https://www.facebook.com/AkihiroNishino.official/posts/833534403517590

久しぶりに、全部話せたインタビューでした。
膿を出せて、気持ち良かったです。

http://hba.beauty.hotpepper.jp/check/14755/
PEOPLE.03 西野 亮廣「レターポットが紡ぐ世界とは?」|ホットペッパービューティーアカデミー

(※長いがいつもと同じ、レターの成り立ちや意義などを話しているだけなので、一部抜粋)

西野:レターポットは交換するツールじゃなくて、「贈与」なんですよ。1000文字あげるから何かしてね
    っていうのがこれまでの通貨。これは資本主義の原則でもあります。でもそうじゃなくて、
    贈与するものだというのがレターポットの世界です。だから「絶対資本主義!」って人には、
    だいぶ理解が難しいと思います。
    最初、サービスのスタート時点では換金機能をつけておいて、みんなに浸透したら
    換金をなくそうとしていたんですよ。でも浸透してから、ある日突然「もう換金はできません」
    なんてなったら、みんなたぶん、めっちゃ怒りますよね。そんなら最初から換金機能はなしにしようと。
    それに換金できるとしたら、それってもう送金アプリでしょう。送金アプリならほかのみんなも
    手がけるだろうし、特に2018年は送金アプリが増えそうだなって考えていたんで、そんなものを
    作ってもつまらないなと。送金アプリの未来は見えたけど、文字を通貨にした場合にどうなるかは
    ある程度までしか見えなかった。予想できないことがすごい楽しくって、これにかけてみようと
    思ったんです。

西野:「言葉を通貨にしよう」って、むちゃくちゃな話ですよね。でもでも、考えてみると通貨って
    時代とともに形を変えているし、いまやクレジットカードなんて物質ですらないデータじゃないですか。
    だったら文字もいけるなって思えた。飲んでる席でそんな話をしていたとき、
    みんなは「え〜!?何それ、何言ってんの」みたいになったんですけど、無理だろみたいに言われると、
    むしろすごいその問題を解きたくなるんですよね。
千葉:その一連の考え方、「クレジットカードでいけるなら言葉でも…」みたいなのもそうですし、
    本質に迫るのがすごくうまいですよね。日頃から思考されているから、
    どんどん深い部分まで考えられるんでしょうが…。
西野:うーん、だけど基本的に僕たちは実現可能なことしか思いつかないと思うんですよ。
    例えばこの瞬間に、土星の裏側を見に行こう!とは思い浮かばない。無理な話だと知っているから。
    だから僕が、「言葉を通貨にしたい」と思ったからには、できるはずだと思ったんです。

西野:構想段階ではレターという名前ではなかったですよ。でもまず「腐る通貨」みたいなものがあったらなと
    考えていて、そこから『えんとつ町のプペル』という物語が生まれて、これはいよいよ実際にも
    腐る通貨を作りたいなと考えていた。ちょうどそのころに奈良から女の子が来てプレゼンがあって、
    このアイデアは腐る通貨に絡められるな、と。それで映画公開までに、作品内で使われている通貨を
    みなさんにも使っていただく仕組みを作ろうという流れですね。だから、レターポットは映画の
    プロモーションでもあるんです。

西野:まぁ、あとで付け加えた、むりからつなげた部分もあるんですけどね。レターポットを作るとき、
    あとから法制度的なダメ出しされたら嫌なので、事前に金融庁の人から話を聞こうと思って
    勉強会というか飲み会を開いたんですね。それで話を聞いたら、「そのレターの価値が半年以上
    続くとよくない、面倒です」みたいなことを教わって。じゃあレターは4カ月で消滅するようにしよう、
    ということに。そしたら結果的に、これは「腐る通貨」になったな、映画と全部リンクしたなって
    いうふうになりました。

千葉:すべてが一本線でつながっているとも思えるし、現実と妄想の世界が複雑に絡み合っているようでもある。
    聞けば聞くほどわかるような、煙に巻かれるような…(笑)。
西野: あー、確かにそんな感じですよね。僕ってそうなんですよ。あっちこっちが全部絡んでくるんですよね、
    レターポットの話をしていても、映画の話も絡んでくるから話さなきゃいけなくなるし…。なんかすみません。