「全国どこでもあると思っていた…」町内限定で無料かけ放題「有線放送電話」愛されて59年…まもなく廃止 | BSSニュース | BSS山陰放送
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2023年2月4日(土) 10:00

島根県出雲市の旧大社町には、固定電話機・いわゆる「家でん」が、街なかに公衆電話として設置されています。しかも町内限定で通話無料。およそ60年続いたこの「町内限定電話」ですが、3月末で廃止されることになりました。

街なかに「謎の電話」が置いてある。

そんな情報を聞いてやって来たのは、出雲大社の門前、神門通り。

すると、本当に屋外にその電話はありました。

木谷茂樹 記者

「いわゆる「家でん」が設置されています。NTTの公衆電話ではないということなんですね」

ボックスの中に固定電話機が置かれてています。さらに、町内を回ってみると…

木谷茂樹 記者

「この並びはすごいですね。郵便ポストとNTTの電話ボックス、その間に、家でんが置かれています」

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NTTの電話ボックスと郵便ポストの間に挟まれて固定電話機が設置されているという、何ともシュールな光景。

この電話は一体、どこにつながるのでしょうか

大社ご縁ネットワーク 石田晴吾 理事長

「公衆電話ですね、誰でもかけられます。ただしつながるのは町内限定。通話無料であるのが一番のメリットです」

これは旧大社町独自の有線放送電話。

現在、屋外にある39か所のほか、各家庭で加入している約2600の固定電話との通話が、無料でかけ放題なんです。(回線使用料金などはかかります)

しかし、屋外に固定電話という違和感のある姿に、県外の観光客も思わず電話で電話を撮影します。

神奈川から

「観光で来て珍しいと思いました。町内だけ?町内のどこ?」

この有線放送電話の歴史は長く、1964年に大社町有線放送電話協会として開局。数年後には加入率が9割を超えたそうです。

平成の時代に入ってからは、自治体から業務委託を受けた現在のNPO法人がバトンを引き継ぎました。

公衆電話は迎えや待ち合わせ場所に設置され、到着の連絡など、町民の生活に長年寄り添ってきました。

大社ご縁ネットワーク 石田晴吾 理事長

「先人に感謝です。後を引き継いでお世話させてもらった1人として、当時よくぞこういうものを作られたなと」

しかし…

大社ご縁ネットワーク 石田晴吾 理事長

「実は2年前の出雲市議会で、令和5年の3月31日で事業を廃止することが決まりました」

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。