の犬が逆さに吊られていた。喉元が裂かれていて、傷口から血が鍋の中へ滴り落ちている。黒犬だ。
舌が垂れ、見開いた目が地面を睨んでいた。
血が鍋の底を叩く音。僕の手が驚くほど緩慢な動きでゆっくりとシートを元に戻した。
足も手も震えて、声にならない声が腹の奥から上がって来て、今にも叫びだしそうだった。懸命に自分を押さえる。
息が荒くなっていた。上手く呼吸が出来ない。
その場にしゃがみ、胸の辺りを掴み、目を瞑り、落ち着くまで待とうとした。
「何しゆうぞ」人の声がした。振り向くと、そこに人間がいた。
どうやら僕は自分のことに精いっぱいで、近づいて来る足音にも気付かなかったらしい。
男だった。赤いニット帽を被っている。革のバッグを背負い、黒いジャンパー、履いているのは青いジャージだ。
顔には無数のしわが刻まれていて、頬が少し垂れている。年齢は良く分からなかったが、六十代の半分は過ぎているだろうか。
男は、ぐっと腰を曲げて、しわの延長線上のような細い瞼の奥にある光の無い目で、僕のことを見つめていた。僕は何も反応ができなかった。
男はそれから青いテントに目を移した。「……ああ、ああ、見たんか。兄ちゃん。そうか」ぼそりぼそりとそう言って、それから低く笑った。
「見えんようにと、被せたんにのう」その時の僕は、今しがた見てしまったモノに対するショックと、突然現れたこの人物に対する驚きで、
身体も精神も固まっていた。
どうやら人間は、許容量を遥かに超える負荷をかけられると、肝心な部分がどこかへ行ってしまうらしい。
男はその手に犬を抱いていた。死んでいる。僕が先程見た眼球のない犬だ。
僕は夢でも見ているようなぼんやりとした心持ちで、その光景を眺めていた。
「ああ、こいつか?こいつぁ、おれの犬だな」男は僕の視線に気がついたのか、そう言った。
「こいつぁな、野村のヤツが殺した。おれが留守にしとる間に。……そうにきまっとる。
犬嫌いやけぇあいつは……、俺の犬や言うとろうが。俺が骨もやっとったし、紐もつけとる。やのに、野村のヤツが……」
ぶつぶつと誰もいない茂みへ忌々しげに吐き捨てると、男はもう一度僕の目を覗きこみ、こう続けた。
「兄ちゃん。勘違いしたらいかん。……こいつは食わんぞ?俺の犬やきの」男は歯がだいぶ欠けていた。
僕の中の糸が切れた。いや、繋がったのかもしれない。僕は起き上がり、その場から逃げた。
どう逃げたのかは覚えていない。ただやみくもに斜面を上ったような気がする。
途中、転んだかもしれない。悲鳴を上げたかもしれない。何も覚えてない。
グラウンドの傍にある自販機で350ミリリットルのお茶を買うと、一気に飲んだ。
火照った身体と頭が、それで少し冷えた気がした。遠くの方で誰かが笑っている。
この公園にやって来た当初にも見た若者たちが、未だ桜の要らない花見を続けているのだろう。
腹の中の全てを絞り出すように大きく息を吐く。もう少し日にちが経てば、満開の桜の下、公園はたくさんの花見客でにぎわうことになる。
それは毎年繰り返される当たり前の光景だ。けれども、そんなにぎやかな場所から林のカーテンを
0190名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 12:22:05.32ID:HQJ/VOp8
《児童ポルノ禁止法の改正について》

2014年7月15日に改正された「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護に関する法律」
(以下では、「児童ポルノ禁止法」といいます)が施行されました。

児童ポルノは、児童に対する性的搾取や性的虐待といった児童に対する重大な権利侵害をもたらすものです。
日本では、1999年に、児童に対する性的搾取や性的虐待から児童を守るために、児童ポルノ禁止法が作られました。
その後、2004年に改正がなされましたが、インターネットの発達に伴い児童ポルノ被害が増加していることや児童ポルノの単純所持を処罰すべきという意見が強まってきたことなどから、今回の改正がなされました。
今回の改正の主な点は、児童ポルノの定義の明確化がなされたことと児童ポルノを所持しているだけでも処罰される単純所持罪が導入されたことです。
児童ポルノの定義については、あいまいであるという批判がありました。今回の改正では、あいまいであると批判されていた定義規定(法2条3項3号)につき
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、
かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」として、太字部分が追加され、対象部位の明確化等が行われました。
また、児童ポルノの単純所持は、従来規制されていませんでしたが、今回の改正では、
「何人も」、「みだりに児童ポルノを所持」してはならないとして、単純所持を禁止する条文ができました。(法3条の2)
さらに、「自己の性的好奇心を満たす目的」で、児童ポルノを所持している場合には、
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるという処罰規定も作られました(法7条1項)。
なお、この単純所持罪の処罰規定は、法律の施行から2015年7月から適用されています。
今回、定義の明確化がなされましたが、児童ポルノに該当するかどうかの判断は依然として非常に難しい問題であるため改正を受けた警察等の法執行機関の運用に注目が集まってきましたが、規制の強化がされてきています。
製造・販売のみならず、購入者も購入リストから摘発されています。
2017年の法改正以前に作られた流通DVD等も上記の改正内容に該当するものは児童ポルノと判断されることもあります。

Yahoo!JAPANでは、インターネット上の児童ポルノの問題について、2011年から 
一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)の設立を主導するなどして流通防止策の推進に取り組んでいます。

児童買春・淫行等に該当する犯罪は法律および条例で規定されています。

児童ポルノ法

児童ポルノ法違反は、児童(18歳未満の者)等に対し、対価を供与し、又はその供与の約束をして、児童に対し性交等をすることにより成立します。

法定刑は5年以下の懲役又は300万円以下の罰金です(児童ポルノ法4条)

児童福祉法

児童福祉法違反は、児童に淫行をさせる行為を行った場合にも成立し、10年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこの併科となります(児童福祉法60条1項)

青少年保護育成条例

東京都の場合、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反は、青少年(18歳未満の者)とみだらな性交又は性交類似行為を行った場合に成立し(同条例18条の6)、この場合、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります(同条例24条の3)

このような条例はほとんどの都道府県で制定され、県で制定されていなくても市町村単位で制定されている場合があります。
児童ポルノ法の場合は、対価を供与または供与の約束が必要であるのに対して、児童福祉法および条例の場合は、対価の供与がなくても行為を行っただけで成立するという違いがあります。

《子供の権利条約》
第32条 経済的搾取・有害な労働からの保護
子どもは、むりやり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、
心やからだによくない仕事をさせられたりしないように守られる権利があります。

第33条 麻薬・覚せい剤からの保護
国は、子どもが麻薬や覚せい剤などを売ったり買ったり、使ったりすることにまきこまれないように守られなければなりません。

第34条 性的搾取からの保護
国は、子どもがポルノや売買春などに利用されたり、性的な暴力を受けたりすることのないように守らなければなりません。

第36条 あらゆる搾取からの保護
国は、どんなかたちでも、子どもの幸せをうばって利益を得るようなことから子どもを守らなければなりません。
0191名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 13:58:19.45ID:LQbUaU7t
このスレ誰と誰がいるんだ?
分かりにくいから立場明確にしてほしいなあ
秋元ガーとドラフト以降のファンの二人?
0192名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 14:30:05.87ID:COjAmaxE
来た道を逆に、分かれ道まで戻る。
さて、どうしようか。結局、僕は来た道は選ばず、まだ行ってない方の道へと進むことにした。
ぴくりとも動かない。しばらく見やって、死んでいるのだと知った。小バエが数匹、辺りを飛び回っていた。毛並みは茶色。
腐敗はそこまで進んでいないようだったが、耳の根元が黒ずんでおり、眼球がなくなっていているのが分かった。
そこからハエが体内に出たり入ったりしている。どうしてこんなところで死んでいるのだろう。
野良犬自体なら、この公園近辺には多くいる。観光客がくれる餌を求めてやって来ているのだ。
けれど、目の前で横たわる犬は首輪をしているように見えた。そのまま犬の傍を通り過ぎ前へと進むか、そうでなければこのまま引き返して来た道を戻るか。
僕は選ばなければならなかった。少しばかり迷う。そうしてから、僕はゆっくりと足を前に踏み出した。
正直、死骸は怖かった。いや、怖いというよりは、ただの毛嫌いだったのかもしれない。
ドラマなどで見る安っぽい死ではなく、目の前の犬の肉体は限りなくリアルだった。
そうして、だからこそ、気持ち悪いから逃げ帰るなんて失礼だと思った。
死骸の様子を間近で見る。途端に一つ心臓が跳ねた。
首輪だと思っていたものは傷口だった。
喉元がばっくり開いていて、そこから染み出した血が黒く固まり、首輪のように見えたのだ。
犬同士の喧嘩の末にこうなったのだろうか。しかし、傷口は噛み痕には見えず、何か刃物で切られたようにまっすぐ喉を裂いていた。
注視したせいか吐き気を覚える。やっぱり引き返した方が良かっただろうか。
白い歯が覗く半開きの口は、僕に何かを訴えているようにも見え、
頭が勝手に、目の前の死骸がいきなり喋り出す様を想像した。
ただの穴となった眼窩から蠅が飛び出して、僕の胸にとまる。不安と一緒に払いのけて、
犬に向かって手を合わせた。そうして僕は犬の死骸を背に、その先へと進んだ。先程も書いたが僕は
この道はどこか住宅地から寺や公園へ上がるいくつかの道のどれかに合流するんだと勝手に思いこんでいた。
犬の死骸のあった場所からもう少し進むと、足元に道は無くなり、閑散と木の生えた場所に出た。
見たところ、行き止まりのようだった。
目の前の木の枝に、キャップ帽とトレーナーが一着引っかかっていた。二つとも色が落ちくすんでいる。
その木の根元には、蓋の取っ手が取れたやかんがあった。
やかんの向こうには、トタン板と木材が妙な具合に重なり合って置かれていて、
傍にコンクリートブロックで出来た竈のようなものがある。火を起こした跡もあった。
大学もバイトも、何もイベントのない日。昼寝から起きると、時刻は午後五時になろうとしていた。
携帯を見ると、一通のメールが届いている。知り合いからだ。
その人とは、大学一年の時にボランティアを通じて知り合った。メールもボランティアメンバー全員に宛てたものだった。
メールの内容は、『○○公園のソメイヨシノが開花したよ』 というちょっとしたお知らせ。
大きく拡大した桜の花びらの写真も添えてある。四月四日のことだった。
僕の家の近くには、桜の名所として全国的にもそれなりに有名な公園がある。標高二百メートルくらいの小さな山の山頂にある公園で、
山には桜並木の他に、広いグラウンド、美術館、寺、展望台、また山頂に繋がるロープウェイもあり、
地元の人はそれら全てをひっくるめて○○公園と呼んでいた。
休日となると観光客も訪れ、春には花見客が地面に敷くブルーシートで公園中が青くなる。そんなにぎやかな場所だった。
夕食の食材を買いに行くついでに桜を見に行こう。そう思い立った僕は、簡単に身支度を済ませて原付に跨った。
山に沿って建てられた住宅街からカーブの多い山道を上り、○○公園へ。
いつもは子供たちが野球の練習をしている公園敷地内のグラウンドの端に、原付を停めた。
風はなく、上着は必要なさそうだ。僕は公園全体をぐるりと一周するつもりで歩きだした。散歩コースとしても、この公園は中々良い。
事実、平日の夕方にも関わらず、何人か犬を連れて散歩する人や、ジョギングをしている人とすれ違った。
道の脇に植えられた桜は、見たところ二分咲きほど。開花したと言ってもまだ蕾の方が多い。
それでも、人はいないが屋台のテントを三つほど見かけたり、
大学生らしき若者たちが数人、ベンチのある広場に集まってお酒を飲みながら騒いでいたりと、
花見シーズンがもうそこまで来ているのだと感じさせる。僕はだらだらと歩き、立ち止まっては桜を見上げ、また歩く。
廃屋の向こう側に道がある。立て札があり、『○○墓地入口』 と書かれている。
0193名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 14:38:01.49ID:Ql3LhaDX
次の日の朝。起きると、テントの中に残っているのは僕が最後だった。
外に出ると、河原の石に座って釣りを、Kは底が硝子になっているバケツを川に浮かべ、網を持って何かを探していた。
その日は、すっきりと雲ひとつない天気だった。川の水で顔を洗ってから、釣りをしているSの元へと行ってみた。
「釣竿なんか持ってきてたっけ?」と僕が尋ねると、「昨日、そこの茂みで拾った」と言う。
じゃあ餌は何を使っているのかと聞けば、昨日の内にテジロちゃんを捕まえておいたので、それを使っているらしい。
見せてもらうと、テジロは本当に手の先が白かった。ちなみにSはこの後、立派な岩魚を二匹釣るという快挙を成し遂げた。
塩焼きにして昼飯になったのだけれど、すごくおいしかった。Kの元へ行くと、彼はゴリという名の小魚を捕まえようとしているらしい。
ちなみに彼はこの後ゴリを十匹ほど捕まえ、それは昼飯の味噌汁の具になるのだけど、ゴリは骨ばっててとても不味かった。
二人共元気なことだ。などと思いながら、僕は河原を行ける所まで散歩していた。その時、ふと足元に黒い昆虫の死骸が落ちていることに気がついた。
十字の模様がついた赤い兜に、黒い甲冑。拾い上げてみると、それは一匹の蛍の死骸だった。
「……つまり、大量発生するその光は、ホタルじゃないかもしれない、ってこと?」「おうおうおう!何だ、察しがいいじゃねーか。
ま、普通に異常発生したヘイケボタルっつう可能性の方が高ぇだろうけどよ」「蛍じゃなかったら、なんなのさ」
「シラネーよ。見たことねえし。でもまあ強いていやぁ、そうだな。鬼火とか、人魂とか、怪火の類?」「今年も見れると思ってるんじゃない?」
「シラネーシラネー」そう言ってKは「うはは」と笑った。またオカルト絡みか。今日はただ蛍を見に来ただけだと思っていたのに。
蓋を開けてみれば、やっぱりKはKだったということなのだろうか。その時、今までずっと沈黙を守っていたSが、ふと口を開いた。
「出てきたぞ」その言葉に、僕はハッとして川の方を見やった。何も見えない。じっと目を凝らす。
ちらと、青い火の粉のような何かが視界の隅に映った。それを区切りに、河原に無数の青白い光が浮かび上がる。
突然、辺りがさらに暗くなった。KかSのどちらかが、テント前のガスランタンの光を消したからだろう。
おかげで目の前の光がよりはっきりと見えるようになった。光は明滅していた。それも飛び交う全ての光が
同じタイミングで消えては光る。それはまるで、無数の光全体が一つの生き物のように思えた。
時間の経過とともに、光は更に数を増していった。河原を覆い尽くすかのように、僕らの周りにも。思考も感覚もどこかへ
行ってしまい、目だけがその光を追っていた。度の強いウィスキーのせいで幻覚を見ているんじゃないかと疑う。それほど幻想的な光景だった。
雲に隠れた星がここまで降りてきたかのような、そんな錯覚さえ抱く。「もの思へば、沢の蛍もわが身より、あくがれ出づる、魂かとぞ見る……」
ふと、我に返る。Sの声だった。「……何それ?」と僕が訊くと、「和泉式部」とSは言った。
「誰それ」とさらに尋ねると、溜息返って来た。「お前、文系だろうが」
それから数時間もの間。僕らはただ、目の前の星空を眺め続けた。飽きるという言葉すら浮かばなかった。
時間はあっという間に過ぎた。その内に少しずつ数が減ってきて、時刻が夜十時を過ぎた頃、光は完全に沈黙した。
Kがいったん消した焚き火を組み直し、火をつける。
つい先ほど見ていた光とはまた別の火の光。ぱちぱちと薪が燃えて弾ける音がする。
「昔の人は、人間に魂があるとすれば、それは火の光や蛍の光のようなものだと考えたんだが。今のを見れば、まあ分からなくもないな」
手の中で空の紙コップを弄びながら、Sがぽつりと言った。
あの数は大量発生と言えるのだろうか。だとすれば、今年も誰かが川で溺れて亡くなったのだろうか。
感動と共に、僅かな疑問が頭をよぎる。「あ、そう言えばKって、虫取り網持ってきてたよね。使わんかったん?」と僕はKに尋ねる。
おそらくは、あの光が人魂か虫かを確かめるためには、捕まえるのが一番手っ取り早いということで持ってきたのだろう。
「ああ、忘れてたな。ま、いいや。ありゃ人魂とかじゃねえよ。蛍だ。集団同期明滅してたし」蛍だった、とKは言いきった。
「ああ、あの同時に消えたり光ったりしてたやつ?」「そ。ありゃ蛍の習性だからな。ああやって、同時に光ることで雄と雌を見分けてんだよ」
「ふーん」「あーあ、でも俺ぁてっきり、今までに死んだ水死者の魂が、飛び交ってんだと思ってたんだけどなあ」
ただ、そういうKの顔に落胆の色はなかった。あれだけのものを見たのだ。満足しない方がおかしい。
0194名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 18:21:11.85ID:fTMesm/e
NMB6期お披露目
カメラ遠くて画質悪くて顔が確認できなかった
公式ツイッターでプロフィールが出るだろう
0196名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 18:40:12.68ID:hpVLN+UB
>>194
後列の右から3番目がささももだったような
名前もももかだし兵庫県出身と言ってたような気がする
ただ画質が悪く絶対とは言えない
0200名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 19:01:34.80ID:t8g4HrLf
マジでNMBきた?
マジならうれしいわ
0202名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 19:04:56.21ID:iYZ4jfkQ
児童ポルノが芸能界のステップアップになるという悪例を作ってしまった
今後こういった例を挙げて言葉巧みに児童ポルノの世界に引きずり込む悪質スカウトに騙される少女が続出しそうだ
0205名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 19:24:17.71ID:MGjz8xhA
俺がささももが可哀そうってゴネまくった甲斐あったな
おめでとう

竹本みたいにならないでくれよ
0207名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 19:28:16.73ID:hpVLN+UB
>>204
佐々木桃華は芸名じゃないの

NMB本スレより
70347の素敵な(大阪府) (ワッチョイ 0ec8-53i4 [119.230.86.175])2018/07/28(土) 18:52:49.49ID:N4jvAGWh0(2) follower(1)
おおだんゆい 13歳兵庫
おかもとれな 12歳大阪
こだまゆうか 20歳神奈川
きたむらまな 13歳大阪
こばやしせな 17歳埼玉
そがのはるか 16歳大阪
そうぶまりん 18歳北海道
          17歳大阪
みやけゆりあ 13歳京都
みのうちももか 15歳兵庫
はらかれん   17歳大阪
なんばひなた 16歳奈良
でぐちゆりあ  17歳奈良
          19歳兵庫 ☆最初と最後の挨拶

このみのうちももか(一部ではともか)が後列右から3番目の
ささももらしき人
0217名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 20:06:48.48ID:hpVLN+UB
>>216
18歳になるまで待ってね
尚、水着グラビアも18歳まで待っててね
0218名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 20:13:38.86ID:ePYrUhl+
今のAKBGは高校生以下は水着のグラビアが禁止だからな
ドラフト落としたのはNMBが他のグループに獲られたくなくて落としたのかも
0221名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 20:29:21.60ID:3mWF/3Tc
まだ垢抜けていない最初の時点で判断出来ないけどね。
これから化けそうな子は結構多いと思うけど。
0223名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 21:25:47.50ID:EPiTVVhC
>>222
荒らしては居ない
俺はファンだぞ
ささももが受かって嬉しくないわけないだろ

俺が怒ってるのはファンでも何でもなく
金の為だけに芸能ブログとして彼女をニュース記事で取り上げ
食い物にしてるアフィリエイトまとめブロガー

このスレを早く落とす為に長文を投稿してる

ここはもう必要ない
必要ならnmb板にでもたてろ
AKB板(地下板)ではなく
0228名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 22:39:05.63ID:d4BFA1CK
>このスレを早く落とす為に長文を投稿してる

なにその正義感wwwねえなにそれwwくだらねーww
0229名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 22:40:28.13ID:d4BFA1CK
>>224
別にU15板として至って普通のスレだったんだが
お前が正義の()長文投稿でゴミクソに汚しちまってんだろがwww
0230名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 22:53:03.57ID:dE23uYN4
>>229
せっかく祝いの日だからやめたのに
なら再開してやるよ

夕食が完成した頃には陽はだいぶ落ちて、辺りはオレンジ一色だった。
夕食は、ぶつ切りにしたキャベツやニンジンや玉ねぎやナルトや魚肉ソーセージを一緒くたに放りこんだ、
ぞんざいなインスタントラーメン。
でも見た目はアレでも味は中々で、鍋はすぐに空になった。
ラーメンが無くなると、紙コップにウィスキーを注いで、三人で乾杯した。
残ったキャベツやソーセージをつまみに。Sは何もなしで飲んでいた。
八月。開いた窓から吹きこんでくる風と共に、微かに蝉の鳴き声が聞こえる。時計は午後六時を回ったところ。
陽はそろそろ沈む準備を始め、ラジオから流れて来る天気予報によれば、今夜も熱帯夜だそうだ。
僕を含め三人を乗せた軽自動車は、川沿いに伸びる一車線の県道を、下流域から中流域に向かって走っていた。
運転席にS、助手席に僕、後部座席にK。いつものメンバー。
ただ、Kの膝の上にはキャンプ用テント一式が入った袋が乗っていて、
車酔いの常習犯である彼は身体を横にすることも出来ず、先程から苦しそうに頭を若干左右に揺らしている。
僕らは今日、河原でキャンプをしようという話になっていた。
Kが持つテントの他にも、車のトランクの中には食料や寝袋、あとウィスキーを中心としたお酒等も入っている。
夜の川へ蛍を見に行こう。
言いだしっぺはKだった。何でも、彼は蛍のよく集まる場所を知っているらしい。
意外に感じる。
Kはオカルティストで、いつもならこれが『幽霊マンションに行こうぜ』 やら、『某自殺の名所に行こうぜ』となるのだけれど、
今回はマトモな提案だったからだ。
「蛍の光を見ながら酒でも飲もうぜ」とKは言った。
反対する理由は無い。でもそれだと車を運転する人が、つまりSが一人だけ飲めないことになる。
「お前だけジュースでも良いだろ?」と尋ねるKにSは、「お前が酒の代わりに川の水飲むならな」と返した。
だったら、不公平のないよう河原で一泊しようという話になった。キャンプ用品はSが実家から調達してくれた。
川の流れとは逆に上って行くにつれ川幅は徐々に狭くなり、
角の取れた小さく丸い石よりも、ごつごつした大きな岩が目立つようになってきた。
D字状に旧道と新道が別れているところに差しかかる。山沿いに大きくカーブを描いている旧道に対して、新道の橋はまっすぐショートカットしている。
車は旧道の方へと入って行った。川を跨ぐ歩行者用の吊り橋のそばに車を停める。吊り橋の横には河原へと降りる道があった。
僕とSの二人で手分けして荷物を河原まで下ろす。その荷物の中には、車酔いでダウンしたKという大荷物も含まれていた。
川はさらさらと音を立てて流れている。川幅は十四,五メートルといったところだろうか。
対岸はコンクリートの壁になっており、その上を県道が走っている。
時間が経ち、陽の光が弱くなるにつれ、透き通っていたはずの緑は段々と墨を垂らしたように黒くなってゆく。
蛍の姿はなかった。
出て来るのは完全に暗くなってからだと、ようやく回復したらしいKが言う。「雲も出てるし、風邪もねえし、絶好の蛍日和じゃん」
蛍は、自分達以外の光を嫌うものらしい。それがたとえ僅かな月明かりでも。「Kって蛍に詳しいん?」
「蛍だけじゃねえよ。俺は昆虫博士だからな。なにせヤツらは、そもそもは地球外から降って来た宇宙生物って噂だし」
ああなるほど、と僕は思う。
そんなこんながあってから、三人でテントを張った。
河原では地面にペグが打ちこめないため、テントを支えるロープを木や岩などに結び付ける。
五〜六人の家族用のテントなので、中は結構広い。そのうちKが、小型ガスボンベに調理用バーナーを取り付けて鍋を置き、湯を沸かし始めた。
テントを張る時の手際を見た時も思ったけれど、Kは意外とアウトドア派なのだろうか。
Sに尋ねてみると、「おかげでガキの頃は色々連れ回された」と嘆いてから、「いや、今もだな」と付け加えた。
それからKは、大きな石を移動させて大雑把な囲いを作ると、周りの木々を集めて組み立て、たき火を起こした。
僕も手伝おうと薪を拾ってくると、「そりゃ生木だお前。煙が出るだけだぞ」と笑われた。
たき火の火に誘われてか、小さな虫たちがテントの周りに集まって来ていた。
蠅を一回りでかくしたような虫に、
腕や足などを何箇所か噛まれて痒い。「テジロちゃんだな」とKが言った。
何でも、捕まえてよく見ると、前足の先が白いんだそうだ。だから手白。「よっしゃ、捕まえてみるか?」「蠅を見に来たわけじゃないでしょうが」
「そりゃそうか」僕らは蛍を見に来たのだ。
0231名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 22:54:08.82ID:tcLxIulS
6期を受けてるかどうかもわからなかったからどうなるかと思ってたけど
ドラフト落ちてから1年も経たないうちに加入できてよかったね
0232名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 23:00:29.10ID:uAWtheKq
>>229
2年位前、兄夫婦の飼い犬の耳の裏側に腫瘍みたいなのができた。
洋犬で耳は垂れてて大きい。
初めて会った子犬の時から、いきなり顔をベロベロ舐めてくる、超人懐っこくて可愛くてたまらない仔だった。
腫瘍みたいなものは直径1cmくらい、黒くて固く、黒豆を半分にしたのが付いてるような感じ。
行きつけの獣医にも相談してて、結構時間が経過してた。
悪性腫瘍だと耳に穴が開くように切り取るか、耳の切除もあり得るとの話だった。
現在は引っ越して別の家に住んでるんだけど当時父の会社の社宅に住んでいて隣には1人暮らしのオバさんが住んでいた。
そのオバさんはとても優しく、挨拶をするといつもオバさんからお菓子やジュースなど貰っていた。
ウチの母ともよく立ち話しをしたり、時にはお茶菓子を持ってウチへお邪魔になったり買い物にも一緒に付き添っていた。
私は(兄も)挨拶すればお菓子が貰えるといつも楽しみにしていた。そんな数週間ほど経ったある日
家に帰宅すると私の兄が元気なく落ち込んでいた。私がどうしたん?と訪ねると兄は隣のオバさんに挨拶したら無視された
えっ?一瞬耳を疑ってしまったウソや〜、きっと聞こえんかったんやろ?
すると兄はウソやない!オバさんの近くで言ったでも背を向けてすぐ家へ入ってった信じられなかった。
私は兄の言うことが本当かを確かめようと翌日あのオバさんに挨拶してみた
オバさんが小さい花壇に水をやっていたのでさりげなく挨拶したら(お菓子欲しさではなかった)
オバさんは目を合わせず、そのまま家に入っていった。兄の言ったことは本当だった。
私も兄と同じ気持ちになった。オバさんどうしたんやろ?母に聞いても最近会わないね〜の一言。
それから何日か経って母と兄、私で買い物に出かける時、隣の家のガラス戸が開いていたので久しぶりにオバさんを誘ってみることにした。
母がガラス戸から顔を覗くとオバさんが背を向けた状態で座りテレビを見ていた。
母が○○さ〜ん(オバさんの名字)と声をかけるが返事がない。(オバさんは背を向けたままだった
もう一度呼んでも反応はなかった。耳栓をしてるわけでもないのにまるで本当に聞こえてないかのようだった。
私も兄も気分が悪くなり母はスゴく気にしていたもういいよと兄は言った
もうオバさんに挨拶することはなくなった。見かけることも少なくなった。
私が兄と遊びに出かける時、隣の家のガラス戸のカーテンが少し動いたので私がカーテンの隙間を見ると
あのオバさんが顔を覗かせ私と兄の方を鬼のような目でジーッと睨みつけているのが見えた。(ゾクッとした)
まるで別人のようだった。それから2ヶ月ほどして隣のオバさんはどこかへ引っ越して行った。
今もあのカーテンの隙間から覗いていたオバさんの目が忘れられない。
物凄く懐かれてて、可愛くてたまらなくて、姪っ子のように思ってる犬が不憫で心配で、
でも飼い主ではない自分には何もできなくて神頼みくらいしか思いつかなかった。
ネットで助けを求めたら、市谷にあるペットの傷病平癒祈願を受け付けている神社を教えてもらった。
さっそく、自宅でシャワーして身を清め、礼服にネクタイ締めて、印刷した犬の写真を持って訪問した。
社務所でペットの病気快復祈願のお守りを購入。
境内の狛犬像全てに手を合わせ、呪文のように腫瘍が無くなりますようにお力をお貸しくださいとブツブツ唱えて進んだ。
本殿に着き、礼を欠かさないよう手順に従い参拝。
神様に写真を見せながら、お守りはお賽銭箱の上に置き魂を込めるというか、神様の力を分けて入れてもらえるよう
素人考えでそこに置いてお祈りした。
「神様、この仔は人懐っこくて、とても可愛い仔なんです。どうか耳の腫瘍が無くなりますように、
もしくは良性腫瘍で大過ないよう、健康になるよう何卒お力添え頂けますようお願い申し上げます」
と、過去にこれほど真剣に何かをお願いしたことがあるだろうか というくらい心の底から祈っていた。
ネットのアドバイスに従い、帰りは狛犬に再び祈りながら像に付いた蜘蛛の巣などをハンカチでぬぐって綺麗にした。
ありがた迷惑かなと思いつつ、兄夫婦に取り急ぎメールでお守りの写真を送付。
実家に預けておいたお守りは、
数日後に受け取に来たとの事。お守り受取りからしばらく音沙汰なかったんだけど、
数週間か1カ月くらい後かに聞いた話では、手術まであと1週間くらいになったある日。
いよいよ耳に大きな切り取り穴が開くか、切除するのかと思い悩んでいたそうな。
0233名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 23:05:14.84ID:2hVu/tUx
あああああししゃもだああああああ
おめでとうおめでとうおめでとう!
0234名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/28(土) 23:09:36.98ID:52Wr3edP
皆さん知ってますか?この前のニュースで、17歳女子殺害事件。この女子は私の友達です。彼女はどうやら私の家に
来る途中で何者かに殺されたようです。
彼女のカバンの中には、1冊のノートが入っていて、
ただいま帰りました〜!クネクネには会えなかった残念(?)それと祖父ちゃんはクネクネを知らなかったよ
でも似たような話はあるみたい。「おんしどさま」っていうでも場所よって発音が変わってる。
ちなみに婆ちゃんの育ったトコだと「おしづさま」このさまって様かな?
田んぼや畑に早朝か夕暮れ時に現れるんだって。見た時間帯によって変わってくるらしい。
昔の話
人通りもあり車通りの多い道の脇にたんぼがありました
私と弟はその田んぼで透明エビなどをとってあそんでいました
でもあるとっkふと顔をあげると 少し先にある信号の方から一人の女性がやってきmす
真白い女の人が真白い自転車で左右に不思議なうごきd駅
自転車に両手放しでのり 腕には大量のトイレットペーパーの袋をさげてそのままゆっくりこっちに向かってくるのです
びっくりした弟と私はその人をじっとみていました
来ると思っても私は弟の前から動かなかったですのどういてその時女の人打と思ったのかもわかえいません
おtぷとにきくと 覚えていうようふぇすが なにもおいえてくれません何ででしょうか?
朝に見ればその年は良い事が起こる(でも婆ちゃんのトコは豊作になるって話だった)
夕暮れ時だと村から葬式が出るとか…悪い事が近いうちに起る。でもあくまでソコにいるだけで追いかけたりとかはしないんだって。
ただ指さしたり、声をかけてはいけないって決まりはあるみたい。
子供が悪さした時とか「夜にやってきて食べてしまう」「お前もああなるぞ」みたいに怖がらせていたんだって。
ちなみに父親その話知らなくて逆に驚いてた黒と白はしばらく店にいつづけたが、
予約がつまりすぎて物凄く忙しい日に他の店舗から同期の女の子
(以下M)がヘルプ(手伝い)に来てくれた翌日から黒はいなくなった。Rといなくなったねー、と話していたが特に気にせずにいた。
数日してMに会う機会があったので、『この間はヘルプありがとねー。』と声をかけると、Mが神妙な顔で
『変な事が起こった』と言った。Mによると、私の店にヘルプに来た日。
Mの店で営業終了後に円陣を組んで終礼をしていた時、なんとなくスタッフの人数を数えていたら、ひとり多かったらしい。あれ?
と思いもう一度数えてみたら、スタッフの間に黒いも影がやもやした黒い人影が立っていたそうな。
『あ、それ、うちの店にいたやつだよ。Mについてったんだねw害はないけど肩とか腰とか触られるかも
しれないよw』とだけ言っておいた。ちなみに、黒がいなくなった後、白もいつの間にかいなくなっていた。
ノートには「殺される。逃げよう。」と書いてありました。彼女はこれを見せるために私の家に来ようとしていました。
彼女はパソコンの掲示板が好きでした。掲示板にはチェンメが多くありますが、彼女はそれを
信じずに過ごして来て無事でした。
しかし、いつもように掲示板のチェンメを無視していたら、
そのチェンメのいう通りに死にました。
そう、その彼女が無視して死んだのはこれなのです。
ここまで読んでしまったあなたは、死にます。
これは一昨日のです。怖い話なれしてる方には、怖くないかも知れませんが、自分は恐ろしかった
話です。(初投票です。宜しく御願いします。)その日はいつものように夜釣りをしていました。
そこはいつもはよく釣れる池だったのですが、その日はほとんど何も釣れませんでした。
なにも釣れなかったため「つれないな〜」なんて思いながら、帰る準備をしていました。
そして、帰ろうと立ち上がったとき、ちょっと向こうのほうに、ナニカが居ました。
夜だったのですが、なぜかソレはよく見えるようでした。「なんだ・・・?」と思ってしばらく見ていると、ソレは激しく動いてるようでした。
「!?」と思った私は、ゾワ〜〜〜っと体が震え、へんな寒さに襲われました。
そして、ソレは少しずつ近くに来ているようにも見えましたが、ソレの存在自体が怖いので、急いで
来た道を戻りました。途中、「同じ夜釣りの人かな?」と思ったのですが、そこは
私と父しか知らないので、ほかに人が来るということは考え難いのです。
更に、ソレはかなり速い速度で動いているようでしたし、大きかったので、人間とは思えませんでした。
車では来ていなかったので、全速力で家まで走りました。「なんだあれ・・・!」と思い、その日は急いで布団で寝ました。
翌日、父に聞いてみると「ああ。あれか。知らんほうがいい」と言っていました。
0235名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 23:13:37.97ID:S6qDoQGh
そうそう、くねくねといえばさ、昔田舎に帰った時さ、
うちの田んぼ懐かしーとか思いながらうろうろ歩いて見てたら落ちちゃったわけよ。
霊に突き落とされたとかならまだしも完全な不注意で。なんのネタにもなんねえよ。
しかもそん時都会人だぜってカッコつけておろしたての白いシャツ着てて、もうそれがドロッドロになっちゃってさ。
ヤケになってバタバタ踊って泥払い落としてたんだ。
そしたらふと見ると遠くから兄弟がこっち見てるんだよね。兄なんかわざわざ双眼鏡で。もうさ、こんなとこに人いると思わないじゃん。
だから完全に恥を捨てて人に見せられないダイナミックな踊りをしてたわけ。夏真っ盛りの昼、いつもの畑作業が終わった時だった。
「Nさん(じいちゃん)」と呼ばれたので振り向くと同僚のKがじいちゃんの後ろに立っていた。
Kはじいちゃんと同い年で性格も明るく非常に勤勉な人で、じいちゃん家で囲碁を打つくらいお互い仲が良かった。
ばあちゃんも囲碁を打ちに来るKのことを微笑ましく見ていた。「Nさん、これ女房の実家から送られてきたんよ。」
とKから手渡された新聞の包みを開けるとあったのは美味しそうな真っ白い角砂糖だった。
ただでさえ戦時中で物資がない時代、こんなものは貰えないと一度は断ったものの「沢山あるから」と半ば無理やり渡されてしまった。
当時からかなりの甘党だったじいちゃんは内心すごく喜んでいたそうだ。その日の夜は宿直のため刑務所内の見回りをしていた。
両側にまっすぐに並ぶ牢屋の暗い廊下をじいちゃんが歩いている時だった。
左前の牢屋から声がする。
それ見られてなんか恥ずかしくなっちゃって、何見てんだって渾身の顔芸を披露したんだよ。
そしたらみるみる双眼鏡持ってた兄の顔が真っ青になってさ、俺もマネできないくらいの激しいくねくね踊りを披露して近くの家に入って行ったよ。
不審に思ってゆっくり牢に近づくと小さく「先生、先生」と呼ぶ男の声が聞こえた。
それはYというヤクザの下っ端でほんの数日前窃盗で捕まったばかりでとてもヤクザとは思えないくらい地味な風貌の初老の男だった。
なにかあったのかと尋ねるとYは
「先生、腹が減っとるんです。どうにも我慢できなんで、何か口に含むものをくれんじゃろうか?」
いつも頬骨が浮かび顔色の悪いYのことを心配していたじいちゃんはその願いを断ることはしなかった。
そういえばと、昼にKから貰った角砂糖がそのまま制服のポケットにあることを思い出した。
少し辺りを見回して他の囚人が起きていないか確認してからポケットから角砂糖を取り出した。
不思議とそれを目の前の囚人に渡すことを少しも惜しいとは思わなかった。
じいちゃんは角砂糖を格子の隙間からYに手渡した。
しかしYはそれを汚れた指で摘まんでまじまじと眺めるだけで食べようとはしなかった。
腹を空かしているはずなのに目の前の美味そうな角砂糖にしゃぶりつきもしない。それは異様な光景だったそうだ。
なぜ食べないのか?聞くことができずにいた。暫くして矢崎は口を開いた。
「先生、ありがとう。こんな立派な御砂糖。じゃけど人に見られたらものがよう食べれん。」
次の日の朝、夜勤明けで帰ろうとしたところに出勤してきたKがやってきた。
角砂糖のことを聞かれたが、本当のことを話す訳にもいかず
夜勤中に食して大変うまかった、と礼を言ってKと別れた。
Kはそれから月に数度じいちゃんにささやかながら高価な食べ物を寄越してくれた。
なぜか殆ど女子供が好むような甘い物だったそうだ。Kには家庭があり幼い子もあったのでそのせいかなと考えた。
あの夜以来じいちゃんは表立ってではないが矢崎とよく話すようになった。
他愛もない世間話から、囲碁の打ち方を教えたり、出所後の身の振り方も相談してあげていた。
Yも以前からじいちゃんのことを出所してきた仲間から聞いていたようで、さらに慕ってくれるようになった。
挨拶をすれば嬉しそうにくしゃっと笑うようになったが元々の体の弱さからなのか顔色の悪さは相変わらずで
Yの纏っている人生の悲壮感みたいなものはぬぐえなかった。
前科はありはしたものの似通ったもので人を傷つけたこともないようだが、どことなく他の囚人とは違っていたようで
だから余計に気にかけるようになったのかも知れない。
「先生が行ってから食べてもええじゃろうか?何も変なこたせんけえ。すまんけれど、見逃してくださらんか。」
じいちゃんはどうしたものかと戸惑ったが、少し考えてその場を去った。
その日の日誌には「異常なし」と書いた。
後で聞いたら、その兄弟も帰省中だったらしい。しかしなんだったんだあの動きは。マネしてバカにしてたのか?
0236名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 23:15:10.65ID:XUV6o07q
《児童ポルノ禁止法の改正について》

2014年7月15日に改正された「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護に関する法律」
(以下では、「児童ポルノ禁止法」といいます)が施行されました。

児童ポルノは、児童に対する性的搾取や性的虐待といった児童に対する重大な権利侵害をもたらすものです。
日本では、1999年に、児童に対する性的搾取や性的虐待から児童を守るために、児童ポルノ禁止法が作られました。
その後、2004年に改正がなされましたが、インターネットの発達に伴い児童ポルノ被害が増加していることや児童ポルノの単純所持を処罰すべきという意見が強まってきたことなどから、今回の改正がなされました。
今回の改正の主な点は、児童ポルノの定義の明確化がなされたことと児童ポルノを所持しているだけでも処罰される単純所持罪が導入されたことです。
児童ポルノの定義については、あいまいであるという批判がありました。今回の改正では、あいまいであると批判されていた定義規定(法2条3項3号)につき
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、
かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」として、太字部分が追加され、対象部位の明確化等が行われました。
また、児童ポルノの単純所持は、従来規制されていませんでしたが、今回の改正では、
「何人も」、「みだりに児童ポルノを所持」してはならないとして、単純所持を禁止する条文ができました。(法3条の2)
さらに、「自己の性的好奇心を満たす目的」で、児童ポルノを所持している場合には、
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるという処罰規定も作られました(法7条1項)。
なお、この単純所持罪の処罰規定は、法律の施行から2015年7月から適用されています。
今回、定義の明確化がなされましたが、児童ポルノに該当するかどうかの判断は依然として非常に難しい問題であるため改正を受けた警察等の法執行機関の運用に注目が集まってきましたが、規制の強化がされてきています。
製造・販売のみならず、購入者も購入リストから摘発されています。
2017年の法改正以前に作られた流通DVD等も上記の改正内容に該当するものは児童ポルノと判断されることもあります。

Yahoo!JAPANでは、インターネット上の児童ポルノの問題について、2011年から 
一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)の設立を主導するなどして流通防止策の推進に取り組んでいます。

児童買春・淫行等に該当する犯罪は法律および条例で規定されています。

児童ポルノ法

児童ポルノ法違反は、児童(18歳未満の者)等に対し、対価を供与し、又はその供与の約束をして、児童に対し性交等をすることにより成立します。

法定刑は5年以下の懲役又は300万円以下の罰金です(児童ポルノ法4条)

児童福祉法

児童福祉法違反は、児童に淫行をさせる行為を行った場合にも成立し、10年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこの併科となります(児童福祉法60条1項)

青少年保護育成条例

東京都の場合、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反は、青少年(18歳未満の者)とみだらな性交又は性交類似行為を行った場合に成立し(同条例18条の6)、この場合、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります(同条例24条の3)

このような条例はほとんどの都道府県で制定され、県で制定されていなくても市町村単位で制定されている場合があります。
児童ポルノ法の場合は、対価を供与または供与の約束が必要であるのに対して、児童福祉法および条例の場合は、対価の供与がなくても行為を行っただけで成立するという違いがあります。

《子供の権利条約》
第32条 経済的搾取・有害な労働からの保護
子どもは、むりやり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、
心やからだによくない仕事をさせられたりしないように守られる権利があります。

第33条 麻薬・覚せい剤からの保護
国は、子どもが麻薬や覚せい剤などを売ったり買ったり、使ったりすることにまきこまれないように守られなければなりません。

第34条 性的搾取からの保護
国は、子どもがポルノや売買春などに利用されたり、性的な暴力を受けたりすることのないように守らなければなりません。

第36条 あらゆる搾取からの保護
国は、どんなかたちでも、子どもの幸せをうばって利益を得るようなことから子どもを守らなければなりません。
0241名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 23:33:40.44ID:GH62nKxt
>>228
よーし、じゃあ俺がとっておきの都市伝説を話してやるよ。
あくまでも都市伝説だからな、全然本当の話じゃないからな、そこんとこよく覚悟して読めよ。CIAにある資料によると、
戦後、日本国内における最初の拉致事件(外国の秘密組織による日本人拉致事件)は、
北朝鮮による犯行ではなく、ソ連(現ロシア)のKGBによるモノだった。
ある日本人男性を拉致し、KGBで訓練したスパイがその男性に成り済まして生活し、日本国内でスパイ行為をやっていたのだ。
その成り済ましっぷりは、男性の奥さんも気付かないほど完璧だったという。
後に北朝鮮による拉致事件のリーダー格だった『シン・ガンス』が起こした拉致事件は、手口が上記の事件とよく似ており、
一説によると(以下はあくまで噂の域を出ない情報でCIAの公式記録ではないが)
ある日、ある女と男が結婚を親に反対されたため、駆け落ちを決意しました。ところが旅先で男は車に引かれ、
女はその悲しみのあまり自殺しました。
あなた、このレスを全て読みましたね。
あ〜あ・・・読んじゃった。このレスを読んだ人間は、
一生彼氏も出来ず、一生独身です。もしそれがいやなら、このレスをコピーして6ヶ所以上の場所にコピーしてください。
俺が話せるけどまだ親から抱っこされていた頃の話。
俺の住んでるのはアパートの4階。台所の方にベランダがあって、そこからコンビニが左の方に見える。
ある日の夜、母親に抱っこされてそのベランダに出ていた。
すると、俺は突然コンビニの方を指さして
「片足のお姉ちゃんがこっち見てる」
と言った。
コンビニはアパートから距離は割とあったが、人がいるかどうかは分かる。
しかし、母親にはそんな人影は見えなかったようだ。
子供のころの俺は、天井の隅などどこか一点を見ることがあって、なんとなくそういうものが見えるのだろうと親たちは思っていたらしい。
なので、母親はまた何か見えてるのかなと思ったところ、あることを思い出した。
それは、高校の友人が事故で亡くなったことだった。
事故にあった友人は片足を切断し、一時は一命を取り留めたものの、数日後に亡くなってしまった。
そして、そのベランダに出ていた日のは友人の命日の前日だったらしい。
母親は友人が命日の前に会いに来てくれたのだろうと思ったそうだ。
母親から聞いた話で、自分も覚えてないので、ところどころ、「ん?」と思うところがあったかもしれませんが、そこらへんは大目に見てくださいwww
ちなみに、物心ついて高校生になる現在までそういう体験は一度もありません。
だから、ちょっと霊とか見てみたいなーとか思ったりwwwww
(タイトルもそのまま、HNは自分の名前で。)もしコピーしなければ、さっきも言いましたが、
あなたは一生独身です。もしコピーしたら、あなたは好きな人から1週間以内に告白されます。
もし付き合ってる人がいる場合は、その人と急展開しちゃいます☆
『シンガンスは、ソ連KGB内で日本人拉致の技術を直接学び、以後、北朝鮮における日本人拉致の責任者になった』
という説もある。
つまりソ連には東洋人人種が少なく、日本文化の理解も低いので、ソ連KGBの指導の元、北朝鮮に拉致の『下請け業務』をやらせていた可能性があるのだ。
そのウチ、北朝鮮が独自に日本人拉致をやるようになっていった。コレが現在問題になっている拉致問題ってワケ。
ちなみに、当時のソ連は西ドイツでも同様の手口で
『西ドイツ市民を拉致→東ドイツのスパイと入れ替える』
という行為をやっていた。ってか、ソ連にとってはコッチの拉致・入れ替え事件の方がメイン。日本人拉致はオマケ。
その時の『西ドイツ人拉致』のKGBの責任者がプーチン元大統領(現・首相)である。
つまり日本政府は『拉致の親分』に「北朝鮮による拉致事件の解決に協力して下さい」
ってお願いしてたってワケ。マヌケな話だ。
さらに、同様の拉致・スパイ入れ替え事件はアメリカCIAも、当時の東側諸国(ソ連の同盟国)内でやっていた可能性がある。
さらにCIAのコピー組織であるKCIA(韓国CIA)は?、あるいは中国は…?
そう、六ヶ国協議において、拉致事件の純粋な被害者と言えるのは日本だけで、他の国は被害者・兼・加害者でもあるから、触れたくない問題なんだよ。
コレじゃ「拉致問題を六ヶ国協議の中で解決しよう」って言ったって、無駄。
実際「拉致問題は日本・北朝鮮の二国間で話し合え」って言われちゃったしね。
あくまで都市伝説だぞ
0242名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 23:37:52.53ID:2hVu/tUx
ししゃもよかったなあ;;本当にうれしい;;
0244名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 23:45:06.01ID:b+/BNHC0
>>227
これは、僕の知り合い通称ヲタ君が、学生時代に体験した話を一部私の脚色を用いて書いたお話です。
長文で申し訳ありませんが、良ければお付き合いください。
ちなみにヲタ君というのは、高校一年生自称エロゲ大好きで、学校の女子からキモヲタ呼ばわりされていた頃のあだ名らしいです。
以後、ヲタ君の語り。ある日、俺の家に家庭教師が来る事になった。
母子家庭で、しかも息子を一人置いて遠方に単身赴任中、ろくに俺の面倒が見れていない事を危惧しての母親の行動らしい。
母方の亡き祖父が、父親に捨てられた俺と母の為に残してくれた古い日本家屋。
この大きな屋敷に一人で住むのは余りにも不便だが、悠々自適な一人暮らしをおくれる事に関しては大満足だった。 が、そう思った矢先がこれだ。
せっかく夏休みの間はエロゲ三昧という至福の時を送る予定だったのに、と悔しさを滲ませる一方、母親から仕入れた情報に気になる点が一つあった。
家庭教師は知人に紹介してもらったらしく、かなり美人の女子大生との事。
これが悪質な釣りだとしても確認だけはしておきたいのが男というものだ。
そう思い、もとい開き直った俺は、朝から夕方までエロゲーをやりながら、二階にある部屋で
一人やがて来るであろう家庭教師を待っていたピンポーン、と、突如玄関の呼び鈴が鳴った。
誰だ? と思ったと同時に、母親との会話が脳裏に蘇る。『女子大生……凄く美人らしいわよ』
記憶から都合の良い部分だけが抜粋され繰り返しリピートされた。 焦りのせいか鼓動が早まっていく。
俺はPCの電源を落としたのち、全てのエロゲーを机の下に隠す。
部屋を出ようと襖に手を掛け、立て付けの悪さに苦戦しながら戸口を引いたその時、
フッと、何かが俺の眼前を横切った。 横切った先を瞬時に目で追う。「えっ……?」それは、余りにも突然の事だった。
部屋の入り口、何もない空間からスーッと透き通るような白い足が、
僅かに宙に浮いた格好で、くねくねと姿を現したのだ。呆ける俺、だがすぐに我に返り
「うわっ!」と、短く驚きの声を上げた。足はのた打ちながらその場で身動きすると、スーッと消えてしまった。
俺は息が詰まりそうになり、飲み込んだ息を吐きだすようにしながら 、「ふっ、ふうっ……」と小さく声を漏らした、だがすぐに苦笑いを浮かべ、
「またか……」と力無く呟く。そう、またなのだ。実はこういった事が俺には昔か多々あった。
ふと振り向いた先に、一瞬だけ人の顔が見えた。 何となく見ていた風呂場の壁に、泣き叫ぶような人の顔が一瞬映った、などなど。
まあ簡単に言えば俺の思い込み、妄想の類い、もっと平たく言えば壮大な勘違い、果ては幻覚というやつだ。
小学生の頃、俺は得意満々で同級生に『俺、幽霊みたぜ』何て言ったりしていた。
子供特有の目立ちたい、驚かせたい、などという、そういったありがちな思いだったんだろうけど、我ながら痛い子だったんだなあと、今更ながらにしみじみに思う。
見える、言わばこれは自分を特別に見せたいがための偽装に過ぎない、 と俺は思っている。
自分は特別なんだと、周りとは違うんだと言い聞かせ、周囲から切り離された自分を正当化する手段。
そう、高校に入って周りの同級生をみる度に、今までの自分が間違っていたんだと痛いほど思い知った。
だいたい、オタクで根暗なうえに電波とか、これ以上救いようがないじゃないか。それならオタクで根暗の方がまだましだ。
俺は人生の最低ラインを保ちつつ、趣味を楽しみながら引きこもる事を選んだ人間だ。
幽霊だのなんだのとそんな非現実的な事に、一々囚われて生きていくなんてたまったもんじゃない。
そんな事を頭の中で悶々と考えていると、──ピンポーン、と再び呼び鈴が鳴った。
背筋が逆立ち、すっかり萎縮してしまった俺を見ながら、先生が口元に手を当て、微かに笑う。
だが、さすがの俺も今日会ったばかりの人間に笑われ馬鹿にされるのは納得がいかない、思わず聞き返した。その笑みの正体について。
すると先生は一瞬間を置いてから、 耳元を覆い隠していた長い黒髪を緩やかに掻き上げた。
改めてみると、やはり凄く美人な人 だと思い知らされる。 だが今はそれすらも腹だたしく思えた。
美人だからといって何でも許されるなんて思ったら大間違いだ。
思いがけない言葉に、俺は思わず小 さく驚きの声を漏らした。
というか、少しはにかむように謝る先生は何というか……マジで可愛い。
「嬉しかったんだ、こんなとこでこんな拾いものができるなんて思って もみなかったから」「ひ、拾いもの?」
意味が分からず、俺はすぐに先生に聞き返す、だが先生はその問には答えてくれず、代わりに、「家庭教師の件、やっぱり引き受けるよ」
0245名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 23:47:36.70ID:a7Sy5qgp
>>228
画像の無断使用してるとしてお芋やに通報してるしねえ俺は
メール送信画面見てないの?ココで上げといたけど
あー数時間で削除したから見てないか
0248名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/28(土) 23:57:30.31ID:5dq6/k02
修学旅行で 肝試しが行われた。メンバーは 男子2人女子2人の計4人全てはくじで行われた。
クラスの人数は27人。一つのグループが3人となってしまう計算だった。が、俺のグループは4人だった。
メンバーは、仲の良い高野に少し気になる女子の合川さん、そしてクラスで浮いてる女子の天野だった。肝試しの場所は本物の墓地。本物の霊を見てもおかしくも無い場所。
まずはじめに言っておくが、こいつは驚くほど長い。そしてあろうことか、たいした話ではない。
夏休みも間近にせまり、大学の仲間5人で海に旅行に行こうって計画を立てたんだ。
計画段階で、仲間の一人がどうせなら海でバイトしないかって言い出して、
俺も夏休みの予定なんて特になかったから、二つ返事でOKを出した。
そのうち2人は、なにやらゼミの合宿があるらしいとかで、
バイトはNGってことに。結局、5人のうち3人が海でバイトすることにして、
残り2人は旅行として俺達の働く旅館に泊まりに来ればいいべって話になった。
それで、まずは肝心の働き場所を見つけるべく、3人で手分けして色々探してまわることにした。
ネットで探してたんだが、結構募集してるもんで、友達同士歓迎っていう文字も多かった。
俺達はそこから、ひとつの旅館を選択した。
もちろんナンパの名所といわれる海の近く。そこはぬかりない。
電話でバイトの申し込みをした訳だが、それはもうトントン拍子に話は進み、
途中で友達と2日間くらい合流したいという申し出も、
『その分いっぱい働いてもらうわよ』という女将さんの一言で難なく決まった
計画も大筋決まり、テンションの上がった俺達は、そのまま何故か健康ランドへ直行し、
その後友達の住むアパートに集まって、風呂上りのツルピカンの顔で、ナンパ成功時の行動などを綿密に打ち合わせた。
一言で言うなら、田舎のばーちゃんち。
『○○旅館』とは書いてあるけど、まあ民宿だった。○○荘のほうがしっくりくるかんじ。
入り口から声をかけると、中から若い女の子が笑顔で出迎えてくれた。
ここでグッとテンションが上がる俺。
旅館の中は、客室が4部屋、みんなで食事する広間が1つ、
従業員住み込み用の部屋が2つで計7つの部屋があると説明され、俺達ははじめ広間に通された。
しばらく待っていると、若い女の子が麦茶を持ってきてくれた。
名前は「美咲ちゃん」といって、この近くで育った女の子だった。
それと一緒に入ってきたのが、女将さんの「真樹子さん」。
恰幅が良くて笑い声の大きな、すげーいい人。もう少し若かったら俺惚れてた。
あと旦那さんもいて、計6人でこの民宿を切り盛りしていくことになった。
俺たちは順番待ちをしている時もドキドキしていた。そして ついに順番がやって来た。
元々怖いものが苦手な俺は先頭を高野に任し、高野の後ろに俺と合川さん。俺の後ろに天野がいた。
しばらく歩いていると墓地が見えた。
「ここに入るのかよ〜」と俺たちは足を止めた。
墓地にはかなり気味の悪い霧が立ち、静寂に包まれた森の中にあった。
意を決してみんなで足を進める。
墓地の中に入った。
こんな場所に仕掛け人がいるのかよと思うくらい怖かった。
が、進んでいると明らかに笑いを狙ったような霊や、変装した先生が出てきた。
怖いと言うよりも面白かったので、気が付いた頃には緊張感も和らぎ、墓地の中も少しは慣れてきた。
しばらくすると、ようやく墓地の出口が見えてきた。「あんまり怖くなかったな〜」
笑いながら言い、俺の顔を見た高野は突然。「うぁぁぁああああ!!!!」俺たちをおいて叫びながら一人で逃げる。
俺たちも訳も分からずに高野の後を追う。
ここで走りながら後ろを見たのか、合川さんが俺に「やばい!後ろっ」。
それを聞いた俺と天野は、反射的に後ろを見た。
一瞬しか振り返ってないので、“それ”を確認することが出来なかった。
ひたすら走っていると、ゴール付近で息を切らしてしゃがみ込んでいる高野が見えた。
高野の周りには、既にゴールしたクラスメイトが高野の周りに集まっていた。
俺たちが「お〜い!」と手を振ると、高野もその場にいたクラスメイトも悲鳴を上げ逃げ出した。
何で逃げるんだよ!そう口にしたかった俺だが、疲れに圧倒され声が出なかった。
ある程度自己紹介とかが済んで、女将さんが言った。
「客室は、そこの右の廊下を突き当たって左右にあるからね。
そんであんたたちの寝泊りする部屋は、左の廊下の突き当たり。あとは荷物置いてから説明するから、ひとまずゆっくりしてきな」
ふと友達が疑問に思ったことを聞いた。(友達をA・Bってことにしとく)
0249名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 00:01:38.45ID:EuGVfDwK
ささももおめでとう!
合格で喜んでるのかもしれないが、コピペ荒らしのおじさんはもう寝なよ
22時過ぎたら寝る時間だろ?
また朝4時によろしくね
0252名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 02:28:42.58ID:HLNMBkN6
まあ、太ももに肉つきやすいって本人も言ってたし、前からこんなもんだったような
なんか妙に顔がコケてるほうが気になるな…
0253名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 03:42:41.87ID:TSVvjk9+
ドラフトオーデの時、SR課金力凄まじかったけど
総選挙でいきなりランクインさせるくらいのヲタパワーあんの?
0255名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 05:11:16.57ID:HLNMBkN6
なにはともあれ、JKとなって成長していくささももの姿を今後も見ていけると考えただけで嬉しい
0256名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 05:27:45.97ID:mRTaFHEC
>>225
それちょっと気になってる
ドラ3の頃は可愛かったから気のせいであることを期待
0257名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 05:28:59.84ID:fuu+aYKP
1位 90番 2,183,644円 兵庫県14歳佐々木桃華
2位 121番 1,766,769円 埼玉県 15歳矢作萌花
3位 75番 1,319,506円 長野県 16歳安藤千伽奈
4位 83番 1,206,701円 愛媛県 18歳中村舞
5位 115番 989,659円 東京都 17歳大関千尋
6位 70番 910,475円 兵庫県 17歳佐藤亜海

総選挙100位でも1500万必要だから厳しいだろ
ちなみに速報1位になったNGTの荻野由佳には金持ち二人が付いていて年間6000万使ってる
0259名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 06:37:28.39ID:A30xZ944
《児童ポルノ禁止法の改正について》

2014年7月15日に改正された「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護に関する法律」
(以下では、「児童ポルノ禁止法」といいます)が施行されました。

児童ポルノは、児童に対する性的搾取や性的虐待といった児童に対する重大な権利侵害をもたらすものです。
日本では、1999年に、児童に対する性的搾取や性的虐待から児童を守るために、児童ポルノ禁止法が作られました。
その後、2004年に改正がなされましたが、インターネットの発達に伴い児童ポルノ被害が増加していることや児童ポルノの単純所持を処罰すべきという意見が強まってきたことなどから、今回の改正がなされました。
今回の改正の主な点は、児童ポルノの定義の明確化がなされたことと児童ポルノを所持しているだけでも処罰される単純所持罪が導入されたことです。
児童ポルノの定義については、あいまいであるという批判がありました。今回の改正では、あいまいであると批判されていた定義規定(法2条3項3号)につき
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、
かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」として、太字部分が追加され、対象部位の明確化等が行われました。
また、児童ポルノの単純所持は、従来規制されていませんでしたが、今回の改正では、
「何人も」、「みだりに児童ポルノを所持」してはならないとして、単純所持を禁止する条文ができました。(法3条の2)
さらに、「自己の性的好奇心を満たす目的」で、児童ポルノを所持している場合には、
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるという処罰規定も作られました(法7条1項)。
なお、この単純所持罪の処罰規定は、法律の施行から2015年7月から適用されています。
今回、定義の明確化がなされましたが、児童ポルノに該当するかどうかの判断は依然として非常に難しい問題であるため改正を受けた警察等の法執行機関の運用に注目が集まってきましたが、規制の強化がされてきています。
製造・販売のみならず、購入者も購入リストから摘発されています。
2017年の法改正以前に作られた流通DVD等も上記の改正内容に該当するものは児童ポルノと判断されることもあります。

Yahoo!JAPANでは、インターネット上の児童ポルノの問題について、2011年から 
一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)の設立を主導するなどして流通防止策の推進に取り組んでいます。

児童買春・淫行等に該当する犯罪は法律および条例で規定されています。

児童ポルノ法

児童ポルノ法違反は、児童(18歳未満の者)等に対し、対価を供与し、又はその供与の約束をして、児童に対し性交等をすることにより成立します。

法定刑は5年以下の懲役又は300万円以下の罰金です(児童ポルノ法4条)

児童福祉法

児童福祉法違反は、児童に淫行をさせる行為を行った場合にも成立し、10年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこの併科となります(児童福祉法60条1項)

青少年保護育成条例

東京都の場合、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反は、青少年(18歳未満の者)とみだらな性交又は性交類似行為を行った場合に成立し(同条例18条の6)、この場合、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります(同条例24条の3)

このような条例はほとんどの都道府県で制定され、県で制定されていなくても市町村単位で制定されている場合があります。
児童ポルノ法の場合は、対価を供与または供与の約束が必要であるのに対して、児童福祉法および条例の場合は、対価の供与がなくても行為を行っただけで成立するという違いがあります。

《子供の権利条約》
第32条 経済的搾取・有害な労働からの保護
子どもは、むりやり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、
心やからだによくない仕事をさせられたりしないように守られる権利があります。

第33条 麻薬・覚せい剤からの保護
国は、子どもが麻薬や覚せい剤などを売ったり買ったり、使ったりすることにまきこまれないように守られなければなりません。

第34条 性的搾取からの保護
国は、子どもがポルノや売買春などに利用されたり、性的な暴力を受けたりすることのないように守らなければなりません。

第36条 あらゆる搾取からの保護
国は、どんなかたちでも、子どもの幸せをうばって利益を得るようなことから子どもを守らなければなりません。
0261名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 08:47:50.67ID:Nd+VAiup
ほらな
早速ここで画像貼りしてたバカアフィカスが地下板でネガキャンスレ立てて
張り切ってレスしてるよ

これで分かったろ
ここで過去の事をほじくり返す真似してたのがアフィカスだとね
0262名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 09:18:05.38ID:mM4bb+uu
ささももおめでとう秋元Gの握手高いけど一回は行ってみるわ
 
0263名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 10:43:46.41ID:pqLiSnhH
NMBおめでとう

えらい出世だな
0264名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 11:04:01.99ID:TQEvLAse
やっぱりジュニア時代は黙して活動していくんだろうか
逆に隠すより全面に出してネタにしてもらったほうが良いと思うんだが
0265名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 11:17:10.84ID:HLNMBkN6
そもそも、ジュニア時代を隠しようがないだろうね
あえてネタにすることでもないと思うが
ただし、にゃんコレは最高
0266名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 11:29:24.39ID:1noeh8hZ
《児童ポルノ禁止法の改正について》

2014年7月15日に改正された「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護に関する法律」
(以下では、「児童ポルノ禁止法」といいます)が施行されました。

児童ポルノは、児童に対する性的搾取や性的虐待といった児童に対する重大な権利侵害をもたらすものです。
日本では、1999年に、児童に対する性的搾取や性的虐待から児童を守るために、児童ポルノ禁止法が作られました。
その後、2004年に改正がなされましたが、インターネットの発達に伴い児童ポルノ被害が増加していることや児童ポルノの単純所持を処罰すべきという意見が強まってきたことなどから、今回の改正がなされました。
今回の改正の主な点は、児童ポルノの定義の明確化がなされたことと児童ポルノを所持しているだけでも処罰される単純所持罪が導入されたことです。
児童ポルノの定義については、あいまいであるという批判がありました。今回の改正では、あいまいであると批判されていた定義規定(法2条3項3号)につき
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、
かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」として、太字部分が追加され、対象部位の明確化等が行われました。
また、児童ポルノの単純所持は、従来規制されていませんでしたが、今回の改正では、
「何人も」、「みだりに児童ポルノを所持」してはならないとして、単純所持を禁止する条文ができました。(法3条の2)
さらに、「自己の性的好奇心を満たす目的」で、児童ポルノを所持している場合には、
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるという処罰規定も作られました(法7条1項)。
なお、この単純所持罪の処罰規定は、法律の施行から2015年7月から適用されています。
今回、定義の明確化がなされましたが、児童ポルノに該当するかどうかの判断は依然として非常に難しい問題であるため改正を受けた警察等の法執行機関の運用に注目が集まってきましたが、規制の強化がされてきています。
製造・販売のみならず、購入者も購入リストから摘発されています。
2017年の法改正以前に作られた流通DVD等も上記の改正内容に該当するものは児童ポルノと判断されることもあります。

Yahoo!JAPANでは、インターネット上の児童ポルノの問題について、2011年から 
一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)の設立を主導するなどして流通防止策の推進に取り組んでいます。

児童買春・淫行等に該当する犯罪は法律および条例で規定されています。

児童ポルノ法

児童ポルノ法違反は、児童(18歳未満の者)等に対し、対価を供与し、又はその供与の約束をして、児童に対し性交等をすることにより成立します。

法定刑は5年以下の懲役又は300万円以下の罰金です(児童ポルノ法4条)

児童福祉法

児童福祉法違反は、児童に淫行をさせる行為を行った場合にも成立し、10年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこの併科となります(児童福祉法60条1項)

青少年保護育成条例

東京都の場合、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反は、青少年(18歳未満の者)とみだらな性交又は性交類似行為を行った場合に成立し(同条例18条の6)、この場合、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります(同条例24条の3)

このような条例はほとんどの都道府県で制定され、県で制定されていなくても市町村単位で制定されている場合があります。
児童ポルノ法の場合は、対価を供与または供与の約束が必要であるのに対して、児童福祉法および条例の場合は、対価の供与がなくても行為を行っただけで成立するという違いがあります。

《子供の権利条約》
第32条 経済的搾取・有害な労働からの保護
子どもは、むりやり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、
心やからだによくない仕事をさせられたりしないように守られる権利があります。

第33条 麻薬・覚せい剤からの保護
国は、子どもが麻薬や覚せい剤などを売ったり買ったり、使ったりすることにまきこまれないように守られなければなりません。

第34条 性的搾取からの保護
国は、子どもがポルノや売買春などに利用されたり、性的な暴力を受けたりすることのないように守らなければなりません。

第36条 あらゆる搾取からの保護
国は、どんなかたちでも、子どもの幸せをうばって利益を得るようなことから子どもを守らなければなりません。
0267名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 11:32:28.66ID:TwOvWVhM
>>261
前回のドラフトの時もネガキャンスレ立ってたけど中身は意外と
擁護のレスが多かった
NMBは一旦メンバーになればどんなネガキャンされようがセレクション
される心配はない
かつて山内つばささんが握手会スタッフにブスとツイで馬鹿にされたことが
あって仲間のNMBメンバーがスタッフに切れて反論してヲタが激怒しスタッフの
会社に通報し謝罪させた経緯がある
百香さんも必ずNMBメンバーが守ってくれるし運営やヲタもそう

逆にアンチは無償の宣伝マンと思えばいいんです
どうせ2時間書き込みしなけりゃ落ちるしまったく問題なし

今日のドラフト3期候補生で一緒だった河野奈々帆さんの
SR配信で堀ノ内百香さんが佐々木桃華さんであることが
最終確定したね
0268名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 11:33:10.27ID:TwOvWVhM
>>261
前回のドラフトの時もネガキャンスレ立ってたけど中身は意外と
擁護のレスが多かった
NMBは一旦メンバーになればどんなネガキャンされようがセレクション
される心配はない
かつて山内つばささんが握手会スタッフにブスとツイで馬鹿にされたことが
あって仲間のNMBメンバーがスタッフに切れて反論してヲタが激怒しスタッフの
会社に通報し謝罪させた経緯がある
百香さんも必ずNMBメンバーが守ってくれるし運営やヲタもそう

逆にアンチは無償の宣伝マンと思えばいいんです
どうせ2時間書き込みしなけりゃ落ちるしまったく問題なし

今日のドラフト3期候補生で一緒だった河野奈々帆さんの
SR配信で堀ノ内百香さんが佐々木桃華さんであることが
最終確定したね
0269名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 11:59:46.49ID:20PGDWWs
ささももが心配だわ
枕やって仕事とってこいって脅されるに決まってるからぬ
0270名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 12:03:53.36ID:20PGDWWs
堀之内って源氏名みたいだし
運営からそういう目で見られてるのは確実だろ
0271名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 12:17:35.70ID:B2rzpnzw
>>264
そんなことしたらあきられるのも早いから普通にアイドル活動すればいいと思うよ
0272名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 12:29:20.96ID:bdH95uuW
劣化しても一番可愛いって時点で秋元グループがいかにブスばっかりかってのがわかる
0273名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 12:45:13.92ID:TwOvWVhM
これから新メンバーになって活動していくのに相変わらずメン叩きをするのね
0274名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 12:45:26.14ID:MyX/FN2c
《児童ポルノ禁止法の改正について》

2014年7月15日に改正された「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護に関する法律」
(以下では、「児童ポルノ禁止法」といいます)が施行されました。

児童ポルノは、児童に対する性的搾取や性的虐待といった児童に対する重大な権利侵害をもたらすものです。
日本では、1999年に、児童に対する性的搾取や性的虐待から児童を守るために、児童ポルノ禁止法が作られました。
その後、2004年に改正がなされましたが、インターネットの発達に伴い児童ポルノ被害が増加していることや児童ポルノの単純所持を処罰すべきという意見が強まってきたことなどから、今回の改正がなされました。
今回の改正の主な点は、児童ポルノの定義の明確化がなされたことと児童ポルノを所持しているだけでも処罰される単純所持罪が導入されたことです。
児童ポルノの定義については、あいまいであるという批判がありました。今回の改正では、あいまいであると批判されていた定義規定(法2条3項3号)につき
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、
かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」として、太字部分が追加され、対象部位の明確化等が行われました。
また、児童ポルノの単純所持は、従来規制されていませんでしたが、今回の改正では、
「何人も」、「みだりに児童ポルノを所持」してはならないとして、単純所持を禁止する条文ができました。(法3条の2)
さらに、「自己の性的好奇心を満たす目的」で、児童ポルノを所持している場合には、
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるという処罰規定も作られました(法7条1項)。
なお、この単純所持罪の処罰規定は、法律の施行から2015年7月から適用されています。
今回、定義の明確化がなされましたが、児童ポルノに該当するかどうかの判断は依然として非常に難しい問題であるため改正を受けた警察等の法執行機関の運用に注目が集まってきましたが、規制の強化がされてきています。
製造・販売のみならず、購入者も購入リストから摘発されています。
2017年の法改正以前に作られた流通DVD等も上記の改正内容に該当するものは児童ポルノと判断されることもあります。

Yahoo!JAPANでは、インターネット上の児童ポルノの問題について、2011年から 
一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)の設立を主導するなどして流通防止策の推進に取り組んでいます。

児童買春・淫行等に該当する犯罪は法律および条例で規定されています。

児童ポルノ法

児童ポルノ法違反は、児童(18歳未満の者)等に対し、対価を供与し、又はその供与の約束をして、児童に対し性交等をすることにより成立します。

法定刑は5年以下の懲役又は300万円以下の罰金です(児童ポルノ法4条)

児童福祉法

児童福祉法違反は、児童に淫行をさせる行為を行った場合にも成立し、10年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこの併科となります(児童福祉法60条1項)

青少年保護育成条例

東京都の場合、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反は、青少年(18歳未満の者)とみだらな性交又は性交類似行為を行った場合に成立し(同条例18条の6)、この場合、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります(同条例24条の3)

このような条例はほとんどの都道府県で制定され、県で制定されていなくても市町村単位で制定されている場合があります。
児童ポルノ法の場合は、対価を供与または供与の約束が必要であるのに対して、児童福祉法および条例の場合は、対価の供与がなくても行為を行っただけで成立するという違いがあります。

《子供の権利条約》
第32条 経済的搾取・有害な労働からの保護
子どもは、むりやり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、
心やからだによくない仕事をさせられたりしないように守られる権利があります。

第33条 麻薬・覚せい剤からの保護
国は、子どもが麻薬や覚せい剤などを売ったり買ったり、使ったりすることにまきこまれないように守られなければなりません。

第34条 性的搾取からの保護
国は、子どもがポルノや売買春などに利用されたり、性的な暴力を受けたりすることのないように守らなければなりません。

第36条 あらゆる搾取からの保護
国は、どんなかたちでも、子どもの幸せをうばって利益を得るようなことから子どもを守らなければなりません。
0275名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 12:46:16.91ID:C0HPZx29
秋豚グループで可愛かったのはなーにゃだけ
これ豆な
0276名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 13:10:04.05ID:StytADIX
堀之内って川崎のソープ街だし
つまりそういうことできるアイドルですって業界関係者にアピールしてんだろうなエグすぎ
0279名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 14:36:19.01ID:20qzpSA3
劣化を認められないようじゃまだまだひよっこだな
0282名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 14:53:20.75ID:U+6Sd7Ss
NMBオタになってしまうのか俺は…
公演見て予習しとくわ…
0285名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 16:00:35.30ID:eFbSR/Py
劣化した奴に金落とすとかどうかしてるぜ
0286名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 16:02:29.06ID:CaBZ77Q+
ここは辞めると永久に活動禁止とかあるんじゃ?
0287名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 16:15:01.47ID:TSVvjk9+
控えめに言ってもビジュアルは中の下だから
盲目で48Gアンチ脳のままこっちに入って来んなよ
100%この子の足引っ張る事になるからな
そのブサイク集団とやらのオーデで落ちまくって
必死になって加入して頑張ろうとしてるのに、先が思いやられるわ
0288名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 16:15:29.87ID:rl0By1Dv
>>286
ドラフト3期から芸能界慣習の縛りは消えました
つまり契約時のやらかし以外の円満退社はまったく自由です
0289名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/29(日) 16:47:16.58ID:t8r6jaVE
秋元ガーは大好きな子が大嫌いなグループに入ったから心が張り裂けそうなんだよわかってやれよ可哀相な人なんだよ
0291名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 16:55:45.53ID:Z12OX6Ki
大学のサバゲーサークルに所属してた時にあった怖い体験。詳細に書くとくっそ長いので出来るだけ短くまとめました
10人のサークルだったんだけど、自分達だけではマンネリ化してきて、他校のサバゲーサークルに声かけて親善試合しようぜ!ってなった
話はとんとん拍子に進んで、顔合わせも終わりルールを決め、どこでやるのか等段取りを決めいざ当日。
場所は相手サークルの一人の親父さんが所有してる土地でやることに。
鬱蒼と草が茂ってて、裏手には小さいながらも山があり、砂利山があったり、建設途中で頓挫したんだろうなって感じの骨組みだけの家があったりと、雰囲気バリバリ。
熱中してると時間が過ぎるのって凄く早いよね。気づけば周りも薄暗くなってるし、夜用の装備持ってきてないしで次ラストって話になった
誤射やゾンビプレイに注意を払いつつ、空き地に散開して相手を待ち伏せしてると、仲間の一人から「山から誰が下りてきてる」っていう連絡が。
分かりにくいかもしれないけ
って配置なんだけど、開始して数分で迂回しつつ山から下りてくるなんて不可能。
だから試合開始前にすでに山にいて、開始してすぐに下りてきて裏を取ろうとしてるんだろうって思った。明らかなルール違反
「中止中止!それはダメだよー」って声出して終了の合図を送ると、周りにいた仲間も立ち上がるし、相手チームの何人かもなんだなんだって感じで姿を現す。
注意すると、「自分達はそんな事してないよ」「そっちのチームも囮かと思ってた」等、認めない。
「じゃああれ誰だよ」っていう当然の疑問にぶち当たるわけで。
薄暗い山の中をゆっくりではあるけどこっちに向かってきてる人影?を全員で注目しつつ、双眼鏡を持ってた誰かがその姿をはっきりしたんだろうね。
大声で「逃げろ逃げろ!!」って叫んで逃げた。それに釣られるように皆も逃げたよ。怖いのには違いなかったからね。
少し離れた見通しのいい場所で何を見たのかを問いただすと
「頭から血探したおっさんが、両手に日本刀持って下りてきてた」らしい
誰かがイフリートかよwwwwって笑ってたけど、本人は「嘘じゃない」って言い張る。
それが演技に見えなくて、よく怖い話であるような「俺が戻って確かめてきてやるよ」って言う風な奴は一人もいなかった。
翌日、時間があるものだけが集まって見に行くと・・・別に変った様子はなかった。忘れてた装備はそのままだし、
結局お化けだったのか、いわゆる頭がおかしい人だったのかは分からないけど、今までで一番怖い体験だった。
0292名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 17:58:48.06ID:i3PD70pa
やたーーー!天使がまた帰ってきてくれた!!!
やっぱり神様はいるな
こんなかわいい子を見逃すはずがない

今日はうれしい
0294名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 18:15:38.59ID:LF2ekl7U
俺はこいつより水島あずさちゃんの復帰を求む
0295名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 18:33:39.41ID:kKdwZMJg
今日は隅田川花火大会
我が家から見えるんで花火がももちゃんのNMB合格のお祝いで
打ち上がってると思いながら見るわ
いつかももちゃんも隅田川花火大会見て欲しいね
0297名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 19:09:40.22ID:4R41K2NT
ささももは竹本と関わらなくなった瞬間に運がよくなったな
0298名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 20:00:22.28ID:TVGhVTvE
>>297
頭悪そう
0300名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 20:18:07.75ID:vM/wJJsn
>>290
カメラマンの腕下手くそだな
アイマックスのカメラマンのほうがまだ上手く撮るだろ
髪の毛長いほうが好きだがショートにしても可愛いから本当に可愛い娘だ
0301名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 20:31:13.55ID:eKK/v7wq
>>300
日光が入ってこないところじゃこんなもんだろ
0303名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 20:44:31.86ID:pBAPXepQ
ホームベースやないか赤星滑り込んでくるで
0304名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 20:49:47.42ID:ZfSyGrLw
だんだん在日顔になっていくお
0305sage
垢版 |
2018/07/29(日) 20:50:03.59ID:YnkQ1jlF
ホームベース言うなや
0308名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 21:59:59.08ID:tuen94ab
しゃしゃももしゃんがアイドルって
もう胸熱!
0309名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 22:04:45.96ID:mA0jTLoE
難波ヲタだが、SHOWROOM見てたからこの子の合格はほんと嬉しい
たぶん人気も出ると思う
0312名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 23:09:00.89ID:fuu+aYKP
そんなもん入らんでいいわ とにかく現場に通って握手しまくってくれ 現場好きなヲタがかなり減ってる
0313名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 23:39:39.91ID:mEox9xRt
推し卒業したから48から足洗う予定だったのになぁ
でもまたももかに会えるなら握手会通うのも悪くないか
0315名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 23:51:07.91ID:mA0jTLoE
>>314
早ければ来月くらいからバックダンサーで出始めるかもくらい
0316名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/29(日) 23:57:42.30ID:TwOvWVhM
>>310
あなたは本当にささももヲタ?
これから加入するグループの先輩をディスるのは彼女にしてみれば非常に迷惑
何にしてもあなたはこのスレに留まり決してNMBスレには来ないで頂きたい
メンバーになった以上NMB板に新たにスレたてるか検討します
そしてこのスレにはもう来ません
0318名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 00:11:45.53ID:DOZ1gU9e
さっそく気持ち悪い秋元のファンが湧いてるな
みたまんまのブスしかいねーだろ
0322名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 04:11:43.45ID:LfO5A1ZW
JC1のももかの映像とJKのももかの画像を並べて抜いた感想としては、
だいぶ大人っぽくなったし、綺麗になった
ただ、子どもっぽいささももの良さは薄くなってきたかな
見比べるとやっぱりあの頃より太ももは当然パンパンだが、JKらしいってところでしょう
ももかちゃんの今後の一層の活躍をお祈りいたします
0324名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 07:47:50.13ID:WTXrL8aN
顔四角くね?
0327名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 09:56:49.74ID:RXZnDhSo
アウト○○の社員じゃねーのか?
ネガキャンしてるの
前も水島あずさがデビューした時執拗にいもシス界隈のスレ荒らしまくってたしな
0330名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 11:08:45.00ID:Vx57xmxd
いもシスで前髪パッツンが流行って、ささももも前髪パッツンにしたら
劣化したと言われた頃だな
確か前髪パッツン辞めたらそんなに劣化して無いしお姉さんっぽくなったと言われたし
この娘は笑顔を口を横に広げて無理やりっぽい笑顔してから笑顔時は丸くは見える
まあ小学生時代は世界一の可愛さだからそれから多少落ちるのは仕方ないさ
それでもかなりの可愛さだから別に気にならないけどな
0331名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 11:38:46.47ID:Vx57xmxd
ささももがNMB入ったのはいもシスに関係した娘全員知ったろうし
北村かなcや結城響cもどっか受けないかなぁ…2人とも坂道いけるレベルだと思うし
北村かなcはどうしてもメジャーどころで復帰して欲しい
あんな逸材がアイドルしないのはもったいない
0334名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 12:55:41.07ID:xUU7puw6
俺達はこんなホームベースより水島あずさちゃんの復帰を求む
0336名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/30(月) 13:45:27.40ID:1f5V4r41
>>331
スカウトで入ってる子はモデル志望やちょっとした興味本位だからアイドルとかまずない
そもそも秋元アイドルに憧れてる女の子なんてめったにいないから

いもシス辞めた子で芸能活動を続けてる子は何人かいるけどだいたいモデルになってる
ニコラの専属モデルになった子もいるし
0337名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 14:02:48.35ID:1f5V4r41
いもシスで秋元アイドルに憧れてファンなのは応募で入った杏珠くらいじゃね
ささももは風男塾やももクロのファンだったからアイドル活動自体にはもともと興味はあったんだろう
0338名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 14:11:01.20ID:Fre8Sod7
名前はモモノフだね
0339名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 15:48:01.49ID:zR2uwkox
AKBに憧れてる必要はない
芸能界への入り口として有効な手段の一つとクールに捉える子がいてもいい
0340名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 16:30:36.84ID:Cpqkp0Kf
腐ってるNMBに腐りかけのささもも投入
0341名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 16:39:32.02ID:4zFGe88s
AKBGはすでに何百人といてキモオタに媚びたり性接待やって伸し上がるところだろう
だからブスや容姿が微妙な子でも上位に行けたりはするけど、よっぽどAKBGが好きか
他人を蹴落としてでも伸し上がりたい野心の強い人間じゃなきゃやってられないし出世もしない
ドルオタではない温厚な女の子が女優やモデルをやりたかったら普通に大手事務所を目指した方が賢明
0342名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 16:55:00.57ID:brgFtIXU
いきなり業界人向けのソープ嬢扱いにされてるとろが本当に可哀想
堀之内って・・身体売ってまでやる仕事じゃないよ
0344名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 17:59:07.95ID:6DlNA+7k
売れたらアイマックス作品が高騰するかな?
今は市場にないからヤフオクでまた出回りそう
見れればいい人は一時的にフレ蔵に加入して購入か
0345名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 18:46:38.28ID:QfxI+sxy
《児童ポルノ禁止法の改正について》

2014年7月15日に改正された「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護に関する法律」

児童ポルノは、児童に対する性的搾取や性的虐待といった児童に対する重大な権利侵害をもたらすものです。
日本では、1999年に、児童に対する性的搾取や性的虐待から児童を守るために、児童ポルノ禁止法が作られました。
その後、2004年に改正がなされましたが、インターネットの発達に伴い児童ポルノ被害が増加していることや児童ポルノの単純所持を処罰すべきという意見が強まってきたことなどから、今回の改正がなされました。
今回の改正の主な点は、児童ポルノの定義の明確化がなされたことと児童ポルノを所持しているだけでも処罰される単純所持罪が導入されたことです。
児童ポルノの定義については、あいまいであるという批判がありました。今回の改正では、あいまいであると批判されていた定義規定(法2条3項3号)につき
「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、
かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの」として、太字部分が追加され、対象部位の明確化等が行われました。
また、児童ポルノの単純所持は、従来規制されていませんでしたが、今回の改正では、
「何人も」、「みだりに児童ポルノを所持」してはならないとして、単純所持を禁止する条文ができました。(法3条の2)
さらに、「自己の性的好奇心を満たす目的」で、児童ポルノを所持している場合には、
1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられるという処罰規定も作られました(法7条1項)。
なお、この単純所持罪の処罰規定は、法律の施行から2015年7月から適用されています。
今回、定義の明確化がなされましたが、児童ポルノに該当するかどうかの判断は依然として非常に難しい問題であるため改正を受けた警察等の法執行機関の運用に注目が集まってきましたが、規制の強化がされてきています。
製造・販売のみならず、購入者も購入リストから摘発されています。
2017年の法改正以前に作られた流通DVD等も上記の改正内容に該当するものは児童ポルノと判断されることもあります。

Yahoo!JAPANでは、インターネット上の児童ポルノの問題について、2011年から
一般社団法人インターネットコンテンツセーフティ協会(ICSA)の設立を主導するなどして流通防止策の推進に取り組んでいます。

児童買春・淫行等に該当する犯罪は法律および条例で規定されています。

《児童ポルノ法》
児童ポルノ法違反は、児童(18歳未満の者)等に対し、対価を供与し、又はその供与の約束をして、児童に対し性交等をすることにより成立します。
法定刑は5年以下の懲役又は300万円以下の罰金です(児童ポルノ法4条)

《児童福祉法》
児童福祉法違反は、児童に淫行をさせる行為を行った場合にも成立し、10年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金、又はこの併科となります(児童福祉法60条1項)

《青少年保護育成条例》
東京都の場合、東京都青少年の健全な育成に関する条例違反は、青少年(18歳未満の者)とみだらな性交又は性交類似行為を行った場合に成立し(同条例18条の6)、この場合、2年以下の懲役又は100万円以下の罰金となります(同条例24条の3)

このような条例はほとんどの都道府県で制定され、県で制定されていなくても市町村単位で制定されている場合があります。
児童ポルノ法の場合は、対価を供与または供与の約束が必要であるのに対して、児童福祉法および条例の場合は、対価の供与がなくても行為を行っただけで成立するという違いがあります。

《子どもの権利条約》
第1条 子どもの定義
18歳になっていない人を子どもとします。

第32条 経済的搾取・有害な労働からの保護
子どもは、むりやり働かされたり、そのために教育を受けられなくなったり、
心やからだによくない仕事をさせられたりしないように守られる権利があります。

第33条 麻薬・覚せい剤からの保護
国は、子どもが麻薬や覚せい剤などを売ったり買ったり、使ったりすることにまきこまれないように守られなければなりません。

第34条 性的搾取からの保護
国は、子どもがポルノや売買春などに利用されたり、性的な暴力を受けたりすることのないように守らなければなりません。

第36条 あらゆる搾取からの保護
国は、どんなかたちでも、子どもの幸せをうばって利益を得るようなことから子どもを守らなければなりません。
(UNICEF)
0347名無しさん@お腹いっぱい。
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2018/07/30(月) 20:13:15.71ID:3aqg1By/
>>344>>346
《児童ポルノ摘発中》
児童ポルノ所持で自衛官を懲戒処分
7/30(月) 15:30配信

児童ポルノDVDを所持していたとして、海上自衛隊鹿屋航空基地の20代男性の2等海尉が警視庁に摘発されました。
2等海尉は30日付けで停職5日の懲戒処分となりました。
停職5日の懲戒処分をうけたのは、鹿屋航空基地の第212教育航空隊に所属する20代の男性の2等海尉です。
鹿屋航空基地によりますと、2等海尉は、インターネットを利用して購入した児童ポルノDVD2枚を鹿屋市の自宅に所持していたということです。
警視庁が児童ポルノDVDの販売業者から押収した顧客名簿に2等海尉の名前があったことから、
ことし1月自宅を家宅捜索をしDVD2枚が押収されました。
2等海尉は児童ポルノDVDを所持していたことを認めているということです。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180730-00031008-mbcnewsv-l46



 全国の警察が昨年1年間に摘発した児童ポルノ事件は2413件となり、過去最多を記録した。
警視庁などは、医師や教員、政治家ら約7千人に及ぶわいせつDVDなどの購入者リストを入手。
各地の警察が連携して人物を特定し、「攻めの捜査」を展開している。
https://www.sankei.com/smp/affairs/news/180326/afr1803260009-s1.html
0349名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 20:27:10.03ID:C7qW1b2L
【マジかよ】 ロリコンアイドル界の超大物『佐々木桃華』がNMB48 6期生に加入wwwwwwwwwwwwww
https://rosie.5ch.net/test/read.cgi/akb/1532833418/
0351名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 21:22:48.39ID:ai5irCUk
>>350
大きな意味でいくと8周年記念コンサートで共演するはずです
たぶん卒業コンサートや活動最後の劇場での卒業公演は来年になると思いますが
それまで公演デビューが間に合うかどうか.......
0352名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 22:35:06.67ID:puHbQb7J
しかしNMBとは大出世だな
あのささももちゃんが秋元系アイドルになるとは・・大枚はたいて応援したファンも報われたな
0353名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 22:58:37.56ID:Ucpr5hqf
これからが大変だよ
NMBだと70人超だしなあ…
人見知りする性格だから本当にやっていけるのか?人気メンになれるのか?
人気メンになったところで卒業したら芸能界に残れないのがほとんどでしょ
川栄みたくなれたら最高だけどさ…

NMBも活動しながらちゃんと勉学もして大学中には続けるか見切り付けるかした方がいいな
でも、今はメジャーアイドルの一員になったしこれからの活躍に期待して
夢を見させてもらおう
0354名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 23:16:06.28ID:fAFLJCzl
>>353
あれだけカメラに映りたがりであざとい人間のどこが人見知りなんだよw
人見知りだったのは初期の頃だけだろ
0359名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 23:33:19.86ID:Ucpr5hqf
初期の頃…
糞ワロタw

地下板の奴らって全てが嘘捏造繰り返してるから
自分の嘘を嘘だと感じてないんだろうなあ
0361名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 23:40:19.99ID:Ucpr5hqf
354 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2018/07/30(月) 23:16:06.28 ID:fAFLJCzl
>>353
あれだけカメラに映りたがりであざとい人間のどこが人見知りなんだよw
人見知りだったのは初期の頃だけだろ

あーたまらん
眠れなくなっちまったろw
糞ワロタw

シェリーやミカポンや杏珠みさっちなどなど年の近い娘達と何度も同じ空間を共有してて
仲良かったのが美羽ちゃんしか居なかったのに

初期の頃初期の頃w

あー笑いすぎて腹イテーよw
0362名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/30(月) 23:59:25.97ID:fAFLJCzl
>>354
>どれを見て映りたがりなんだろうね
ニコ生でめっちゃ映りたがっていたし自己アピール激しかったの見てないの?
人の感情を読み取るの苦手?

>>361
初期の頃というのは小6の半ばまでを指して言っている
ニコ生では緊張して全然しゃべれていなかったのに、この時期を境に急にペラペラしゃべるようになったしカメラに写りたがるようになってたじゃん
いも屋での客の対応も堂々と出来るようなってきていた
これらの事実から、人見知りだったのは初期の頃だけと表現しても差し支えない

>シェリーやミカポンや杏珠みさっちなどなど年の近い娘達と何度も同じ空間を共有してて
>仲良かったのが美羽ちゃんしか居なかったのに
だから???
友人が少ない=人見知りとはならないでしょう
人見知りの意味を調べてみては?
0363名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:00:29.67ID:sVZ98j7X
友人が少ない=人見知りではないというガイジ理論w
ガイジの考えは全くわからないからどうやってその結論に至ったのか論理的に説明してもらえるかな?
0364名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:08:15.64ID:sVZ98j7X
×友人が少ない=人見知りではないというガイジ理論w
○友人が少ない=人見知りというガイジ理論w
0365名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:09:53.20ID:Ws3h5QgV
もう、嘘捏造ばっかりの人生してて恥ずかしくないの?
アフィカスw
ニコ生でもそんなシーンありませんが?

それと
ガイジなどと
子供が使うような言葉使い恥ずかしくて見てられないなあ
0368名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:14:38.32ID:sVZ98j7X
>>365
@カメラに映りたがり
A人見知りだったのは初期の頃だけ

>ニコ生でもそんなシーンありませんが?
他の子のトーク時間でもカメラに入って手を振ったりアピールしていただろう

Aの人見知りだったのは初期の頃だけにたいして反論がないけど?

ところで、なぜ友人が少ない=人見知りということになるの?
0370名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:15:46.20ID:sVZ98j7X
結局猿だから理詰めで反論できない雑魚でしたと
0373名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:18:04.34ID:Ws3h5QgV
なんで俺が
反論しなきゃいけないんだよ!

思い上がるんじゃねーよ小僧

お前なんか相手にしてねーからだよ
0374名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:18:06.88ID:sVZ98j7X
論理の応酬を楽しみたいんだよね
合間に煽りを織り交ぜてくるのは全くかまわないのだけど、同じ言葉を連呼しかできない猿はちょっと…
0375名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:18:58.04ID:sVZ98j7X
>>373
猿だからでしょう
人間は猿よりも高度に物事を考えられるのだから、おまえが人間ならばきちんとした反論ができるはず
それができないってことはお前は猿ってことなんだよ
0376名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:19:17.23ID:Ws3h5QgV
いや
お前なんか相手にしてないからww

ほらほら

俺に言われたからといってガイジを引っ込めるのか?

ダッセーーーーー
0377名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:19:21.58ID:sVZ98j7X
×お前なんか相手にしてねーからだよ
○猿だから反論が思いつかない
0378名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:19:54.36ID:sVZ98j7X
>>376
論理のすりかえだしね
相手の主張を無視して自分の罵倒を押し付けられてもね
0379名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:20:32.90ID:sVZ98j7X
話それているけど、あえて反論するのならば

>ガイジ

>良い大人がネット用語ww

ネットでネット用語を使用することの何がおかしいの?
0380名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:20:40.66ID:Ws3h5QgV
いや、お前はそういう事を主張しても

俺はお前なんか認めてないからだよ

お前の理論は

お前が勝手に吹いてるだけ
0382名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:21:32.87ID:sVZ98j7X
まあどうせ猿だから反論できずに無意味な罵詈雑言を書き連ねるだけだろう
猿ではないことを証明したいのならば人間らしく理屈で反論しましょう
罵倒だけではキーキー喚いている猿となんら変わらないでしょう
0384名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:22:40.34ID:sVZ98j7X
>>381
>ネット用語に飛びつくのは

>精神が子供

はい一瞬で自己矛盾
おまえが多用している「w」はネット用語なんだけど?
こいつ頭悪すぎワロタwwwwwwwwwwwwwwww
0385名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:23:38.51ID:Ws3h5QgV
w

用語じゃないじゃん

頭のデキも悪いんですね!

だから

アフィカスしかやれないんだよな!

アフィカスw
0386名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:23:49.32ID:sVZ98j7X
>>383
>お前のほうが
はい、猿だから小学生の「バカと言ったやつがバカなんだ」と同じくらいの低レベルの反論しかできないー
0388名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:25:12.35ID:sVZ98j7X
>>385
>用語じゃないじゃん
これ以上猿を晒すなよ…

用語・・・使用されている字句や言葉。特に、ある特定の分野で用いられる言葉。
「w」は元々ネットで使用されている言葉なんだからネット用語だろう
ちょっと猿すぎなのでは?
0391名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:26:31.97ID:sVZ98j7X
こいつ悪口を連投することだけが議論と勘違いしているバカだろ
理屈に対して理屈で反論できていない時点で、猿がウキーウキー言っているのと変わらないんだよ
0392名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:27:11.80ID:sVZ98j7X
で、いつまでウッキーウッキー泣いているつもりなの
@カメラに映りたがり
A人見知りだったのは初期の頃だけ
全く反論できていませんが?
0394名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:27:48.22ID:sVZ98j7X
俺:@カメラに映りたがり
A人見知りだったのは初期の頃だけ

おまえ:ガイジとか幼稚すぎwwwwww

反論になっていませんね、猿ですねこれは
0395名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:28:23.40ID:sVZ98j7X
>>393
>それお前だろ
はい、猿だから小学生の「バカと言ったやつがバカなんだ」と同じくらいの低レベルの反論しかできないー

お前だろお前だろじゃなくってさ、自分の言葉で反論しろよ
0396名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:28:27.54ID:Ws3h5QgV
1も2も

お前の思い込みなだけじゃん

それすら理解できないバカ?

やっぱり

バカはアフィカスしか出来ないんだなあ
0398名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:29:25.23ID:sVZ98j7X
>>396
俺は@とAの根拠を述べた
そうではないというのならば、なにがどう思い込みなのか立証しろよ
0401名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:31:49.81ID:sVZ98j7X
証拠を出せとか小学生かこいつ?
ある程度年齢を重ねて抽象的思考ができるようになると、具体的な事実から新たな事実を推測できるんだよ
0402名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:32:49.20ID:Ws3h5QgV
証拠も出せない思い込みが根拠w
糞ワロタw

お前の意見なんか誰が正しいと思うんだよ
あ?

ここに名前と住所と顔の画像貼れよ

そうしたら信じてくれる奴も居るかもしれんなあ
0403名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:33:21.03ID:sVZ98j7X
ニコ生とか上げればいいと思うんだけど、お前著作権侵害うんぬんわめいてたじゃん
証拠を挙げたらまたおまえ自己矛盾起こしてるじゃん?
0406名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:35:24.00ID:sVZ98j7X
>>404
おまえささももの画像を挙げている奴を通報してたじゃん?
言動一致していないけど?
0408名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:36:48.99ID:sVZ98j7X
アフィカスなんて使ってるのはおまえしかいないから
0409名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:37:17.60ID:sVZ98j7X
馬鹿なやつとレスバすると最終的にこうなるんだよな
つまらねえわ
0413名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:42:53.46ID:sVZ98j7X
アフィカス連呼、ガイジという言葉を毛嫌い、ageを毛嫌い、このスレではおまえしかいねえよ
正体を隠せているとでも思っているのかな?
本物のガイジかな?こいつ
0414名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:46:43.24ID:sVZ98j7X
真面目にこいつIQ80くらいしかなさそう
なんでこんなガイジが毎朝4時に起きているのか気になる
ガイジの施設にでも通っているのか?
0415名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:48:30.09ID:Ws3h5QgV
は?
ageを毛嫌いじゃねーーんだよ!バカ

これだから新参はw
なぜか分かるか?
フェミの連中がこの板を目の敵にされて数年に渡ってずーっと荒らされて来てる板なんだよ!
上げれば荒らされ上げれば荒らされを繰り返してる

だからこの板ではsageないと荒らしに荒らされる歴史なんだつーの!
0416名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:50:23.61ID:sVZ98j7X
>>415
やっぱり同一人物じゃん
自ら尻尾をだしてやっぱりガイジだわ
口調が酷似しているし同じ人間と見て間違いないだろう

964 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2018/07/13(金) 13:03:32.51 ID:4M/tDwZp [5/11]
>>958
それからな
この板は
地下板や狼と違ってsage進行なんだよ

ど新参



948 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2018/07/13(金) 08:17:34.62 ID:Ry6VOZzc [7/13]
>>946
上げる奴は敵なんでねこの板では
0417名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:50:51.97ID:Ws3h5QgV
お前はアフィカスしか出来ない引きこもりのバカなんだろw

なあアフィカスw
車の免許あるだろ?あれと同じ
バカでも出来るお仕事
それがアフィカスw
0418名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:51:31.46ID:sVZ98j7X
>>415
>フェミの連中がこの板を目の敵にされて数年に渡ってずーっと荒らされて来てる板なんだよ!
ええ…自分は荒らしている自覚全くないの?
長文コピペ連投は荒らし以外のなにものでもないんだけど?
ガイジの理屈はさっぱりわからねえわ
0420名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:52:58.18ID:sVZ98j7X
>フェミの連中がこの板を目の敵にされて数年に渡ってずーっと荒らされて来てる板なんだよ!

日本語おかしい
この文章だとフェミの連中がこの板を荒らされて困っていることになる
この文章に限ったことではないけどおまえ日本語怪しすぎじゃね?
ちゃんと義務教育済ませた?
0421名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:53:43.98ID:sVZ98j7X
>>419
話変えて逃げるなよ
"なぜ自分の長文コピペ連投を棚に上げて人の書き込みを荒らし認定しているの?"
0422名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:54:07.98ID:Ws3h5QgV
さあ?
お前みたいなアフィカスのバカには分からんのだろうなあwww
なんせアフィカスはバカだから
0424名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:54:54.46ID:sVZ98j7X
結局理屈で反論できないサルでしたと
なぜサルだけ荒らしの権限を持っているの?
0426名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2018/07/31(火) 00:56:36.35ID:sVZ98j7X
>>422-423
>さあ?
>お前みたいなアフィカスのバカには分からんのだろうなあwww
>なんせアフィカスはバカだから

>話は変えてないよ
>俺じゃねーものww

>>160-161
161 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2018/07/27(金) 11:06:12.09 ID:jyRWvvgx
さあ?
お前のはそれ脅迫になるんじゃないの?
俺はあくまでお芋やに連絡をしたまでしか言ってないから


こんな頭の悪い文体で書いているのお前だけじゃん
本物か?本物のガイジなのか?
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